『君と最後に会った日』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『君と最後に会った日』
繊細な硝子細工が音も立てず割れた
ずっとずっと、ありがとう。
明日から僕は一人きり
これで本当の一人きり
一人きり
君と最後に会った日
高校の授業が終わると、さっさと教室を出て、自転車に乗って学校をあとに。そして母校の中学校に向かい、オンボロ図書館に通った…勿論、先生達には、いい顔をされない…でも、唯一の居場所だったから…そして、2つ下の後輩が気になっていたから…でも、些細な行き違いで、もう、言葉を交わすことも無く…それでも、ただ君の姿を見るだけで満足だったから…だけど、ある日から君を見かけなくなって、それから、二度と会えなくて…
-君と最後にあった日-
いつも通りの道
いつも通りの会話
いつも通りの時間
いつも通りの人
いつも通りの場所
いつも通りに過ごしていただけなのに
最後に見た君の背中は遠くへと行くような背中で
誰ひとりにも告げずに去っていった君は____。
#46「君と最後に会った日」
君はもう瞼も固定しないと開けられず
体は枝のようにやせ細ってた
俺の姿を見た時
動かない筋肉を頑張って動かして笑ってた
その顔を見た日が最後になるとは思ってなかった
元気になってまた、遊べると思ってた
もうすぐ一周忌だね…
君にはもっともっと生きていて欲しかった
死ぬにはあまりにも早すぎだ…
昨日は誕生日だったんです
皆さん慰めにお祝いしてくれませんか
1番お祝いしてほしかった人にはとうとう一言も何も言われずに終わってしまいました
最後に会ったのが本当に最後になるなんて思ってなかったな
その日は、快晴だった。ただ、その分湿気も凄くて。夏真っ盛りって感じだった。
電車に乗った時にあいつはいた。夢かと思って頬を抓るが、どうやら現実らしい。
どうも気まずくて、俺はそそくさと電車を降りた。くっそ、運賃が無駄になった。
イライラしながら家に帰ると、少し冷静になれた。
さすがに、あの態度は良くなかったな。うん。
そう思っていたら、ピンポーンとチャイムが鳴った。何の警戒もせず開けると、そこにはあいつがいた。息切れしてる様子から察するにあいつは走ってきたらしい。興奮を隠しきれないようで勢いのままに、あいつは言った。
「俺死んじゃったみたい!」
「は?」
何を言っているんだこいつは。
_____________
冗談だと思った。だけど、真実だった。あいつの体は少し透けていたし、触れられない。でも、意志疎通は出来るし無機物なら触れる事が出来るという奇妙な状況だった。
「で、何で来た。」
「宙に浮いてたらお前がいたから。」
なんともバカらしい理由だ。普通はパニックになりそうなものだが。どうやら、あいつの能天気さは変わっていないらしい。
題:君と最後に会った日
[君と最後にあった日]
君と最後にあった日はいつだったかなー、、、
そうそう、確か今だ。
双子はいつも一緒にいるもんね!
世界が平和である限り最後なんて来るはずがない。
お題「君と最後に会った日」
親戚の顔合わせだったかな
まだまだ幼い顔の君は
不安の色を隠さずもせず
母親の傍を離れなかった
大人ばかりの中できっと
所在無い気持ちだったのだろう
「来年中学生になるのよ」
叔母からの電話で思わぬ近況を知った
人の子の成長はなぜこうにも早いのか
あの最後の日から私は
何ひとつ変わっていないのに
いつかまた会う日が来た時
大人ばかりの中でもきっと
不安の翳りもなく堂々と
そこに立っているんだろうな
「君と最後に会った日」
みんなと飲みに行って、駅まで送ってもらって
何気ない話をした
他愛もない、よくある話
今でもずっと覚えてる
もう、何年も前のことなのに
「当たり前の話だが、お題の後ろに言葉を少し足せば、『最後に会った日』の当日、以外の日も書けるな。最後に会った日『の、前日』とか。最後に会った日『から数日後』とか」
あとはなんだ、後ろじゃなく前に言葉を付けて、「学校卒業前の君」と、最後に会った日とか?
