『喪失感』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
家族も恋人もお金もすべて失ってしまった。
世界は残酷だ。
1度知ってしまったら
もうその感触を忘れることなんてできないのに
こんなことなら最初から何も要らなかったのに
私に残るものは
すべて奪われてしまった空っぽの心と
拭いきれない喪失感だけだ。
#喪失感
滑り落ちるって、こう言うことかな。
それとも、削り取られたってことなのかな。
ただ、もう、君の側にはいられないって思ったんだ。
本当はね、ずっと一緒にいたかったんだよ?
でも、ダメだった。
君の明るさが、君の優しさが、君の全てが。
いつだってズタズタにしていくんだ。
あんなに心地よかった君の隣。
その心地よさが、もう感じられなくなった時点でおしまい。
”喪失感”なんてもんじゃない。
好きでも、一緒にいちゃいけない相手がいるんだって。
君を見ていて思い知らされたんだ。
喪失感
喪失感
「君はぼくが今目の前からいなくなっても、悲しくないの?」
そんなことを口にされても、私は涙すら浮かべられない。
いつも私の感情は、少しズレているから…。
恋人に別れ話をもちかけられても、泣いてすがることすら出来ない。
涙は決まって、一人きりの暗闇の中でしか流せない。
「ひとみ、お父さんはお前のことをずっと忘れないから。元気でお母さんとおばあちゃんと仲良くやるんだよ。」
お父さんの肩車が大好きだった。
でも…あの夜も私は泣き顔を父に見せることは出来なかった。
悲しいのに。淋しいのに。
電気の消えた真っ暗な部屋の片隅で膝を抱えて、一人泣いた。
私の前から、大切な人が消えてなくなるとき。
喪失感だけが残った。
感情が溢れてくれたらいいのに…。
とてつもない喪失感と引き換えに、自分を呪った10代と20代。
今なら、あの時の私に言える。それでも大丈夫だよ、何も悪くないよ、と。
30代になった私は、自分で自分を慰める術を手に入れた。
明けない夜がないように。
独りの暗闇から、静かに抜け出した35歳の春。
喪失感。
喪失感は今なのかな?
ライブが終わった。
でも喪失感が
ないのは
いつも
元気だから。
出会うべきして出会ってる。
だから離れるときも決められた運命の時期なんだよ。
ってさ。わかってる。
けど君を失ってしまったら私はどうやって生きていけば良いのか分からないよら離れなきゃいけないって決まったときどうしようもない喪失感に襲われちゃって、苦しくて今も抜け出せないよ。
いつか、いつか、あなたがいなくても幸せって思えるようになれたら。
『喪失感』
ぴーちゃんがいなくなった。朝起きたらベッドの上からいなくなっていた。もちろんベッドの下にもいない。そもそも部屋の中にそれらしい姿は見えない。ぴーちゃんがひとりでに外へと出かけるはずもなく、私は1人立ち尽くす。
「まあいいんじゃない?いなくても1人で寝れるんだし、あなた高校生なんだから。」
大体もう長いことベッドの隅に追いやってたでしょ、母は飄々とした態度でそう言った。ぴーちゃんはうさぎのぬいぐるみだ。物心ついた時にはそばにいて、それから今までずっと一緒に過ごしてきた。けれどもここ数年は母の言う通りベッドのオブジェクトと化していて、今朝なくなっていることに気付くまでは1度も目に入れずとも違和感なくその日を終えられるような存在だった。
