『向かい合わせ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
向かい合わせ
お母さんと喧嘩した
すっごく怒ってた自分もお母さんも
私が悪かった
学校で疲れてたけど私も言いすぎたと思う
お母さんと向かい合わせ
で話してた(気づいたら)
不思議だね🤔
お題:向かい合わせ
世界人口約72億人。
人と人が出逢う確率は0.0004%。
じゃあ、そこから駅のホームにある休憩室で向かい合わせになる確率は?さらに僕ら以外誰もいない確率は?さらに今夜の月が綺麗である確率は?計算するのが面倒な程の確率の中に今、僕はいる。
心臓が鼓動する度、喉に蓋をされたかのように呼吸が苦しくなる。
やった後悔より、やらなかった後悔の方が大きいというが本当にそうだろうか。たった1つを除いて僕はそうは思わない。"バカなこと"をした時だけ、やらなかった後悔よりやった後悔の方が大きいのだ。
ならば後悔してやろう。この後悔を何年かかっても乗り越えてみせよう。人と人が出逢う確率×駅のホームにある休憩室で向かい合わせになる確率×僕ら以外誰もいない確率×今夜の月が綺麗である確率の中で声をかけよう。
「すみません、あの…ココリコの田中さん…ですよね?」
いつも食卓をはさんで向かい合わせに座るの。
二人で使うには広すぎるテーブルに惣菜を皿に盛った夕飯だ。もちろん手作りのものもおいしいけれど、毎日作るのはとても大変だからね。はりきる理由もないのに作る必要はない。
いただきます、と手を合わせて食事をはじめる。
食べてるときは特に無口になってしまう私の代わりにニュースキャスターが喋ってくれる。それをたまに拾ってポツポツと話しながら食べるのだ。
つい最近までずっと晩酌をしていたのだけど、減量とその他諸々の理由でやめた。最初こそ驚かれたし誘われもしたけど頑なにお酒を口にしないでいたらそれもなくなった。
「そういえば――」
そうやって私から切り出した話題は失敗だった。
あふれ出る不満と悪口の数々に閉口せざるをえなくて、食事の味なんてどこかへ消えた。
主に両親の夫婦仲や父の経歴、私を含めた姉弟を貶す内容で、私に涙ながらに同意を求めてくる姿に一切の感情も湧かない。挙句の果てに誰にもいうなよと念を押されてしまえば笑って頷くしかない。
こういうとき向かい合わせに座っていることを後悔するんだ。涙を浮かべて困ったように眉を下げているくせに嘲るような笑みは全く隠せていないのがよく見えてしまうからね。
自分の両親や兄弟、親戚は褒めて自慢までしてくるくせに。なぜ私の前で両親と私たち姉弟を貶し私に同意を求めることができるの。
母に当たり散らし、父とぶつかり合って、私にベラベラと腹の中を曝すあなたに何がわかるというの。弟妹に当たらないところだけはまだ理性が働いているんだね。よかった。
でもね、勘違いしないでほしいの。
あなたは私が狂ったのは両親せいだといったけれど、こうやって二人きりで食卓を囲むことになった時点で察しなよ。狂ったのは私なのか、それともあなたなのか。両方かもしれないね。
ねえ、うるさいからもう黙っててよ。
【題:向かい合わせ】
向かい合わせの席に座った、同級生だった女の子。
何年か振りの中学の同窓会が開かれた今日。その同級生の女の子、「町田彩奈」に俺は目を奪われた。彼女は決して目立つ存在ではなかった。けれど、運動も勉強も出来て、俺は密かに憧れていた。
「ひ、久しぶり。町田。俺の事、覚えてるかな?」
少し不安に思いながら、俺は彼女に話しかけた。
「うん。もちろん覚えてるよ。久しぶり、武元君。」
彼女は大人の女性に声も、姿も、変わっていた。俺達は今年で25歳になる。変わるなんて当たり前の事だ。
「武下君って、今警察官なんでしょ?凄いね。」
「あはは、いや、そんな事ないよ。周りの先輩や同期に比べたら、俺なんて駄目な方で……、」
「そんなことないよ。周りはそんな事少しも思ってないと思うな……。」
「そ、そうかな………、」
町田はこういう女の子だつた。目立たない子ではあったけれど友達には慕われていたし、先生にも頼られていた。
そんな、生徒だった。
中学生の頃のあどけなさは今はもうない。
お化粧をして、髪も整え、見違える程綺麗になった。そのままでもかわいい。
そう言ってしまいたくなるが、それはきっと失礼な事で、彼女がそれを自分で許さなかったのだろうと思うし、こうして戦っているのだろうなと勝手に思った。
「あ、あのさ、町田、変な意味とか、気持ち悪いとか、そういう事を思わないで、素直に受け止めてほしいんだけど………、」
「えっ?何?なんか、怖いよ(笑)」
こんなこというなんて、きっと変で、おかしい。けれど、今伝えないと、もうだめな気がする。もちろん、告白ではない。
「あのさ、町田、中学の時のあどけなかった時も、かわいいなって思ってたけど、あ!もし彼氏がいたらごめん!ほんとっ!聞き流してくれていいんだけど、…、」
「彼氏はいないから大丈夫だよ。それに、聞き流したりなんかしないよっ。」
そう、改めて言われしまったら、何だが心臓がドキドキしてる。いや、おかしい人だろ俺っ!
