『友達』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「由美ちゃんは他の子と仲良くなってね、でも私のことも誘ってくれるの。そんで、三、四人で遊びに行くと、いつも、私話に入っていけなくて。あの子たちがお話ししているのを、なんとなくで聞いて、乾いた笑いを出して頷いて、頭の中で処理しているうちに、次の話題に行ってるの。ショッピングモールを歩いている時も、私だけ一歩後ろを歩いてる。服屋さんでも、はしゃいでるあの子たちを、笑顔を貼り付けて見ているだけ。
頭がジリジリするの。友達と遊ぶのって、こんなに苦しかったっけ。早く帰りたい、早く帰りたいって常に思ってる。帰りの電車で、ようやく解放されたーって、一日で初めて、嬉しいって思う。
そんな、誘ってほしくないなんて思ってないよ。ただ、違うの、ママ。わかるでしょ?こんな話をした理由。
あの人はね。私の話を聞いてくれる。楽しい話をしてくれるし、私にだけ笑ってくれる。それに、美味しいご飯も食べさせてくれる。私はまったくお金出さなくていいんだよ?すごく楽しいの。
今度ね、もっとお金くれるんだって。その代わり、手を握らせてほしいらしいけど。なんじゃそりゃって感じだよね。ママにもお金あげるね。あの人も楽しそうだし、私も嬉しい。これが、友達ってことなんだと思う!
ねえ、ママ。どうして泣いてるの?どうしたの、ママ…………、」
友達
思いの丈をほとんど全部話し終えてしまうと、心がすかすかになった気がした。スカートをはいたらこんな心地なんだろうか。
それじゃあ、また、と最後に告げて電話を切った。駅のホームのベンチにもたれて、大きく息を吐く。
彼女にとってのわたしが何なのかはわかっていた。
では、わたしにとっては一体どこに当てはまるのだろう。この愛は、同じものではない。
『やっぱり先生は、私の恩師です』
わたしなんかが。
「ただいま」
「おかえりー。遅かったね」
「ああ……うん、駅で電話してて」
「実家から?孫に会わせて〜っていう」
「いや……」
わたしにとっての彼女は
「……友達と」
へえ、と大げさに目を丸くしてからかう。
「あなたに、長電話するぐらいの友達いたっけね」
「残念。それがおるんですよー」
着替えようと自室に引っ込む。ちょっと思い出してスマホを取った。
30分前の通話履歴を消しかけて、その手をとめた。そうか、友達なら削除する必要はないんだな。
心のすかすかを感じる。秋晴れの今日の空みたいな、すかっとした心。
『彼女と先生・おまけ』
「友達」
友達がモラハラ男に引っかかった。外面が良いわけでもなく自分に対してもそれなりに失礼な態度な人だったため、付き合っているときから「アイツはやめとけ」と散々言ったがそのまま結婚してしまい、友達のモラハラエピソードを聞くたびに腹が立つ
先日ついに我慢の限界が来てしまった
という相談を受けた
洗脳系はもう洗脳が解けるまで見守るしかないのでは…。恐らく反対しても逆効果では…という回答をした。つまり現状維持である
「そうか!つまり友達が離婚するまで距離をおけばいいんだね!」
そうなっちゃうか〜。なっちゃうよな〜
私もモラハラ気質な友達と一緒にいた時期あるからわかるよ。距離置かれちゃうよな
友達とは、心の中に灯る小さな光のような存在。私たちは、喜びを分かち合い、悲しみを共に背負う仲間。時には言葉を交わさずとも、ただそばにいるだけで心が温かくなる。そんな特別な関係が、友達という名の絆。
思い出は、まるで色とりどりの花束のように、心の中に咲き誇る。初めての出会い、共に過ごした日々、笑い合った瞬間、そして涙を流した夜。すべてが宝物であり、時が経つほどにその価値は増していく。
友達は、時に鏡のように私たちを映し出す。私たちの言葉や行動は、自分自身を見つめ直すきっかけとなり、成長の手助けをしてくれる。互いに支え合い、励まし合うことで、私たちはより良い自分へと変わっていく。
しかし、友達との関係は常に平坦ではない。誤解やすれ違いも必ずある。それでも、真摯な気持ちで向き合い、対話を重ねることで、絆はより深まる。大切なのは、相手を思いやる心と、信頼を築く努力。
友達は、人生の旅路における大切な同行者。私たちと共に歩むことで、私たちは孤独を感じることなく、豊かな経験を重ねていける。だからこそ、友達を大切にし、感謝の気持ちを忘れずにいたいと思っている。私たちとの出会いが、私の人生を彩る大きな要素であることを、心から感じてる。
10月26日(土曜日)
【テーマ:友達/鏡の先に写っているのは…】
友達?飼い主?下僕?
