『夏』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『夏』休みは嫌いだった。
私は周りから見て
教室でよく話すけど
学校外で遊ぶほどではない友人
というポジションだったのだろう。
夏休みに遊ぼうと提案された事はほとんどなかった。
だから約1ヶ月半家から出ず
アニメを見るか、ゲームをやる毎日だった。
夏休み明けの教室は
人間関係がリセットされた所から始まる感じがして
すごく苦手だった。
その時から
長期休みはいらないから
週3日休みにしてくれと常思っている笑
夏
6月生まれの俺は夏が好きだった。
だが今では、それも「子供の頃までは」というダサい蛇足付きになっているけれども。
別に汗かきでも暑がりでもない自分には、世間の人々がなぜ夏を嫌うのかがよくわからなかったのだが、一人暮らしを始めて、ようやくその理由がわかった。
虫だ。害虫だ。夏の悪夢はあいつらなくしては始まらない。絶対始まってほしいないのだが。
白状しよう。
俺は害虫駆除業者に85000円を取られたことがある。
自分で呼んでおいて「取られた」という言い方をしちゃダメなのかもしれないが、それにしても85000円は流石にぼったくりだ。
せめてふんだくられたと言わせてもらう。
夜の11時、白い壁を伝って部屋を闊歩していたゴキブリくんのことを俺は一生忘れない。
彼らがあの世に持っていった9札の諭吉のことも俺は忘れない。
自分の手中を離れた彼らのことを思いながら、次に出てきた時には、万難を排してでも自分一人で立ち向かおうと誓った俺だった。
「夏」
夏生まれだが、夏は苦手である
夏のイベントは体力を使うもの、野外のものが多いため、体力がないインドアな私は暑さも相まりすぐにへばるのである
冷え性なため冷え性対策をしっかりしていて涼しそうに見えて結構服も着ている。あと25歳を過ぎたあたりから冷たいものを内臓が拒絶するようになった
外だと普通に暑いが、この辺を怠ると冷房が効いている場所だと寒い
夏は過酷である
海の魔人
海の温度が高くなるこの頃。人の世界で言う夏という季節。この時期になって水面に上がれば沢山の人間が海水浴を楽しんでいるのが、目に映る。
(……随分と楽しそうにしてるじゃん)
遠くにある砂浜にいる人間たちを眺めながら、俺はそう思った。楽しそうにはしゃぐ声があちこちから聞こえる。
あいつらは考えもしないんだろうなぁ。お前らの知識には無い、未知の存在である俺たちのことを。見つかったら怖がられるか、好奇心から捕まえに来るのかもしれない。
(変なの。こんなところにいてもしょうがねえし、海の底に戻ってお姉さまと人魚ちゃんと遊ぼうかな)
踵を返して潜ろうとした時、ふと人間たちのいる砂浜から少し離れた岩礁に一つの人影を見た。そいつは微動だにせず、何処かぼんやりした様子で海を見ている気がした。
そうだ。一人きりなら、少し脅かしてやろう♪
些細なイタズラ心で俺は岩礁へ向かった。
一人でこの海に来たけれど、何もすることが無い。ただこうしてぼんやりと海を眺めるだけ。
海は好きだ。わざわざ海の中に入らなくても、聞こえてくる波の音や潮の香り。夏は海の青い色が太陽の光に反射して、時折白く光る。まるで宝石のようで、見ているだけで幸せ。
「ねぇ、そこのおじょーさん」
「え?」
声が聞こえたのは海の方向。目を向けると、岩礁に上半身だけ乗り出した水色の髪に青い瞳を持った綺麗な男の人がそこにいた。
いつの間に近づいていたんだろう。泳ぐ時に聞こえるしぶきの音が聞こえなかった。
「はぁい♪こんなところに一人だけど、何してんの?」
「……あの、別に何もしていません。ここにいて海を眺めているだけです」
「ふぅん?あいつらみたいに泳いだりしないの?」
「眺めるだけで良いんです。確かに海は表面上はとても綺麗だけど、その中は何がいるか分からない未知の世界。そんなところに踏み込めるほど度胸は無いです」