しかしそれはぬいぐるみに執着するような歳ではなくなった、ただそれだけのことで、誰もが通る道なのだと思っていた。不思議なのだ。どうして私は、今日ぴーちゃんがいなくなったことに気付いたんだろう。特別愛着を持っていたわけでも、人一倍物を大切にする性格というわけでもない。それなのに今日の朝食のトーストは味気なかったし、今も前方不注意で電柱にぶつかりそうになっている。
私は自分で思うよりよっぽどぴーちゃんのことを心の拠り所としていたのか。
自覚した途端に胸が苦しくなった。今更どうしようもないのに、後悔ばかりが募っていく。昔のようにぬいぐるみで遊べば、とはいかなくてももう少し気にかければ良かったし、いなくなってしまうなら、最後にまた抱いて眠りたかった。今日の空は曇天だ、晴れやかな日々が懐かしくなる。校庭の中ほどで思わず足を止めた私に後ろからやってきた友人が声をかけてきた。浮かない気分を後ろ手に隠して挨拶を交わし、そのまま他愛のない会話を続ける。友人とのおしゃべりは楽しいはずなのに、やっぱりどこか寂しくて。この気持ちはきっとしばらく私の胸の片隅に居座って、1人の時間に頭を埋め尽くすのだろう。すると今度はいても立ってもいられなくなってくる。今日、家に帰ったらもう1度部屋の中を探そう。部屋になかったら家中、隅から隅まで探してやればいい。そうしてまだ消化できる悔しさを全て晴らして、そうやってこの気持ちの名前と対処法を見つけよう。辛いときは今までそうやって乗り越えてきたしこれからもそういう風に生きていくのだ。私がなんて考えを巡らせている間に、薄暗い気持ちをいとも簡単に察しては探りを入れてきた友人をなんとかあしらって、気持ちを切り替えるように一度大きく深呼吸をすると、さあまずは1歩、と教室に足を踏み入れた。
私の隣の席に、ぴーちゃんが座っていた。
ぽっかりと何かが抜け落ちた感覚
何かを求めていて
何もない
ただ空洞が空いている
何の為に生きているのかすらわからない
何が何なのかよくわからない
まず、何を失ったのかすらもわからない
からっぽの瓶が抱えるビー玉は大人たちには要らないらしい
僕の彼女は無関心
彼女との出会いはスペインのあるイベリア半島
学生時代同じサークルに入っていた先輩に『四月!海外旅行に行こう!』と誘われた場所が彼女の故郷だった
先輩と僕は同じ大学で芸術・芸能系サークルに所属
主に写真をメインに活動していました
僕と先輩は各自自分の好きな場所で風景を撮影していた
その時背後から"ふわり"と風が吹き僕は甘い香りがした方向に目を向けました
そこには彼女の姿がありました
初めて会ったにも関わらず僕の目には彼女がとても愛らしく見え彼女が風に揺らぐたび甘い香りがし僕は心をひきつけられた
彼女の頭には綺麗な白い髪飾りがついていて花弁が4枚
外側にも大きな花弁が2枚、僕にはそれがまるで砂糖菓子の束のように見えたのです
僕は反射的に彼女に挨拶をしたが彼女からの返答は無い
彼女からすると僕と言う存在は初めから無かった様に彼女はその場所で凛としているのです
僕はどれほどの時間彼女を見つめていたのか覚えていない
すると遠くから僕を呼ぶ先輩の声が聞こえ(もうそんな時間か…)と頭の中で思った
僕は彼女との別れが惜しくなり最後に彼女と出会った記念として写真を数枚撮り先輩と合流
その後はホテルに泊まり次の朝は別の現地を観光して帰国しました
僕はあの日あの場所で会った彼女のことが忘れられず1人で八月に休暇を取り彼女に会いに行くことにしました
(確か。スペインのあるイベリア半島…だったよなぁ)僕は再度確認し、また彼女に会える!心が躍る様な気持ちになり僕の口元も緩みます
僕は写真を頼りに彼女がいた場所まで歩きました
写真と見比べ何度もその周辺を確認しましたがそこに彼女の姿は何処にもありませんでした
