『君と一緒に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「来年もまた来ようね」
冷たい空気の中、今年初めての白い光に照らされた君の顔は、何よりも美しく見えた。
あれから、色々あった。
給料が上がった。ほんの少しだけど。あれだけ愚痴ってた仕事も、少しだけ楽しく思えるようになった。君が好きって言ってたから、服も靴も前のから少し変えた。大掃除のついでに、部屋もリニューアルした。ベッドも一人用に買い替えた。
報告したいことがたくさんある。他の誰かじゃ意味がないんだ。君だから話したいのに、君はそこにいてくれない。こんなこと言ったら、「しっかりしなさい」って笑って叱られそうだけど……
「まだ大変だけど、頑張ってる」
彼女の名前が刻まれた石に、そう語りかける。
「行ってくるよ」
石碑に背を向け、凍てつく空気の中を歩き出す。神社は人で賑わっている。家族連れ、カップル、学生グループ……
長い列を並び終え、遂に賽銭箱と対面する。ゆっくりと息を吐き、500円を投げ入れる。
「また来年、ここにいるみんなが参拝できますように」
『君と一緒に』
僕は大統領の息子。彼女は…政府が秘匿する最高機密。
これが長い物語の始まり。僕は彼女に一目惚れだったけど、あの澄んだ瞳はこの世界の住人ではないとすぐに分かった。
彼女は僕の視線に思いが乗っていることを見抜いていた。吸い込まれるその瞳からは
(私を解き放って…)
それが許されないことは子どもの自分にでも分かっていた。僕たちの敵になる存在かもしれない…
それでも僕は彼女の望みを叶えた。それが全てを失う選択だとしても。
彼女は僕に微笑む。
君と一緒に。
君と一緒に
長年付き合ってきた彼女と別れた。
原因は相手の浮気。
その時初めてその子の本性が知れたと思った。
ずっと一緒だったからこそ、
余計に辛かったし悲しかった。
でももうそろそろ前に進まなきゃいけない。
引きずってばっかだとダメなやつになるだけだ。
だが俺は前に進む。
そう決心し、
これからは浮気によって変わった俺と、
大好きな君とではなく、
クズなとこがある、
君と一緒に進もうと思う。
『君と一緒に』
「この冬は君と一緒にしたいことがあるんだ」
無邪気に満面の笑みを浮かべる彼と、そう約束した昨年の終わり。
──というわけでやってきたのは、とある雪国のスキー場。
都会育ちには、何メートルとあるこの量の雪は、もはや珍しいを通り越して童心に帰りそうになる。
なるほど、彼が来たがったわけだと納得した。
元来アウトドア派の彼は、お互いの休みが重なると出かけようと誘ってくれる。
私も連れて行ってくれるなら……と、便乗して出かけている。
私も時々デパートをぶらぶらするのが好きなので、気分転換に外出するのがそんなに苦ではない質だった。
スキー場に着いてから、体がくたくたになるまでとにかく遊びに遊んだ。
こんなに羽目を外して子どものように遊んだのはどのくらいぶりだろうか?
多分、いつもとは違う非日常だからこそ、より楽しめたのかもしれない。
幸い、まだ数日はこのスキー場の近くのホテルに滞在するので、もう少しだけこの非日常を楽しもうと思って心が浮き立つのだった。
【君と一緒に】
もしも明日世界が終わるなら、
君とどこへ行こうか?
セルリアンブルーに輝く海?
光差す綺麗な森?
満月の輝く夜の道もいーなあ!
もしもの話だけどね?
君は、もし明日世界が終わるなら、
どこに行きたい?
さっきから一人で笑って喋っていた貴方が、
私に問いかけてきた。
私?私はね…そうだなぁ…
例えば、
普通の森の中にある濁った湖とか、
少し薄汚れて錆びた遊具のある公園とか、
普段の月の光が差す部屋の中、とか?
貴方は話を聞いているかも分からない、
上の空のままだった。
私は、貴方と一緒に居たあの場所に、
また行きたいな。
また…生きたいな。
無言のまま貴方は、私の前に花を置いた。
ふわっと花の香りがする、菊の花束。
私は、貴方と同じように手を合わせて目を閉じた。
雲一つない青い空、ギラギラと差す橙色の太陽、
暑さを感じながら、私は目を開けた。
気がつけば貴方は、泣いていた。
何で泣いてるの?
