『夏』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「夏」
冷たい飲み物
飲みたい
イカ焼き
金魚すくい
今は胃に優しい物
のみにしよう
海や
山
祭りに浴衣
楽しみましょう
浮き輪をはめて
手を繋ぎたいが
我慢しつつ
伝えぬ想いは
花火になるな
夏。
(繋げてみはました、しりとりよ)
(読んで下さった方、ありがとうございます)
(涼しくして、お過ごし下さい、な。「夏」へ戻る。)
夏がくれば春去ってるし
飽きが来たら冬になってる
抜け殻だらけの蝉の中で聞こえる蝉時雨
霧が霞が隠しきれぬ草花の匂い
波紋に呑まれた足痕と、記憶と砂を呑む波の音
朝の静けさとは違う夜の静けさ
木漏れ日を遮光カーテンが晦ます部屋
山に居て憂う
海にて憂う
ここで憂う
夏が経つ、夏に経つ
夏
夏は嫌いです。
夏に海や山に行って楽しむ、なんてタイプでもなかったし。
夏が終わるの楽しみにしてた方。
最近じや、夏が終わるとすぐ冬になっちゃう。
おーい、わたしの好きな秋を返してくれ〜!
夏。
夏休み欲しいなあ、と思う今日この頃。
大学生の弟と、高校生の妹と、中学生の弟が友達と遊ぶ約束をしたって何故か私に報告してくる。
私があげるお小遣いなんて2000円程度のお昼代しか出ないのになあ。
夏
夏が災害に成る
夕立ちはゲリラ豪雨に
暑さは酷暑に
梅雨の筈が台風に成る
外で遊んでいた筈の夏が
屋内にいないと熱中症になる災害に成る
それでも夏でなければ
咲くことのない青春が
世界には存在する
明けてないのかよこの熱この日差し 気象庁、すでにヤツはきてるぞ
題-夏
夏!
夏休み!
勉強もしないといけないけど
ちょこっと休憩したり
友達と遊ぶことも大切だね!
夏といえば何が思い浮かぶ?
そう聞かれたら私は、"かき氷''と答えるだろうな。
…あれは、中学2年生の夏
来年は受験勉強で忙しくなるから、今年の夏祭りをめいいっぱい楽しもう!と、友達に誘われて行った夏祭り。
正直、人混みと暑さで早く帰りたかった。
だけど友達の表情を見ると、どうしてもそんなこと言えなかった。
初めてできた友達、私の大好きな友達。
そう、友達…なんだよね。
あの時一口もらった、かき氷が今も口の中にあるように感じる。
私にとっての夏は、甘酸っぱいレモンのかき氷だ。
「夏」
五月雨の
終わりを告げる
蝉の声
蒸し暑さ
梅雨を忘れて
夏をみる
帰り道
汗の流るる
夏の夕
アニメみる
遊びまくりの
夏休み
「夏」 #63
暑いからって、あなたがこっちに来なくなる
暑くなくても来てくれないのは分かっているけれど
あなたが来てくれないのを暑さのせいにする
暑さに責任転嫁する
しんどくないから、夏が好き。
吸い込まれるように
形になるなら
貴方の姿を
どう表現しようか
夏のひとときを映す
陽炎だろうか
涙さえも彩る
反照だろうか
汗が光る
斜陽だろうか
貴方は太陽ではない
そうでしょう?
何だか
貴方の姿が揺らめいた
そんな
気がした
『夏』
瞬間冷凍
飛び散る飛沫(しぶき)
まばゆい日射し
あなたの視線
凍った世界
氷の物体
流れる汗が
ただ、生きている
夏の魔物が
両手をひろげて
恋するように
魔法をかける
それが暗黒の
悲しみであっても
ボクは全力
あなたを愛したい‼️
氷の彫刻
氷中の薔薇
出会いの真夏は
真逆の衝撃
狂った性格
イカれた容姿
きらいになりたい
理由にならない
夏の魔物が
その口をひろげて
考えるなと
呑み込んでゆく
それが絶望の
はじまりであっても
ボクはあなたを
守って抱きしめる
それが漆黒の
淋しさであっても
ボクは永遠に
あなたを愛すだろう
炎天の下、蝉がけたたましく鳴く
打ち寄せる波が、なんだか荒々しい
突然の雷が、ゴロゴロと鳴り出し
空は真っ暗な闇に包まれ
ヒヤッとした涼しい風が吹いたと思えば
突然のスコールが
バケツをひっくり返したように降り注ぐ
土砂降りの雨に打たれ
雨宿りできる場所を求めてさ迷い駆ける
行き先は?
まだ空いているか?
