『善悪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
善悪
そうやって手放したふりしていたいのにね。
どうしてだろう。
罪悪感を捨てる場所がないから、
他人の欠点に目が付きやすいのかな?
その優しさだって評価はされても
評論される筋合いないなんて
言ったその後で振り返るのが怖くなる。
足元を見ることがひとつじゃないことを、
価値観と共に知った。
減ることばかりが、教養がないなんて
言われて縮こまる癖に、
手を伸ばして欲しがる。
許容範囲もメモリーもわたしとあなたじゃなくて
もっと広かったこと
それが輝いてるかで決まる美しさが
堪らなく寂しかった。
だって涙って弱さで統一しようとするのに、
武器になるなんて言うんだから。
あなたが落とす視線も唇の動きも
読まない振りして生きていれれば
空虚だったのかな。
〖善悪〗
善悪、善し悪し
ぜんあく、よしあし。
学校から帰る時間帯、
それは逢魔が時。
悪しき行為は必ず見られている
どんな行いをしようとも
良くも悪くも自分に返ってくる。
いつか、必ず返ってくる。
仏の顔も三度まで。
善悪
善悪(ぜんあく)と読むと
良いこと、悪いこと
善し悪しと読めば
良いことも悪いこともあって 決めかねる
微妙にニュアンスが違う
善し悪しはずるい
笑っていれば
心のなかが真っ黒でも
ごまかせると思っているの
見てよ この笑顔
この幸福そうな 表情
嘘じゃないでしょ?
そうだよね 嘘なんかじゃない
みんなも きっとそう思っている
善と悪の 悪が多めのこの自分を
明るく包み隠して しまえるのだから
何が勇者だ。何が正義だ。
どれだけお綺麗な甘言を並べ立てたところで、1日を凌ぐ日銭にさえなりはしない。
甘ったれた言葉を垂れている奴から死んでいく。
頭の中に花畑でも詰まったような夢見がちな人間は、圧倒的強者に骨の髄まで喰らい尽くされて当然なのだ。
昼の世界がどうなのかは知らない。
日の高いうちは、ひょっとしたら人を傷付けることは罪で、助け合うのが基本で、困難は多数で乗り越えていくのが普通なのかもしれない。
けれど、日が沈んだら、薄汚いネオンが灯ったら、俺のよく知った姿へと世界は変貌する。
弱肉強食、適者生存。
弱い者は生き残れない。人を傷付けなければその日の飯も手に入らない。助け合おうとすれば一方的に利用され、骨までしゃぶられ殺される。困難な高い壁が立ちはだかるのなら、先に死んだ他人を踏み台に、同じく壁をよじ登ろうとする弱者を踏みつけて登ればいい。
それが、この街のルールであり秩序だ。
俺達を途轍もない巨悪だと、救いようのない悪魔のような下賤な民だと嘲る者たちもいる。
それは大抵が昼間を生きる人間であり、俺達にとっては反吐が出る程に嫌いな人間でもあった。
生き残った強者が善で、淘汰される弱者は悪。
単純明快でなんとも分かりやすい、素晴らしい規則である。
俺等なりの秩序に、甘ったれたお坊っちゃん方の規則を持ち込めば、たちまち俺達の世界は崩壊し、きっともっと多くの者が死ぬ。
ここは、そういう場所なのだ。
人間社会から弾かれ、あぶれた社会不適合者共が、ヒビ命を取り合いながら、薬と酒と、煙草と女に浸りながら違法賭博に耽る。
賭博で有り金を使い果たした愚図は借金取りに喰われ、その後ろで愉悦の笑みを浮かべる勝者は大量のチップを前に女を侍らせている。
世界一みっともなくて、世界一醜い桃源郷。
ここには、善も悪もありはしない。
強者が正しく、強者が言うのなら規則だってねじ曲がる。
俺からしてみれば、昼を駆ける人間が、ちまちま作った下らない決まり事に縛られて自ら命を絶つのが、あまりに馬鹿らしくて仕方ないのだ。
規則で死ぬくらいなら、規則を殺してしまえばいい。
善悪に囚われて死んでいく哀れな人影を、穴の空いたトタン屋根の下から、目を細めて見つめていた。
テーマ:善悪
今日もいつも通りに出かけた。それだけなのに、何かもやもやと思うことがある。
たとえは、電車で、荷物をポロポロ落として、困っている人がいた。あっと思ったけれど、すぐ手伝おうとしなかった。本人が慌てて恥ずかしそうだったから、そのままにして見なかったことにしようとした。
誰かが、すっとその荷物を拾った。その仕草は、とても自然だった。また、はっとする。やっぱり手伝うことが、この場での善なのか。よく分からない。そもそも善って何だろう。悪ってなんだ?
