いちご

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喪失感


兄と妹は不登校で、「あんな風になるな」と中学3年間言われて生きてきた。学校で馴染めなくても「車で送るからいけ」の一点張り。

兄と妹には趣味も特技もあって、ふたりと親は仲が良くて。
俺には何も無かった。だから家でも1人。

耐えることしか出来なかった。自虐して傷つけられることに耐性をつけて。そういう日々だった。

高校に上がっても馴染めずに、遂にカウンセリングに行くまでになった。それからずっと行きたくなかった学校を初めてサボった。

自然と安らぐと思ってたのに。そこにあったのは喪失感だけだった。

「学校に行く。」それだけが存在意義だったのに。「耐える。」それしか俺にはなかったのに。

休み方を知らなかった俺は、ただ時間を無駄にしただけだった。
休んで唯一持っていたものを失くして、耐えていた本当の理由を知って、後悔した。もう本当に何も無いんだって。失くなったんだって。

これからどうしようかな

9/10/2023, 11:58:59 AM