『善悪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
誰かが不幸になってしまうわけじゃない
だったら自分を信じて突き進むといい
自分が決めた道に善悪なんてない
貴方がどうしたいのか
が一番大事
貴方の素直な気持ちに寄り添って応えてあげるといい。
善悪
何がいいかわるいか、何が都合がいいか、誰にとっての都合か
善悪、善悪か、善悪ってなんだろうなぁ。どうしていいことをする人ばかりが馬鹿を見るのだろうか。世知辛い…
善と悪
こんばんは。
今私は…ああどちらかな。
どちらかといえば善、とは思いたいけれど。
悪とは思われませんように!
善悪
善の裏は悪。悪の裏は善だと誰かが言った。
ならば善の裏の裏は善なのか?
果たして答えはあるのか。人生100年時代、時間はあるじゃないか。たくさん悩んで考えよう。
善悪の区別は難しい。世間から見て「善」と呼ばれる人たちの正義の行為は、「悪」と呼ばれる人たちからは「悪」の行為でしか無い。逆もしかり。
教室で、耳に響く大きな音が鳴った。中に入ってた水が散らばり、形を保っていたものが、無へと帰った。純情だったものは、萎れたように見える。
「あー!!花瓶が割れてる!誰かが割ったー!!」
たった1人。声を上げた。その声は人を引き付ける能力を帯びており、廊下に他クラスの観客が集まった。雑多している中、声を聞きつけて他クラスの担任も来た。大人の背丈は、子供よりも高いため、子どもの壁ができていようと、教室の出来事を直視することが可能だった。
「誰だ!割ったのは!」
先生が声を上げると、子どもたちはヒソヒソと小声で小さな会議を始める。たった1人の名を口にして。
「割ったのは、すいどうくんだと思います。」
発言は学級委員長のはなたかさん。彼女は、成績優秀で周りからよく信頼されている、いわゆる優等生。
はなたかさんの発言を先陣にし、それぞれが思うことを発言した。
「すいどうくん、いつもふざけてるし。」
「そうだよ。すいどうくん、よく教室で暴れてるから、その時割ったんだよ。」
「すいどうくん、謝んなよ。」
誰一人として、彼を保護する言葉はかけなかった。彼はいわゆる問題児。大声を出す、暴れる、ふざける。そのため学年全体で、彼は「悪」であると言われていた。
「ち、違う!おれじゃない!」
彼がどんなに声を出し否定をしようとも、30、40の人へは届かなかった。
「こら、すいどうくん。割ったなら謝るのが先だろう!」
先生は怒った。すいどうくんは、口をきゅっと結んで走って教室を出ていった。先生は後を追いかけ、生徒たちだけの空間になった。はなたかさんは、誰よりも早く雑巾を持ってきて床を拭いた。
「流石、はなたかさんは気が利くね。」
「はなたかさんのせいじゃないのに、掃除してて偉い!」
誰もが彼女を称賛した。彼女は床を見て拭くふりをしながら口元を緩ませた。
彼女は、怒られず、尚且つ自分が褒められる立ち位置に属するのが好きだった。
彼女は、割った花瓶を集めて、職員室に向かう途中、次の褒められるための犠牲を探した。
No.3 _善悪_
善悪ってなんだろうか
私には分からない
言葉の使い方がわからない
意味もわからない
1回寝て調べよう...かなぁ
善悪
私は、貴方を殺します。
でも、それは。
穢れ切った世の中が吐き出す蠱毒に侵され、
私の眼の前で、藻掻き苦しむ貴方を、
助けてあげたい。只、それだけです。
本当は貴方を殺したくはないんです。
でも、貴方を救う手立ては、
腐臭漂う、この腐り切った世の中を、
破壊するしかないと知り。
世の中を壊すなんて。
それは、悪い事ですよね。
少なくとも貴方なら、そう言うでしょう。
ならば。
血反吐を吐き、苦しむ貴方を救う方法は…。
貴方をこの世から逃がしてあげる事。
私は貴方を殺します。
人を殺す事は悪い事だと、
貴方は私に教えてくれました。
でも。
きっと、貴方は。
私が貴方を殺める事を、
悪い事とは言わないでしょう。
大丈夫です。
私は。貴方の教えを受けて、
善悪の判る人間になったのですから。
善悪
お腹が空いた人にパンをあげるのは善いことだろうか
小麦アレルギー持ちにはその行いは悪魔に見えるかもしれない
他所の領地に攻め込むのは悪いことであろうか
自分たちの領地を取り返す指導者は英雄に見えるかもしれない
何が善くて何が悪いか
立場が違えば見え方も変わる
完全に分かち合うことは出来るものではない
題 善悪
みんなの善と悪ってなにかな?