こんな、日常のちょっとしたことで、よくもやもやしているのだ。
「善悪」
『善悪』
すみません。
最近かけてないです。
スペース残しときます。
善悪
飛夏は授業中考えていた。
――善悪とは何をもって定義される?
飛夏の暇つぶしは高度なものだった。
だが、この問題にはまだ最適な回答が出ないままに時間が過ぎていった。
i love you all🫶
みんなお元気ですな??
昨年、私が学園祭に行った時の話しをしようと想います🍀
また、キャラに投影しますネ🐱
ちやはやぶるのセカイを体感しましたよ!😃
畳に座り、前のお子さんと学生さんのお兄さんとの対戦をまず、見ていました。お兄さんは、小学生の34年生くらいの男の子と真剣に勝負されていました。
畳に、正座で座りまず、拳を二つ分空ける。✊✊ それから、百人一首のカードの距離と子供さんとの 腕のナガサを調整されてられました。何度も。あとは、利き手は常に前に置く、前姿勢です!!
全部、利き手で、取らないといけないんだよ。スパーンスパーン!!と、本気モードで、勝負をされていた。
おおー🤩
ちやはやぶるじゃん❗️😆
そのお兄さん多分、先生専攻かなー??と、想った。教え方がすごく上手い!!
私とヘルパーさんの番!
私も、同じように正座して座り、足♪の幅を拳を二つほど空けて、利き手で、カードを叩いた。
両手は、NGだから片手だけというのものすごく大変だったー。反対方向のカードも利き手で動かせるののだよ。パン❗️と、いう音をたてて。ジッと、見つめたカード、新しい推しの先輩が云われた、ゲシュタルトの崩壊だあー。
お兄さんが、手前とか、アドバイスをもらいながら必死に頑張ったんだ。
カードが遠くへとんだーー!!と、想い、ヤッターと、想った。その時は、1対1で相手してもらいました。
何度か、利き手だけねー!と、叱られながら、ムズいと呟きながら。私は、必死に頑張った。
ヘルパーさんが、私がしているバレッタのハロウィン🎃👻仕様のお化けのリボン🎀の ヘアーアクセが飛んでたよ。
ヘルパーさんのおじさんが拾って下さいました。あれれ。知らなかったなー。「ありがとうございます!』
お兄さんは、レクチャーであくまでも私の指導でした。
私は、そのあとに、ヘルパーさんにも、知らない方にも、負けた。
あー、せめて、夜もすがら君想う。のカードだけは引きたかったなー。
ヘルパーさんのおじさんがごめんね。と、言われた。唯一、私のしっかりいるカードだった。🌃✨
襤褸負けだけの私だけだったけれども、でも、私のハーフツインテールの🎀のハロウィン👻のバレッタが翔ぶほど頑張ったんだもん!!
