『命が燃え尽きるまで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『命が燃え尽きるまで、貴方を愛してあげる』
貴方の揺れる眼差しに向かってそんな事を誓った
賭けだった
貴方に生きて欲しかった
貴方に愛を知って、幸せを感じて、笑顔を見せて
欲深くて、素朴な願い事
それに賭けた
1番単純で、1番難しくて、何より欲深くて素朴
そんな誓いを
永久に続くなら、永久に愛し
儚く絶えなば、儚く絶えし愛を
白檀の香りが肺を満たしてく絵日記はまだまっさらのまま
白檀の煙が肺を満たしてくこんなのよりもピースがいいや
命を何かに例えたら
なんだろう
線香花火
落葉樹
娘が二人とも
沢山の縁の中で
やりたいことをして
仲間に
家族に喜ばれることをしながら
生きて行くこと
そういう風に
思い
成長を喜び
向かい合い
伝えたい
線香花火が落ちるまで
命が燃え尽きるまで
私はよく自分か他の人かだれかが命を失う夢を見る。朝起きたらあ、夢か、、よかったーーって。でも現実でもいつ自分、友達、好きな人、家族の命が燃え尽きてもおかしくない。カップルの命が燃え尽きるのもいつかわからなくて。この前突然振られたのを今も引きずってる私。あのときこうしてたら、こう言ってたら、まだ彼が私のことを想う気持ちも燃え尽きていなかったかもしれない。私は彼を命が燃え尽きるまで忘れないし忘れられない。私がそうであるように彼にもそうであってほしい。欲を言うなら戻ってきて。もう一度燃やして命が燃え尽きても一緒にいようよ。まだ人生の20%くらいしか生きてない私だけど残りの命も一緒に過ごせると思ってたよ。
「命が燃え尽きるまで」
あなたとずっと一緒にいたかった。
銃弾が飛び交う荒れ地に行ったあなた。
「私も行く!」って言った時、あなたは全力で
止めたよね。「君が行く理由なんて無いよ」って。
でも、私は、ついていくのに理由なんていらなかった。
それに、私の想いに大層な理由なんて無い。
ただ、あなたの隣で逝きたかっただけ。
好きな人の隣で、一緒に。
それだけのこと。
あなたは、私のために、未来のために
命が燃え尽きるまで戦ってくれた。
でも私、一人になって寂しいよ?
長生きなんてしなくてよかったのに。
幸せな時間を少しでもいいから、感じていたかった。
戦争が残すのは結局、
悲しみ、憎悪、後悔、罪悪感、、、
負の感情しか生み出さない。
あなたにこの想いを伝えていたら、あなたは
生きていたのかな?
ごめんね。
END フィクションです
若い頃は
何れこの世から消えることに対して
それはそれは恐怖を感じていました
子を持つと其の子供の命が
とても心配で
自身のことより子供の方を
優先に考えられるようになりました
今は大切なあなたの為になら
火の中水の中
自分の身を投じてでも
守りたいと思っています
この命、燃え尽きるまで
あなたと家族を守りきる所存です
切り刻む。
もう二度と読まれることも、見られることもないように。ハサミで細かく切り刻んでゴミとして捨てるの。
私が書いた文字も、描いた絵も、過去のすべてが無くなるまで繰り返す。何時間もそうやっていたせいでいつの間にかまめができて、それが潰れて、傷跡となって残った。
すべてを消すつもりが一生消えないものとしてつきまとうことになるなんて、滑稽すぎて笑えない。
この身体が燃え尽きるまで残るなんて、私自身がゴミだったのかもね。本当に笑えない。
【題:命が燃え尽きるまで】
命が尽きるまで
私は息をしよう。
大切な人たちに別れの挨拶をしよう。
月と太陽、星々に感謝を捧げよう。
何気ない日々を瞼の裏に焼き付けておこう。
身の回りの整理をしよう。
後悔が残らないように日々を過ごす、
それが最も簡単そうに見えて、割と難しい。
後悔も。懺悔も。幸福も。切なさも。
何をしようともここには何も残らない。
自分がいたという事実が徐々に消えていく。
わかっている。
できれば、皆の悲しみが一刻も早く終わりを迎えるよう願っている。
しかし、同時に相反する思いが私の中にある。
たとえわがままだと言われても、
自分は最後までその心に住みたいと…
そう思うんだ。我儘だとわかっているのに、ね?
