『君と最後に会った日』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あれから5年が経ったよ。
もう、すっかり笑えるようになって。
心を許せる相手もできた。
大好きな人も増えて、私はすごく幸せだよ。
もっとこっちの世界でお土産つくってそっち行くから。
それまでちょっと待っててね。じゃあ、またね。
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高校2年生の夏。
私の親友は空へと身を投げた。
彼女はどんな気持ちで命を手放したのだろう。
彼女がいない世界を愛せないとあの時は思った。
私の唯一の希望だったから。
でも今、こうして私は笑えている。
貴方との思い出は私の支えになっている。
ごめん。つらかったよね。
気づいてあげられなくて。ごめん。
君と最後に会った日は
どうしようもなく綺麗な空と
君のいつも以上に明るい笑顔で
私の心に一生残る光であり傷でもある。
あの時の笑顔はこの世界から解放される嬉しさから
…なのかな。
君がいない世界で頑張って生きていくから、
待っててね。
ーーーーーどこからともなく懐かしい
笑い声が聞こえた気がしたーーーーー
『君と最後に会った日』
夕暮れが過ぎ辺りは闇に包まれ始めていた
自宅を目指して帰る人が行き交うその通りの傍らに貴方はいた。
周囲の雰囲気に馴染むことなく、ただ黙々と手を動かしていた貴方。
周りに目を向けることをせず、何なら音も全て遮断されていたのではないかと思うような空間の中でひたすらやるべきことと向き合っていた。
その中に私は入ってはいけなかったし、入ることは許されなかった。この先も多分許される事は無いだろう。
貴方と会った最後の時間
同じ場所にはいたけれど全く別の空間だったなんて
あの時の私は貴方の何を見ていたのだろうか。
今でもわからない。あの時の自分が。
「君と最後に会った日」
初めて会った夏の日に自らいのちを断とうとする君に出会った。
蝉が鳴く昼に君は線路へと飛び立した、
僕は反射的に助けようと君に飛びかかった。
結果的にいのちは無事だったか、君はきょとんとしていた。
話を聞いてみると、彼女の自殺理由は想像を遥かに超えていた。
父は暴力的で毎晩殴られ、蹴られひどい時は性暴力的まで振るわれているらしい。
そんな中、母は毎晩父ではない男と遊び、
見て見ぬ振りをしてくることなど、色々なことを教えてくれた。
話を終えた途端こどもみたいに泣き出した。
そうとう辛かったのだろう。
僕には話を聞くことぐらいしか出来なかったけど、君が泣くことができたならよかった。
そう思い君と別れの挨拶を交わし、振り向いて歩き出した瞬間
「グシャッ」
という鈍い音と共に君は吹き飛んだ。
君と初めて会った日に、君は亡くなった。
君とはね
仲良い友達
親友だ
嫌でもあれれ?
友達って誰?
友達と
別れた日とか
覚えてない
会っているのに
壁越しで
近所の子と親友でしたが今では全然話しません。
悲しい
君と最後に会った日
「また明日ね。」
なんてことない挨拶だった。
でも、それは嘘になった。
最後なんて、誰も思ってなかった。
君にはわかってたのかもしれないけど。
姿を現して欲しい。またその声で話して欲しい。
連絡を返して欲しい。既読をつけて欲しい。
それすらも、もう叶わないんだね。
『君と最後に会った日』
私は…まさに今日だ♡
また泣いちゃった…
ごめんね
もしかして…違うかもだけど…
君も泣いていた?
でも敢えて聞かなかったんだ
これはちょっとした私の優しさだよw?
本当にね
私は…君に出逢えて
仕事に行くのも楽しくて
毎日が幸せで
その上、こんな私を大事にしてくれてさ
毎日が感謝で溢れていてさ
こんなに毎日、
誰かに感謝出来る日がくるなんて
思っていなかったからさ
それだけで幸せなのに…
でもだからこそ、悲しかった
お仕事疲れているのに会いに来てくれてること
私の話を否定せずに聞いてくれること
だから寝てていいよ!って言うの
だって君が寝ていても、
同じ時間を過ごせるなんて
それだけで幸せ過ぎる
本当に「ありがとう」でいっぱいなのに…
君の「無意識」には私はいなかった
それが答えなんだ…
分かってはいたけど
やっぱり悔しいな…
マナー違反はいつも私の方なんだと思う
でも
君の夢の中にはやっぱり日常があった
見ないふりしていたし
君も絶対に出て来ないようにしてくれていた
それも知ってる
だから…やっぱり
「いつもありがとう」しか出てこないや…
君の無意識になりたかったな…
猫になって…
君の隣でイビキかいて、お腹出して
毎日眠れるなら…
君の猫になりたい
メガネでもいいな
君の一部になって傍に居られるなら…
私は…何にだって…
なるのに
そろそろ…
君を自由にしてあげるべきなのかな…?