ヘルパーさんのおじさんが私に、言ったの。『あんずさん、おウチでも、競技の百人一首をしたらいい運動になるよー😃』と、言われた。えー、おウチに帰ってもするんですか??と、私は想った。🤓ぺこぱの松陰寺さんなら、
『悪くないだろう〰️(´゚з゚)~♪』かな??😆
平安時代の夜は、本当の夜だから🌃
メールもラインもなくて、ツイッターも、また電話もないんだ。便利なものがない時代なんだー。
百人一首で、今の私の心境に似たカードに以前、ガーネット似た配信者さんへそっと託した手紙📮
あなたはの仰ることは、さて昔のまんまでどうかか理解りません。でも、なじみの深いこのふるさとでは、花は昔のままにいい香りを漂わせています。と、いう詠を私は、手紙に書きました。📮私のことを忘れないで下さいね😢という想いを込めて🫶
紀貴之さんの和歌です。
ガーネットに私の想ひは、届いたかな??私の中 の届かぬ想いひだと、ちゃんと理解っています。(ノ_・、)
配信者さんで、フランソワもガーネットも、私から、遠くへ行きそうで。心ない言葉言えるくらい、あなたは遠くへ行ってしまわれたのですね。ガーネットに似た配信社さんは秋が好きと言われたけれども、私は、春が大好きです🌸✨🌸✨🌸✨
トパーズは、私の味方だよ。と、いう言葉を私は、爪のあとがつくくらいぎゅーーと、握りしめた。まるで、星の砂を握りしめている感覚のようで。
トパーズさん、ありがとう🌺感謝します🌺✨うれしかったんだ。……💫
私は、心ない言葉に不安と心配で一人で、不安と心配でいっぱいになった。
私は、違う推しのお姉さんにリクエストした歌の天月さんのかいしんのいちげき✊✨を、私もこの曲大好き💕と言って下さった方も、大切にしよう🍀✨と、想う。あんずちゃん😃と、呼んで下さる風景を。ガーネットに似た配信者さん、少しだけ、私の気持ち理解ってほしいの…。私の声が届いていますか??不安でこころ細くていっぱいいっぱいだったんだよ、理解ってくれますか??
私は、桜🌸や梅の花が大好きです🌸✨
秋のように、真紅ではありませんが。
百人一首の詠んだ平安時代の方たちのように、私の想ひを大切にして生きています🌟✨
あの競技カルタの体験から半年が経ちました🍁早いなぁー。もうすぐ、青葉の季節をむかえようとしています。
学祭の競技カルタを体験させてもらってありがとうございました!!感謝します💐✨
終わり
p.s
※今朝に、地震がありましたね。
みなさんの安寧を願っています⭐️✨
『善悪』
もしも本当に
勧善懲悪と言うのが
存在するのならば
本当の善ってなんだろう
本当の悪ってなんだろう
人を助けるのが善
人をころすのが悪
……だとすると
今、たくさん人を殺してる人達は?
今、たくさん人を助けてる人達は?
人を殺した
自分たちを助けるために
人を助けた
悪人だとわかってるのに
じゃあ……それは善?
じゃあ……それは悪?
――――――決められない
人をたくさん殺した人が目の前にいて
その人をもしも私が殺したら
それは……善なの?悪なの?
……わからない
本当の善と悪って……
あるようで……無いのかもしれない
〜シロツメ ナナシ〜
ーあの子は善ー(善悪)
善悪とは何だろう。
僕を否定するやつらは悪で、僕はきっと善だろう。
僕が好きな唐揚げは善で、トマトは悪。
あの子は善で、あの男は悪。
あの子が善ってことは、あの子が好きなあの男は善?
……あの子が善なら、あの子の嫌いな僕は悪?
ううん違うよ。
僕を嫌いな奴が悪。
僕が好きな人と、僕を好きな人は善。
あれ?
…僕は悪?
でも僕は善で、あの子も善で、あの男は悪。
でも僕は悪で、あの子は善で、あの男も善。
でも僕は善で、あの子は………。
あの子はなんだ?
あの子が善だと変になっちゃうな…。
でも、あの子は善だろ?
基準はなんだ?
僕はなんだ?
誰が善だ?
