『君の目を見つめると』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題『君の目を見つめると』
それは、運命とでも言うべき出会いだった。多分、君もそう思ったのだろう。おもちゃを触る手をとめて、こちらをまじまじと見つめる。
ガラス越しに手と足が触れ合った──
それから早3年の時が流れた。
「おすわり」
あの日出会った犬は今も変わらずこちらをまじまじと見つめては短い尻尾を千切れんばかりに振る。君の目を見つめると、必ずあの出会いの日を思い出す。君の目を見つめると、もっと愛しさが溢れる。
「よし」
早食い気味なのは気になるし、ご飯を食べずにおやつばっかり食べてるのも気になる。でも、待てをしている間に涎がボタボタ垂れているところとか。少しだけおバカさんなところもこれからもずっと愛してる。
「大丈夫」そう私は嘘をつくんやけど
君は、その嘘をすぐに見破っちゃうんやな。
君の目を見ると、心の扉を開いちゃうんよ。
いつも、愛してくれてありがと
川端康成は人や物を凝視する癖があったという。早いうちに家族を失い、孤児となったがゆえの宿命であり、この凝視癖によるエピソードは後を立たない。
実際、写真で川端康成の姿を見てみると、第一に眼が印象的である。一流の作家というものは、こういう異様な風貌をしていなくてはならないのか。横光利一などは文学のためにわざと汚れた生活をしていたらしい。そういう彼も写真では髪型が異常である。
凝視癖は観察眼にも繋がり、川端康成は見てとった世界を独自の美観に落とし込みつつ、古来日本の美的感覚を呼び起こすような作品を書いた。なかにはモデルとなった人物もいる。川端康成はそのモデルの女たちをあの眼で隅から隅まで見たのだろうか。
盟友たる横光利一は川端康成が下宿先の二階で陽に当たりつつ眼を閉じていた姿が幸福そうだったと残しているらしい。
それは作家という、視る者から解放された姿だったからなのだろうか。
目ひんむいても、見えないものは見えないし
暗闇の中でだって、見える何かがあるんだな
#君の目を見つめると
【君の目を見つめると】
君は僕の言いたいことややりたい事にすぐに気づく
だから僕は君に隠し事もできない
僕が疲れて、限界を迎えそうだった時
君は「少し休んだら?」とかじゃなく
さりげなく僕が休めるように
僕の好きなミルクティーを入れてくれたり
暖かいブランケットを掛けてくれたりした
その優しさが本当に温かくて
僕の目からは自然と涙が溢れた
自分じゃ止められなくて君を見あげたら
君は驚くでもなく優しく微笑んでいて
その目には涙で濡れた僕が映っていた
あぁほんとに
君には敵わないなぁ
君の目を見つめると見透かされているような気がする
でも悪い気はしない
きっと君は僕より僕を理解しているのだろう
僕も君を知りたい
僕もいつしか君の心が分かるように
今日も君の目を見つめる
そしたら君の声が聞こえたような気がして
僕も君が分かったよ
これからは僕が君を支えるから
僕に沢山頼っていいからね
1人で抱えすぎないで
僕は君の役に立ちたい
君の特別になりたい
[君の目をみつめると]
君の目をみつめると、すぐに目をそらしてしまう。
目をみつめるのが嫌いだから。
何を考えてるのか気になってしまう。
怖くなる。
今日 大親友とでかけてきました
お家に帰ったら家族がいて
今日のお話をしながら
ご飯を食べました
ありがとう
ただそれだけだけどね
きょうは 久しぶりに
幸せな日でした
ありがとう
いつもひとりぼっちと
思っていたけど
そうでもなかった
いま愛してくれるひとを
大切にしてゆきたい
「綺麗だよね」
「何が?」
「森山(もりやま)さんの事だよ」
「お前、姫華(ひめか)みたいなのがタイプなの?」
「タイプってか何と言うか…目が、綺麗…じゃない?」
「確かに綺麗だし姫華って可愛いけどさ」
「可愛い……かな」
「可愛いだろ、ズレてるな」
「いや、別に、言っちゃうと姉ちゃんの方が可愛いし…」
「あー、いたなーそう言えば」
「で、なんだよ姫華みたいなのって」
「ん?…言ったな、……率直に言うと姫華が佳奈(かな)の事いじめたらしい」
「らしい?本当か分かんないって事?」