某所在住物書きはスマホの通知画面を凝視して、ガリガリ頭をかきながらため息を吐いた。固い頭と、かたより過ぎた知識の引き出しのせいで、ともかくエモい題目が不得意なのである。
物書きの所持するセンサーでは、今回のお題はその「エモい題目」に少々抵触していた。
「まぁエモを狙い過ぎて、『最期』に会った日とか、最後に『逢った』日とかの漢字セレクトになってないだけ、比較的書きやすいっちゃ書きやすい……?」
なワケねぇよな、そうだよな。物書きは再度ため息を、深く、長く吐く。
――――――
雪国の田舎出身っていう職場の先輩が、珍しく、スマホの画面見て笑ってた。
あんまり穏やかに笑ってるから、何だろうって後ろからニョキリ覗き見たら、真っ暗な中に白い点が4、5個表示されてる程度。
「実家の母が送ってきた画像だ」
先輩が私のチラ見に気付いて、説明してくれた。
「今年の、私の故郷のホタルだとさ。ギリギリ白い点がホタルだとは分かるが、何が何だかサッパリだ」
それが、妙におかしくてな。先輩はまた笑って、少し照れくさそうに、スマホをポケットに戻した。
「先輩の故郷、今頃ホタル飛ぶんだ」
「らしいな。いつの間に復活したやら」
「『復活』?」
「よくあることだと思うぞ。農薬の影響や河川の汚れ等で、昔いた筈のホタルが消える。いい具合の自然が残る片田舎なのに、そういう経緯でホタルがいない」
「先輩の田舎も、そうだったの?」
「虫は詳しくないから、何とも、断言できない。ただ、そうだな、コイツと最後に会ったのは、ガキもガキの、年齢一桁の頃だったか」
「ふーん」
見たいな。もう一度。
遠くを見ながら、寂しそうに呟く先輩。
きっとその、「最後に会った日」のことを、覚えてるんだと思う。それを思い出してるんだと思う。
私も先輩の故郷のことは知らないけど、その風景はきっと、日が沈んで月が子供の先輩を照らしてて、
河原か、田んぼか知らないけど、水の音流れる中、たくさんの小さな小さなホタルが飛び交う光景なんだと思う。多分そうだと思う。
「行こうよ」
突発的に、私がポツリ提案すると、先輩は私の方を見て、ハテナマークを頭に浮かべながら頭を傾けた。
「今年は、もう無理かもしれないけど、東京でだってホタルは見れるよ。一緒に見ようよ。ホタル」
来年でも。上手く行けば、今年の滑り込みセーフ狙いでも。付け加えて言う私に、先輩の角度は更に傾いたけど、最終的に酷く寂しそうな、心のどこかが痛いのを一生懸命隠してるような笑顔をして、
「遠慮させて頂く。……蚊に刺されたくない」
何か含みのありそうな理由で、首を小さく、優しく、横に振った。
「大丈夫だよ。ムヒー塗ったら治るよ」
「それでも、かゆいものはかゆいだろう」
「ウーナ派?」
「そういう話ではない、と思うが?」
「最近じゃ『かゆみ止めペン』なんて有るらしいよ」
「待てなんだそれ。知らないぞ」
「恋人がなくなったんだ」
目の前の男性が私にそう告げた。
見慣れない場所で初対面の人にそんな重たい話をされた困惑から何を話したのかさえ覚えていない
ここは病院らしい。私は数ヶ月前事故に遭って、一部の記憶を失ってしまったと聞いた。
人が記憶喪失になって無くす記憶は大体嫌な過去ではなく、寧ろ幸せな思い出らしい。
「早く気付いてよ、」
彼の口から発せられたそんな言葉は、周りの雑音にかき消されてしまって、私の鼓膜に届く事は無かった。
うっすらと脳裏に浮かんだ記憶の中のあの人に、目の前の貴方を重ねることが出来なかった。
"君と最後に会った日"
それは知らず知らずのうちに塗り変わっているのに。
お題︰君と最後に会った日
君と最後に会った日、私は眠っていた。
僕は一人、ずっと待っていた。
