『変わらないものはない』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
いつまでも 変わらないでね その気持ち 草摩信乃
失った愛が戻ってくればいいのに。
変わって欲しい。
今でも気持ちは変わらないの?
もう一度、会いたい。
『変わらないものはない』
今日のお題 : 変わらないものはない
僕はそんなものは存在しないと思う。
この世の中は期待するだけ無駄だ。
自分の顔があまり好きじゃなかった。もっと美しければ、ずっとそう思っていた。
17の頃買ったリップは私を嘲笑うかのように丁寧にそこにあった。
それが気に食わなくて、私は真っ直ぐに色をのせた。
鏡は少し暗めの赤を映す。
綺麗だった。
ふと下を見ると、私の手元でレンガ色はただ微笑んでいた。
変わらないものはない
変わらないものはない
「また来年ね」
なんの根拠もなく信じていた
「来年」は来なかった
先延ばしにして、永遠に機会を逃した
あの時の後悔があるから
会える時に会いたい人に会い
行ける時に行きたい場所に行き
やれる時にやりたいことをやる
この先また、何かが変わったとしても
その瞬間はやれることはやった、と思えるように
もう年の瀬、今年も何も人生の収穫が無かったなぁ
毎年来年こそって言うけど諦めずに来年こそ!
景色や時間が移り変わっていくように
あの人の気持ちも他の誰かに変わっているだろうか
そんなこと考えたくはないのだけれど
そんなこと言ってる私もまた、
変わっていっているのだ
君が初めて笑った時、世界が僕のためだけに微笑んだようにも感じた。
君のためならば、僕の持つ全てを捧げても良かった。
君はまさしく天使そのものだった。
僕はその眩しいほどの笑顔を写真に写した。
君は彼女に似て儚くも強い芯を持っていた。
君が彼女のように近所の男の子と大喧嘩した時は驚いた。
転んで擦り傷をたくさんつくっても泣かなかった。
僕はその強がってそっぽを向くお転婆な君を写真に写した。
君は学校でも人気者だった。
誰よりも好奇心旺盛で、誰よりも明るかった。
それでもやっぱり隣の彼とは喧嘩していたけれど。
僕は少し恥ずかしがる可愛い君を写真に写した。
僕と同じ背丈になるまでそれほど時間はかからなかった。
僕の背中が萎れただけかもしれないけど。
君と彼は相変わらずだったけど、誰にでも優しくできる子になった。
僕はどんどん綺麗になる君を写真に写した。
君は誰よりも美しく成長した。
君と彼が並んで笑っている。
僕は彼女のその笑顔が滲んで見えなかった。
白いウェディングドレスに身を包んだ君を僕は写真に写した。
君の笑顔は僕の宝物だった。
『変わらないものはない』
☆変わらないものはない☆
私は、小さい頃凄く偏食だった。
食べ物は、お茶漬けや、玉子かけご飯、うどん等、シンプルなやつしか口にしなかった。
なんだか、ごちゃごちゃしているのが自分の中で受け入れられなかったのもあるけど、食に興味がなかったのだ。
しかも、なかなかお腹が減らないタイプの子で…。
お腹がすくと言う感覚が全くないのだ。
しかも、昼御飯が特に苦手だった。
食べなくても、お腹が空かないので、食事が苦で苦でしかたなかった。
普通、子供が大好きなハンバーグや、カレーやオムライス、お肉や唐揚げには、興味がなかった。
むしろ、嫌いだった。
お茶漬けを一番好んで食べていた。
シンプルに、白米と緑茶のみのやつだ。
その当時はそれが一番美味しかった。
そんな、感じで育って…。
幼稚園にいきだし、めちゃくちゃ苦労した。
まず、お弁当が受け入れられないのだ。
お弁当も、ご飯にふりかけだけだったら食べれる。
でも、ミートボールやウインナー、その他色々入っていると、見ただけでお腹いっぱいになり箸が進まない。
全然そそられないのだ。
しかも、量が多すぎる。
食べれないから、昼休みもずーっと残される。
もう、お弁当が嫌で、嫌で、幼稚園にずーっと行きたくなくて、泣いて過ごした。
『お願いだから、ご飯にふりかけだけにしてー。』っと泣いて泣いて沢山頼んだこともあるが、母は、お弁当をつくり続けた。