せめて、少しだけ。
この命が燃え尽きるまでの間ほんの少しでいいんだ。
そこにいさせて。
あなたと明日を見ることが叶わないけれど、
せめてこの最後の夜だけはあなたの隣で…眠らせて
命が燃え尽きるまであと何十年あるんやろ…
なんて考えてもキリがないから
私は今を精一杯生きる。
命が燃え尽きるまで生きる。
団塊の世代の方々に感謝してます
高度経済成長期を支えて
モーレツ社員と言われて内助の功で
社会を育て私たち世代を育ててくれましたね
夕方たまたまテレビが目に入り
家ついて行っていいですか?の
ダイジェスト短時間の再放送でした
足立区のトラックドライバー75歳の方と娘さんの回でした
前に出先で見たことあった回の放送でした
もう1度見たいと思ってた……
親父としての意地にありがとうが言いたくなりました!
他の放送でも
NHK Eテレ ETV特集 リハビリで生きなおす
身体に限界まで負荷をかける事で全国から沢山こられる
和歌山那智勝浦のリハビリ病院の事でした
私が胸打たれたのが
先ほど家ついて行っていいですか?の方と同じ
75歳の方で こちらは女性の方でした
その方が動けない恐怖の中に
階段の3時間登り降りリハビリして乗り越えて…
数ヶ月後に2人の子供の前に歩いて!
子供さん2人の顔が凄く驚いてから顔が綻んで…
本人は子供の顔見て余計にわかったって!!
もっと頑張らなければ!!って…
私自身も家族言葉で同じ思いをリハビリ明けに
感じた事がありましたが…
大事なことを暮しに追いやられ…
そんな大切なことを暮しに追いやられ忘れてました
団塊の世代の方々へ
ありがとうございました🍀
ホントに団塊の世代の人に言いたいよ…
愛の塊で昭和から平成そして令和へ
愛情をありがとうございました🙇🍀
そして…
これからもまだまだ元気で居て下さい🙇🍀
………
ミーチャン明日ね
ミーチャンのお父さんに会いに行くよ!
角ハイボール缶を持って行くね
話の内容は幸せについてです🍀
あの子はとても弱い。この世界ではすぐに死んでしまうだろう。
だから私達はあの子を守るのだ。この命が燃え尽きるまで。
最初に会った時、彼女はとても怯えていた。何も知らない世界に放り出されて普通にしていられるほうが不思議だろう。
私達には彼女を安心させるのが使命があるのだ。誰にも忘れられないように。
私達が消えてしまわないように。
この世界は皆から忘れられてしまえばなくなってしまう。記憶の中でしか存在できないのだ。
最後の一瞬まで、彼女を、見つけてもらえるように
この命が燃え尽きるまで
命が燃え尽きるまで
以前、落語で、命はロウソクの燃え尽きるまで、みたいな話を聞いた…神様なのか誰か分からないけれど、そんな管理をしていそうな気がする…慥かに、生まれたら、何時か終わりが来る…命ー人生は、常に選択を迫られる。それは、燃えるほどの情熱が必要だと思う…命の最後まで、どれほど熱くなれるのだろう…
命が燃え尽きるまで
戦わないと。
耐えないと。
この命が燃え尽きるまで。
どれだけもがき苦しんでも、命は終わってくれないから。
望むときにはやってこないくせにね。
命が燃え尽きるまで
命が燃え尽きるまでに私は何ができるだろうか。
人を強く愛す、自分がやり遂げたい事を最後までやり遂げる。
人を強く愛すためには人を見極め選ばないとならない。そうしなければ、無駄な時間を使ってしまうことになる。私のために何かしようと頑張ってくれる人を愛さないといけない。
自分がやり遂げたいことは見つかっていない。だからこそ、色んな事に手をつけることが今は大切であると考える。
命が燃え尽きるまで
皆を守り抜く!