君との関係は謎だらけ
君の思いをくみ取って
私が行動してみたり
君が私に行動をうながしたり
言葉はなくても
なんとなく通じてる
やっぱり家来?
心地良い気怠さの中
微睡む意識でもあなたの気配が動いたのを感じた
息を潜めて瞼を閉じ寝たフリをしていると
あなたは何の挨拶もなしに部屋を出て行った
「行かないで」
そう言ってあなたを引き止められればいいのに
私をその立場に立たせてほしいのに
結局何も進展しないまま友達止まりなんだ
『行かないで』『友達』
僕が最近楽しいと感じる存在はSNSを通じて知り合ったライブ友だ。
僕の好きなアーティスト『スピノ座』はファンクラブがないから、ライブチケットの当選がとても難しい。
だけどライブ友のおかげで、その入手率がぐんと高くなるんだ。
彼らと情報を交換しながら「スピノ座」のメンバーの事を語り合う時間はなんと楽しいことか。
しかも「スピノ座」の曲を聴きながら語り合えば、心の免疫力が上がっていくような感覚すらある。
風邪をひくこともなくなったし、そんな気持ちの温かさが僕を支えてくれていることを実感しているんだ。
好きなことを共有できるライブ友ってなんだかんだ結構いいなと思っている。
「友達」
『僕ルームシェアやってるんですよ!』
『へーホンマか!大変やろ、どんな感じなん?』
PC画面の中でお笑い芸人さんが話しはじめた。
「あ、ねえねえ、ルームシェアの話してるよ!」
台所仕事をしていたナオに話しかける。私はリビングにノートPCを持ってきて、ソファーにぐでっとしながらくつろいでいた。
「なにそれ、YouBoom?」
「これテレビ番組だよ。TValueで観てるの」
この部屋にテレビはない。でも子供の頃に見てたテレビ番組をたまたま民放配信ポータルで見つけたとき、反射的にお気に入りに登録していた。習慣には勝てない。
『いやもう一週間で同居人キライになりましたわ!』
どきっと同時に胸の奥がヒリっとする。え?なんで?
ナオとルームシェアをし始めて半年が過ぎた。一人で生活していたときより毎日が楽しいし、私にとっては良いことしかないのに。
『ウチの同居人も芸人なんですけど、散らかしっぱなしで掃除も洗濯もなんにもしないんですよ、もう頭に来て!』
う、思い当たる節がある。ナオに聞かれてないかな。
「あはは、カナデみたいなヤツだな」
「は?えええ、ど、どこがー?」
やっぱりナオもそう思ってたんだ!てことは私のことキライってこと?
「っはは!なに動揺してんの。冗談だよ」
「や、でも、よく散らかすのはホントだし、いつもナオに掃除させちゃってるし」
モヤモヤが取れない。
「ごめんごめん、そんなのお互い様でしょ。余裕があるときにやればいいって」
やばい、私めんどくさい女になってる。
『もうあいつは友達じゃないですわ!』
やめて、そんなわけない。でも…
『でもしばらく一緒に住まなアカンのやろ?』
気になったまま終わらせたくない。やっぱりいま聞かなきゃ。
「ナオは、私のこと、いまも友達だと思ってくれてる?」
「やめてよ恥ずかしい」
なら私から言う。
「私は、ナオのこと大事な友達、いや親友だと思ってるよ!」
ナオの顔が困ったような、何かをこらえているような表情になる。
「わかったよ」
ナオがカフェオレを一口すする。
「私も親友だと思ってるよ」
胸のつかえが取れていく。ナオは続けた。
「でもね、一緒に生活しているとさ、もちろん友達だったら見えなくていいところも見えてくる。そういうのをさらけ出すのって、それはもう…」
ナオは言い淀んだ。呼吸を整えている。私は黙って見守る。口を開くと
「それはもう家族って呼んでもいいんじゃないかな」
そう言ったナオの頬はほのかに赤くなっている。
「やー!嬉しい!いいの?家族でいいの?私もね、ホントはパートナーって言いたかったの!家族?ファミリー?もう一生ついて行きま〜す!」
「こいつ調子いいな!」
私も顔が熱くなるのを感じていたけど、ハイテンションでごまかした。
