夜の海』の作文集

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夜の海』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

8/16/2023, 1:01:47 AM

「夜の海の、砂浜に打ち上がって光るのはホタルイカ、砂浜から海に旅立つのがウミガメ、釣りをするのが夜釣り、あと多分海上花火大会……」
どれも実物見たことねぇし、やったこともねぇ。某所在住物書きは今回配信の題目に、ため息ひとつ吐いて天井を見上げた。
相変わらずのエモネタ。物書きの不得意としている出題傾向であった。
「アレか?夜の海辺で誰かと誰かでも告白させる?俺の投稿スタイル、続き物風の日常ネタと不思議な狐の童話風だから難しいが?」
どうせ次回も手強いお題なんだろうな。こうなったら次回もお盆ネタに逃げようかな。
物書きは再度息を吐き――

――――――

前々回から続いている2019年のお盆のおはなし、そろそろ終わりの第3弾。
雪国の田舎出身という捻くれ者、藤森の里帰りに、「雪国の夏を見てみたい」と、都会育ちの親友宇曽野が、無理矢理くっついてゆきました。

1日目はひたすら青空の下、田園を駆け抜けました。
2日目は北国の「夏の朝」に驚きつつ、貸し切りの自然公園を堪能しました。
田舎クォンティティな農家の恵みたっぷりディナーを胃袋におさめ、デザートはこれまた田舎サイズなスイカが堂々登場。
『買うものではない。ご近所親戚から貰うもの、ご近所親戚に配るものである』
顔色変えず、眉動かさず。土産にしれっと積まれた大玉小玉色違いの、都内価格やハウマッチ。

ポンポンポン、ポンポンポン。
増える食材の種類と量を見つめる宇曽野の目は、完全に、宇宙猫のそれでした。
そんな、宇宙猫的2日目の夜。

「嫁と娘に、とんでもない土産ができた」
「当分スイカとメロンと夏野菜には困らないだろう」
「なんだあの量」
「普通だ」
「『アレ』が『普通』であってたまるか」

「お土産」詰めた段ボール箱を、隣の隣の隣の地区の宅配営業所に持ち込み、先に東京へ送ってもらって、
その帰り、藤森と宇曽野は町をまたいで寄り道して、波立つそこそこの大きさの汽水湖で、階段に腰掛け遠くを見つめておりました。
藤森の故郷と同程度の田舎なそこは、周囲に他人も無く、近くに明かりも見えず、
とぱん、たぱん、どぱん、だぱん。
海同様、浜に寄せる水の形が、暗闇に慣れた目に見えるばかり。
風と波の音だけ届くそこは、ただただ、静かでした。

「真っ暗だ」
宇曽野が近くの石を、波の向こうへ、ポチャン。
ひとつ拾って投げて、言いました。
「人の明かりが、あんなに遠い。星がこんなに多い」

「1人になりたいとき、来ていた場所のひとつさ」
藤森も面白がって石をひとつ、ポチャン。
宇曽野より遠くを目指して投げました。
「公園の夜の吊り橋、父の畑近くの農道、貸し切り状態の遊歩道、『附子山』、それからここ。警察も不審者も来ないから、心置きなくボーっとできる」

「贅沢なことだな」
「贅沢?何も無い場所で時間を無駄にするのが?」
「俺は有意義だと思う」

「はいはいウソ野ジョーク」
「事実だ」

星を見て、石投げ大会をして、何でもない話をして。宇曽野が飽きたらハイおしまい。
近くにコンビニも24時間営業店も無いので、自販機探してジュースを買って、それを飲みながら帰路につく宇曽野と藤森。
ふたりは次の日、3日目の夕方に東京へ帰ります。

8/16/2023, 12:56:50 AM

レモは、SNSの投稿を読んで、ため息を

ついた。

もう、俺に集るのはよしてくれ。

もう、俺、終わった人なのによ。

もう、アスリートとしては、引退したわけ。

あの筋書きのないドラマ、伝説のシーンの

ように空を舞うことはできない。

彼自身がよく分かっていた。

今までの肩書きは残るわけだか、

実際は、普通のサラリーマンに近い。

だから、普通にコンビニやスーパーで

買い物へも時期行けるようになる。

そう、思っていた。

だから、SNSで結婚の報告をしたときも、

ここまでの騒ぎになったことに驚きと失望を

感じた。

どうしたものだろうか?