誰も死なせない!
こういう台詞が
聞こえてきそうだな
僕が好きなアニメキャラなら
そう言っただろう
そして
そういう存在が心の支えで
そういうあり方に
心打たれて涙する
実際に
ほんの半年前までの
僕がそうだったんだ
でもね
これは五次元の感覚ではないよね
五次元では
本来の自分で存在する
本来の自分とは
振り子の静止位置
ポジティブでも
ネガティブでもない
光でも闇でもない
その両方を合わせた本来の光
それが
本来の自分
穏やかさと軽やかさ
そういう明るさなんだ
山あり谷ありの
涙をそそる
熱いドラマを楽しめるのが
三次元そして四次元まで
小説や漫画やドラマ等を
共感して楽しめるのは
現実生活において自分達が
山あり谷ありのドラマを
やっているからだよね
だからこそ
三次元の地球は
宇宙の感覚からしたら
興味深い星
そういうことだったんだ
あぁそうか
現実と言われるこの世界で
三次元ならではの感情
それを使って
山あり谷ありドラマを
体験していたんだな
光のために闇を倒す的な
二項対立の思考を
使っていたんだな
振り子の両極を行ったり来たり
それをくり返していたんだな
こういう事に気が付き
もうここから抜け出よう
そう宇宙に向けて
意思表示をする
それが大切になるんだ
五次元に進むのであれば
その山あり谷ありドラマから
抜け出ていく必要がある
まだそれができてしまっている
この四次元から
抜け出ていく必要がある
「確かに君は鳥籠の中にいるね。
まだしばらくそこにいる?
ドアは開いているよ。」
〜鳥籠〜
これの意味が今なら
わかってもらえるだろうか
四次元という見えない箱の中
その天井は
もう取り払われている
その事に君が気がついて
出ていくと決めたなら
五次元へ出ていける
目の前に起こってくる出来事
それはもはや
体験するためのものではなく
軽やかになるためのもの
すべての現実を使って
軽やかになる
そして
この四次元を抜け出ていこう
〜命が燃え尽きるまで〜
#命が燃え尽きるまで
僕の命が燃え尽きるまで
君を守るし君を探すし君を暖める 。
君の命の灯りが消える日には
僕の灯りを移植しよう 。
百二十年に一度、花を咲かせてそれから一気に枯れる竹があるんだそう。しかもその花からは、種はできない。
命が燃え尽きるまでの長い年月、一体どんな生存戦略があって根付いているんだろう。不思議だ。
[タイトル:ダミアンとジョンソン]
[お題:命が燃え尽きるまで]
東京に雨が降った。
粒の一つ一つが大きく、どこかぬめりけのある、鬱陶しい雨だった。オオスズメバチのダミアンが街路樹の枝に掴まったのには、そういう事情がある。
都会の雑踏に耳を澄ませながら、ダミアンは忙しなく触覚を動かす。濡れた羽でも飛べはするが、急いではいなかったので晴れを待った。数十時間かけて、ようやくこの地にたどり着いたのだから、どうせなら気持ちよく空を飛びたかった。
ダミアンが都会にやってきた理由は、以前から憧れがあったからだ。緑は茂っておらず、土の地面が少なく、聳え立つ建物は硬く、デカい。オオスズメバチにとっては、巣の作れない最悪の環境であった。しかし、そのことが逆にダミアンの興味を引いた。
「バカだな。すぐに死んじゃうよ、そんなところ」
寝食を共にする同じ巣の仲間たちは、決まってダミアンをバカにした。
「そんなこと言ってる暇があったら、働きなよ」
なぜって、だって働き蜂なんだから。女王蜂に尽くして、巣と種を大きくするのが、彼らの生きる理由だった。
「いいさ、おれひとりで行ってやる」
ダミアンは笑われながら、一人巣を飛び出した。働かない働き蜂。変わり者のダミアンは、こうして都会を目指した。
都会ではオオスズメバチの仲間を見つけることは出来なかった。キイロスズメバチや、アシナガバチは何度か見かけたが、近づくと警戒された挙句に追い返された。孤独を感じる日々も、それなりにあった。