――――――――――――――――――
お題だけのものが9枠あるので、とりあえずそれ以上溜めないように頑張ります。
多分今日からまた七時〜九時までのどこかに(金、土を除く)書く感じになります。
溜まった9枠は休日のどこかで気が向いた時に書こうと思うので、
あなたも気が向いた時に読んでくれたら嬉しいです。
お題【善悪】
『鱗』
善行というものは、いつも微かに石鹸の匂いがする。それも、安っぽい、どこか生活の草臥(くたび)れた匂いだ。
私は、その清潔な退屈に耐えきれず、いつも路地の裏側に落ちている湿った影を拾い集めては、心の裏地に縫い付けていた。
世間という大きな怪物は、よく良心などという、およそ実体のない硝子細工を後生大事に抱えて歩いている。あんなものは、ほんの少し指先で弾けば、あっけなく粉々に砕けて、人を傷つける凶器に変わるというのに。
私の知人に、佐伯という男がいる。彼は、絵に描いたような「善人」であった。道端に咲く名もなき花を慈しみ、財布を落とした老婆がいれば、自分の昼飯を抜いてまでその手を引く。彼の歩く後には、いつも春の陽だまりのような、どこか鼻の奥がツンとする温もりが残っていた。
私は彼を愛し、同時に、死ぬほど軽蔑していた。
彼の善意は、磨きすぎた鏡のように、私の内側に巣食う醜い感情を克明に映し出すからだ。嫉妬、倦怠、そして言葉にできない卑屈な欲望。彼の隣にいると、私の喉元にはいつも、苦いヨモギを噛み潰したような、不快な後味が残るのだった。
「君は、どうしてそんなに優しいんだい」
ある夕暮れ、沈丁花の香りがねっとりと空気に絡みつく土手で、私は彼に問うた。
佐伯は、困ったような笑みを浮かべ、その白すぎる指先で地面の土を弄った。
「優しくなんてないさ。僕はただ、怖いんだよ。誰かを傷つけた時の、あの鉄錆みたいな血の匂いが、自分の手から消えなくなるのが。」
その時、私は見た。
彼の爪の間に挟まった、黒い土の汚れを。そして、その奥で妖しく光る、鱗のような冷徹な光を。
彼は、善人であることを「演じて」いたのではない。彼は、自らの中に飼っている巨大な悪意という名の獣を、善行という名の檻に閉じ込めて、震えながら監視していたのだ。
数日後、町で事件が起きた。
佐伯が、あんなに慈しんでいた花壇を、狂ったように踏み荒らし、それを止めに入った老婆を、無表情のまま突き飛ばしたというのだ。
人々は口々に言った。「裏切られた。」「信じていたのに。」「魔が差したのだ。」と。
だが、私は知っていた。彼にとって、その瞬間こそが唯一の救いだったのだ。檻を壊し、獣を解き放ち、ようやく彼は、自分自身の本当の肌触りを取り戻したのだ。
私は彼の家の前を通りかかった。
門陰に立つ彼は、かつてのような石鹸の匂いはせず、むせ返るような獣の、そして生々しい雨上がりの土の匂いをさせていた。
彼は私を見て、初めて、本当の意味で美しい、残酷な微笑を浮かべた。
私は思う。
真っ白な正義を貫くよりも、泥に塗れた罪を抱きしめる時の方が、人間はよっぽど神々しい。
結局のところ、善も悪も、同じ一つの布地の表と裏に過ぎない。ただ、どちらの面で涙を拭うか、それだけの違いなのだ。
私は家路につく。
夕闇の中、私の指先からは、いつの間にか、あの懐かしい鉄錆の匂いが漂い始めていた。
神さま、どうかお許しください。
私が今、この上なく幸福なのは、彼がようやく地獄へ落ちてくれたからです。
善悪の区別が
人によって違うのはどうかと思う
僕はダメで人はいいとか
兄弟はいいとか
まぁいいんだけど
まぁいいやって受け流すしか
ないよね
善悪
誰かにとってはいいことでも
誰かにとっては悪いこと
善悪は表裏一体
善悪
善悪なんて紙一重。
なんなら人によって程度は違う。
なんなら戦争なんて最たるもの。