このまま、今までのレモのイメージを

大切に守っていくべきか、

それとももっと素の自分を出していこうか。

食べかけのカップ麺はすでに伸びきって、

シャチホコばって、ぐったりとしていた。

レモンは、破れたパンツに指を入れ、

尻を掻いた。

思えば、小学生の低学年くらいまでは、

氷滑りが好きなだけのただの男の子だった。

氷滑りをしているとき以外は、

家でゲームをし、大好きなチョコを食べ、

脱いだ靴下はそこら中に置きっぱで、

よく母に叱られた。

それが、いつからだろうか。

漫画やアニメのキャラ、ひどいときは、

神格化された神のようにみられるようになっ

たのは。

最初、そんなふうにみられる彼自身を人ごとの

ように遠くの空を眺めているだけだった。

それが、テレビやラジオ、インターネットで

自分のことが取り上げる映像をみるにつけ、

半ば無意識に自ら、どんどんと舞台の台本

を読み、演出するようかのようになった。

見えない脚本家は、その都度、微妙に

趣向をかえ、半ば、強制的に彼自身を

動かす。そんな感じに近いかもしれない。

あの伝説の世界大会の試合でさえ、

かなりの虚気の演出が施されていた。

実のところ、テレビなどの報道にあった

足の怪我は数ヶ月前に完治していた。

それは、自分は一番分かっているはずだった。

だが、彼は意図的に欺いているのでは

なかった。全てがホンキのホンキだった。

そうでなかったら、簡単にこのウソは

見破られていただろう。

だか、誰も気づくものはいなかった。

その理由として、考えらるのは、

この時、彼は現実の世界の人間として

振る舞っていなかった。

もう一つは、彼を取り囲む空気、全体が

それを無意識に望んでいたことにあった。

そういった状況のなか、彼は、

一つのドラマ、神話をつくっていった。

彼は、いわば、1人の俳優、もしくは、漫画の

2次元キャラとそのものであった。

彼自身が無意識に誰かが求めているだろう、

筋書きを自分の舞台の演出として、

取り込んだ。

その結果があの試合の結末というわけである。

しかし、あれが、彼の盛りであった。

これから、少しずつ、萎びて、枯れていく。

周りも去って、華やかさや

輝きをどんどんと失っていく。

それは、エンディングがないドラマが

存在しないことからも明らかでだった。

もちろん、続編があるものもあるが‥。

とっ、彼のスマホがなった。

まさに妻となったばかりのマトリュからだ。

マトリュは、日本人ではない。

彼と同じ競技の彼女の国のトップ選手である。

だが、彼女の国は、日本とは違い、

世界大会で優勝するような選手は、

最重要の国賓扱いとなっているのだ。

そして、彼らの持つ力は、国を動かすことも

あるらしい。

以前、プロポーズをした夜に、

結婚後、彼女の国の一つの島をもらい、

2人で新しい国をつくりたい。

そんな、夢を本気で語ったこともあった。

住民は、全て、丸腰、丸裸で過ごす。

下着ももちろんつけない。

電気も通さない。

名前さえ使わない。

人類の最初である。

あるのは、それ自体。  

ギーっ、ピーぇ、プルぅーワ、ババっ。

今、レモは、蜘蛛の巣だらけのカビ臭い

部屋の布団の上で、涎を垂らして、目

を閉じている。

ビェーャヤ、ビェーヨ、ヨブバェージャャ

レモの頭のあたりは薄暗い部屋の中で、赤く、

青く、点滅を繰り返している。

その頭には、メタリックな蜂の巣型のヘル

メットを乗せてあるのだった。

8/16/2023, 12:47:09 AM

今年も私はたった一人、夜の海に祈る。海の向こうに戦いに行ったきり帰って来なかったあなたが、いつか私のもとに帰って来ることを。もちろん、そんなこと誰にも言わない。人前では、私は日常にかまけてあなたの事なんて忘れたふりをする。

この祈りは、ふたりだけのもの。あなた以外に届くことのないように。





─終戦忌─

(夜の海)

8/16/2023, 12:42:50 AM

夜の海

月に照らされて輝く海は綺麗だ。
朝、昼とは違った景色。
静かな夜に響く波の音、匂い、風、全身で感じる。
海に包まれているような。
なんだか気持ちがいい。
そんな力が夜の海にはある。