一方で、自分を変わり者扱いするオオスズメバチたちが居ないことには心地よさを感じていた。こうしてダミアンが都会の喧騒に紛れるうちに、あの巣の仲間たちはあくせくと働いているのだ。ただ都会に来ただけで、不思議な充実感があった。
そんなある日、東京に雨が降った。
こりゃ、すぐには止まないな。なんて考えながら、羽を瞬いて水滴を飛ばす。
ブブブ、と羽音が轟いたが、人間たちに気づいた素ぶりはなかった。きっと、雨音に掻き消されてしまったのだろう。
「おや、こりゃ珍しい」
木の下の方で、そんな声が聞こえてきた。すると、先ほどのダミアンよりも大きな音を立てて、下から一匹のアブラゼミがやってきた。
「オオスズメバチなんて、中々見ませんな」
アブラゼミはそう言って、ダミアンの隣にとまった。ダミアンは驚いて目を丸くした。オオスズメバチである彼に、自ら近づいてくる虫を見るのは初めてだった。
アブラゼミはジョンソンと名乗った。ジョンソンは五日前に地上に出てきたばかりらしく、彼の抜け殻はこの樹の下の方にあった。
「せっかく羽があるのだから、もっと遠くに行けばいいのに」
ダミアンはジョンソンに言った。
ジョンソンはよもや生後五日とは思えない落ち着きようで答えた。
「あっしらの寿命は短いんで、飛び回るよりも、音を出したいんですな」
「音を」
「羽音を」
するとジョンソンは、ジジジ、と羽音を少し鳴らした。
ダミアンにとって、羽音とは威嚇行為か、でなければ飛んでいれば勝手に出るものだった。
「どうして鳴らしたいんだい」
だから、どうしても気になって、そう聞いた。するとジョンソンは少し考え込んでから、言った。
「仲間うちじゃ、もっぱら異性へのアピールですな。ただ、あっしはもはや子孫なんてどうでもいいんで、鳴らしたいから鳴らしてる、ってとこですかな」
そしてまた、ジジジ、と鳴らす。いい音でしょう? と言うジョンソンに、ダミアンは一つ頷いた。
「よければ、ご一緒にどうですかい? あなたも中々に良い羽音をお持ちでしょう」
そう褒められては、音を立てるのもやぶさかではない。
「じゃあ、雨が止むまで」
ダミアンはブブブと羽音を鳴らす。それに共鳴するように、ジョンソンも羽音を立てた。さらに、呼応するように、大粒の雨がガサガサと葉を打つ。二匹の虫と、自然の雨とのセッションが、街路樹を賑やかす。
「やはり、見込んだ通り、良い音ですな」
ジョンソンは幸せそうな声で言った。長年の夢が叶ったような、満ち足りた表情をしていた。
そういえば、とダミアンは思う。この辺りで、他のアブラゼミを見かけなかったな、と。
「・・・・・・にしても、雨が止むまで、ですかい」
五分ほど鳴らし続けたところで、途端にジョンソンは羽を止めて、哀しげな表情をした。
「でしたら、後二日ほど、雨が続いてほしいもんですな」
そして再び、ジョンソンは羽を鳴らした。
ジジジ、と。
その音は、ダミアンの憧れた都会の音ではない。もっと金属的で、鈍い音が、彼の想像する都会の音だった。
ジョンソンの羽音には、命が宿っていた。命を燃やして鳴らしていた。憧れを解する稀有なオオスズメバチは、そんなアブラゼミに敬意を表して言った。
「二日くらい、言ってくれれば付き合うよ。きみはおれの友人じゃないか」
言っておきながら、ダミアンは恥ずかしくなってそっぽを向いた。すると、ジョンソンの羽音が明らかに大きくなったので、ダミアンも負けじと音を鳴らした。
東京の人々は、そんな二匹など知る由もなく、ただ忙しなく働くのだった。
「命が燃え尽きるまで」
【ごめん。これで連絡最後にするね】
彼にこれだけ伝えたいと、病室を抜け出してメールを入力する。
【私達、別れましょう】
後は、送るだけ。
「なんでかな?手が震えるな。病気のせいかな?」
送るだけ。そう。送るだけなのだ。
送らなければ、彼の迷惑になってしまう。
「ごめん。やっぱり送れない」
【好きだよ。ごめん。死ぬまで好きでいさせて】
好きだよ。命が燃え尽きるまで。
お題「貝殻」
幸せに、なりたかった。
幸せになるためには、どうしたらいい?