不安になって聞いてみた。
でも貴方は、俯いて涙を流していた。
その涙は地面に落ちて、また乾いての繰り返しだった。
もしも明日世界が終わるなら、
その答えは、別にあるんでしょ?
貴方が、私に問うてきた。
…うん。
もしも明日、世界が終わるなら、
君を迎えに行く。
最後くらい、一緒に居ようね。
貴方は反応も無しに顔を上げた。
また来るね!
そう言って貴方は、
墓地を去った。
君と一緒に
母さん、産んでくれてありがとう。
子どものときは、生意気なことばかり言っていた。
泣かしたこともあるかもしれない。
でも、一人暮らしして、結婚して、
そして子どもが出来て。
大人になるたびに感謝の気持ちが大きくなる。
母さん、産んでくれてありがとう。
これから年老いていくけど、ずっと気持ちは一緒だよ。
これからも一緒に楽しい人生を送ろう。
何をみようか。
何をきこうか。
何をしようか。
どこへ行こうか。
1人でもできることを。
君と一緒に
死独想
血の海で
佇む私は
「マタ・・・ 生キテル・・・」
血の色に
染まる私
「マダ・・・生キテタ・・・」
消えてしまっても
何も変わらない世界
失ってしまっても
静かに廻り続ける時
私は私を殺め
存在の理由を・・・
求めるが故に
孤独の狭間で・・・
哀しみの
微笑み浮かべ
私は視づ
薄れ逝くから
もう・・・
「君と一緒に」
君と一緒なら苦手な料理も頑張って作れそうだし。
君と一緒ならダイエットも頑張れるから。
君が居てくれるから仕事も週末までにソッコー終わらすし。
終わったら、又二人でお出かけ出来るよね。
楽しみだなぁ
おもろいおばさん
『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』の問題を考えながら見る。
俺が答えを間違えると「え、小学5年生以下じゃん」と彼女が言う。
何気ない日常。
やっぱり君と一緒にいたい。
お題 君と一緒に
冷たい風に吹かれながら
うつむく横顔の君がとても美しくて
君と一緒に時間を旅出来たら
この未来にある涙さえ
色とりどりの花になる
君と一緒に居たあの頃を思い出して泣いて悔やむ。そのようなことをしたって帰ってこないのが分かっているのにも関わらず。私は常に貴女を求めているのだいつでも帰ってきてくれとメッセージを送ろうと全て未読。君は去年の春から居なくなってしまった。あの時に気づいていれば良かったのに。止めれなかった。今日も君と一緒に過ごす日々をもとめ泣く。
君と一緒に
どこまでも どんな道でも
一緒に歩きたい
君と一緒に見たい景色
君と一緒に歩きたい景色
君と一緒に吸いたい空気
君と一緒に過ごしたい時間
どれも大切で
その相手は自分でもある。
なかなか慣れてくれない君にちょっぴり寂しい自分がいる。
早く私の手に、肩に乗ってほしい。
君と一緒にいつか過ごせる日を夢見て。
君と一緒にずっとすごしたかった。
ママは君がもっと幼いうちにそれを奪われた。
君の父と、ばーばの手によって。
もぅ、二度と叶わないことになってしまった。
何度命をたとうと思ったことか。
それでも君のために踏みとどまったよ。
君が悲しむのだけは嫌だったから。
それでも今も辛いしいつかは君と過ごしたいとさえ思っている。
それは叶う日が来るのかな…?
「君と一緒に」
君と一緒に
空で歌いたい。
「君と一緒に○○したい」
と思える人はいたら嬉しいけど
どう足掻いたって一人でいる時
楽しすぎるためしょうがない
ちょっとリズム良くなった。
君と一緒に。
君と一緒に。
遠くまで
行こう。
君と一緒に。
知らない処へも
行こう。
通った事あるとこも
皆んなで分かち合う。
君と一緒なら
どこも
怖くない。
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もしいつか君に会えたら
君と一緒にこれから
傍で歩んでいきたい
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