8/16/2023, 12:42:15 AM

夜の海

沈みたい
何も考えず

深く深く
そして海の底で
二人が出会ったなら
もう一度恋しよう

8/16/2023, 12:38:02 AM

夜の海を眺めながら、その人は呟いた。
「―帰りてぇなぁ。」

そんな僕は今、彼の隣でひっくり返ってしまい帰れなくなっている亀だ。

「ん?君もそんな状態じゃ帰れないな。」
そう言いながら彼は僕を助けてくれたのだ。

「ありがとう!」
僕はそう言った。

すると彼が驚いた顔をして、こちらを見ながら
「君はしゃべれるのかい?」

その瞬間、僕も同じ顔になった。
「仲間とはよく話しているけど、人と話すのは初めてだよ。」


「何かの運命かもしれないねぇ。
ところで亀くん、この海に夜だけ辿り着ける島があるらしいんだけど、知らないかい?」

「聞いたことないねぇ。
でも、僕の住処は毎晩形を変える島だよ?」

「亀くん、その島へ案内してくれるかい?」

「いいけど、人のお家もなにもない、寂しい島だよ?」

「それでいいんだ。頼むよ。」

「助けてもらったからね!任せてよ!」

亀は勢い良く海に入り、彼が乗る小舟を先導した。

--------------------

しばらくして、亀の住処へ案内した。

「おぉ。。ここだ。
やっと帰れる。」
島に上陸した彼が空を見上げながらそう呟いた。

「帰れるって、なにもないよ?」
ぽかーんとした顔で、僕は言った。

「いあ、ここで間違いないよ。
ありがとう。」

「先に助けてもらったのは僕だしね!お互い様だよ!
それで、どうやって帰るの?」

「―君には話しておかないとね。」
島を一周した彼がそう言った。。

「君が毎晩形を変えるといっただろう?
それはね、月と同じ形になるからなんだ。」

「そうなの?僕は海からしか見てないから知らなかったよ。」

「そう。我ら一族に伝わる伝説の島、月映島っていうんだ。」
そう言いながら彼は地面に模様を書き始めた。

「そうなんだね。よくわからないけど、見つかってよかった。」

「うん。本当にありがとう。君のお陰で故郷に帰れるよ。
これで完成だ。

君に、またお願いがあるんだけど頼んでいいかい?」

「うん。」
亀が海から首を出してそう言った。

「また、あの海岸に人が来たら話しかけて見てほしいんだ。
僕の仲間かもしれないからね。」

「話しかけるだけでいいの?」

「うん。話しかけてみて、君の声が聞こえれば、それは一族の者だと思う。
確証はないけどね。実際私が聞こえているからね。」

「わかったよ。それぐらいなら任せて!」

「君の声が聞こえる人はこの島に案内してあげてほしいんだ。
みんな故郷に帰りたがってると思うから。

そうだな。案内役として、名前がある方がいいな。」

「名前?亀くんとしか呼ばれたことないかな。」

「なら、今日から月泳亀と名乗るといいよ。」

「名前なんてつけてもらったことはないけど、嬉しいよ!
どんどん君の仲間を故郷に送れるよう頑張るね!」

「ありがとう。それじゃあ頼むよ。」
そう言って光る模様の中から彼は一瞬にして消えてった。

「よーし、同じような人を救うぞ―!」
月泳亀は夜の海へ消えていく。

ただし、月泳亀は知らなかった。月の民が何を成そうとしているのかを...

8/16/2023, 12:34:51 AM

月の光に照らされた星々が映る
行ったり来たりを繰り返す度
落ちた星々は爪痕のように線を描き
海は静かに受け入れる
荒々しく
時に大人しく
打ち付ける度に白く泡立ち
夜の闇に己の姿を浮かばせる
微かな匂い、静寂の音
海は私を連れて行く
少しずつ少しずつ
私を真空状態にする




「夜の海」

8/16/2023, 12:08:20 AM

いちめんの闇
てまねいていざなって
私の瞳も墨の色

似合わない白がぽつんと1人
やっと同じになれる
「おーい、○○」
香らないはずの記憶
もつれる足で白を踏めば、また独り

なんで。僕も連れて行ってくれなかったの?




#夜の海

8/15/2023, 11:51:50 PM

【夜の海】
真っ暗で何も見えないよ。
重い足を上げながら進んでいく。
ここに来たってことは、
もう後はどうでもいいんだ。
どうせ死ぬなら、夜の海にしよう。
最後まで、綺麗な月を見ながら。

