『君は今』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君は今、この事実に直面し
ねるねるねるねを練る決意を
固めたかもしれない。
あるいは
まだ迷っているかもしれない。
いずれにしても、ネルネの色は
練り始めた者だけが、見ることができる。
君は今…と言えるほど、気になる人がいないことに気づく悲しみ。
「ねえ、君は今、何を考えてるの?」
「何も」
「ふうん。」
彼は何を考えているのか、全くと言って良い程分からない。
何処か遠くを見たと思えば、ふらっとその場からいなくなるし、感情も生まれた時に置いてきたとでも言うように、何時も真顔で。
…好きな人には笑って欲しい。勿論、笑わせられるよう努力はしているが、やはり真顔のまま。
「私はね、君といれて嬉しいよ。」
「…そう」
「反応うすー笑 まあ、そういう所も好きだけど」
すると彼はバッとこちらを向いて顔を赤くしている。
「え、や、見ないで」
「それは"照れる"って感情だねえ。一つ感情を知れたじゃん。やったね!」
そう言うと、彼はふはっと吹き出して、
「何それ、僕に感情が無いとでも?」
勘違いされちゃあ困るなあ、と言う。
勘違い…?何それ。何時も真顔なんだもの。そう思うに決まってるじゃない。
「…逆にあるの?」
「あるさ。だって君が好きなんだもの」
と言って私の両頬を大きい手で包む。
「僕と付き合ってくれる?」
「…喜んで」
私はそう答えた。
だって、好きな人にそんな真剣な眼差しで言われたら、断れないじゃない。
───────フィクション───────
君が告白してくれた。
とっても嬉しかった。
私は二つ返事で「はい」と言った。
私たちは順調に進んで
付き合って2年。
私たちは別れた。
ケンカとか浮気とかじゃなくて、お互いの
忙しさが理由。
けど、私は今でもあなたが大好き
君はどうですか—。
人を好きになったのはあの時が初めてではなかった。それでも淡い青春の想い出といえば君が思い浮かぶ。
初めて話したのは休み時間。友達と話している時「お菓子いる?」と、君からだった。その時お菓子をもらったのかそれとも戸惑ってもらわなかったのか、なんのお菓子だったのか忘れてしまったけれど、あの笑顔はずっと忘れられない。
朝に「おはよう」、帰りに「さようなら」。友達と呼ぶにはすこし距離があって、君との間にはいつも何人か友達がいた。
初めて二人で話したのは、友達のバンドがライブに出た時。門限があって打ち上げに参加出来ない私を駅まで送ってくれた。かっこよかったね、なんて話しながら駅までの道が少しでも長くなるように願ってた。
ある日、君と仲の良いひとから、君のことをどう思ってるのか聞かれたことがあったよ。どう答えたら正解だったのかな。正解からきっと一番遠い答えを選んでしまう私の天邪鬼な性格をなにより悔やんだのはこの時だった。
決定的な言葉は私も君も言わなかった。それでも只のクラスメイトとも友達ともちがうくすぐったくなる距離感に、たまに目を合わせて笑った時、伝わる気持ちがあったこと。
卒業前にみんなで遠出しようと話していた時、一緒に行くよねと念をおすように誘ってくれたのに、そのあと都合がつかなくなってしまった時に直接言えなくて、そのまま会う機会がなくなってしまったことがずっと心に残っている。
一緒に行ったイルミネーションはあれから随分壮大で人気スポットになったけど、君はまた誰かと行くのかな。いつかもっと大人になってどこかで会う日まで、相変わらずな笑顔でいて欲しいと思う。
題:君は今
君が僕の元を去ってから、どれだけの季節を巡っただろうか。
この別れは、お互いの道を進む為の前向きな別れだったと、僕はそう考えている。
だから君も今頃は、あの日語り合った夢を叶えているに違いない。
ああ、努力家だった君の事だ。
きっと、叶えて幸せを掴んでいるはずだ。
僕の事は気にしないで、君はこれからも君の道を行けばいい。
あの日の君と同じように、今の君も笑っているだろうか。
どうか変わらず笑っていてほしい。
僕の事など早く忘れて、君を支える人達に囲まれながら、どうか笑っていてほしい。
ああ、優しかった君の事だ。
きっと、僕の願いを聞き届けてくれるはずだ。
君は今、どう過ごしているのだろう。
僕は今も同じ場所で、君が来るのを待っている。
かつて交わした約束を果たす日の事を、ずっとずっと待っている。
***
僕:「君」の大切な人、故人
君:「僕」の死を受け止めきれずにいた人
別れ:「君」が墓石にすがりついて泣くのをやめた事
同じ場所:「僕」の墓
語り合った夢:「君」が幸せな家庭を築く事
かつて交わした約束:「僕」の生前、「君」が結婚したら報告してほしいと約束していた
これらの設定を知ってから読むと、違う雰囲気に変わる文章。
知らずに読んだら、ただの未練たらたらな人の文章だけど。
何となくイメージしたのは、テニプリの白石のキャラソンである『エピローグ』と『追憶』。
「僕」は止まっているけれど、「君」は進んでいく。
そういう物語にしてみたかったんだ。
君は今何をしてるんだろう
家に帰る途中かな
ご飯でも食べているんだろうか
もう眠くなっちゃったのかな
ああ
早く会いたいな。
君は今
君は今、どうしているだろうか
頭が良くてセンスのある君
素敵な仕事について
毎日忙しくしているのかな
昔から人気者でモテた君
素敵な人と結婚して
幸せに生活しているのかな
僕は今でも
君のことばかり考えてしまう
会いに行けばいいのかもしれない
だけど未だにばっとしない僕は
いつもキラキラしていた君に会うのが
少し怖いんだ
君は今、何をしているのかな
一人空を見上げ
今日も君のことを考えている
何処で、何をしていますか?