私の言葉に男の人は楽しそうに笑っていた。
「くくっ、なるほどねぇ。じゃあさ、俺がもし人魚だって言ったらお前は信じてくれる?」
「……海の中に何がいるかは分からない。信じる、とまではいかなくても、人魚とかそういう不思議な存在はいると思ってます」
「そっか〜♪お前、面白いね。他の人間なら真っ向から否定すんのにさ。面白い答えを聞かせてくれたおじょーさんに、俺から良いものを見せてやるよ」
そう言ってその人は私に向かって手を差し出した。相手は水着でも着ているから手を差し出せるんだろうけれど、今の私は白のワンピース姿だ。
「……服が濡れてしまいます」
「大丈夫だって♪ほら、手を出してみ?」
あざとい感じで片目を瞑ったその人。普通なら嫌がるはずなのに……この人なら良いかもしれないと思っている私がいる。
私が手を伸ばせば、相手から私の手を取ってくれた。
「さぁ、こっちに来な?」
ざぶん。
海に飛び込んだせいで、私の視界が白い波飛沫で染まる。唇に一瞬冷たくて柔らかいものが当たった気がする。やがて波飛沫が消えると、目の前の男の人が笑っていた。しかし、その下半身は青い尾鰭に覆われている。
「ようこそ♪海の中へ。息を止める必要はないよん♪ほら、普通に呼吸が出来るだろ?」
「……本当だ」
「さぁ、お嬢さん。俺と一緒に海中デートでもしない?お前にとって忘れられない日にしてやることを、約束するからさ♡」
目の前にいる人じゃない存在。けれど、その美しさに私はすっかり魅了されていた。握られた人魚の手を握り返して、私は答える。
「連れて行ってください」
「了解♪このアルバートに任せておいて♡」
その夕方に、少女がいた浜辺には彼女の両親と友人、そして警察が彼女の行方を探していた。
昼頃に海に出かけると言った娘が一向に帰ってこないことを両親が心配したからだ。しかし、砂浜や海の中、何処を探しても少女の姿や所持品の一つも見つからなかった。
昔から海の魔人が暮らすこの海の中には、彼に魅了されてそのまま行方不明になる人が続出している。
少女はあの日から五年経った今も行方不明のままである。人々はこう言った。
「あの子は海の魔人に連れ去られたのだ」と。
❴夏❵
夏
それは、私の嫌いな季節
それは、彼女の好きな季節
じりじりと太陽が照っていて暑い夏
私と君は夏、海に行くことになった
その昼、、、
君は、ひき逃げにあった、、、
夏
立葵のてっぺんの花が咲く頃の梅雨明け
もうすぐ咲きそうだ
夏がくる。
薄紫の山の向こうに積乱雲がわきたつ
草いきれが匂い立つあぜ道
今年は訪ねられそうだ
夏は一年の間で嫌いな季節です。
暑さもそうですが、
大気の不安定で雷雨になる事が
嫌だった。
近年、梅雨の時期も遅れてやってくるし、雨が降ったとしても豪雨になり降り出す。
昔はしとしとと降って梅雨らしさがあった事も年々、雨の降り方が違う事。地球温暖化は進んでいると感じます。
夏
夏は暑くて気温が高い
私は暑がりというわけではないが
夏場はあまり好きではない
一番苦に思っているのは紫外線だ
紫外線対策に一枚シャツやカーディガンを
着るため尚更暑いけれど焼けたくなくて
仕方なく着ている
今年もこれから暑さとの闘いが始まるが
乗り越えていかねば!と思っている
「いやぁ夏だねぇ」
「急にどうした」
「だって夏じゃん」
「それはそうだけど。つーかお前、夏休み何すんの?」
「ん?僕は毎日補習さ☆」
「まじか、お前そんな馬鹿だったか」
「失礼な。ただ試験が全部0点だっただけだし」
「馬鹿じゃねぇか」
「補習おわったら、夏祭り行かね?」
「良いね!行こう行こう」
「よっしゃ。奢ってもらお」
「ん?僕金目当てで誘われた?」
「きっ気のせいだぞー」
皆さん!夏ですね!
プールに海にバーベキューに!
沢山の楽しみがありますが!
全力で楽しみましょー!
あ、でも勉強は忘れずに(笑)
それじゃ!