「なあに?」
「……っ、だから、昔の町田も可愛かったけど、今大人になった町田も可愛くて、とっても綺麗だなって思った!それだけ!」
「し、失礼だったらごめんっ!」
アタフタしている俺を尻目に、町田の顔が少し涙目にしながら、優しく笑っていた顔の事に俺は気づかなかった。
けれど、この時確かに、何かが始まる音がした。確かに、音がした。
向かい合わせ
一人暮らしを始めるのに、椅子を2つ買ってしまった。
1つの机に2つの椅子。向かい合わせに置く。
一緒に食事したりする人もいないのに。
「いつかそんなことができる人に会えるかな」
家にやってきて、向かい合わせの椅子に座って、おしゃべりするような人が。
ーそれまで、ここには1つの机と2つの椅子と私がいる。
向かい合わせに座る。
仲の良い人なら違和感なく受け入れられるが
そうでない時は気まずい配置だ。
目を合わせないと失礼と捉えられる可能性もあるし、
本人的には目を合わせたつもりがジロジロ見てきて不快と思われる可能性もある。
初対面ならば、より神経を使う。
人となりがわかって初めて
向かい合わせというのは出来ると思うのだが
面接とは何とも無茶な要求だろうか…
私とワタシの裏表
笑う自分とうずくまる自分
笑顔なわたしと無口なわたし
どれが正解なのか
どれがわたしなのか
鏡を見ても分からない
鏡の自分は
いつでも不機嫌そうで
自分とジブンが分からない
ねぇ、鏡に写る私は
誰?
いいねが100を超えました!
皆さんありがとうございますm(_ _)m
これからも温かい目で見て頂けると嬉しいです!
ゆゆ
木漏れ日のような
柔らかい光が窓から差しこんでいる。
いかにも真面目そうな君は、
いつもの参考書を逆さまに持った。
眠そうにする目はいつにも増して
私の胸を熱くさせた。
明日は、
向こう側に座ってみようかな。
【向かい合わせ】#27
向かい合わせ
「鏡を向かい合わせにして、合わせ鏡を作ると…」
という怪談は、探せばいくらでも見つかる。
鏡の向こうの異界に通じているとか、鏡の中の自分と入れ替わるとか。
合わせ鏡が作り出す無限の空間は、それだけ異質で、魅力的なのだろう。
だから今日も、怪談を信じた誰かが合わせ鏡を作る。
私は今日も、鏡の向こうでじっと待つ。
愚かなもう一人の私が、合わせ鏡を作ってくれることを祈りながら。
"向かい合わせ"
少しの空き時間を潰す為、またいつもの休憩スペースに来て自販機のコーヒーを啜る。そういえば、いつも休憩スペースの机は丸型、椅子は4脚程で1組。それが何組か並べられているけど、俺達が座るのはいつも対角線上で向かい合わせ。それはCRでもそうだ(あっちは長方形の机だが)。カウンター席のあるお店でも、カウンター席に座らずテーブル席に座る。
何でだろう?そう思いながら向かいに座る飛彩を見る。すると、コーヒーを啜るのに伏せられていた目線が上がり「なんだ?」と聞かれる。咄嗟に頬杖をつきながら目線を逸らし「別に何でもねぇよ」と答える。そして「そうか」と再び目を伏せる。