私は、別れたあの時から
時間の流れが遅すぎて、少し寂しいです。
明日が来たら、初めに
出会い頭に、抱き着いてやりますよ。
その触り心地のいい頭も、撫でてやります。
...嗚呼、早く明日にならないでしょうか?
---二作目---
君は今、一体何を思っているのでしょう?
君が大切にしている弟の事ですか?家で飼っている猫さんの事ですか?
五人のお友達の事ですか?今日の夕ご飯の事ですか?それともお勉強のことですか?
...君が今、欠片でもいいから、私の事を考えてたら良いのに...なんて。
私の頭の中は、君で埋めつくされているのだから。
...本当に、この私がなんと女々しい事を考えるのでしょうね?
そして何より、初めてのこの感情は、なんて厄介なのでしょう?
と思うのです。
#君は今
223作目
君は今仕事終わって電車で帰るとこかな
満員電車にに揺られながらウトウトしてるのかな
君は今
何を思ってるんだろ
仕事のこと?
君は今でも
私の事思い出すのかな
#君は今
卒業以来の同窓会
すっかり大人になった懐かしい顔を眺める
不思議なことに誰も私が私だと気付かない
もしかしてと顔に書いてある視線が少し痛い
心許なさで手元のグラスを見つめつつ
友人たちと他愛もない会話を交える
ふいに大きな足音が近づいてくる
見上げると彼が笑っていた
昔と変わらない薄茶色の瞳
すぐに気づいてくれていた
あぁ この人のこういうところが好きだったな
あれ以来会うこともないけれどふと思い出す
君は今
君は今
幼稚園のときから仲良くしてた友がいた
小、中学校一緒だった
毎日のようにケンカして
毎日のように笑いあい
ディズニーでパスポートなくすわ
手袋を田んぼに落として、あたふたするわ
セーブのできないファミコンのゲームを
朝の五時までやって親に怒られたり笑
泥だらけになって遊んだ
君は今、日大をでて、リクルートに入社して
結婚して、しあわせに暮らしているらしい
でもいつかもう一度会えたなら
あのセーブのできないファミコンゲームを
一緒にクリアしよーぜ!
君は今、私があのゲス女を地獄に突き落とすところを見る。
人生を台無しにして、人のおもいを躊躇いもなく踏みにじった売女……犯罪者・今井貞夫の娘、人でなしの今井裕子。
なぜ離れてしまったのか
胸が潰れるほど考えた
私は今一人の道を頑張って歩いている
君は今なんて考える余裕もないぐらいに
君は今、何をしていますか。
自分を縛って、苦しくて苦しくてしょうがなくて。
何もかも持っていて贅沢者なくせして不自由な日々をおくっていますか。
完璧なんてないし、誰も完璧なんて求めてないし、期待なんてしてないのに。
要らない不用品にはなりたくなくて、必死に縋って、自分を偽って。
どうにかしたいって強く望んで努力してもどうしても変われなくて。
どうか、いつか私がもっと我儘になれますように。
【No.18 #君は今】
僕は今前を向いてるよ
君は今前しか見ていないだろうから
『君は今』
君は今、何を思っているの?
君は今、何が好きなの?
君は今、誰の隣で笑っているの?
君は今、笑えているの?
誰かが、私の悪口を言ってる気がする。
君か?
私は、そんなに他人に強い感情を向けられるような生き方はしてない。だから、犯人はひとりなんだよ。
「君は今何を思ってるの?」
真吾が真剣な顔して言った。
どう思ってる?
それすらもはっきりしない。
自分の思いさえわからない。
もう、どうしようもない。
そう思って俯き黙って首を横に振ると
「言葉は口に出さないと相手に伝わらないんだよ。
心の中がわかるわけじゃないんだから思うままに伝えないと伝わらないよ。」
思うままに…………。
そっか。
私は今度こそしっかりと真吾の顔を見て力強く頷いた。
「言葉にしてくる。
戦ってくるね。」
「うん。
伝えておいで。」
何してるの?
元気?
調子はどう?
こんな簡単な文字が君に送れなくて
打って消しての繰り返し
なんで、送れないんだろう
どこで間違ったんだろう
永遠って、僕には無いのかな
自分から言い出したのに
何故か君の名前が1番上にあるまま
開いて、閉じての繰り返し
あの時の勇気をもう一度
ねぇ、君は今何してるの?
#君は今