「いじめられたって佳奈が同じクラスの男子に助けを求めたらしいけど」
「けど?」
「姫華はいじめの事否定してるんだ」
「成る程」
「ただそのクラスの奴らはさ、姫華が否定してるのにもかかわらず、完全に姫華が佳奈の事いじめたって信じてるみたいだぞ」
「ま、多分信じてる奴は事実かどうかも分からないのに一方的に相手を叩いて佳奈を守ってるつもりなんだろうね」
「クラスでも孤立してるみたいだし、話しかけてみれば?」
「んー、そうだね」
「いつ行くんだ?」
「昼休みにでも言ってみようかな?」
「俺も行く」
「じゃ、ちょっと行ってくるわ」
「ちょっと待てよ!俺も行くっつったろ?」
「はいはい」
「あー、なんか教室の雰囲気まさにそれだよな」
「それって?」
「はぁ~、時間が勿体ない。行くぞ」
「おー」
「森山さん」
「…どうしたの?」
「ちょっと話したいことがあるから少しついてきてもらってもいい?」
「別にたいしたことないんだけど…」
「行く」
「そっか!良かった〜」
「何で?」
「辛いでしょ、教室はさ」
「……そうだね」
「源(げん)!行くぞ、何してるんだ」
「いや、あれ見てよ」
「は?」
「佳奈めっちゃ男子と女子に囲まれてる」
「そうだな、…やっぱ連れてこないほうがよかった」
「おい!なんか今小さい声で」
「言った言った、行くぞ」
「源!なんでこの教室に来たの?」
「佳奈、別になんでもないよ」
「佳奈!姫華がいるんだよ?それ以上そっちに行くと、また佳奈が傷つくかもしれないし」
「大丈夫だよ、えっと、源の後にいる男の人は?」
「こいつは一ノ瀬誠(いちのせまこと)だよ」
「誠くんっていい名前だね!好きになっちゃったかも」
「ありがとう」
「でも、なんで誠くんの後ろに姫華ちゃんがいるの?」
「今から一緒に昼飯食べるんだよ」
「私も行って良い?」
「ごめん、無理だよ」
「なっ、なんでお前みたいなのが佳奈の同行を断るんだよ!」
「信じられない」
「そうですか、ほら早く行くぞ、源」
「あぁ」
「ねぇ、やっぱり私も一緒に行くからちょっと待っててよ」
「さっきも断ったでしょ?無理なものは無理」
「なんで?」
「はぁ?お前こそなんでいじめてくる相手と一緒に昼飯食べたいんだよ、それに俺にだって拒否権はある」
「源は?源はいいって言ってくれるよね?」
「んー、悪いけどごめん」
「姫華ちゃんは?」
「ごめん」
「ってことなんで、じゃあ失礼しました」
「ね、なんであそこまで言ったの?」
「…森山さんをいじめるから」
「え」
「最近、元気ないだろ?ストレスとかもかかってるだろうし」
「そんなこと」
「わかるよ、前はさ森山さんの目はいっつもキラキラしてて見てると元気が出てきたのに、今はキラキラしてない」
「……」
「本当にいじめたの?」
「ううん、いじめてない」
「姫華、なんでこんな事になったのか話してくれないか?」
「うん」
10作品 ー君の目を見つめるとー 「続く」
「君の目を見つめると」
なんだろね。
"君の目を見つめると"なんだか
楽しくなるし、笑っちゃうんだよね。
こーやって、小さい頃も喧嘩になった時
両方の目を見つめて、笑って、
仲直りしたっけなぁ。
......ねぇ。
もう君はもう一度僕に
その綺麗な瞳を見せてはくれないの?
って無理か笑
僕、"君の目を見つめると"
幸せを感じられたんだよねぇ
でも、君と目を合わせなくても、
幸せを感じられるように頑張るから。
上(天国)で見ててね。
詩彩音
君の目を見つめると
熱い(熱を感じる)
君のことが好きだからだ
君の目を見つめていると
吸い込まれそうになります。
君に嘘をつくと
まるで見透かされているような
君が僕を信じてくれると言った時は、
その目を見て安心できました
だからどうか、その瞳を持つ
自分を嫌わないで下さい。
皆は、その目を馬鹿にするけれど
僕はその目が大好きです。
#君の目を見つめていると
君の目を見つめると
君は不機嫌そうに目をそらしたね。
何日目だい?
前に君は目を腫らして
「面倒くさい」って泣いてたよね。
いいんだ。失敗は誰にでもあるから。
そこで二人で話し合ったじゃないか。
2週間に一度にしようって。
それでも上手くいかなかったっけ。
そのコンタクトレンズは
ワンデイアキュビューだよ。
何日換えていないんだい?