水分を摂って
塩分もしっかり摂取して
それでもまだ
なにかが足りない
そんな夏
【夏】
毎年、夏が来ることに恐々としている。
暑いのもつらいが、気づくと側にいるでっかい虫が怖い。田舎住まいなのに虫が苦手なのは変わらず、遭遇したら逃げ回るばかりだ。
ドラッグストアで虫除けを眺めるのが恒例行事になってしまう季節、夏。
私の心は変わらなかったのに、彼女は何処に行ってしまったのか。会えるとは、宿に来させるためだけの策略だったのだろうか、心がモヤモヤとした。帰る前に、思いきって宿の者に彼女の事を聞くと、彼女は病気になってしまったとのことだった。案内されて裏の座敷に行くと、縁側の柱に寄りかかり目を瞑る君がいた。夏の風物詩の風鈴が、呼び鈴のようになると、閉じていた目が私を捉えた。すると花は、あの時のように、いらっしゃいと微笑んだのであった。そして、その姿はなんとも妖美で、私の心を再び捕らえたのだった。
冷たいビールと花火
砂の照り返しと波音
貝殻とシーグラス
瓶ラムネと鮮やかな夏野菜
木陰で聴く蝉しぐれ
揺れる稲の緑のざわめき
すぐそこに夏が来てる
#夏
No.43『夏』
夏はあまり好きではない。
友達とあまり会えないし、夏課題は多いし、暑いし、その暑さで毎日体調が悪いし。
でも普段会えない幼馴染と遊びに行けるのは嬉しい。
今年の夏もそれを楽しみに頑張って過ごそう。
そう思う。
夏
ツンと冷たいアイスを豪快にシャクシャク食べる。歯に残る余韻が熱い風で忘れられていく、たちまち海の匂いで満たされた。
砂浜の大きな石ころを、足つぼ代わりに踏みしめる。スッと寄ってくる波がくるぶしまで覆った。勢いで服のままザブザブと奥の方まで。持ち上げたスカートの裾が、水を吸って藍色に。元の色よりこっちがいい。
「夏」(一行詩)
デッキブラシは夏の思い出か道具の一つに入る訳で
◆
タコ焼きをアテに冷酒を飲み干す
◆
炎帝の元で冷や甘酒のかき氷を食らう
◆
少年の夏の盛りはカブト虫と野球帽子
夏が好き
高く青く突き抜ける空
真っ赤に焼ける夕日
ホタルが飛ぶ星空
爽やかに吹いている風
すべてが飲み込まれそうで
まっさらになれる
夏が好き
夏が好きだった。
夏休みもそうだけど明るくて自由に創作ができる時間だったから。
でもね。去年からは夏が来るのがどうしても耐えられないぐらい怖くなったよ。
あー。もう1年は半年しかないのかな。
あー。来年の今頃は何をしているのかな。
大人になんてなりたくないよ。
20歳になれば人生は終わると。もう人生謳歌したと思いたいのになぁ。
終わりは始まりって誰かが名言じみた事いうけどさ、成人したら1人で社会に出なきゃいけないんだって。
これからが本番なんだってさ。
保育園の先生は将来の夢は何にでもなれるって言ってたけど。
ペンギンにはなれませんでした。
魔法使いにもなれませんでした。
大人になるのが怖いです。
- 夏 -
風鈴の音色でお出かけ
三角形のちいさなお城
鳥の囀りが呼んでいる
川が側にある所が好き
流れる星が届きそうな
静かな森の住人になる
火を囲む人は肉を焼く
太陽のリズムを刻んで
宴もたけなわ眠る時間
寝袋にすっぽり入って
少し家が恋しくなって
インかアウトか私の扉
ベッドの中で思い出す
蝉が鳴いていたあの日
『夏』
芸術家の男が一人、キャンバスに向かってひたすら筆を向けていた。
そこへ突然、友人の男が飛び込んできた。
「夏だ――――っ! 海行こ!」
「待て待て待て。お前、家に鍵かけてたのにどうやって入ってきた」
「俺達の間柄に鍵なんて無意味」
「意味わからん! そんで、海行く準備万端だな!?」
男は大きな浮き輪を抱え、格好といえば、アロハシャツにハーフパンツ、ビーチサンダル、そして麦わら帽子を被っていた。
「海の王に俺はなる!」
「麦わら帽子で著作権やばくなりそうな発言やめろ! まだ行くって承諾してないし、承諾したところで予定合わせて後日行こうとかじゃないのか? 今すぐなのか!?」
「お前の冷めた心とは違って、俺のこの真夏の熱いパッションは止められない」
「そうだよ。冷えっ冷えだよ。それに、今作品展に向けて絵を描いてるから無理」
「部屋にばっか篭もってたらカビるぞ!」
「そんなことにならないようにちゃんと除湿してるから大丈夫だ」
「そうじゃなくてー! お前自身の心がカビちゃうだろー? 外行こう外!」
浮かれた男が乗り気でない男の腕を引っ張る。
「なんでお前はそんなアグレッシブなのにニートなんだ」
「俺の熱いパッションをこの社会に収めておくことはできないから」
「ちょっとかっこいいこと言ってないで働け」
思わず溜息を吐く。
どうせこいつは諦めないんだろうな。知ってる。なんだかんだで長い付き合いになる。腐れ縁というやつだ。こうしていつも無茶ぶりに付き合ってきた。
それでも、別にこいつのことが嫌いじゃない。むしろ好k」
「勝手なモノローグ付けるなー!」
「心の声を読んだだけだよ」
「あーもう。……しょうがない。今描いてるのがもう少ししたら出来上がるから、そしたら行ってやる。ちょっと待ってろ!」
「やった――――――――!!」
描き上がったその絵は、夏の青空が広がる爽やかな海の風景だった。
『夏』