君に寄り添い眠り待っていた。
君は「もう大丈夫だね」とあやすように言った。
「大丈夫じゃない」
声をかけても僕は返事をしなかった。
「もう大丈夫だね」
私にそう言い聞かせている。
夢の中で目が覚めるのを待っていた。
君と最後に会った日、私は眠っていた。
私に寄り添い終わった僕は違う夢を彷徨っている。
「もう大丈夫だね」
真実は関係ない。噛み合う噛み合わないも関係ない。
ただ会って、言い聞かせることが目的だと
疾うの昔に私は知っていた。
お題:君と最後に会った日
悲しい別れでは、無かった。
お互いに、進むべき道を見付け、
その道が、分かれていただけ。
「いつか、会えたら良いね」
叶えようとも思っていないくせに、君は言った。
「きっと会えるさ、なんて言わないよ」
僕は、笑って言った。
それでも、友達であり続ける約束は、
絶対に破らないからねとお互いに誓い合った。
今だって鮮明に思い出せる、
あの、寒すぎた冬の夜を。
自販機で買ったココアを飲みながら、
公園のブランコに座って、ダラダラと会話をし続けた、あの夜を。
「もう、ココアを飲むような歳でもないんだがね」
毎年、同じ日にココアを飲みながら、
"友達"を懐かしむ。
ほんの数日前なのに
君の声が頭から離れない
やっぱり惚れてるな、と自嘲しながら
次会えるのはいつなんだろう、と
*君と最後に会った日
離れていかれて当然だ。
弄れて、驕り高ぶり、無責任な
屑が、僕だった。
性格が悪い。自分でもそう思う。
人間が沢山いる社会に出て、自覚した。
僕の言葉は無意識に、誰かを傷つける。
悲しいんじゃない。苦しいんじゃない。
ただ、怖い。
誰からも必要とされないのでは無いか。
僕を見てくれる人は誰も居ないのではないか。
僕の存在危機がすぐ目の前まで。
あぁ、こんなことになってまで
僕はまだ僕のことばかり考えて。
#君と最後に会った日
君はいつもそばにいてくれた
辛くて泣いた夜も嬉しくて泣いた瞬間も
私の傍でほほえんでくれた。
春陽はいつもおだやかで暖かくて、
涼夜は一緒にいると落ち着く存在
バイバイしたあの日から
私は成長できたかな、
どこかでまた会えたらいいな
こんなこともあったね、あんなこともあったね、
また笑い合えたらいいな
だけどもうしばらくはがんばるね
何気なく出会ったあの日のように
その日も自然に別れただけ
積極的に会う関係でもなくて
タイミングが悪かったとか
そういう気分じゃないとか
何となく会う機会を逃していって
そのうち
会うには理由がいる関係になってしまった
実は好きだった?
なんてのは都合が良すぎる気の迷い
あの子に会いたいと思っていい資格はなかった
それから二度と会うことはなくなって
記憶も感情も曖昧になって
それでも偶にフラッシュバックする
なんでもっと優しくしてあげられなかったんだろうって
~君と最後に会った日~
確かにあった事実と
わたしの思い出補正。
それが折り重なって
いつまでも忘れられない
そんな日になってる。
私の中のあなたはあの時のまま。
君には忘れていてほしい日
わたしにはいつまでも
覚えていてほしい日。
–君と最後に会った日–
君と最後に会った日
私はもう覚えていない
誰と出会っても
誰と別れても
思い起こさない
それに時系列よりは印象かな
最後とか終わりって特別じゃない
思い出すこともあるよ
それはいまの私に関連してて
何故なのかは解らないけど思い出される
でも記憶違いかもしれない
印象的な別れなんてない
別れるって決めてただけで
その日がいつかなんて全然重要じゃない
君と最後に会った日
私の友達と呼ばれる人達は20年近く会ってない。
いらないものは捨てる。