君の自由を私は…奪ってしまっている?
これを見てたら教えてよ…
私は…君の…何でもない人
名前のつかない存在
他の人はなにも知らない…
名もなき私
それが私の終着点
でも今日が本当の
『君と最後に会った日』にならないといいな…
君だけの私は…
私だけの君じゃないからさ
ごめんね、それでもやっぱ大好きだわ
私が君の過去になる時はさ…
過去1サイコーの人(女)で終わりたいなー
君と最後に会った日
ゆっくりと
静かに冷えていく体温
沢山泣いたよ
君が大好きだから
でも
もう泣かないよ
また会えるから
必ずまた会える
君と最後にあった日
僕は君は全てを持っていると思っていた
君はモテた、かっこよかった
運動も勉強もできた
きっとサッカーで有名になると思ってた
素敵な奥さんをもらって、子供もたくさんできるんだろうなと
それなのに何があったというんだ
君は心を病んで、太り美貌を失ったと聞いた
君の人生はきっと順風満帆なんかじゃなかった
僕の知らない何かがあった
誰から見ても成功する
輝かしいものを持っていても
一瞬の少年の儚い煌めきがあっても
万人が成功できるわけではないと知った
#君と最後に会った日
ペルセウス座流星群が輝く蒸し暑い夏の夜
君と見晴らしのいい丘でレジャーシートを広げ、
たわいもない話に花を咲かせながら見たその景色は
何年経っても忘れられない思い出
君は覚えてくれているだろうか
「再出発」
長い間待たせて
ごめんね
ようやく わかりかけてきた
気がする
気がするだけ
だけど
まずは、暖かなハグをして
握手しよう
過去の僕も
今の僕も
大して変わっていないのだから
きっと、今日で
君とはもう
さよなら、だ
幼い日の僕よ
臆病なまま
不出来なまま
根っこは枯らさぬまま
僕は僕のままで
行ってきます
お題:君と最後に会った日
・4『君と最後に会った日』
もうヨボヨボのおじいちゃんおばあちゃんになったあなた達と会ったのはいつでしたっけね。
私の遺伝子のデザイナー兼、生物学的ご両親どの。
私の寿命では天国で再びお会いできるのはまだ先かもしれませんね。
このままこの星が滅びゆくのを見届ける運命かもしれませんね。初代デザインベビー達もどんどん脱落してしまって……白人ぽさに拘ったのが良くなかったんですかね?
なんで私はこうも美しく強いままなんでしょうね。
もちろん今でもモテていますよ。
だから早く会いにきてください。
私の最後を見届けてくれるどこかの、誰か。
【続く】
君と最後にあった日
幼い頃の記憶 あなたは、洋裁が得意で、かわいい花柄のワンピースを作ってくれました。そのワンピースを着て、元気いっぱいに遊んでた夏休み。朝、ラジオ体操に行って、帰る途中、あなたのお家に寄って、あなたは、いつも朝御飯を作ってくれていて、夏の朝のひとときを一緒に笑って過ごしたね。
あれから、40年近く経ちました。遠い昔の記憶だけど、思い出すとあたたかく私を包み込んでくれる大切な思い出。
あなたと最後にあったあの日、あなたと最後にお話したあの日。忘れないよ。
あなたが、お星様になる少し前、我が家の玄関に、つばめが来ました。次の日もきました。その次の日も。
どうして、つばめが毎日、夜になると来るのかなぁと不思議に思っていましたが、あなたとのお別れが近いことを伝えに来てくれてたんだと分かりました。 つばめさん、ありがとう。
そして、本当にありがとう、私の大切なあなた。
『君と最後に会った日』
君と最後に会ったあの日から数年後
寂しい気持ちで連絡してしまった
会った瞬間は嬉しかったけど
すぐに軽蔑に変わった
『結婚して妻がいるはずなのに・・・』
聞きたくない貴方の浮気の武勇伝
あの頃から変わっていないんだね
貴方に惚れてたから
二人の絆を信じてたから
あの時が辛すぎた・・・
今は選んで貰えなくて良かったと心底思った
洗脳?マインドコントロールが解けた瞬間だった
今日が本当に、君と最後に会った日になった
【君と最後に会った日】
あれが最後だとは思っていなくて…
最後の会話はなんとなく覚えている
でも詳細までは、はっきりしない
なんて台詞を吐いたっけ?
