『夏』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#夏
暑さにやられそうな感覚が季節の訪れを感じさせる。
あぁ、また夏が始まる。
暑い
暑い
溶けてしまいそうなくらい
地球のパワーを目一杯浴びている
ふんわりと私の顔を撫でる風は、水と土の薫りが混ざり合いになり、鼻腔を掠めていく。涼やかな風の心地よさに身を委ね、ほっと息を吐いた。
ごろりと縁側に寝転がり、冷たくなり始めた板の心地良さに目を閉じる。
ちりん、ちりんと辺りに響き渡る風鈴の音を静かな夕闇が受け止めていく。庭先に咲くクチナシが艷やかに耀り、花弁に雫を滴らせていた。
打ち水は祖父の日課である、そして此処にいる全てのモノ達への至福の褒美でもあった。この日々が失われないことを私は願い続けよう…。
『 夏 』
「夏」
暑かったり、日焼けするのは嫌だなぁ。
もう少し涼しくなってくれと願う今日この頃。
余談ですが、私の家は毎年夏に旅行行くので夏と言えば旅行ですかね。
早くきてほしい夏休み。
まぁ、夏休みでも仕事はあるんで行かなきゃいけないんですけどね。
『夏の副作用』
冷房の効いた部屋の中 夏とは何か考える 答えは勿論無いけれど ほんの少し偉くなった気がして バーボンのように呑む麦茶 配信のアニメを二話分観る
突然、熱を帯びる身体 ここは赤道直下か? 否、恐らくこれは夏の副作用だ 夏について思い回す私の中にとうとう夏が入ってきてしまった
クーラー、それは人類の最も偉大なる発明。
夏の湯だるような暑さの中、ジリジリ照り付ける太陽に
肌を焼かれながら出勤して一番最初に思う事だ。
パチパチと爆ぜる火花が夏の夜を引っ掻く。手のひらほどの小さな光。君と見るはずだった大きな花火と比べれば、ほんの微かなものだ。夜空に打ち上がる力もなく、か弱い灯りを残してポトリと地に落ちてしまう。
僕の視線に気づき、君は楽しそうに線香花火を差し出す。勝負勝負と言いながら、その頬にほんの少しのごめんねを滲ませて。君はまだ、夏風邪を引いたことを悪く思っているらしい。
いいんだよ。僕は心から思う。僕は思いの外、この2人だけの花火大会を気に入ってたりする。君の横顔を一番の特等席から見られるのだ。君の笑顔はどんな花火よりも明るくて、綺麗だった。
肩を並べて線香花火を見守りながら、僕はその輝きに願う。どうかいつまでも咲いていてほしいと。
#夏
夏が来ると毎年思い出すことがある。
そう言ったのは友人のA。
何何?暇を持て余していた俺はAのその話を聞くことにした。
いや、な?昔、池で溺れたことがあったんだよ俺。その時に助けてくれてのが誰だったかなってさ。
はあ?そんなの親とか救助のひととかじゃねぇの?
俺はそう言って、なんだと肩透かしを食らった気分だ。こいつの言う昔がどれほど前のことかは知らないが、きっとこいつを助けたと言うなら大人だろう。
しかしAは違うんだ、と言った。
いや、大人じゃなくて子供なんだ。これは確実。でも、助かったあと目を覚ましたらどこにもその子どもの姿は無くてさ。親とかに聞いても知らない、お前は多分運良く岸に辿り着いたんだろって。
おかしいよな。
お前の気の所為じゃねぇの?
いやぁ。それも考えたんだけどさ、約束を覚えてんだよな。その子と交わした、10年後に迎えに来るねって。約束。
それで、10年後っていうのがさ、今年、なんだ。
そうひとりごちるAの後ろにはナニカが立っていた。
――さあ、イキマショウ。ヤクソクノトキダヨ
夏が始まった合図がした
傷付き疲れるけどもいいや
次の恋の行方はどこだ
映画じゃない主役は誰だ
映画じゃない僕らの夏だ
By 青と夏
逃げ水を見る日が増えた。
日は長いのに動ける時間は少ない自分に嫌気がさす。
電気代の請求書をちぎって捨ててやりたい。
平日はデニムに白T 信号で止まれば吹き出る汗
今日も暑い1日になりそうだ
オレンジ色の太陽が地面を照らし、ウェッサイを聞いている時間は気休め
腰が引けてるマインドの先に安定はない
攻めの姿勢が一番の安定と知る
だが気分が上げては落ちて抜け殻になったり
山あり波ありみんなそうなのか?
