『声が聞こえる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
声が聞こえる
声が聞こえるのだと憔悴した顔で彼は言った。意味がありそうな命令が聞こえるのであれば精神科を受診したほうがよさそうだが、そういうのとは違うようだ。どんな声が?と尋ねると、悲鳴が聞こえる、それも一人ではなく何人もの悲鳴が重なって、遠い耳鳴りのようにも思えるけれど、夜も昼も聞こえて睡眠不足でまいっているのだ、と答えた。そうか、それは不運な話だ。単に病気であれば放置したんだが。地獄の声を聞く能力者は放置できないんだよねえ。人類はまだあの声を知るべきではないんだ。私は手を挙げて天使たちに合図する。この男を眠らせなさい。世界に審判の角笛が鳴り響くその日まで。
声が聞こえる
本を開くと声がする。
静かな部屋で私一人。
私も、もちろん声を出していない。
でも、文字から声がする。
だんだん、声だけだったものが
人も物も形がはっきりして、
自分の解釈でできた自分だけのその本の世界が見える。
文字は話さない。
でも、話せるのだ。
この本からは女の人の声がした。
この本は、男の人。
これは、子供の声?
あ、おじいさん、おばあさんの声もする。
本でなくても良い。
取扱説明書や、食べ物の表示、スプレー缶の注意書き。
どんな文字からも声がする。
私が今うっている文字からは、前うった文字からは、
どんな声がする?
きっと、人によって変わるのだろう。
さあ、今日も文字を読もう。
声を聞こう。
自分だけの世界に入って、
自分だけの世界を感じよう。
〜声が聞こえる〜
虫が奏でる音色 動物たちが歌う声
風の囁き 雑踏を歩く音
いろんな音で溢れる世界
無音なんてない
静かな場所なら
自分の息遣い 心臓の音
「何か」はいつも聞こえてる
そんな世界でも 君の声だけは
聞き逃しはしない
私の世界の始まりの声が聞こえる
今日もまたはじまるようだ
また今日も頑張ろう
#声が聞こえる
届けたい言葉
受け取りたい言葉
言えなかった言葉
言わなかった言葉
声にならない
声にできない
弱いわたしの哀しい言葉
欲しかった優しい言葉
今夜はひとり月を見上げ
思いを巡らせる
聞こえるくるの
聞こえてくるの
私の中の私の声が
私が探す愛する言葉
いつか声に出したい愛ある言葉が…
君の葬儀が終わった後。
重くて血塗られたみたいな心が沈む。
世界がいつもより青くて暗かった。
鉛を付けたような脚を運び、喧騒を歩く。
するとふと一つの声が鼓膜を揺らす。
「元気で。」
聞き慣れた声。
好きな声。
愛しい声。
ねぇ。
君の。
声が聞こえる。
声が聞こえる。
僕の名前を呼んでいる。
あの光の方へ行かないと。
「ねえ、きっとそっちに行かない方がいいと思うわよ。」
「なぜ?」
「ふふ、そっちに行ってはダメよ。」
「だから何故?」
「だって、あなたが望んだことでしょう?覚えてないのかしら?私は覚えてるわよ。」
「?、僕は何を望んだんですか?」
「本当の自由を望んだのよ。」
「本当の自由ですか」
なんだ?本当の自由って…僕は何を望んだんだ?
わからない。覚えてない。今真っ暗な場所にいることも。
何もかもがわからない。頭が痛い。怖い。
また、光の方から声がした。
ああ、そっか。俺は自ら死を選んだのか。
じゃあ、あの世?
「あら、思い出したの?そう、まあいいけど。で、あなたは自らここにくることを望んだのよ。」
「なあ、僕は今ものすごく行きたいと思ってしまったんだ。返してくれないか?」
「はあ、貴方以外と我儘なのね。まあ、いいわ。本来こんな運命になるはずなかったもの。」
そして彼女は「今回は許してあげる」と言った。
「さよなら、私の愛しい子。」
僕は、病院にいた。
彼女が泣いていた。
「よかった。よかったよ………生きていて」
「ごめん」「許さない」「本当ごめん」「ふん!」
「うぅ……よがったよおぉぉ」
ああ、ごめんな。そして見捨てずいてくれてありがとう
愛してるよ。
夏休み 朝早くから子どもたちの声が聞こえてたのになぁ。
最近はほとんど見かけない、声も聞こえない。
暑いから?