君の瞳を真正面から見つめる
おかしいな、誰も映ってないじゃないか
君の目を見つめると
いつかの君が、差し伸べた手を
僕は取らずにとっておきたかった。
それは、初めて君が
僕をちゃんと見てくれたって
ちゃんと思えたことだったから。
君はいつも目を逸らす。
ブロンドのまつげに縁取られた細い目
黒いパーカーの袖から見える白い手
全部が君で
世界も君だ。
閉じることのなくなった
君の目を見つめると、なんだか
とても
君の目を見つめるとどうも惹かれてしまう
私はその美しい瞳、まつげ目頭そのどれもがとても愛しい
覚悟を問われているのか
あるいは値踏みをされているのか
試されているのだろうか
暗く泥んで、澱んだような目を覗き込めば
貴方が口角をふっと上げて
挑発するように笑う
何もかも捨ててこちらへ堕ちておいで、と声もなく
誘うように 私を見つめる
全てを引き換えに飛び込みたくなるような夜
私は目を閉じて ミルクティーの舌触りに逃げ込んだ
お題:君の目を見つめると
「ん?どうしたの?俺の顔に何かついてる?」
最近彼氏になった瑞稀君。
こんな風に学校以外の、しかも遊園地で二人きりでデートできるなんて…。
夢みたいな幸せと、隣にいる瑞稀君のかっこよさにポーッとしていたら、見つめすぎてしまったらしい。
「なっ!なんでもないよ!見つめちゃってごめんね!」
慌てて顔の前で手を振る。
「あはは!見つめられるのは大歓迎だけどね」
笑いながら優しい目でそう言われて、私の顔がみるみる赤くなっていくのを感じる。
「さ、そろそろ開園時間だ。行こう!」
にこにこしている瑞稀くん。
言わなきゃ。
今言うんだ、私!
ぎゅっと手を握りしめて、軽く深呼吸をする。
「あ、あの!」
「なに?由衣ちゃん」
思ったより大きな声が出た私に、瑞稀君が不思議そうな顔でこっちを向いた。
言え!私!
「きょ、今日…」
「ん?」
「今日1日、私と手を繋いでもらえましぇんかっ!?」
噛んだー!
噛んだ噛んだ噛んだー!
どうしよう。あまりの恥ずかしさでまともに瑞稀君の方を見られない。
「由衣ちゃん、こっち向いて」
「で、でも…」
「ゆーいちゃん?」
「はいっ!」
思わず顔を上げて瑞稀君の目を見つめると、瑞稀君がほんのり顔を赤くしていた。
「ほら、手」
「え?」
「手、繋ぐんでしょ?」
「あ、うんっ!」
がしっ!
しまった!思わず両手で差し出された瑞稀くんの手を掴んでしまった。
さっきから何やってるんだろう私…。
案の定瑞稀君笑ってるし…。
「ははっ!そんなに必死にならなくても逃げないから大丈夫だよ」
「うう…」
「じゃあ、行こうか」
私は手を引かれながら、瑞稀君と遊園地のゲートへ向かう。
不意に立ち止まる瑞稀君。
「由衣ちゃん」
「なに?瑞稀君」
「由衣ちゃんの手、由衣ちゃんが嫌だって言っても離してあーげないっ!」
「…!」
耳が赤くなった瑞稀君の背についていくように、更に真っ赤になった私は歩き出す。
今日は、ぜったい、素敵な一日になる。
テーマ『君の目を見つめると』
君の目を見つめると
ドキドキが止まらない
ずっと目をそらさず
見つめてたいよ
「昔やったホラーゲームに眼球愛好家が出てきてね」
「へー」
「そういうの、オキュロフィリアっていうんだって。調べると結構色々あるみたいで…あれも多様性なのかなぁ」
「時代が追い付いてきたのかもな」
何の話?と思いながらそんな当たり障りのない返しをすれば、彼女も小さく頷く。かと思えば、「ねえ」とやけに柔らかな声。
「話は変わるんだけどね」
「うん?」
「目の色、綺麗だよね」
本当に話が変わったのかをまず教えてほしい。
"君の目を見つめると"
君 の 目 を 見 つ め る と
君 の 目 を 見 つ め る と ど う し て も
諦 め る 事 が で き な く て 、
明 日 、 君 に 伝 え よ う と 思 っ て も
君 の 目 を 見 つ め る と 言 え た く て 、
た っ た 一 言 を 君 に 伝 え た く て
で も 君 の 目 を 見 つ め る と 言 え な く な る
助 け て ?
30 作 目