数年経って少し大人になり
決心ついて話したいと思った時では遅かったよ
もう繋がる事がないとわかって悲しくて
後悔して…
生きてると
後悔の連続で…
なんで人は後悔ばかりが鮮明なんだろう
学ぶ為?
学ぶこともあるけれど
傷ばかりが深くなる
僕はね生活が苦しいんだ
給料が入っても
取られ取られ
減らされる一方
貯金?
そんな余裕無い
節約?
もう限界
解決策?
そんなものない
メガネが死ぬとか
アホどもが殺されるとか
僕はね
自分で言うのもなんだけど、
優しい方だと思うんだ
他人が喜ぶ顔が好きだし
頑張っている人を見ると応援したくなる
そんな僕でも
彼らの顔を見ると
殺意が湧く
僕が1年働いでも手にすることが出来ない裏金を
あいつらは平気で使ってる
笑いながら法定改正をテレビで放送
見かけたら殺してしまいそうな程に
ぶっ殺したい
人間は要らない
ほんとにそう思う
人間がいるから
地球も腐っていく
この辺でもう一度滅んどけばいいんだ
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねクソダボメガネザル
君と最後に会った日
なぜか居酒屋だったねw
吉祥寺の。
別れてしばらくたった日に突然w
私は途中からなんだか苦しくて、しんどくなって帰ってきてしまった。
私から別れを切り出したのにね。
二人きりじゃなかったから良かった。
ひとりぼっちにさせるのは申し訳なかったから。
もうきっと出会うことはないと思う。
言えなかったけど、彼女にしてくれてありがとう。
幸せにしてくれてありがとう。
傷つけてごめん。
本当は今でも…
なーんてね。
お題「君と最後に会った日」
「飲みに行こうよ」
五年程前だったか。ぱったりとお酒を飲むことを止めてしまった君に、そう声をかけるのはいったい何度目のことだろうか。
「行かないよ」
間髪を入れずにすげなく断られるのも、いったい何度目のことだろうか。もうお決まりのようになってしまったつれない返事に、ちぇーっと唇をつき出しつつ、子供じみた態度でふてくされて見せる。ついでに床に大の字になりつつ、じたばたと手足を動かし、駄々をこねてるの代名詞と言っても過言ではない動きも付け加えておく。
彼は可哀想なことに私の奇行を見慣れてしまっているので、特に戸惑いもせず「今日は掃除機かけてないから床汚いよ」と一言。そうか、床汚いのか。身を呈してまでモップになりたいわけではないので、素直にむくりと体を起こした。唇をつき出しているのはまだ継続中だ。
そんな私を見て、彼は困ったように眉を下げて、
「僕が禁酒中なのを知ってて、毎度毎度飽きもせずに声をかけてくるのは、何というか。そうだな、君は性格が悪い」
そう言って苦り切った笑みを浮かべた。
他人に対して「性格が悪い」と真っ向から言える人間の方がよほどどうかと思うが、それを言ったところで水掛け論に終わりそうなので話の主軸をずらしてみる。
「でもお酒好きでしょう?」
「大好き」
「浸かりたいくらい好きでしょう?」
「浸かるくらいなら飲みたいかな」
「浸かってるうちに誤って溺れてもいいくらい好きでしょう?」
「酒に溺れるというのはそういう意味ではないよ」
水掛け論ではなくなったが、実りのない会話に終わる結果なのはどちらにせよ変わらないようだ。何の成果も得られなかったからモップになりたい、もとい床で転げ回るくらいしか鬱憤を晴らす方法がないなと思ったので、もう一度身を投げ出そうとすると、止めるように彼が私の両手を握って座らせる。振りほどこうと緩く手を振ったが、ぎゅっと握られている。
離してくれるつもりはないらしい。離してくれないならと、手遊びを始めることにした。せっせっせーのよいよいよい、と掛け声をかけるとえぇ……?と彼から珍しく困惑の声が上がった。聞こえなかったことにする。
そうやってしばらく手遊びを続けていると、ぽつりと
「僕の酒癖の被害を一番被って、一番迷惑してるのは君なのに」
そう、ちょっと申し訳なさそうな声色で、それでいて聞き分けのない子供に言い聞かせるように彼は言った。
確かに、彼はお酒を飲むと人が変わる。おそらくかなり酒癖が悪い方に分類される人だ。とは言っても、暴力を振るったりはしないし暴言も吐かない。セクハラをしたりもしない。ただ、