両片思いの時、彼の声が聞こえるだけで頑張れるし嬉しかった。でも今は彼の声を聞くたびに辛くなる。
1つだけ願いが叶うなら、あの日に戻りたいな、、
あ、また声が聞こえる。ざわめき。嘲笑。陰口。
一人でいる時、怖い。怖いのは人の声。いや、怖いのは人。被害妄想だなんて、言わせない。
僕は、俗に言う「敏感子」らしい。敏感な子供。右脳が活発に動いて、一人でノリツッコミしたり、一人で会話するような子供。洋服のタグが気になる子供。心当たりはないだろうか(5人に1人はいるとのこと)。
その代わりに僕が得たのは、小説に感動出来る感性。だから、嬉しいとは思わないけど、悲観的にも捉えていない。
小さな刺激で疲れてしまう。そんな子供が居るということを知ってほしい。そして、誰にでも優しい世界(難しいかもしれないけど)を作ってほしい(それか僕が作るのかな)。
声が聞こえる
私の体験談でもしようか。
中学生の頃初めて吹奏楽と言うものを聞いた時、私の頭の中で衝撃が走った。この世の中に美しいものがあるのかと思った。それがやりたくて、親にも言うのも忘れ勝手に入り、自分がやりたい楽器は出来ずに細々と練習していた。
時は流れ、高校になり周りとうまく馴染めずやはり、楽器を細々と練習。この時だけが癒しだった。心の拠り所だと思っていたのに、気分転換にジュニアのオーケストラのオーディションを受けた。ジュニアと言っても甘く見ちゃいけない。本当に皆上手く、音楽科の高校だの親が演奏者だの、私からすれば知らない生き方をしてきた子達が沢山いた。私は特に高校は音楽科と言うわけでも無いので普通に落ちると思い、初オーディションと言う怒られるが、記念感覚で受けたのだが見事に受かったらしく初めてオーケストラの練習に行った。またもや、私は音楽に取りつかれた。いやだな、いやだな、辞めれないじゃない。音楽の声が聞こえて、仕方がない。私をどんだけ音楽の世界を覗かせる気だ。
「声が聞こえる」
私は地獄耳である
自分の事を言われると
すぐにわかる
小さい頃に身につけた
私の変な技だ
コソコソ...声が聞こえる
″あの服はないよねー笑″
好きで着てます、この服!!
それが何か?
最近、気にせず
歩けるようになってきた
どーでもいい人の
どーでもいい批判なんか
どーでもいい...
″てか、お前の服もないわ笑″
声が聞こえる
とある職場での出来事である。
私がいる場所にほど近いところから声が聞こえる。
それは女性二人が私について話している声だった。
おそらく二人は私が近くにいることに気付いていない。
口調から察するに、余り良い内容の話ではないことが分かる。
よくよく耳を澄ませてみると、それは私の仕事ぶりについての話だった。
「こうこうこういうところがやりづらいのよね。」
「そうそう。私も前からそう思っていたわ。」
みたいな内容が漏れ聞こえてくる。
話を聞いていたら、明らかに私に非があるように思えてきた。
なるほどな。そう思われていたんだ。
私はそれからというもの、自分の仕事の仕方を徹底的に改善した。
自分だけがやりやすいからという理由でやっていたやり方を止め、誰にとってもやりやすくなるように工夫に工夫を重ねた。
それは簡単なことではなかったが、あの時の二人の言葉が私の後押しをしてくれたのだ。
その結果、私の仕事ぶりをみんなが褒めてくれ、前よりも格段に仕事がしやすくなった。
しかし不思議なことに、彼女たちとの関係はあれ以来一向に改善する気配はない。
どうやら私の仕事ぶりになど、初めから興味は無かったようだ。
いずれにしても、私にとってはありがたい提言だったのだけれど。
それ故、行きがかり上この先もお礼が言えないことが残念でならない。
お題
声が聞こえる
「──さん」と呼ばれた気がして振り向いたやっぱり君の笑顔があった
毎日忙しくて
色々後回しだ
今日やるべきことを
明日の自分に丸投げした
明日の自分から
何でもかんでもこっちに丸投げするな!と
怒っている声が聞こえる…
困ったなぁ。
今
これ
ちょっと
嫌だなぁ。
手伝って欲しいなぁ。
ほんとは
こうしてほしい
…けどなぁ。
気づいた時には
他人の
気持ちが
まるで
声が聞こえるように
想像できる
ことが増えていた。
自分では
それがフツウ
だと思ってたけど
ちょっと
共感力が高めなほう
らしい。
そして
他人の気持ちが見えるから
他人の気持ちを
優先しがちで
勝手に
疲れてしまう。
長所と
短所は
紙一重だ。
#声が聞こえる
声が聞こえる
よく聞こえないけど自分を笑っている気がする
よく聞こえないけど悪口を言われている気がする
よく聞こえないけど心が助けてと叫んでいる気がする
声が聞こえる
はっきりと聞こえる
聞こえていたはずだった
声が聞こえる、
声が聞こえル、
こエがキコえル、
kおエgあきコえ、
kぉえがぁキえる。
声が聞こえる
電話にでたら
大好きな
あなたの
声が聞こえる
ぎこちない感じ
もう少ししたら
謝ってみよう
なな🐶
2024年9月22日2200
どこからか
声が聞こえる
想いと裏腹に
動こうとすると
それでいいの
ほんとうにいいの
………声が聞こえる
声が聞こえる
静かな夜。
街の喧騒も虫の鳴声もない。
微かに何かが聞こえる。
遠くで誰かが話しているようだ。
何を話しているのか気になり耳を澄ます。
隠蔽や警察という言葉が聞こえた。
音を立てないよう細心の注意を払い、その場を離れた。
「声がきこえる」とかけまして
「キレてないですよ」と解きます。
その心は「聴衆/長州(力)」です。