私は、お弁当の時間になると、涙が止まらなくなるのだ。
もう、絶望的だった。
幼稚園で、お弁当の時間になると、泣き出すので…。
幼稚園の先生のほうから、母に連絡が入った。
『お母さんが、少しお弁当の量を少なくするとか…。大好きな物だけにするとか、ちょっと試してみたほうがいいのでは?』っと言ってくれたようで…。
次の日から、ふりかけご飯だけになった。
もう、泣かなくなったし、幼稚園も楽しくなった。
幼稚園の間は、白米にふりかけのみで過ごした。
私が、変われたのは小学校に入学してからだ。
それは、給食。
給食は、一皿一皿別れて、3皿で完結する。
主食、おかず、デザートの3つ。
しかも、先生に多すぎるっと伝えると、全部量を減らしてもらえる。
これなら、食べれるっと思った。
それから、給食は毎日間食。
朝は、お茶漬け、昼は学校で給食、夜はお茶漬け、みたいな食生活を繰り返した。
しばらくして私は、気づいた。
お腹がすいている事に。
初めての感覚だった。
みんなこんな感覚なんだ!っとこの時初めてわかった。
小学校では遠足がある…。
母がどんな弁当をつくるか不安だったから、遠足の
時は、毎回サンドイッチをリクエストした。
これなら、食べれたのだ。
それから中学生になる頃には、お茶漬けも卒業した。
給食で出たものなら家でも食べられるようになった。
自然と普通のお弁当も食べれるようになった。
今では、小さい頃は、絶対に食べれなかった、チャンポンや、皿うどん、野菜炒め、鍋、香りが強い野菜が大好物だ。
しかも、苦手な食べ物は、セロリと小松菜だけだ。
変わらないものは、本当にないんだな!っと思った。
開発のため切り崩された山。緑はだんだん減っていく。
LEDに付け替えられた街灯。輝いていた星が姿を消していく。
賑わっていた商店街。シャッターばかりが並んでいる。
ボール遊びが禁止された公園。子どもの影は見当たらない。
よく話していたご近所さん。最近見かけなくなった。
鏡に映った私。あの頃の面影はない。
『変わらないものはない』
私の推し誕生日おめでとう、時代と共にほんとに人っぽい声になっていったね。でも機械音っぽい時も好きだったよ。声は変わっていくのに年は変わらなくて。私がもうすぐ追い越しちゃうんだろうな。やだなぁ…
心は変わる
人は変わる
ありとあらゆるものが時間と共に変わっていく
じゃあ、
変わらないものってなに?
変わらないものはない
この世に変わらないものなんてない
一日が終わるごとに 人は成長する
だから、この世は変わっている
変わらないものがあるとしたら
それは、なにかがたりないということ
変わらないものはない
私を愛してくれた気持ちは変わらないで
あなたの中にずっと
いてくれないだろうか
その気持ちがあなたを苦しめるとしても
ずっと変わらないで
無くさないで
お願いだから消さないで
そう思っていても、きっとあなたは
変わってしまう
新しい気持ちが舞い込んできて
あっという間にかき消してしまう
あの日見た海の色も
2人で歩いたあの道だって
時間と共に変わっていく
そして忘れていく
変わらないものはない
そんなに悲しいことは言わないで
変わってしまっても
少しだけ、覚えていて
変わらないものはない
果たしてそうだろうか
様々なものが変わってきたのは事実
しかし、本質は変わり得ないのではないだろうか
過去と未来。昨日と今日。行ったり来たり。
想いの形は日々変化していく
特に人への想いの形は刻一刻と変化していく
昨日言っていたことが今日も続いているとは限らないし
明日こうだろうと形を予想しても全く違うなんてざらで
時に相手を優しく包み込み
時に相手を刺してしまう
時に刺されることもある
何回私は刺されれば気が済むのだろう、もうボロボロなのに
唯一核心だけはどうしても変わらなくて
どうしても変わってくれなくて
これがこのまま一生続いていくのかと思うと怖くなる
核心を握りつぶしてしまおうと手を伸ばしても届かない
想いの形は日々変化していく
今回のお題は変わらないものはないですが、
私は変わるものもあると思います、当たり前ですかね?