あの日あの場所に彼女が居たのは偶然でまた同じ場所に行けば彼女に会えるだなんて…そんな奇跡あるわけがない
僕はひとりで舞い上がっていたのです
分かっていたのに何故?僕は…
次の日も同じ場所へ足を運びましたがやはり彼女の姿はなかった
僕は彼女に会えないまま帰国した
帰国し家に帰る途中微かに知っている香りがして僕は考えるより先に体が香りのする方へ走っていた
やがて僕はある店の前で足を止めた
何故なら彼女がその店に入っていく姿が見えたからだ
僕も彼女が入った店に入り店内をくまなく探しましたが彼女の姿はなく困り果てていると1人の店員に『お客さま何かお探しでしょうか?』と声をかけられ僕の体は"ビクッ"と小さく震え上がった
僕は店員に一枚の写真を見せました
すると店員は"にこり''と微笑み僕に少し待っていてくださいと言い残し店の奥部屋へ入って行った
僕は言われた通り店員を待った
すると先ほどの店員と一緒に奥の部屋からこちらに向かって歩む彼女の姿が見え僕は嬉しさのあまり目から涙をこぼしていた
僕が急に泣いてしまったので店員は驚いてちり紙をそっと渡してくれました
僕はちり紙で涙を拭った
店員さんは僕に言いました『探しもの見つかって良かったですね!それと貴方が涙を流すほど喜んでくれて彼女もきっと幸せね』と僕は笑顔で『そうですね』と答え彼女と共に家に帰りました
早速僕は彼女の部屋を用意し一緒に食事を楽しみました
お店から出る際、店員の方に彼女は他の子とは違い与えすぎると体調が悪くなるので気をつけてね。と忠告をいただき(彼女は僕と違って少食なんだなぁ…)とか1人でそんなことを思いながら彼女の食事には気をつけています
彼女が笑ったり話したりはしませんが唯一彼女が笑顔になる方法を知っています
それは日当たりのいい場所で彼女に話しかけること
そうするとなんだかいつもより彼女が笑って喜んでいるように感じるのです
僕はそんな彼女のことが大好きだ。
彼女の名前はイベリス
花言葉 心をひきつける 初恋の思い出
甘い誘惑 無関心
喪失感……。
人生そのもの。
あのゲス女に台無しにされた。
人のおもいを躊躇いもなく踏みにじった売女……犯罪者・今井貞夫の娘、人でなしの今井裕子。
喪失感……。
あっ! 失くした。
って言うより。あとで気付くこと。
その大きさにも。
喪失感
今の私にぴったりのテーマではないか。
私は今年で社会人になり働き出した者だ。
働く前の私は、あれになりたい、これもやりたい
と多くの夢を持っていた。
夢を叶えるためには金がいる。
その為に働き出した。
仕事は辛くない。
自分にあった仕事を見つけられたと思う。
節約をしながら貯金も出来ている。
確実に着実に溜まっている。
だが、こんな生活をして半年もせずに
心が空っぽだ
それはもう空っぽの瓶のように何も入っていない。
このままではいけない、と変わるために毎日のルーティンとして、このアプリを使っている。
だがそれでも、こんなに空っぽだ。
好きなことも嫌いなことも、欲しいものも心からやりたいことも分からない。
ただ分かることは、このままではいけないこと
こんな人生は楽しくないこと
なぁ
この心には何が埋まっていたのだろう
もう一度、思い出させてくれ
#12
『喪失感』
大切なものを失った時に
抱く感情
心にぽっかり穴が開いたような
空虚な感じ
生まれてから死ぬまでに
何度
味わうのだろう
もう
勘弁して欲しいと
何度も
祈り 願い
それでも
襲ってくる
悲しみ 苦しみ
真っ向から向き合うか?
無関心を装うか?
