『君に会いたくて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
突然、先輩に呼び出された。平日の、朝の4時に。
「日の出見に海に行かない?」
着信音に叩き起こされて耳に当てたスマホの向こうで先輩が言う。言葉の意味をひとつも理解できないまま、僕は準備をして家を出る。
波の音は静かで、空気は冷たくて、僕達以外には誰もいなかった。冬は太陽も寝坊助になる。呼ばれてからすぐに来てしまったせいで、日の出まではまだ時間がかかりそうだ。
先輩はいつもどおりだった。こんな時間に呼び出すから何かあったのかと心配したのだが、別にそんなことはないらしい。まだ薄暗い空の下で、波を避けて遊んだり砂に文字を書いたりしている。その後ろ姿を見た僕はホッとして、同じくらい腹が立った。だから黙って隣に座り込む。先輩はにんまりと嬉しそうに笑うだけで何も言わなかった。
じわじわと浸透するみたいに明るくなっていく空を眺めながら、ぽつりと尋ねる。
「なんで日の出見たかったんですか」
先輩は僕を見て、一瞬ぽかんとして首を傾げる。その横顔が、あたたかい光に包まれる。神々しいとまで思えるその景色。
「君に会いたかったから」
何を当たり前のことを、というような顔で、先輩は言った。僕は信じられなくて、思わず深いため息をついた。
もう一度言うが、今日は平日である。当然学校もあるし、放課後には必ず先輩に会う。何もしなくたって、わざわざこんな時間に海に呼び出さなくたって、日の出なんて見なくたって、僕は先輩に会いに行く。
日が昇る。素敵な光景だ。これを先輩は、意味もなく僕に会うためだけに使った。その事実がたまらなくて、「今日は学校サボりませんか」と提案する。先輩は怪訝そうな顔をしながら、それでも笑ってうなずいた。
冷たい風が肌に冷たく吹きつける
君に会いたくて
冷たい風が肌に冷たく吹きつける
君に気づいて欲しくて
冷たい風が枯れ木を誘い
びゅーさらさらかさかさかさ..
去っていく
私を残して
去っていく
この国の八割が鎧の内側にトゲを仕込んで自分を過度に整形する社会で
君は広葉樹の柔らかい木漏れ日だった
きみの前ではトゲは上手く機能せず
優しく触れる指先にばかり思考が向く
そこにいることさえ上手くできないで
座ったまま、頭の中で息を切らしているときみは
ふっと笑って僕の頬をなでたね
まだおぼえているよ。
君に会いたくて
誰かに会いたいと思ったことはあまりないな。用事があれば話は別だけど。
そういや最近スキンケアを始めた。スキンケアと言っても顔を洗ってニベア塗るだけなんだけど。
始めようと思ったきっかけは覚えてないけどなんとなく、ただ最近歯医者に通って歯がしみるから、それで健康を意識したのがきっかけかも。
それでスキンケアをしようと思ったらやることはなにをすればいいのかってことだ。
なにしろスキンケアなんて今まで気にしてなかったからなにをすればいいのかすらわからない。
化粧水とか聞いたことあるけどなにそれ、って感じだからAIに相談しながらやるべきことを模索していった。
いろいろ調べて化粧水買おうかなと思ったこともあったけど金がかかるしニベアだけでいいのでは、という結論になった。
それからは朝晩必ず顔を洗ってニベアを塗るようにしてる。意味あるのかなと思うけどこういうのは日々の積み重ねだからな。いつか効果を実感する時がくるだろう。
君に会いたくて
「先生。相談したいことがあります」
私が職員室から出ると、そこには私が受け持つクラスの生徒、途廻(とまわり)くんがいた
「じゃあ、歩きながら話そうか」
私と途廻くんは2人並んで、放課後の廊下を歩く
2人の足音だけが響く廊下には窓から真っ赤な夕日が照らされている
そこで途廻くんは話してくれる
「僕って変ですか」
途廻くんの声は足音へと消え入るようだった
「ん〜、どうだろうね。なんでそう思ったの」
深く詮索するのは躊躇うかもしれなかったが、私からしたら根本の部分を少しでも知っていないとこの相談をどうこうできないと思い聞いた
「はい、、」
途廻くんは立ち止まり、窓から校庭を眺める
私も隣に立ち止まり、校庭を眺める
そこにはいろんな部活動の生徒たちがたくさんいた
そして途廻くんは口を開く
「みんなが好きなものを僕は好きになれないんです。
みんなは同じ話題で盛り上がっていて、僕はそこに入れない。
好きなフリをしてみんなの中に入ることはできるんだろうけど、そのみんなの中に入りたいとはあまり思えなくて、
それで結局みんなから逸れた外に僕は一人でいる」
「途廻くんは、変わってるかもね」
私はできるだけ愛想よく言った