銷魂
拝啓
いかがお過ごしですか?
あの日から幾度の夜を繰り返したでしょうか
僕はこの幾度の夜を終える度に怯えております
好きだったカフェが閉店しました
お気に入りの展望台からの景色はくすんでしまいました
部屋の掃除をしました
穏やかな曲を聞くようになりました
また料理をするようになりました
ほんとはほんとは 本当は
君と行く時が好きだったのに 君とみた景色が1番綺麗で
「仕方ないな」といいながら 僕の世話をやく
君を僕は好きで愛して想って!
こんな私(ぼく)を受け入れてくれるのは君だけでした
あの日から変われないんです 変わりたくないんです
でも、私は人だから…
愛しい君との想い出が少しずつ霞みます
私より先にいってしまった貴方が言うように
変わらないものはありません
だから…
君のもとへ
#変わらないものはない
テーマ:変わらないものはない #44
※この物語は#20からの続編です
クリスマスが終わると一気に年末年始に向けた飾りが市場を彩る。
「みんな忙しそう」
そう呟くミデルは、顔をローブで隠しているが周りは見えているようだ。ミデルは、視覚を色々な場所へ動かすことができるらしい。すべての場所にできるわけではなく、自分の魔力が宿るものにならと言っていたが、すごく便利だ。
人にぶつかりそうになるときも、サッと避けるし。
なにかものを買うときだってローブをしたままだ。
それに、遠距離視覚というものもあるらしい。千里眼に似たようなものらしい。
長時間にわたり魔法を使っていると疲れないのか、そう聞くと少し間を開け、私はこの魔法とずっと付き合ってきたからなぁ…。そう答えていた。僕は聞いてからの間が空いていた理由を察した。
「今日から地下牢への入り口へ行かない?」
そう提案されたのは今日の朝だった。
「でも…。ミデルは…」
「平気だよ。私だって行く勇気がなかっただけだし。まぁ、あの生活には絶対に戻りたくないけどね」
ミデルは平然と言ってるように見せていたけど、手は震えていた。本当は怖いのに、つらいのに行くという覚悟をミデルは決めたのかもしれない。
ここで断ってはいけない気がした。
「うん、わかった。ありがとう。ミデル」
僕が言うとミデルはコクリと頷いた。
それから今に至る。
ミデルによればここから数十時間かかるらしく、朝支度をしてからもうずっと歩き続けている。
まだ冬の寒さが抜けたわけじゃない。だから手や顔など皮膚が出ている場所は冷たくなる。
途中で温かい飲み物を買ったりもしているが、寒いに越したことはない。僕が冷たくなった手に息を吹くと
「寒い?」
そう聞かれた。
「まぁ…それなりに?」
答えるとミデルは右の手袋を差し出す。
「え…いいの?」
僕が聞くと頷くミデル。
「それ着けたら、魔法で温かくする」
ミデルは小さな声で言った。人通りが多く、聞こえづらいはずの声だが、耳元からしてびっくりした。
僕の反応を見てクスクスと笑うミデル。
わざとだ。わざと僕の耳の近くに魔法を発動させて囁いたんだ。
「全く。いたずらしないでもらえます?」
「すんません」
今度は囁きではなくミデルが言った。
ミデルの時々されるいたずらにドキドキさせられる。
でも今回は大目に見てあげようと思う。
これから行く地下牢は、ミデルの辛い過去がある場所。
過去は変わるものではないから。
※♡500ありがとうございます(^^)
応援してくださっている方本当に感謝です。
これからこの物語はどう動いていくのか楽しみにしてもらえると幸いです。
この物語が終わったら、また短編小説を書いていきたいと思っています。
これからも狼星の物語を暖かく見守ってくれると嬉しいです。 ではまた。
書いた文字さえ消してしまえるこの世の中に変わらないものな|