善悪なんて視点ひとつでまるっきり変わってしまう。
〈善悪〉
僕は子どものころから、《善いこと》と《悪いこと》の違いがわからなかった。
小学二年のとき、クラスで飼っていたウサギを放したことがある。柵の外に出たらどうなるのか、純粋に知りたかった。
ウサギは校庭を走り、用務員のおじさんが捕まえるまでの十数分、僕はずっと観察していた。どこまで行けるのか。何を食べようとするのか。追いかけられたとき、どちらに逃げるのか。
先生に呼ばれて「なぜ放したのか」と問われたとき、正直に答えた。見たかったから、と。
先生の顔が歪んだ。その表情の意味が、わからなかった。
中学のころには、転んで泣いている同級生をしばらく見ていたことで、また叱られた。
なぜ助けなかったのかと言われたが、助けることで何が変わるのかが、そのとき僕にはわかっていなかった。痛みは本人のものだ。僕が駆け寄ったところで、痛みは消えない。
叱られた理由が、やはりわからなかった。
だから僕は、観察した。
人は何をすると笑い、何をすると怒るのか。どの行動が得で、どの行動が損か。
善悪ではなく、結果で判断する。それが僕のルールだった。
転機は、高校のときだった。
担任に呼び出され、「お前には何かが欠けている」と言われた。具体的に何かは教えてもらえなかったが、その後しばらく、周囲の目が変わった。腫れ物に触るような距離感。孤立は、効率が悪い。
そこで初めて、演じることを覚えた。
人がどんな反応を期待しているかを先読みして、それに近い表情と言葉を返す。難しくはなかった。観察の蓄積が、そのまま使えた。
二十歳を過ぎるころには、それなりに《まともな人間》を演じられるようになっていた。
空気を読み、適切な言葉を選び、適度に優しさを見せる。そうすれば、社会は問題なく回る。
──あの日までは。
それは些細なことだった。
バイト帰りの夜、路地裏で男が女を押し倒しているのを見た。
普通なら、助けるのだろう。
けれど僕は、立ち止まって観察した。
泣き叫ぶ女の腕に赤い痕があった。抵抗の証拠だ。まだ意識はある。生存率は高い。
助けることで得られるものは何か。危険を冒す価値はあるのか。見過ごした場合の損失は?
答えは簡単だ。関わらない方が合理的だ。
僕はその場を立ち去った。
──それだけのことだった。
翌日、殺人事件があったことを知る。
昨夜、あの路地裏で起きた事件。被害者は死亡。加害者は逃走中。
ニュースを見ながら、見て見ぬふりをした罪悪感があるかと思い、自分の胸に問う。
……何もなかった。
それが答えだ。子どもの頃と同じ、《いつも通り》だ。
違っていたのは、その後だ。
ニュースはどこも同じ話題を繰り返していた。また、SNSでは『目撃者』がいたという話題がトレンドとなる。
『通報しなかった通行人の責任を問うべきだ』
『見て見ぬふりは加害と同じだ』
その言葉が、やけに大きく響いていた。
──あの時、他に誰か見ていたのか?
ならば、そいつも自分と同じだ。
『こいつ、《悪》判定確実だろ』
そんな一言が、何十万と拡散される。何のことか理解しかねる。
だが街に出ると、すぐに理解した。
人々の頭上に、見えないはずの《評価》が浮かんでいる。
善か、悪か。数値で、色で、明確に。
僕の上には、濁った黒が表示されていた。
社会は一変していた。
善と判断された者は優遇され、悪と判定された者は制限される。仕事、移動、発言、すべてに影響が出る。
善悪が、数値として可視化される世界。
面白い、と思った。
感情ではなく、純粋に構造として。
誰かが──何かが──人間の行動に値をつけ、世界を書き換えた。
その《何か》はどんな基準で動いているのか。どんな変数を参照しているのか。
僕は理解した。
あのときの選択が、引き金になったのだと。
けれど、なぜ?