善と悪が分からない人に世間的な例えを出すとすると、
天使と悪魔、便利と不便、優等生と不良など
様々なものだよ。
善悪ってさみんなにとって違うよね
天使が善、悪魔が悪と思う人もいれば、
便利が悪、不便が善と思う人もいれば、
優等生も不良も善と思う人もいれば、悪と思う人もいる
僕にとって善も悪も無いんだよ。
そんなの決めても何の価値がない。
自分を縛って生きづらくするだけだ。
だから僕は善悪なんか無い
どうでもいいのだ。
善か悪など。
男にとってただ一人を幸福にできないなら悪なのだ。ただ一人を犠牲にせねばならないなら尚のこと。
どうでもいい。どうでもいいなら、いいように振る舞うだけである。
他人の基準となった善悪に則って彼女を差し出すくらいなら。
男は刃物を持って、それから。
善悪
いつだって 右から見れば 左だし 左から見て 右にあるもの
お題「善悪」
#善悪
善悪をつけるその心に
どれくらいの正しさがあると思ってる?
疑いのない判断こそが恐ろしいこともある
事の善悪を裏付ける根拠にすら
善悪が宿ると言うのに
「善悪」
どうしても多数決で成り立つことが多い。
でも、本当は正解は分からない。
風に流されずに
自分を貫く時があってもいいんだよ。
かつて神と人が手と手を取り合い、死すら恐れるものではなく穏やかな眠りであった金の時代。
かつて慈しまれた神と人の関係が崩れ、神を敬う心を失ってしまった銀の時代。
火を与えられ、災厄の甕を開き、全てを押し流すことになった銅の時代。
善悪を測る天秤はその流れを覚えている。
神に愛され、神を愛し、そしてその劣悪さから見捨てられてしまった人間の行く末がどうなるのかは分からない。
昔は女神の指先に掲げられ争いの善悪を測っていたが、今は星空にその姿を掲げられている。
公明正大、是々非々とし、その天秤が私心で傾けられることはない。
誰の味方ではなく、誰の敵でもない。
星空に掲げられた天秤はこれから先、人の歩む先に自分の秤が必要とされるかどうかも分からない。
それでも星空から地上を見守るのは、まだ人に希望を見出しているからだ。
災厄の甕の中に残ったものが何だったのかは、今となっては神ですら分からないだろうが。
“善悪”
善悪
これって、悪いことでしょうか…私には、もう、耐えられないから…
私も、あの人が、好き…だから…どんなに、一人で想っていても、あの人には、手が届かない…だから…つい、嘘ついてしまいました…狡いって自分でも、判ってる…けど、こうでもしないと、あの人は、振り向いてくれそうになくて…心は痛いけど、でも、あなたが、ちょっとだけでも、私に心を寄せてくれたのが、嬉しいかった…
善悪なんて人と言う生物が勝手に決めたことだ。
天使は善で悪魔は悪、それすら旧約聖書とか言う昔の人間が神話なんて呼称される本当か分からないものを読み決めたことだ。
善悪の定義なんて所詮人が勝手に決めて勝手に人を裁くだけの馬鹿みたいな、サイクルなんだよ。
だから善悪なんて人が嫌だって感じたら悪い、良いって感じたら良いなんて曖昧な規律だ。考える必要もないし従う必要も本来はないだが皆が従っているのはそれがあたり前になっているからで従わないと周りから外れてしまうことを恐れるから善悪で決められた曖昧な定義の規律を守ろうとする。
善悪なんて結局は感情論なんだよ…
ハァ…息苦しい世の中だよ、この世界は
[善悪]
善悪とは何だろうか?