「えっ、やっぱりそうですか、」
「でもそれは、途廻くんが思っている変わってるとは違うかな。もちろんいい意味でだからね」
「いい意味で?」
「そう。私が思うに、人の性格は環境によって変わる。
どんな場所で育ったか、どんな人と関わってきたか、どんな選択をしてきたか、そういう後天的なものが人の性格を形作ると思う。
だから、人の数だけ性格もある。この世に全く同じ人なんて存在しないんだよ。
他の人と違っているのなんて当たり前」
「はい、」
途廻くんの頭の上には疑問符が浮かんでいる
私は少し逸れた話になってしまったと、その疑問符のレバーを動かし、元のレールへと戻す
「途廻くんは『みんな』って言葉を多用してたよね。
よく『みんな』って主語を大きくして語る人は自分を大きく見せるためとか、逆に悲劇の主人公になるために使うことが多いけど、
さっきの途廻くんの『みんな』の使い方やその口調はそんな風には聞こえなかったかな。」
「はい、」
「みんながいて、僕がいて、そしてそれを途廻くんは客観的に見ている。
それってなかなかできないことだよ。
だから途廻くんは変わってると、私は思ったかな。」
「ありがとうございます。そう言われると、変でもいいかもって思えそうです」
途廻くんは最初に比べてだいぶ柔らかい表情になっていると感じた
「ちなみにさ、途廻くんが好きなものってなに」
私は途廻くんを校門まで見送ろうと、一緒に廊下を歩いて向かっていた
そこで私は聞いてみた
「奏多尊(かなたたける)さんっていうピアニストです」
「あぁ、懐かしい。天才少年ピアニストだよね」
一昔前に話題になった人だと私は思い出した
「そうです、今は元天才少年ピアニストって揶揄されていますけど。
僕は未だに好きで、最近だと『君に会いたくて』って曲が良くて。
でもだいぶ前に話題になった人だから誰も知らなくて、」
「大丈夫、私は知ってたから。」
「君に会いたくて」
吹雪く中、濁り酒を持って山籠りしてる君に逢いたくて
「閉ざされた日記」
日記は発見される度に読む人を引き摺りその度に閉ざされた日記となり
「木枯らし」
一枚…二枚…三枚…と葉っぱの枚数は増えていき最終的に追い駆けっこ
「美しい」
編み目も結び目も乱れることもない左右対称の美しい織り
『君に会いたくて』
音の海に潜るの
過去のあなたも
いまのあなたも
そこに居るから
君に会いたくて/年上の男(ひと)
あなたに会いたい
でもあなたには奥さんがいて
背中はいつも家庭を感じる
妹のようなもの、
と年の離れたひとが言うフレーズは
何の傷にもならないし
わだかまりもないというのに
あの日のハグは何だったのだろう
見つめる目の炎は見間違いだったのか
あなたの手のひらで触れた頬の
情熱をあなたは知っている
あなたはずるい
山茶花に隠れて傘の中
キスした日の
あなたの気持ちが分からない
またね、と言っても返してくれない
でもまた
あなたに会いたいの
あなたに何があっても
私は妹なんかじゃない
風が冷たくて頬が切れそう
胸が苦しくて吐く息さえもどかしい
待っていてくれるわけでもないのに
なぜ私は走るのだろう
何をそんなに急ぐのだろう
ただ君に会いたくて
ただ君を見るだけで
どうしてこんなに嬉しくなるのだろう
#君に会いたくて
人肌が恋しい、心が寂しい
そんな感覚とは全く違った感覚が体の中を駆け巡る
恋とはなにか
愛とはなにかに
それらを僕知らない
君を見るだけで心がうるさくなる
君が誰かと仲良くしているだけで心が騒ぐ
君の声を聞くだけで心が安らぐ
君の事で頭がいっぱいになる時もある
君のせいで最近の僕はおかしい
これが好きなのかも何も分からない
だからこそ今すぐきみに会いたい
この気持ちがなんなのか知りたい
きみに会いたい
会いたいなって思った時
お互いの温度感を感じる
「君に会いたくて」
君に会いたくて
各駅停車から特急に乗り換えた。
君に会いたくて
自転車からタクシーに乗り換えた。
君に会いたくて
湯船に浸かることなくシャワーで済ませた。
間に合ったか僕の天使
よかった!まだ起きていた。
僕を見て微笑む。
天使の笑顔が続くために
僕は頑張る。
#937
“君に会いたくて”
ふと君との思い出が蘇る
もう何年も会ってないのに
急に、とても会いたくなる
君も僕も取り巻く環境が変わり
メッセージを送るのさえ少し躊躇ってしまう
「久しぶり!昨日夢に君が出てきてさ、、、」
送信と消去の間で指が反復横跳び
“Missing You, Suddenly”
Out of nowhere,
memories of you come back to me.