『あいつとはもう戦友みたいなもんですわ!』
PCの中で芸人さんが宣言した。あんまりウケてはいないようだった。
友達
貴方とお友達になれたのは、今思えば奇跡に近いものなのかもしれない。
住む世界が違う貴方と私。
そんな私は貴方に憧れを抱いていた。
だから、貴方とお友達になれた時は嬉しくて、嬉しくて。
貴方とお友達になった事で、その私の感情はだんだんと大きくなっていった。
でも、いつからだったかな。
貴方への尊敬や憧れは、いつしか嫉妬に変わっていて。
あなたの事は大好きなのに、みんなから好かれる向日葵の様な貴方が好きだったはずなのに。
…もう、綺麗な感情だけじゃなくなっちゃった。
友達
放課後。音楽室の机でぐったり眠っていた。期末試験の一夜づけのせい。防音対策がしてあって、野球部の雄叫びに邪魔されずに1時間ほど眠れた。
目を覚ました。軽くストレッチしたあと、ケースからギターを取り出す。たった一晩触れなかっただけなのに、やけに愛おしく感じた。
あてもなく音を鳴らす。眠っていた指もしだいに目を覚ましていく。さて、今日は、何を弾いてみようか。
E♭マイナーで始め、Dドリアンで転調。
「so what」。オリジナルとは違う雰囲気だけど、まあいっか。何気なく続けた。
響く金属音がした。指を止めずに振り返ると、スティックがライドシンバルを鳴らしていた。静かな安定したリズム。
視線に気づいたはずだが、彼は僕に目もくれずにスティックを弾かせた。スネアがビートアクセントを築く。
試し試しに始めたコードが、次第に確かな輪郭を見せ始めた。ブルージーとメランコリック。こちらが好き勝手に転調しても、彼のドラムは離れずについてくる。いや、時にはこちらを追い越そうとさえしてくる。
負けじと僕も、穏やかなメロディの中に、指先から意地を詰め込んでいった。
静かなエンディング。決して上質な、お手本のような出来栄えではなかったと思う。どちらかというと、聞くに堪えない荒い演奏だったかもしれない。
でも止まらなかった。僕も。彼も。
何を言おうか考えていると、彼は財布とスマホを手に無言で音楽室を出ていった。
おいおい、なんか言えよ。元々口数の少ないやつだけど……。
まあ、いっか。
さっきの感覚を思い出しながら、また指先を躍らせた。
星がひとつまたひとつと
輝きだすようにあなたの
ことが見えてきたのなら
きっともっと好きになる
無理をしたなら続かない
雨が降るなら傘をさして
晴れたら空に虹を探そう
宝物の地図は心の中心に
あるがままでいたのなら
道は広がってゆくよ必ず
残るものは真実のカタチ
まあるくまあるく磨いて
まあるくまあるく育てて
心が映る持つべきものは
『友達』
いつからか親友という概念が苦手になった
友達に順位をつけることが残酷に思えたからだ
でも現実はもっと残酷で
環境の変化や時間の経過で
自然と疎遠になる友達がほとんどだ
4年ほど前には疎遠になっても友達は友達
などと主張していた私だが
何年も会っていない誰かは
私の記憶の誰かなのだろうか
人間の細胞は数ヶ月で全て入れ替わる
テセウスの船
全くの別人になった友達を
しかし私は友達と呼べるのだろうか
#友達
友達がうざい キモい とかって言ってきた意味がわからない
自分は、死ぬほど努力しているのにそれほどおかしいのかな自分の気持ちなんかわからないでしょうね … でもお父さんは、言ってきた
「友達を大切にしなさい」と…
でも自分は、友だちの大切さに気がついた。
これからも大事にしようと…
友達
友達だちは一人もいない。
前にはいた。
男の子のシーズ犬一匹。
友達というよりも子供だった。
“獅子丸”と名づけた。
母はラブと呼んでいた。
自分は何故か“テテマル”とか“太郎”とか呼んでいた。
登録は“野村ラブ獅子丸”だった。
血統書には、もっと長たらしい名前が書かれていた。
友達は無理に要らない!
友達より氏素姓とか宗教とか所属団体とかが一緒の方が重要みたい!