1人の時間取り戻す落ち着き
回転する円盤 move ya body
とにかく泥臭くやる
久々に大好きな人の夢を見た。
光に満ちた広い空間に彼が立っている。
心配そうで優しい眼差しを
こちらに向けて立っている。
私は彼の方に歩いて近づいていたが
二人の間にはエスカレーターのような大きさの箱があって、その辺りから光が差して私の顔を照らした。
涙を見られてしまうと思い、寂しさで泣いていた私はそっぽを向いて引き返し始めて目が覚めた。
あつくて、あつくて
汗が止まらない夏
「どうにかならないかなぁこの暑さ」
「汗で身体ベタベタなんだけど」
口では文句言いながら
溶けそうなアイス片手に炭酸ガブガブ飲んでる。
誰かと過ごすそんな時間が好き。
きっと誰もが持ってる暑さをしのぐ夏の時間。
貴方は暑い夏に誰とどんな過ごし方をするのが好き?
夏になると、君を思い出す。
青春の1ページ。
大切に栞を挟んだそのページ。
形のいい唇に咥えられたペットボトルの口。
液体が流れると綺麗に上下する喉仏。
全てが私を擽った。
今、元気にしてますか。
気持ちは伝えられないまま終わってしまったけど、君には確か、素敵なパートナーがいた記憶があります。
私は今年、新たな命を授かって、
夏のページに新しい栞を挟むところです。
#夏
あっつーい。
まだ6月なのにもう夏と戦ってる。
くたばらずに頑張らなきゃ
/夏
「夏」
雲が少ない日の真夏の太陽
暑くてしんどいけど、どこか羨ましい。
会いにゆき、この思いを渡したいが邪魔する羞恥心。
その繰り返しで私の夏が何回終わったかは
あえて数えない。というか数えきれない。
今年こそは、思いを伝えるんだ。でも思うだけじゃ
届くものも届かない。
この真夏の太陽のように思いを放とう。
きっと伝わりますように。私の思い。
暑いし蚊も出て、
そこはほんと嫌だけど。
夏服や風物詩、
強い日差しで、鮮やかに見える世界、
うん、夏は好きだ。
#夏
夏
子どもの頃、昼は滅多に30度超えること無く、天の川も溢れていた…夏は、とても魅了的で…そして、貴女の想いで…
15作目 「夏」
夏は嫌いだ。
全てのものが暑苦しくなるし、日焼けで皮がめくれて脱皮みたいになるし、寝るとき暑いし…とにかく暑くて嫌いだ。
太陽が一番上に上がって、むせかえすほどの暑さの中、自転車をこいで急いで家に帰る。
玄関を開けると、空気がひんやりとしていたので、涼もうとクーラーのあるリビングへ足早に向かう。
リビングに入ろうとした時、なぜか汗だらけの君がリビングのソファーでくつろいでいた。
-なんで、君がうちにいるの
汗だらけのシャツをパタパタと浮かせながら君に聞く。
母がいれていたクーラーの冷たい風がシャツの隙間に入り、火照った僕の身体を冷やしていく。
-なっちゃん、あんたと宿題しに来たみたいよ。早く着替えておいで。
奥のキッチンにいた母が顔を覗かせて言ってくる。
母に着替えるように促されたので部屋に行き、着替えを済ませ、忌々しい夏休みの宿題を手に持ち、君がいるリビングに向かう。
-遅いよ「 」、待ってたのに
口を尖らせながら君が悪態をつく。
-連絡くらいしろよ。
君にそう言いながら、反対側の席に座る。
テーブルに宿題を広げていると、君の短い髪から覗かせている形の良い耳にはめていたイヤホンを僕に差し出してくる。
-これ、聞いてみて凄く良いから。
僕はイヤホンを受け取り、さっきまでイヤホンがはまっていた、君の耳を見る。
短い髪からは形の良い耳が覗かせており、うっすらと汗ばんだ真っ白な陶器のような君の首筋が目に入った。
ダメだと思いながら真っ白な肌が覗かせている君の胸元へついつい視線が行ってしまう。
視線に気付き目線をあげると、ニヤニヤと笑っている君の表情が目に入って来た。
胸の奥から熱が一気に吹き出す感覚がした。
恥ずかしさから何も言えずに固まっていると、ニヤニヤとした表情を崩さないまま君が唇を開く。
-すけべ
あぁ、本当に夏は嫌いだ。
夏の夜、受験に向けて勉強をする
隣からは扇風機の音がし外からは蛙の声がした
朝日が差し込み蛙から次は蝉の音になる
「もう朝か、、ここやったら3時間ぐらい寝ようかな、、」
そう呟き汗を流しながら私は夏の音を聞き机に向かう。