自問自答を繰り返し
答えが出ないまま
苦悩することにも疲れ
生きることさえ
諦めてしまいそうになる
深い森の中
迷い子の夜
黒い月の光
何にもない
何にもない
探さないよ
ここにない
分かってる
どこにある
分からない
泣きたいの
ただここで
泣きたいの
ひとしきり
泣いたなら
ひとりきり
風が吹いた
涙を連れて
さようなら
幼い僕の心
さようなら
儚い僕の夢
『喪失感』
別れを告げられた時、喪失感に襲われた
こんな気持ちになったのは初めてだ
死ぬほど辛い、って気持ちはあまり感じないんだね
心が空っぽみたいだ
喪失感
兄と妹は不登校で、「あんな風になるな」と中学3年間言われて生きてきた。学校で馴染めなくても「車で送るからいけ」の一点張り。
兄と妹には趣味も特技もあって、ふたりと親は仲が良くて。
俺には何も無かった。だから家でも1人。
耐えることしか出来なかった。自虐して傷つけられることに耐性をつけて。そういう日々だった。
高校に上がっても馴染めずに、遂にカウンセリングに行くまでになった。それからずっと行きたくなかった学校を初めてサボった。
自然と安らぐと思ってたのに。そこにあったのは喪失感だけだった。
「学校に行く。」それだけが存在意義だったのに。「耐える。」それしか俺にはなかったのに。
休み方を知らなかった俺は、ただ時間を無駄にしただけだった。
休んで唯一持っていたものを失くして、耐えていた本当の理由を知って、後悔した。もう本当に何も無いんだって。失くなったんだって。
これからどうしようかな
今日は彼とふたりきりで遊んだ。
やっぱり彼といるときは最高に楽しい。
そこで恋バナになった。彼のほうからだ。
『好きな人いんの?』
「いるっちゃいる」
『えーマジか!』
「え、逆にいるの?」
こう聞くのが正しいと思った。私は彼に“いない”と言ってほしい。そのほうがなんていうかいい。
──『俺もいるっちゃいる』
ああ、やだな。いるのか。
──一瞬、彼の好きな人が私だったらいいのにと思った。
喪失感のようなものを感じた。
#喪失感
ずっと抱えて生きてきた気がする
弔辞を読む当時の私は
泣くこともなく
使命感で堂々としていたという
その記憶はない
覚えてるのは
朝礼で聞いて放心状態で帰宅して
父に伝えた数分
あの瞬間理解して
号泣したこと
ああ、頭痛がする
でも
前を向いて生きているよ
喪失感 (9.10)
あぁ、なんて幸せで満ち足りた日々なんだ。
そんな風に嘆いてみると隣の女はキャハキャハと笑い狂った。わたしもよ、と溢れる吐息が熱っぽい。
ルックスはもとより、金も人望もあった。学力ですら柄にもなく努力して身につけた。両手に花なんて甘っちょろい。花畑から選んでも花束だ。
あー幸せ。
ある日女を連れて鏡の前を通り過ぎようとした時、俺は愕然とした。虚な瞳。一見整った顔も奇妙に崩れて老けたようだ。
幸せだろ?
鏡の向こうに言い聞かせる。いびつに口角を上げた気味の悪い顔が映る。急に立ち止まった俺に不審な目をした女はやけに開いた胸元を押し付けて、いこぉー?とねだっている。
やめろよ女臭い。と言いかけた自分に固まる。粉っぽくて吐きそうになるほど匂いがくどい。
こいつは俺にとってなんだろう。そんなことを思うと急に手先が冷えてきた。視界が、脳内が、はっきりくっきりとしてきた。
俺はなんでも持ってる。たぶん、幸せ以外は。
お題:喪失感
泣きたかったわけじゃない。
留まってほしかったわけでもない。
引き止めてほしかったわけでもない。
連れてってほしかったわけでもない。
攫いたかったわけでもない。
花で埋めたかったわけじゃない。
洗い擦っても取れない掴み掴まれたその太さ。
服に縋って嗚咽する。
お前の匂いを知っていた。
お前の重さを知っていた。
お前の味を知っていた。
立ち尽くしては零れ落ちてく。
テーマ:喪失感 #301
喪失感に襲われた。
世界が消滅したときも
誰もかもがいなくなってしまったときも
そんな感情に襲われたことはなかった俺が。
虚無な空間に置かれたからだろうか。
その事実にやっと気がついたらしい。
その時、
自分の人間らしさに気がついた。
よかった、そう思った。
喪失感よりも安心感が大きかった。