スコールに掻き消された先を
どうにか見抜いて駆け回る
天の怒りから逃れるように
◇─◇─◇
雨が止み
どす黒い空に、晴れ間がよみがえった
暖かな風が舞い込む
振り返れば
キラキラ輝く7色が
生還した我らに
『よくやった』と微笑みかける
ー夏ー
目を閉じれば、
ひとつ前の夏がまぶたの裏に浮かぶ。
それは記憶というには淡すぎて、
夢というには湿っている。
路地裏のアスファルトが、
空の色を映していた。
陽炎は逃げ水のように揺れ、
誰かの影をからかうように踊っていた。
私は白いサンダルで、誰かを待っていた。
多分、もう来ないことを知っていながら。
氷の溶けたジュースのグラスが、
テーブルの上に水たまりをつくる。
その水たまりの奥に、知らない風景が見えた。
なぜか、懐かしかった。
なぜか、少しだけ、怖かった。
夕立が来ると知っていて、
それでも洗濯物を取り込まなかった。
私のなかの誰かが、
わざと忘れたみたいに。
そうして夏が通り過ぎる度、
私の影は少しずつ、
焦げついたように短くなっていく。
夏は過ぎる。
だけど、置いていってはくれない
夏が嫌いなんじゃない、
そうふと思った。
きっと夏なのに海や祭りに行ったりだとか、そうめんやスイカを食べたりだとか、そんな事を少しもしないでクーラーの効いた会社で働く今の僕が嫌いだ。
子供の頃に戻りたいのか、と言われるとそうでもあるしそうでもない。
今の僕が夏を楽しむ事が出来たなら。
そういう事だと思うんだけど。
そんな事をしている暇がない?
そうだな。本当に。
夏。
大好きな夏。
私のお誕生日が
来る夏。
来月には
浴衣姿が
見れるなんて。
楽しみ。
夏
高温多湿で嫌な気候の半面
人間の独特な思い出が残りやすい季節。
かくいう私も奇妙な思い出がある。
幼少期
私は友人が少なかった。
少しの暴力性と濃い感受性の豊かさ。
めんどうくさいガキであったことは
自分でよく理解している。
だから 海や夏祭りなど
数少ない友人は
私より仲の良い友人と遊びに行くため
飼っていたクーという中型犬と共に
遊ぶことが多かった。
クーは私によく懐いていて
家族を含む他の人によく唸る忠犬だった。
小学五年生
公園で最近引っ越してきた子と友達になった。
仮に名前をK子とする。
K子の家は転勤族だそうで短い交友期間であるだろうがたくさん遊びたい。
など話していたことをよく思い出す。
夏休み
K子は夏祭りには行きたくないと私に告げた。
私も同じことを思っていた。
今更出先での楽しみ方も分からなかったため
現地集合で海水浴に行くことにした。
当日
私はK子にクーとも仲良くなってほしい思いで
内緒で連れてきてしまった。
待ち合わせ場所にK子はおらず
多少待つことも覚悟して近くのベンチに座ろうとしたとき
なんの音もなく目の前にK子が現れた。
「お待たせ」
そう言う彼女に驚いて声も出ない私は
そばにクーがいないことに気づいた。
私には懐いていたとばかり思っていたために
クーが私から離れてしまったことにすっかり悲しくなってしまった。
ただ泣くことしかできず
K子は何が起きたか分からない様子だった。
海水浴どころではなくなってしまった。
「クーはずっとそばにいるよ。きっと。」
涙を切るように出されたそのたった一言に
私はたちまち安堵した。
涙で霞んだ視界にクーはいた。
笑顔のようにも見える顔で私の目の前にいた。
しかしK子はいなかった。
なぜいなくなってしまったのか
理解が及ばず新しい悲しみに心奪われながら
クーと共に砂浜を駆け回り
帰宅した。
何回
何日
公園に行ってもK子は来ない。
しばらくしてクーも死んでしまった。
私の大切なたった二人の友人は
もういない。
些細な違和感が
私を夏に閉じ込めるには
ちょうど良い奇妙さであった。
『夏』
今から三年前、高校二年生のときのこと。
潮風が柔らかい黒髪をさらい、じっとりと汗をかいたうなじが露になる。
こめかみを伝う汗をバレないように横目でそっと見つめる。頬の輪郭を撫で、首までゆっくりと流れるそれに浮かぶ感情をぐっと抑える。
溶けたアイスクリームが君の手に流れる。雫となって垂れる前に君の舌でそっと舐め取られる。
生唾を飲み込んで僕の喉仏が動くのがわかった。
「美味しいね」
そう言って笑う君は、まるで向日葵のようで夏が良く似合っていた。
君は海が好きだと言っていた。寄せる波の音も潮風の匂いも、陽の光に反射して輝く水平線が好きだった。
スカートの裾をあげて裸足になり、そっと波に足を踏み入れた君は冷たいと言いながら気持ちよさそうに目を閉じた。
僕もそれを真似てズボンを捲り、靴下を脱いで隣に立つ。
足を撫でる波が心地よくて、君の隣に立っていられるこの時間がずっと続いて欲しかった。
その夜に君は姿を消した。
あまりにも突然だった。
あの日、僕らは僕と君の家の分かれ道でいつものようにまたねって言い合ったのに。
いつもと変わらない笑顔で、確かにまたねって。
それじゃあ、どうして?
どうして君はどこにもいないの?
君はどこに行ってしまったんだろうか。
あの水平線に飲み込まれてしまったのだろうか。
それならば、どうか、どうか僕も連れて行って欲しかった。
君の消えた夏がまたやってくる。
僕はまだ、あの日に取り憑かれたままだ。
2025.07.14
40
夏雲が
照らす夕日が
貴方の見ている世界
そのままだった