『君は今』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「君は今」
君は今、どこで何をしているのだろう。
君はいつも“自由”について問いていたが、確かに自由というものへの疑問はずっと持っていた。
どこからが、或いはどうなれば自由と云えるのか。
例えば…、就職して親元を離れたら?それとも何かしら引退(か退職)をして余生に費やす事になってから?
いくら考えても答えは出ない…。
この世に、人生に、本当の自由なんてあるのだろうか…。
立花馨
私はあの子が好きだ
君は今何をしている?何を食べている?もしかして、他の誰かと一緒にいる?
もしかしたら、事故に遭うかも?
ストーカーなんかにあってるかも?!
あぁ、あぁ、心配だ
だから今日も私はあの子を見守る
安心してね
貴方の生活は私が見守るから
「不みfroて、Qし么 x中さつ要tHf」
『...』
「玉日 き1-厶開H子ー 不@dfedQ?」
『うん...(ナンテイッテルンダロ)』
「ニコッ」
『ごめん、僕は君が今壊れていることしか知らない』
君は今
何をしているかな。
何を考えているのかな。
今日はどんなことするのかな。
何を食べるのかな。
どんな顔して過ごすのかな。
誰とどんな会話をするのかな。
少しは私のこと考えてくれたりするのかな。
街中がJリーグで
騒々しかった頃
僕は君と恋に堕ちた
永遠に続くんだと
信じてたんだ
四季を重ねながら
大人になった
少しずつピュアが
薄れていく
ゆら ゆら
ブランコみたいに
心が揺れた
君は今
元気で
そして…幸せですか?
/seiya
天国へと旅立った君にも
「今」という時の流れは
あるのだろうか?
もしも「今」を
わたしと共有出来るのならば
今朝の
この朝焼けの荘厳な美しさを
君と
眺めていたいよ
# 君は今
君は今何をしているだろうか。元気にしているだろうか。
あの時私が連絡を疎かにしてしまったせいで、君とはもう何年も会えていない。
多分もう会えないのかもしれない。
でも、私は君と過ごす時間が好きだった。楽しかった。
手紙に中々返事が出来なかったのは、君が大切だったから、君に値するような内容にするために、何度も手紙を書き直していたからなんだ。
会いたいなんて自分勝手なことは言わない。でもどうか、幸せでいて下さい。
もう私の中では過去の話になったかもしれない。恋人としては2年と少し。友達としては2年半。彼に出会う為にここの世界に入ったのかも。私はこちらの世界で自分を大切にしたいので出発します。
太陽のごときまばゆさでわたしを照らすひと。わたしに嫉妬という感情を与えたひと。羨望の視線はかの人へ届くよりはやく焼き尽くされ、焦げついたにおいに気づかれぬよう地を這うて逃げ出すほかない。お前さえ、お前さえ現れなければ。ひかりの届かないところまで行ったとて、あの忌まわしく輝きひとを疑わぬ笑みを惜しまず向けてくるあいつが、結局わたしの頭の中を占めている。
// 君は今
君は今、元気ですか。
ちゃんと食事を摂っていますか。
無理をしていませんか。
どうか自分を大切にしてあげてくださいね。
案外、生きているうちに失念しがちなことですから。
自己犠牲が当たり前、なんて考え方は絶対にダメですよ。
けれど時には無理をしなければいけない時もあります。
ですから、今から無理をするのはおやめなさい。
必要な時に無理が効かなくなってしまうから。
ずっと元気でいるための、最低条件です。
彼とはアルバイト先で出会った。
当時営業職でスーツを着ていたので「大人の男の人だなぁ」というのが第一印象。
歳は6つ離れていたけれど2人共バイクが好きで、すぐに休日に遊びに行くような友達になった。
まだ成人前だった私にいろいろな遊びや美味しいお店、景色の綺麗な場所も教えてくれたね。
とくにお互い恋愛感情があるわけでもなく、兄妹の様な居心地の良い関係がとても好きでした。
実の兄よりも兄らしく、頼りがいのあるお兄さん。
いつも会うと笑顔で迎えてくれて当時の私にとって安心できる唯一の時間でした。
ある日あなたが泣いている姿を見ました。
それまで1度も感じた事がない胸が締め付けられるような思い。
何が起きても…身近な人が亡くなった時でさえも(そういうものなのだろう)としか感じなかった私の初めての感覚でした。
その人とはその後嬉しいことも悲しいこともたくさんあったけれど、いつしか自然と連絡を取ることが減り会うことも無くなった。
今思えば性別をこえて恋愛関係でもなく、そこまで寄り添えたのは後にも先にもこの人だけだろうと思う。
大切な思い出をくれた君。
あなたは今幸せですか?