数日後、スマートフォンに通知が来た。
『あなたの行動は《悪》と判定されました。』
意味がわからない。
「やっと見つけた」
声がした。
振り向くと、知らない男が立っていた。年齢不詳、感情のない目。
「君が《起点》だ」
「……何の話だ」
「この世界の歪みの、ね」
男は当然のように言った。
「善悪を判定しているのは、《ルール》と呼ばれる存在だ。人間の行動を観測し、基準に照らして値をつける。
だがその《ルール》は、判定の《原点》を必要とした。善悪を持たない、まっさらな存在を」
「それが、僕だと」
「そうだ。だからこそ、世界は君の判断を基準に再構築された」
僕は少し考えた。
《ルール》。基準を持たない僕を基準にする存在。
それは——かなり、興味深い設計だ。
「その《ルール》は、どこにある」
「君の内側だ。正確には、君があの夜に下した判断の中に」
その男は僕の胸を指差し、続ける。
「つまり、《関わらない》という選択が、全人類の善悪の原点になったと?」
「そうだ。君という変数が、世界という関数を書き換えた」
「なるほど」
口にしてから、自分でも少し意外だった。なるほど、と思っていた。怒りでも恐怖でもなく、純粋な納得として。
「このままでは、世界は歪み続ける。
《ルール》の基準点がずれているから、善の総量が少しずつ目減りしていく。
気づいたときには、善と呼べるものが何も残っていない」
「それの何が問題なんだ」
思ったままを口にすると、男は初めてわずかに眉を動かした。
「……やはり、理解できないか」
「善が減れば、悪が基準になる。新しい均衡が生まれるだけだ。合理的だろう」
「それは均衡ではない。底が抜けていく過程だ」
「底、か」
「《ルール》は平均を参照する。だが平均が悪に傾けば、次の基準はさらにその下になる。際限がない」
「だがそれは、《誰かの基準》だ」
「僕の、ということか」
「そうだ」
男は一歩、近づいた。
「君を止める」
「どうやって」
「消す」
その言葉に、また興味が湧いた。
「僕を消せば、《ルール》はどうなる」
「原点を失い、再起動する。世界はやり直せる」
「つまり——僕が消えた瞬間、《ルール》の基準もリセットされる」
「そうだ」
なるほど。
それも、面白い。
《ルール》は僕を必要としていて、僕が消えれば《ルール》も変わる。依存関係がある。
「なら、それでいい」
男は一瞬、目を細めた。
「……抵抗しないのか」
「する理由がない。それより——消えた後、《ルール》が次に選ぶ原点は何だ」
「……わからない」
「そこが気になる」
男は小さく息を吐いた。
「最後に一つだけ聞く」
「何だ」
「もしあの夜、やり直せるなら──助けるか?」
僕は少し考えた。
助けることで世界が変わらなかった可能性。
助けないことで生じた現在の結果。
《ルール》が別の原点を選んだ場合の世界との比較。
計算して、答えを出す。
「助けない。同じ選択をする」
「……なぜだ」
「今の世界の構造を知っている状態で、同じ変数を入力したとき、《ルール》がどう反応するかを確かめたい」
男は目を閉じた。
「……そうか」
次の瞬間、視界が白く塗りつぶされた。
---
気づくと、僕はあの路地裏に立っていた。
同じ夜。
同じ光景。
同じ、選択の瞬間。
男の声が、どこかで響いた気がした。
──やり直しだ。
僕は立ち止まり、二人を見た。
《ルール》が、どこかで僕を観測している。
そう思うと、少しだけ──本当に少し──集中できる気がした。
今度は助けてみよう、と思った。
前回と違う選択を入力したとき、《ルール》がどう応答するかを確かめるために。
それ以外の理由は、特にない。
僕は一歩踏み出した。
善悪は、まだわからない。
だがこの実験の結果は──きっと、面白い。
善悪。
善いことといえば、道で迷っている人を助けてあげたり、誰かを助けることだろう。
悪いことといえば、人を殺してしまったり、誰かを傷つけてしまう事だろう。
でもきっと誰かの都合で決まるものではないだろうか。
私にとっていいことは良い、悪いことは悪い。
誰かにとって、いいことはいい、悪いことは悪い。
明確な基準すらもない、あるいは揺らいでしまうようなそんな曖昧なものなのだろう。
善悪
うーん良くわからないけど
どこにでも 誰れにでも
あるのでは~
誰れでも 両方持っているのかな
そんな 気がする
神様でないかぎり
春うらら 好きな気候に なりました
小鳥なき 花が咲きだし ランラララ
"善悪"
歴史は勝者が作るものだし、善悪なんて見方次第。
それが善でも、悪でも。
ひとりぼっちは寂しいじゃん。
もし選択を迫られるのなら、寂しがり屋な貴女を一人にしない方を選ぶよ。
つくからには最大限の助力はするけれど。
力及ばす悪だと断罪されたとしても、
貴女と一緒に堕ちるのなら悪くはないよね。
: 善悪
ようやく決まった就職先がここだ
善悪銀行
ん〜、微妙なネーミングだが
面接を受けた感想をいうならば
善よりでもなく、悪よりでもない
そんな感じかな…
え?
もっとこの銀行のことを知りたいって?
それなら
詳しくはwebで!
桜月夜