塾教師のバイトの時、女の先生から子供と友達みたいと言われた。 徳博😛
もっと読みたい♡1451♡突破記念号
通算120作目
友達
友達と同じ大学に進学した。高校の時から仲が良く、大学では上京して見知らぬ土地で生活する不安を和らげるてくれる存在となった。そんな友達から大学の駅伝部に誘われた。いつか見た正月の駅伝にいたく感動し、大学に行ったら駅伝部に入ると決めていたらしい。
自分たちの大学は、正月に駅伝を走るほど強い学校ではないため比較的初心者でも入部が認められる。どちらかといえば、練習が厳しいとの噂もある駅伝部は入部希望者が少なくWelcome状態だった。
毎日、毎日走っいる。
10キロ走。20キロ走。駅伝部なので当たり前だか、持久力を付けるためにとにかく走る。走る。足はそれほど早くないのに持久力がついて来ると自然と長い距離が走れるから不思議だ。
長く走るのは苦しくて辛いこともあるが、何も考えず自分と仲間の息遣いと足音だけが聞こえてくる静寂の時間は、僕にとって自分を見つめる大切な時間となった。
この静寂の時間は駅伝部に入らなければ知ることのできなかった時間だろう。駅伝部に誘ってくれた友達には感謝しかない。
駅伝の魅力は静寂の時間だけではない。マラソンのように個人競技ではないため、タスキを繋ぎ、1人の喜びも苦しみもチームの力に変えてゴールを目指す、チームスポーツの面白さがある。
大学4年間で大会の選手に選ばれることはなかったが、卒業した今でも休日には軽いランニングをしている。駅伝に誘ってもらったことで生涯を通してできる趣味を手にすることができ、本当に友達には感謝しかない。
今日も通り過ぎる風が心地よい!
難しい事を言ってくれるじゃないカ。
そもそもソイツの定義って何なんだ?
定義付けられるようなものじゃないだなんて云うけれど私にはどうしたって定義を求めたくなるものの一等上にあるんだよ。
そもそもだがね、私は君を100人もいらないんだよ。
君一人で腹一杯だと云うのにそんなものを世の人は100人
デキルカナー?なんて挑戦するのかい。馬鹿げてるね!
まあそういうことだよ。私にとっての君みたいなのがそうだと思うんだが違うかね。
私は違うと考えるよ。
友達なんてかっるい間柄じゃないだろう、俺達は。
【友達】
友達に本当のこと言えないなんて本当の友達じゃない!
ってよく言うけど、
わたしはそうは思わない。
友達だからこそ、
本当に言えないことがあるのだと思います。
友達
友達? 友達って不思議 突き詰めれば
他人なのに 状況や環境 親密度によって
呼び方も変わる。
初めて会った初対面の頃は、クラスメイト
そのうちだんだん 会えば挨拶程度は
交わす友人となり そうして月日が経つ頃には お互い胸襟を開く無二の親友に
なったり また冒険を共にする相棒に
なったり 悪戯の共犯者を気取る悪友に
なったり また命を預ける戦場に
放り出されれば お互い苦楽を共にし
命を掛け合う戦友になったり
此処まで一生の友を得る事は、あまり無いし難しいだろう
そんな友にもし出会えたなら僕は、
一生を賭けて大切にするだろう....。
"友達"
私の小中学校の友達は、ろくでもない奴しかいなかった。
平気で人を裏切って手のひら返し。
いつも表面上では仲良くしていても、裏では私の陰口を言いふらす。
私の彼氏や友達を奪う奴もいた。
高校では友達なんて作らないつもりだった。
だから入学式で1番に声をかけてきてくれたアイツとも友達になる気なんてさらさらなかった。
でもそいつは、今までの奴らとは違った。
私にいつも世話を焼いて、遊びにも誘ってくれた。
そいつがだんだん好きになった。
友達って、心から一緒に居たいと思えるものなんだな、
友達は多くなくていい。
心から信頼できるものが友達なんだって思えた。
こんにちは。
ぼくの友達の名前は
…名前は?
いつもそばにいたはずなのに名前がわからないなんて、
そんなこと、ある?
あれ?
そういえばこの子のこと、なんか知ってたっけ?
いつもぼくの隣でにこにこしてて、
話しかけるのはいつもぼくで…
そういえばこの子と会ったのはいつだった?
ずっといたはずなのに
なにも知らない
なにもわからない
「あーあ、気づいちゃった?」
思えばはじめて聞いたその子の声。
「じゃあ、おしまいだね。」
にたりと笑って消えてった。
「ぼくの…ともだちは…」
なんにもせずに消えてった。
これをぼくは喜ぶべき?
でもそれはぼくから友達が消えてなくなることで…
ぼくはこれをどう捉えたらいいんだろう。
「友達」