そういえばテーブル席で向かい合ってる時、俺はこいつの顔を見ている事が多い。更にいえば、着席順がいつも俺が後だ。いつもこういう位置になるのは、俺がこいつと向かい合うのを選んでいるから?顔を見ている事が多いって事は、俺はこいつの顔が好き?俺って実は面食いなところがあるのか?いや好きになった理由はこいつの性格だ。そのはず、だが。好きになって、目で追っているうちに、顔も好きの理由の1つになったのかもしれない。
チラリ、と横目で飛彩の顔を見る。やっぱり綺麗だなぁ…好きだなぁ…。ウットリ、と見蕩れていると目線が再び上がり、バッ、と顔を背けて残りのコーヒーを啜る。
向かい合わせ
僕には甥っ子が2人いる。
向かい合わせになると僕の方に駆けて来て両手を広げて「ごった」と言ってくる。
「抱っこ」の意味らしい。
僕が抱っこするとたくさん笑ってくれる。
甥っ子2人が笑ってくれるのが嬉しくて抱っこや高い高いをし過ぎて腰を痛めてしまうことが何度もあった。
甥っ子2人が笑いかけてくれるたびに僕の心が浄化されていくのが分かるのだ。
【向かい合わせ】
向かい合わせになると自然と目を逸らしてしまう。
僕はそれが嫌だった。
でも恋人だけには大丈夫だった。
今向かいにいる恋人は目を逸らして恥ずかしがっている僕を見てニヤニヤ笑っている。
『ふふっまた恥ずかしがってるそろそろ慣れない?』
慣れって…これはもうどうしようもないことだ。
これが僕なのだから。
今日も僕はいつものように仕事を終え、いつものように自宅に帰った。そしていつものように彼女が僕に「おかえりっ」と微笑みながら言ってくれる。
僕は冴えないやつだけど、彼女はしっかり者でいつも面倒を見てくれる。そんな彼女が僕の妻であることが、僕はとても幸せなんだ。仕事から帰ったら、いつも最初に晩御飯を彼女と食べる。何気ない日々だけど、僕はこれからも彼女を愛し、共に生きていこうと思う。こうして彼女と他愛のない話をしながら晩御飯を食べる。それだけで僕はとても幸せなんだ。
向かい合わせ
【向かい合わせ】
俺はそこそこイケメンだと思ってる。
鏡の前の自分に惚れてしまいそうな程に。
でも俺の彼氏は、
向かい合った時、
これが鏡なら良かったなと、
思ってしまうほど
彼は美しい。
心が向かい合わせになると
お互い想い合って相手の包容力に呑まれる
少し離れるとその暖かみが忘れられず
向かい合うことを願う
そんな甘酸っぱくて苦い思いは
きっと私には無縁であろう。
「向かい合わせ」
向かい合わせ
届かないこの思いを……
分かる人はわかるはず
『向かい合わせ』
背中合わせは向かい合わせ
あの娘の歌声に
ハッとした
昨夜も背中に感じた
あなたのぬくもり
向かい合わせでいる時より
なぜかドキドキした
なのになぜ
「ごめん」
の一言が言えない
図書館でいつも同じ席向かい合わせに座る私たちは、みんなに隠れて、内緒で付き合っているのである。
「おはよう。」
「おはよう。」
最低限の会話だけをして、周りの人間にあまり関係のないように思わせる。
「これ、聞いてもいい?」
「あ、それはね――」
聞くだけ聞いてスマホで教えてもらう。と、思いきやスマホでは色々語ってます。
100テーマ【向かい合わせ】
?????
