たやは

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友達

友達と同じ大学に進学した。高校の時から仲が良く、大学では上京して見知らぬ土地で生活する不安を和らげるてくれる存在となった。そんな友達から大学の駅伝部に誘われた。いつか見た正月の駅伝にいたく感動し、大学に行ったら駅伝部に入ると決めていたらしい。

自分たちの大学は、正月に駅伝を走るほど強い学校ではないため比較的初心者でも入部が認められる。どちらかといえば、練習が厳しいとの噂もある駅伝部は入部希望者が少なくWelcome状態だった。

毎日、毎日走っいる。

10キロ走。20キロ走。駅伝部なので当たり前だか、持久力を付けるためにとにかく走る。走る。足はそれほど早くないのに持久力がついて来ると自然と長い距離が走れるから不思議だ。

長く走るのは苦しくて辛いこともあるが、何も考えず自分と仲間の息遣いと足音だけが聞こえてくる静寂の時間は、僕にとって自分を見つめる大切な時間となった。
この静寂の時間は駅伝部に入らなければ知ることのできなかった時間だろう。駅伝部に誘ってくれた友達には感謝しかない。

駅伝の魅力は静寂の時間だけではない。マラソンのように個人競技ではないため、タスキを繋ぎ、1人の喜びも苦しみもチームの力に変えてゴールを目指す、チームスポーツの面白さがある。

大学4年間で大会の選手に選ばれることはなかったが、卒業した今でも休日には軽いランニングをしている。駅伝に誘ってもらったことで生涯を通してできる趣味を手にすることができ、本当に友達には感謝しかない。

今日も通り過ぎる風が心地よい!

10/25/2024, 11:42:24 PM