「べちゃべちゃに泣いて懺悔し始めるくらいが何だっていうの」
「止めなよ、わざわざ口に出して言うの」
すさまじい程の泣き上戸だ。その酒癖を突き付けられ、君は複雑そうに口の端を歪める。酔っている間のことは記憶にはないらしいが、他人からの評価で知り、色々なところで同じことを繰り返しているのを知り、 そして「迷惑をかけたくないから」と言って、飲むことをすっぱりと止めてしまった。
でも、彼が酔っ払ってやることは、本当にそれだけなのだ。
こういうことがあった。僕はそれが悲しかった。
ああいうことがあった。僕はそれが悔しかった。
どうすれば良かったんだろう。こうすれば良かったのに。
つらつらと吐き出しながら静かに泣くだけなのだ。
「わたし、あの君も好きなのにな」
「君は本当に性格が悪いね?いや、悪いのは趣味かな」
手遊びに興じていた手は、「そろそろご飯作るよ」の声掛けと共に彼の方から離された。すっと立ち上がって台所へと向かう彼の背中を眺める。
本当なのに。
君は普段は絶えず穏やかに笑っていて、何でも器用にこなしてしまって、いつの間にか色んな人に頼られがちな人だ。頼る筆頭は私なんだけれど。
でも、君はお世辞にも朗らかとは言えない、どこか影が差す人でもある。頭の中ではややこしいことを絶えず考えていて、それを口に出せずに独りで静かに泥濘にはまっていく人だ。
そんな君が酒に酔ってやっと、箍が外れてやっと、頭の中にだけあった考えを、後悔や懺悔を吐露して自分を責めてさめざめと泣く。
それに安堵を覚え、そして好ましいと思うのは、多分そんなにおかしくはないと思う。
君が独りで抱え込んでいる重荷を下ろして私に少しだけ分けてくれる、その瞬間が嫌いなわけがない。
私が「君は頑張っているよ」と頭を撫でれば、涙でぐちゃぐちゃになって上手く喋れない状態で、聞き取れるかどうかもわからない小さな声で「ありがとう」と返してくれるのを、愛しいと思って何が悪い。
それに、いつも君を頼ってばかりの私が君に頼られて、君と対等な関係なのだと実感出来るのはあの瞬間くらいだったのだから、その瞬間を手離したくないと思うのだって、ある意味当然のことなのだ。だと言うのに、
酒に酔った弱い君と最後に会った日は、もう五年も前だ。
重荷を最後に分けて貰えたのはもう、そんなに前だ。
またあの弱い君に会いたい、いや絶対に会う、と決意を固めながら。
私は晩御飯が出来上がるのを待つ間、彼に酒を飲ませる計画を綿密に練ることにした。
私たちの日々には
どれだけの 最後 が転がっているだろう
どんな 最後 が散りばめられているだろう
人間の世界には
どうしても終わりが存在する
それは生と死であり
出会いと別れかもしれない
どんな最後でも
どんな終わりでも
素直に受け入れられたら
ありがとう って言えたら
そんな人はきっと、
素敵な 最初 に出会えるのだと思う
わたしは 君に会えたあの日
君を見つけたあの日
終わりというものから逃げたけど
今はちゃんと受け入れた
認めたくは無いけど
もう会えないとは信じたくないけど
出会ってくれて、 ありがとう
またいつか 会えると願うよ。
_ ₁₈₁
"君と最後に会った日"
それは、雨の後の晴れた日の朝だった
特別珍しい天気という訳ではないけれど、見ると嬉しくなる。そういう日。
明日は晴れるかな
晴れたらまた貴方に会えるかな
梅雨を我慢しているんだから、たまにはいいでしょ
君のことを言っているんだよ、虹さん
「君と最後にあった日」
夏が終わっちゃうのが寂しいんだ、と言っていた。
「もう、行かなくちゃ」
僕はそれに答えることができなかった。君のひらひらのスカートの裾と、小麦色に焼けた君の足だけがちらちらと見える。
「……」
お互いに黙りこくった。きっと君は僕の言葉を待っていたのに、僕は何も言えなかった。
「ばいばい」
いつも通りの別れの言葉。君のスカートの裾が見えなくなって、僕はようやく顔をあげた。
「……!」
夕日が僕と、君を乗せた車を照らす。君の顔は逆光でほとんど見えなくて、君を送る言葉ひとつ言えなかった僕への罰だと思った。
「またね」
そう言えたのは、もう君が遠く見えなくなった後だった。