向かい合わせで座るサラリーマンから視線を感じる。知らない男性だ。堪らず電車を降りると、サラリーマンも同じように電車を降りてきた。
逃げるようにホームを早歩きする。するとサラリーマンも着いてきた。一定の距離を空け、チラチラと私の顔を覗き込み、右隣を並走するサラリーマン。そして、
「あの!すみません!」
と声を掛けられた。恐怖を感じ、振り切る様に更に逃げる。
「あの!!すみません!!……ハァ、……」
サラリーマンは何処かへ消えた。彼が消えても私の右側に不快感は残り続けた。夏の暑さのようなジメっとした不快感に身体が震える。
私はただ電車に乗って「向かい合わせ」だっただけ、なのに。
Episode.7 向かい合わせ
鏡の世界は、いつも向かい合わせ。
映し出すもの全て。
他人を覗いている気分で。
「鏡よ鏡、この世で1番美しいのはだあれ?」
そう聞けば、必ず私を映し出す。
映るのは必ず私でなければいけないわ。
そんな当たり前の日々は、気が付けば崩れ始めていた。
最近、鏡は何も映し出さない。
調子が狂ってしまったのかしら。
そうならば、修理に出さなきゃいけないわね。
そんなことを考えながら、翌日も同じことを聞く。
「鏡よ鏡、この世で1番美しいのはだあれ?」
どういうことなの。
鏡は、私によく似た外見をしている女性を映し出した。
しかしどこか悲しげで、穢らわしい。
「…は?私を…私をバカにしているの?」
鏡の中に映る醜い彼女は、私に微笑み話しかけてきた。
「私の事、自分に似ている知らない人だと思っているの
でしょう?でも残念。
鏡の世界はいつだって向かい合わせなのよ。」
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い。
彼女は続ける。
「私は…今まで醜い化け物だって貶されてきたの。
毎日鏡に聞いても、何も映し出さなくて。
でも今日やっと会えたわ。とっても嬉しいのよ。
ねえ、私と入れ替わりましょう。
鏡の世界はいつだって向かい合わせ、貴方がこっちの
世界に来たところで同じでしょう?」
「嫌よ!!嫌に決まってるじゃない!
私は美しくなきゃ私じゃないの!
そんな穢らわしい私なんているはずがないの!!」
「ねえ、生物として存在している以上、みんな生と死の
向かい合わせでしょう?それと同じよ。
私も生きていたいだけなのよ。分かるでしょう?」
「…うるさい、うるさいうるさいうるさいうるさいうる
さいうるさいうるさい!!!!」
なんなんだこの化け物は。
ニヤニヤしやがって、私をバカにしやがって。
___そうよ。こんな鏡、壊してしまいましょう。
「この鏡、壊してあげるわ!貴方が我儘言うからよ!
化け物は化け物らしく閉じ籠っていなさい!」
「ふふ、それはどうかしら。
その口調、態度、顔。本当に美しいかしら?
よーく鏡を御覧なさい、醜い貴方が映っているわ。」
嗚呼、結局こうだ。
私の家は裕福で、何一つとして不自由はなかった。
そんな生活をしていても、幼いながらに家族を困らせたくない気持ちが強く、我儘を言うことはなかった。
でも、一瞬の油断のせいで。
大量の刺客が攻め込んできた。
警備体制がいつもより緩くなっていた日。
家は全焼し、私の両親はその場で_____
その日からだ。何もかもが変わり果てたのは。
いつになっても傷が癒えず、穢らわしい見た目のまま部屋に閉じ籠もる。
それは誰が見ても、醜い化け物だと言う程に。
「あら、やっと思い出したの?
私、思うのよ。貴方だけ生き残って可哀想って。」
「…か、わい、そう?わ、た、わた、し、が…?」
「ええ。あの日から貴方は1人でしょう?
1人は寂しくて辛いもの。貴方は私なのだから分かって
あげられるわ。
それでね、提案があるの。
私と入れ替わって、あの日に戻ってみない?
貴方1人にならないように、私が救ってあげるわ。」
「……そっちいったら、わたし、幸せになれるの?」
「そうよ。約束するわ。
さあ、此方へいらっしゃい。」
生と死は隣り合わせ。
生物として存在している以上、変わることのないもの。
死は生に戻らず、生は死になれば生に戻れない。
2人は、彼女は、自分とやっと向き合えたのだ。
このお話はきっと、ハッぴヰE...°。