――欲しいものが、何でも手に入れば、それは幸せ?
分からない。分からないけれど、幸か不幸か自分には欲しいものを何でも、欲しいだけ手に入れるだけのお金があった。
だから集めた。とても欲しいと思ったものも、少し欲しいと思ったものも、欲しいかもしれないと思ったものも、別にそこまで欲しくはないけれど薦められたものも。全部、集めた。
集めて、集めて、集め続けて……。
一部屋が埋まり、二部屋が埋まっても、満たされない。
いつまで続ければいい?あとどれだけ集めたら、幸せになれる?
もっと、もっと集めなければ。
今までよりも高価なもの。美しいもの。素晴らしいもの。誰もが欲しがるようなものを。
集めて、集めて、集め続けたのに、ちっとも満たされなかった。
どうしよう?どうしたらいい?どうすれば、幸せになれる?
もっと集めれば、幸せになれるだろうか。
これ以上、どんなものを集めればいい?
この世で一番高価なものも、美しいものも、素敵なものも素晴らしいものも。称賛されるあらゆるものは、もう集め尽くしてしまった。
それならば、今度は手放してみようか。
欲しい人に、欲しいものを、欲しいだけ。
望むものが手に入れば、人は幸せになれる筈だ。だから、自分にはいらなかったものを欲しい人に渡すことで人を幸せにできれば、満たされるかもしれない。
そう思って、いらないものはどんどん手放していった。
幸いにも、欲しがる人はいくらでもいた。いらないものも、いくらでもあった。
あれも、これも、それも……自分にはもう、いらない。
そうやって次から次へと手放していって、物で埋め尽くされていた部屋が綺麗に片付いて。
これだけは、と。手放せずに残ったのは、箱に仕舞った貝殻一つ。
この貝殻は、いつ手に入れたものだったか。その時の自分は何故、この貝殻が欲しかったのか。
それはきっと、誰かが、この貝殻を綺麗だと言ったから。それを言ったのは、誰だった?
思い出そうと、目を閉じる。目蓋の裏に浮かんだのは、たった一度だけ家族全員揃って行った海の情景。
何故、その日に海へ行こうと決めたのか分からないような曇り空の下。季節も夏ではなかった筈だ。波だって穏やかとは言い難い。
それでも、あの日の海は、美しかった。今まで見た、どの景色よりも。
海には入れないけれど、みんなで歩いた砂浜で。そう、自分で、見つけたんだった。この貝殻を。
「見て。これ、綺麗だよ」
どこにでもありそうなその貝殻を、その時の自分は綺麗だと思った。
「本当だ」
「うん。綺麗だね」
家族も口々にその貝殻を褒めてくれた。穏やかで、優しかった時間。
あの時間が確かに幸せだったのだと、たった一つの貝殻が証明してくれていた。
ずっと、幸せになりたかった。
幸せになるためには、どうしたらいい?
――自分には、貝殻一つで充分だった。
―END―