We haven’t seen each other for years,
yet all at once
I miss you deeply.
Both of us are surrounded
by different lives now,
and even sending a message
makes me hesitate.
“Long time no see—
you showed up in my dream last night…”
My finger keeps jumping
between send and delete.
『君に会いたくて』
どうにかして、「運命の人」とやらに会ってみたいと思いました。
運命の人というのは、多分顔立ちが整っていて、私に優しい性格で、頭からつま先までの全てが私好みである、という意味だと思うのです。
私は森の奥にずっと引きこもっている魔女でした。
先代の魔女に拾われてこの森の中の家で育てられて、100年だか200年だか、分かりませんがとにかくそれくらい経ちました。
先代はとっくの昔に亡くなり、私も薬を卸に行くか魔女集会に行くしか外出する機会はありませんでした。
「……ヒマ、というやつかもしれない」
毎日同じような作業をし続けるのは楽しくはありましたが、同時に体が覚えてしまって、別のことを考える隙間になってしまっていました。
ヒマ。
このヒマをどうにか解消したくて、そういえば人間は群れで暮らすんだっけ、昔読んだ絵本に「運命の人」と幸せに暮らすって書いてあったなと思って、なら作ろうと決心しました。
うじゃうじゃいる人間の中から「運命の人」を見つけるのはとても難しいことだと思ったのです。
それなら、自分の裁量で作った方が簡単だと。
そう思ったのです。
20年ほど費やして、とうとう私の「運命の人」が完成しました。
顔立ちの整った、優しい性格の「人」です。
彼は私によく尽くしてくれました。
私がやりたくないなと思った仕事も、家事も、なんでもやってくれるのです。
甘いマスクの彼。
優しく働き者の彼。
とても穏やかな日々が続きました。
なんだか違うな、と思いました。
彼はなんでもしてくれます。
でも、なんというか単調で、穏やかすぎるのです。
彼を私好みに調整しすぎたせいで、彼には隙やちょっとしたギャップみたいなものが存在しなくなり、ただの道具に成り下がってしまいました。
私好みの顔で、私好みのセリフを吐く、完璧な都合のいい存在。
人間とは、もっと揺らぎのある存在ではなかったでしょうか。
ふとした時に見えるいつもと違う顔なんかに惚れ直す、と雑誌で読みましたから、そういうのを期待していましたが、彼はあくまでも完璧でした。
「間違えちゃったな、次はゆとりを作るか。」
次はなんだか上手くいく気がします。
実験は失敗してこそです。
初めの子は失敗してしまいましたが、少し改良すれば私の「運命の人」になってくれる気がします。
「運命の人に、早く会いたいなぁ」
YouTubeで大好きになった猫ちゃん もう天国へ旅立ってしまったがたまに生前の動画が新たに出るので視聴している やっぱりかわいい… 他のファンの方たちも君に動画で会えてとても幸せそうだ! のんびりゆったりとした独特の空気感で今でもみんなを癒している… いつもありがとう…
ポポヤ
運命的な出会いを待ち侘びている
私の運命の人であるあなたに会いたいのだ
もしかするとあなたは存在しないのかもしれない
いやいや、
まだ出会えていないだけだと信じておこう
私がここに居るのだから、あなたもどこかに居るはずだ
だから私は、あなたの運命の人であれるように
日々を生きよう
そしてあなたとの出会いを果たすために
世界中を探し回ろう
そうしてあなたに会えるのを心待ちにしています
ツグミ一羽 忙しい貴方は僕を
想像以上に忘れてるよね
プレゼントしたミモザの花が
乾き窓辺で誰を待つ
#君に会いたくて
"君に会いたくて"
君の姿を探す、僕。
僕のもとを去った、君。
君のことを毎日思い出す。
どうすれば君にまた会えるのだろう。
もうこの世には存在しないというのに..。
何年も逢えない日々を過ごしてる
命は毎日減っていくのに
#君に会いたくて
真夜中、ふと目が覚めた。
ベッドサイドに置かれた指輪。2人で生きていこうと決めた時に買った指輪。
もう、会えない。
姿すら見ることが出来ない。
君に会いたくて。
指輪に君の影を探した。