お題 君は今
ふと思い出す人がいる
昔、一度だけ遊んだ隣町の子
犬の散歩中、よくすれ違ったおばさん
結婚して去っていった、幼稚園の先生
いつの間にかいなくなっていた転校生
無愛想で怖かった近所のおじいさん
優しくて好きだった、教育実習の先生
きっと、もう関わることはない人たち
時たまに思い出しては、平穏であることを祈る
そんな人たち
毎朝17分間。
私は君を思い出す。
自転車で、髪の毛が風に吹かれるのを感じながら。
中学を卒業して別々の高校に行き、どちらかが「会いたい」と言わないと会えない関係になってしまった。
連絡するきっかけも掴めないまま、はや半年。
なにしてるかなんて、今更意気地無しには連絡できない。
私にもっと、勇気があれば良かった。
毎朝17分間。
俺は君を思い出す。
電車の窓際で、流れる景色を横目に心地よく揺られながら。
同じ学校だった中学と違って、会おうと思わないと会えなくなってしまった。
半年近く連絡していないことに焦ってはいるものの、勇気が出なくて話しかけれていない。
中学の時、もっと仲良くなっとけば良かった。
『君は今、なにを見ていますか。』
-君は今
君は今何してるかなんて気にしたくない。気になるっちゃ気になるけども。絶対何事も無いようにすんとした感じで過ごしてると思うと悔しいから。
君は今、何をしているんだろう。
誰と居て、何処で暮らしているのか。
私には分からない。
けど、あの頃のように君を想う気持ちは変わらない。
君は今、海にいるのだ。
何せ私が沈めた。そう、わかりやすく言えば私は殺人犯で君は被害者。
理由は、なんだったろうか。
些細だった気もするし、とんでもなく入り組んでいた気もする。どっちでもいい。どっちでもいいのだ。
ただ、私は今回のことを納得しているし後悔もしていないのだ。
これで私は。私は、ついに何もないのだ。
何もない私は君と言う罰だけが残った。
君は今
始まりは ほんの些細な事 小さくて弱い思い付き
それがいつの間にか 大きく 重くなっていて
押し潰されてしまった
続ける理由も 辞める理由も 見付からないけれど
勇気も覚悟も中途半端 どっちも選べないんだ
そんな日が遂に来た
慎重に歩いて来たつもりだったのに
君を見失ったみたい
そうしたら怖くなって 焦って来た
君は今どこに居るの
苺狩りに興味津々な君を連れて、ちょっと遠いが馴染みの観光農園に車を走らせた。
途中に点在するサービスエリアで君の機嫌を回復させつつ進むこと二時間、目的地に到着。
君には思う存分苺を楽しんでほしいから、一棟まるごと貸し切りにしたよ。
「人気ないんですね」と機嫌の悪さからか失礼なことを言う君に、苺の採り方をレクチャー、種まで真っ赤に色づいた完熟の苺を採ってみせる。
「変な形、食べても大丈夫なんですか?」そう言い終わる前に君の口腔に特大の二番果をねじ込んでやった。
文句は食べてから言いなさい。
テーマ「君は今」
※フリーレン二次創作 ザインの話
昨日までは雨だった。
夜中に雨が止んで、ザインが目覚めた時には真っ青な空が広がっていた。ザインはベッドから抜け出しぐっと伸びをする。そして部屋の様子に何か異常がないか確認して、荷物を持って部屋から出て、一階へと降りた。
宿屋の女将さんが大声で挨拶し、ザインは寝ぼけまなこでへろへろ返事をする。そうして一階に併設された食堂に入って椅子に腰掛けると、あまり時間の経たないうちに朝餉が来た。
スープにパン、定番だが、ザインはそういうのが好きだった。濃いめの味付けのスープにちぎったパンを浸し、ポイと口に放り込む。この宿屋は飯が美味い。
朝食を味わいながら、この後のことを考える。感染症が云々で困っていたのを、ザインがたまたま通りかかったのがきっかけだが、ここにすでに1週間ほど滞在していた。
経過した1週間でこの村に蔓延していた感染症はザインが全て直し、今は原因を調べているところだ。それも、そうしないうちに終わるだろう。
ザインはいたく感謝されて、宿屋の料金もタダにしてもらっている。路銀に困る身としては助かる話だ。それ以上の施しを受けるのは流石に気が引けて、遠慮したが。