ヒーローとして戦う中で善悪が分からなくなってきた
私の大切な人を傷つけたあいつだって大切な物があるんじゃないかと思い始めてしまった
だから話し合いをした
でも、相手の言ってる事は理解できなかった
だから私は戦い続けなければいけない大切なあの人達を守るために
『善悪』
なにが善でなにが悪か。
性善説か性悪説か。
善と悪は確かに対なのかもしれないけれど
悪いことをする人にも
大切にされなかったとかの過去や理由があって、
善いことをする人にも
人を騙そうという魂胆がある人だっていて。
結局は善悪なんて
きっぱり区別できないことなんだと思う。
「『悪』って漢字の、旧字体があるじゃんか」
姉がふいにそう言った。
四月も終わるのに少し肌寒い夜。姉は羽織った大ぶりのショールにくるまって、首だけをこちらに向けていた。
私はそれを『催事場で売ってるモンブランみたいだ』と思いながら、その話を続けてみろという意図の視線を送った。
「旧字体の『悪』って、十字架のサンドイッチみたいなのが『心』の上に乗ってんの。知ってる?」
手元のスマホで調べてみると、『惡』という漢字が出てきた。
「心の上に、十字架のサンドイッチ……」
「見えん?」
「まあ、そうね。分かるよ」
苦笑いしながら同意すると、姉は得意げに口の端をあげた。
「旧字体だとさ、あんまり『悪い』って感じがしなくない? 心の上に十字架だよ」
「でもサンドイッチの具になってるんだから、まぁ不敬な感じがして悪なんじゃない?」
「『不敬』ってのはね、失礼だけど悪じゃあないのよ、若い子にはまだ分からないと思うけど」
年子のくせに、姉はニヤニヤと笑った。
姉はいつも奇妙な話題をふっかけては自分以外の総てを小馬鹿にするような喋り方をする。不思議と腹は立たなかったが、よそで誰かを怒らせやしないか時たま心配になった。
「善悪なんて言葉をひとは簡単に使うけど、突き詰めてみればその中身に違いなんてないのかもしれないね」
話の〆だと言わんばかりに姉は羽織ったショールをはためかせた。
私は、ふと気になったことを口にした。
「『善』のほうにも旧字体ってあるのかな」
私の疑問に姉は良い回答を持っていなかったらしく、「うー」と唇を尖らせて考えるふりをしてみせた。
私はまたスマホで検索をかける。そうして出てきた検索結果を姉に見せた。
「『譱』……字、いかついね」
「すごいよね、『言』が二つも入ってるの。絶対うるさいよ、この漢字」
画面の光に照らされながら、姉はうんうんと納得したように目をつむった。
「二つの『言』が『羊』を被ってるわけね……深いじゃない」
「そう?」
「羊の皮を被っただけの言葉こそ善で、心の上に窮屈に掲げられる十字架が悪。示唆的じゃない」
「うん……うん? うーん……?」
筋が通っていそうでメチャクチャなことを味わい深そうに語る姉。
そういえば、いま羽織っているショールは去年、姉が「ラムウール100%の良いやつ買ってみた」と嬉しそうにしていたのを思い出す。
言葉やかましい姉が子羊の毛を被っている様子は、形だけ見ればフードコートで売っているクレープにも似ていて、あの生クリームとカスタードクリームの合わさった甘味は確かに『善』かもしれないと私はぼんやり思った。
𑁍・「善悪」・𑁍