8/15/2023, 11:42:25 PM

「私以外誰も居ない、真っ暗で冷たい場所」

ポツリとこぼれた言葉は、荒れる夜の海に呑まれ

人が居たという形跡すら残さずに消えてしまった。

後日、海辺を散歩していた老夫婦の通報により

身元不明の女性と思われる水死体が見つかった。

海は、夜になると死と近くなり、繋がりやすい為

___海へ赴く際は、御注意くださいませ。

8/15/2023, 11:39:39 PM

君と2人で打ち上げ花火をみたい

夜の海に花火が反射して

夜の波に明るい花が咲いたような景色を

君とみたい

少しだけ写真を撮って

今日を忘れないようにしよう

カメラ越しだけで花火を見ないで

2人で夜の海を眺めよう

夜の海は静かで冷たくて幸せだった。

来年もまた見に行こう





─────『夜の海』

8/15/2023, 11:39:06 PM

あゝいつだろうか。家族みんなで旅行に行ったのは。旭川って旅行する場所なんてないし、札幌とか石狩とか遠くへ行くの楽しいよね。
 小学生の頃、室蘭へ行った。カニ釣りしたり、室蘭やきとり食べたり…それに旅行中勉強を忘れられる^ - ^前半はいいのよね。でも一番は夜に海を見るのだよね。何というか時間も自分も忘れられる。何で旭川にはないんだろう。旅行っていいのよね。でもでもね。
帰りが辛いの。疲れが溜まってるし家まで遠い。なのに今は外を出たくないの。なぁぜなぁぜ?旅行好きなのにめんどくさくなるの。なぁぜなぁぜ?笑笑
 中学生って本当によくわからん。何でこんな悪ガキなのよ。困っちゃう。自分を変えたいと思うのに。楽を選ぶのよね。了解いきたくないのも。親がいないという開放感があるから楽にYouTubeとか漫画とかあと一人でやれるもんね。
 いーな頑張れる人。憧れるよ。

8/15/2023, 11:31:38 PM


キラキラと星が輝く空の下には
ゆっくりと波寄せている海が、私を魅了する。
「、…」
触れてみたい気持ちと、少しの恐怖心が私の心を煽る。

「入っても…いいよね、」
水沫が私の周りに飛び交う。
奥深い海の底に、段々と沈んでゆく私の体。
「…綺麗……」
海の中の景色は、言葉という既存のものでは表せないほどに美しかった。
海の景色に心を奪われていた私には、外の世界の音なんて全く気づく事ができなかった。

「ずっと、このままだったら……」
私が生きてきた人生で最も価値を感じた時間だった。


いや、もう既に時間は存在していなかったのかもしれない。

『速報です。
××県××市の海で大津波警報が発生しました。
市民の方は決して海辺付近には近づかず、直ちに避難してください。
繰り返します、××県××市の海で大津波警報が発生しました。市民の方は海辺付近には近づかず直ちに避難してください。』

「津波よ!!!皆逃げてー!!!!」
「あなた!!子供達を抱っこして逃げて!」
「みんなー!!大津波警報だー!!!直ちに避難しろー!!!」
市民の足音が市民の胸を圧迫する。

私の気は、もうそのときは確かではなかったかもしれない。だけど、その時、その瞬間に

怒濤の波が私を覆ったのだけはしっかりと記憶している。

8/15/2023, 11:23:49 PM

水面にたゆたうモノには
微睡みの時
深淵に生きるモノには
日々の欠片


         ―「夜の海」―

8/15/2023, 11:20:08 PM

「ちょっとそこまで、付き合ってくれない?」
車の鍵を指でくるくる弄びながら君が気安く言うから、コンビニにでも行くのかと思ってホイホイついて行った自分を叱ってやりたい。

午前二時、自分はなぜか浜辺にいる。たしかに目的地は訊かなかった。昼間の気疲れのせいで即寝落ちした自分に落ち度がなかったとは言えない。

聞こえるのは波が打ち寄せる静かな音、自分の心臓の鼓動、隣の友人のため息。

「また、駄目だったんだよねぇ〜」

「……今年も迎えに来てもらえなかった」

他界した彼女の迎えを盆が来るたびにこいつは待っている。

「待つなら一人で待て。俺を巻き込むんじゃない」

幸せな二人を横に独りの自分はどうすればいいのか、想像しただけで居たたまれない。

「あいつが楽しみにしていた作品の新作、15年ぶりに公開するんだろ?見てから伝えたほうが喜ぶんじゃないか?」

なんとかこいつを繋ぎ止めようとする自分はさぞ滑稽だろう。

/「夜の海」

8/15/2023, 11:16:33 PM

宇宙を模した空を
なけなしの力で模した海
うねる海は空にはなれない
涙流しても知られない

8/15/2023, 10:44:02 PM

夜の海

夜の海って綺麗だよね。そこに飛び込みたくなるような美しい感じ。でも盆には海に入ったらダメだよ
友達は盆の夜の海に飛び込んでそのまま帰ってこない
まぁあれだけ注意したのに守らなかったあの子が悪い

8/15/2023, 10:43:40 PM

記憶の無い海…

知ってますか?

ジュウワタネホ



もう、すべて忘れたい

生まれたことも

明日さえも…

忘れてしまいたい

もう忘れてほしい

お願いだ…忘れて…

……

8/15/2023, 10:15:09 PM

「夜の海」

静かな波の音、暗い夜に反射された暗い色、冷たい水、夜の海と言うのはどこか儚いものだ。

だけど僕はこの儚い海が好きなんだ。

僕を助けてくれた君との思い出の場所だから

8/15/2023, 10:13:03 PM

孤独



漁船の光が魚を誘い

振り返れば街の明かりが散らばる

真に暗いのは今ここだけ

誰からも見えない

一番の特等席



※夜の海

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