村の子供達と遊んでやって、感染症について調べる。そして……
「フリーレン達、どうしてんだろうな……」
もう数ヶ月は前になる。エルフと子供2人のパーティ。その中に、ザインはいた。
短いものだった。ザインの目的は戦士ゴリラを探すことだったし、フリーレン達は魔王城まで行くことだった。そのうち別れが来ることはわかっていたが、存外に早かったのだ。
ザインは旅を知った。あの三人との旅で、やっと旅を知ったのだ。それは波乱があり、どこか落ち着いていて、得るものが多く、何より楽しかった。
あの三人について行ったのは正解だった。別れの時も、柄にもなくチリチリ胸が焦げるような感覚さえしたものだ。
それでも、ザインはあの三人と別れて、こうして何だかんだ1人で旅をしている。それがなんとなく胸を刺すのは何故だろうか。
朝餉は空になっていた。今日は味があまりしない心地だったが、女将さんにはいつも通り、「おいしかったよ」と声をかけた。女将さんは「そりゃ良かったよ!」と笑っていた。
そうして、子供と遊んで、感染症について調べて、どうやらそれが終わるだろうことに気づいた。大体の原因は分かってしまい、明日にはその原因を取り除いてしまえる。
短いな。また。
旅は一点に留まるものじゃないから仕方あるまい。ザインは部屋の椅子の背もたれに背を預けた。机に先ほどまで置いていた書物は、原因がわかってから用済みとなって、借りた場所に返しておいた。
時間が余ってしまった。思ったよりも早く調べ物が終わってしまったから。子供達ともう一度遊んでやるには時間が遅いし、夕餉には早すぎる。何かを手伝おうにもザインに感謝しきりの村人達はそんなことさせてくれないだろう。
「暇だ……」
何か暇つぶしを。そんなことを思ってカバンを漁る。しかし出てくるのはもう読み切った魔導書やら、財布やらで楽しめそうなものは一つもない。
寝るか。寝ると言っても、眠気がないんじゃ中々難しいかもしれないが。ザインはがしがし頭を掻いて、ベッドへと向かう。
「……手紙渡したら?」
「や、やだよぉ、恥ずかしいじゃない!」
窓の外からふと少女達の話し声が耳に入り、窓の方を向いてみる。
2人少女が道を歩いて、どうやら恋愛関連の話だ。それで、気になる男の子に手紙を渡すとか、渡さないとか。そんな話をしていた。
「手紙……」
その言葉を聞いて、それに返事するように、カバンからぽろりと紙が落ちた。
「書けってことか?」
ザインはしばらくベッドの上で悩んでから、筆を取った。
今君達は何をしていますか。
いやそれはなんだか小っ恥ずかしすぎる。
手紙を書くのなんか久しぶりで、何をかけばいいのやらわからず、それでもザインはしばらく粘り強く机に向かっていた。
そして、夕餉の時間が来ようかという時にようやっと手紙を書き終えた。
一種の達成感を感じながら、ザインは手紙を便箋に入れ……そして、自分がミスをしたことに気づく。
「……フリーレン達がどこにいるか分かんないんじゃ、届けようが……」
無い。ザインは聡いが、今回はちょっと馬鹿だったらしい。
しかし、手紙を捨てる気にはなれない。でも届けられないんじゃ、どうしようもない。
「次会った時に、渡すしかない」
次会った時に。
ザインは口に出してから、ふと気づく。
三人と別れた日からザインは、なんだか胸に刺すようなものがあって、それの正体を掴めずにいた。ザインもフリーレン達も、これからも多くの街に行き、全く別の場所を旅するだろう。
その後、また会えるのだろうか?
また会う約束もせず、別れてしまった。また会えるかわからないのに。
また、会いたいのに。
「……!」
ザインはその自分の心に気づいて、流石に顔に血が昇るのを感じた。
恥ずかしい!こんな自分の本心は恥ずかしくてたまらない!
手紙を睨む。だが、捨てられやしない。
ザインはパタパタ手を振って顔の熱を逃し、手紙をそっとカバンの奥底にしまった。いつか、フリーレン達に渡すために。
胸に刺さっていた何かは消えていた。ザインは手紙を渡さねばならない。これは、自分への約束だ。
フリーレン達にもう一度会うという、約束。
君は今、何を考えているのだろう。
こんなにも好きなのに、君の心を読めない自分に
泣きそうになる。