『友達』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題:友達
時刻は深夜1時、返信は来るはずがないと思って君にSNSで連絡する。
「ねぇ友達ってなんだと思う?」
『どうした?大丈夫なんかあったん?』
いつもSNSの返信が遅い君がすぐに返信してきた。
「んーちょっとね」我ながら歯切れの悪い返信。
『そうなん?でもまぁ一緒にいるのが苦痛な人は友達じゃないと思うよ』
そうか、君はそう言ってくれるんだ。
『やっぱり何かあったんだろう、A達がなんかしたか?とっちめてやろうか?』
A達って決めつけてる、でも正解なんだよな。
「ううん、大丈夫。でもありがとうスッキリしたよ」
『何があったか言いたくないなら聞かないけど、相談してな』
「本当にありがとう、一番の友達だよ😭」
『何いってんの?うちら友達じゃないよ』
えっまさかここで裏切られるの…
『うちらは心友やそこいらの仲じゃない
何かあったら遠慮なく言ってな』
「えっ好き、一生ついて行く」
『煽てても何もでらへんよ(笑)』
それから心友と他愛のない話をした。
時刻は4時近く、友達数人失ったが心友ができた日だった。
主婦、フリーター、
校長、看護師、バイク屋……
みんな私の友達にいる
書くことで、友達を思い浮かべ
“ほっ”とした時間となった
みんな何してるのかな?
今度、いつ会えるのかな?
まー
あんなに覚悟をしていたのに、いざ脚を水面にひたしてみると、またきみを反芻してしまっている。波からただよう潮の匂い、ぼろのヨットでからだをからだにもたせかけて眠るときのきみの息の音。あの夏、ふたりは入道雲を掻き、その先の海をふたつに裂いた。
からだじゅうにぱんぱんに潮の匂いが満ち、その隙間に、きみのうなじの上品なコロンの匂いを反芻する。きみに、すべてに、ふれられる想像をする。ぼろのヨットに乗りこむ。これからの夏にきみはいない。
友達は一緒にいて素を出せるしいろんなことをして楽しく遊べる。
たまに喧嘩して嫌な時もあるけどでも、やっぱり友達で居たいと思う。
友達はほんとに私に取って大切な存在だ。
働かないふたりが楽しそうでいいな
映画合宿とかやってみたい
今までの友達を思い出してみよう
どこで出会って、どんな思い出があったか、何が好きだったか、いいとこ、悪いとこ
大人になると友達が増えることはなかなかないから職場の仲間達でもok
友達
私の友達は人に執着しない。いつかぷつっと縁が切れて疎遠になるかもしれない。それは悲しいけど、近すぎない今の距離感が心地よくもある。
『友達』
今日も今日とて街を行き交う人々を見ている。
自宅警備員とかではない。違う、断じて違う。だからそんな目で見ないでおくれ!
言うならば、そう。市街一帯警備員といった感じだろうか。
そしてそれが、僕の仕事でもあり趣味でもある。
そうして視線を動かした先には、可愛らしい男女が手を繋ぎ幸せそうに駆けている。
――あれは恋人、かな。
にんまり笑顔で見送れば、二人に幸あれと小さく手を振った。
次いで目に止まるのは、明るく輝く子供の顔。
追い掛ける二人も、楽しそうに頬を綻ばせている。
――あれは家族、だね。
人々の幸せそうな光景を見て、眩いような心地になる。
そこに行ってみたくなるような、手を延ばすのは怖いような。そんな躊躇いを含んだ、眩しい感覚に。
先程と同じように見送れば、最後に子供はこちらへと振り返った。
気づいたのだろうか?
僕はにんまりと笑って手を振り返す。幼い子どもは、こちらの気配に敏いのだ。
活気ある人々は、それぞれの思いを胸に通りを駆け抜けていく。
きっと皆、それぞれ予定があるのだろう。
何より今日は、俗にいう祭日というものだ。
さらに視線を落とす。
――彼らは、友人かな。
目に止まったのは、楽しそうに談笑して歩く二人組。
互いに気を許し合っているのか、その間には気安さが見受けられる。
時にふざけ、軽口を言い合い。肩を組んで屈託無い笑顔を見せ合うさまは、心から信じあっている親友のようで。
……友、か。
じぃと見つめていると、脳裏に同族とも呼べる男の顔が浮かぶ。
スラリとした長身に、空色をなびかせる髪。意志の宿った銀色の瞳。
彼のことを友と呼んでいいのかは分からない。同族の中でも色々と規格外で、恐れ多いという感覚もあるのだ。
けれども、そう呼べたら良いなとも思う。
ふざけた所なんて見たことの無かった彼が、最近は柔らかくなった。
それが話し相手として気を許してくれたおかげなのか、はたまた彼の住む場所にあったという小さな変化のせいなのか。
それは定かではないが、いつか彼とも、この往来を行く人々のように屈託無く笑いあえたら良いと。柄にもなく願ってしまうのだ。
ふいに先程の二人組の声が聞こえた。
何故か彼らは徒党を組み、口々に「モモンガ!」「目指せモモンガ!!」と盛り上がっている。
その摩訶不思議な光景に苦笑いを含ませたが、やがて走り出した二人は通りの先へ見えなくなってしまった。
そうして道行く往来の人々を見ていて思う。
次に彼が来たときには、手始めに『友達』として名を呼んでみようかな、と。
友達について。
友人は少なくないと思う。かと言って、多くもない。
多い少ないの線引きをどうするか考えてみたら、50人以上は多いのではないかと思う。そして、友達の定義とは何か。これも千差万別。私は、気を使わずにイベントに誘えたり出来るのは友達かと思っている。
例えば、職場の方々とは仲良い方であるが、「あのイベント好きかな」「この日に誘って迷惑じゃないかな」などと当たり前に考える。勿論、友人でも考えるが、まず誘ってみようかな……と思うスタートの違いはあると思う。
思えば、友人に助けられている人生である。友人に恵まれている。彩りを与えてくれていると思う。
料理が好きなので、食べてくれるのも嬉しい。ボードゲームが好きなので、一緒にしてくれるのも楽しい。歌うこと、演奏すること、バドミントンをする、映画の感想を言い合う……私にとって友人とは好きを共有できる人なのかもしれない。
なぜ一緒に過ごすのか、負担にならないのか。そう考えたとき、それよりも会話をする楽しみはかけがえのないものである。一人では出来ないことで、私には無い価値観や情報を与えてくれる時間でもある。
友人とは、物々交換のギブアンドテイクではなく、目に見えないもののギブアンドテイクで成り立っている。私自身はそういう解釈をするのが、自然だと。思慮を深めて、思い至った。
わたしの大好きな、友達。
ほんとはそれ以上の関係になりたいけれど、わたしはいい子だからそんなことは口に出さないの。
でも、心の中でこう呟く。
「友達なんて、ほんとうは思いたくないの」。
ほんとうはね、
友達じゃなくて、"恋人"にわたしはなりたいから。
友達の友達と帰ることになった。
本当なら友達と帰る予定だった。だが具合がわるく友達も帰れそうに無い。そこへ代役として彼が抜擢されたのだ。
そう、彼からしたら面倒を押し付けられたも同然だ。なにより、私は人見知りが強い。正直、一人で帰りたい。
いい人なのだ。
それはわかってる。
今だって私の体調を気にかけてくれている。
だが体調不良によるマイナス思考と人見知りが噛み合い苦痛だった。
やだな。友達と帰りたかった。そして、こんな優しい人に嫌な感情を抱く私。もう全部嫌。
歯を噛み締め泣かないように必死だ。
そんなんだから階段を踏み外す。
こんなこと考えてるからバチが当たったんだ。
せめて痛くありませんように。など考えながら目をきつく閉じる。
だがそれより何かにきつく抱きつかれていた。
上を見上げると、必死な顔した彼がいた。
「平気?!立てる?」
小さくうなづく私にホッとしている。だがつぎに泣き出した私にまた慌てふためく。どこか痛いのか。腕痛かったのかと矢継ぎ早にきかれポカンとしてしまった。
「あ、安心したら泣いちゃった」
恥ずかしいな。そうへらりと笑う。
今度は彼の方が苦しそうに顔を顰め私はギョッとすることに。
どうしたんだろう。
ゆっくりと体勢を立て直し邪魔にならないよう移動する。私がずり落ちたことでざわついていた人の流れがすっかり元通りになった。
「……本当は、もっと余裕ある風に送ってくつもりだったんだ」
「十分だよ。ありがとう」
「どうせなら、カッコいいとか意識されたかったんだ」
階段から落ちかけてドキドキして、助けられてドキドキして。このドキドキはどうやって落ち着けたらいいのだろう。
昨日、嫌な事があった友達2人から連絡あって相談乗って、頼られたのが嬉しかった。病んだらまゆに連絡してくれる関係性っていいなって思った。
友達ってどんな関係のことを言うと思うって、幼馴染みにきいたんだ。そしたら、私達みたいな関係ってかえされた。私は、それ以上の感情を抱いて、それ以上アピールしてたつもりだったけど、「友達」であって「想い人」じゃ無いみたい。性別が違ったら、変わってたのかな……?いや、変わってないんだろうな。せめて、「友達」以下にならないようにしないとね、これから。
【友達】
友達の定義ってなんなんだろう
偽って仲良しこよしするのが友達❔
もし本音をぶつけ合えるのが本当の友達だとするならば私には友達なんて一生出来ないんだろう
私は無意識に偽ってしまう癖がついてしまったから
こんなわたしも私自身だと認めてくれる人なんていないから
友達
1年生までは仲良くやれてた
2年生になって色んな人がいて
だけどみんな合わなくて
友達が分からなくて。
AとBと、夜の海を見る。
堤防に街灯なんか無いのに、向こう側の沢山の灯りでぼんやりと明るい。ここから見るドーム型の光は未来の温室みたいだ。
私達は随分長く生きて、子を沢山産んで、その子がまた子を産んで、見送った事も数え切れないし、一人目の夫は顔も名前も忘れてしまった。
何百年経ったろう。世界は変わり続けているのに、私達は何も変わらない。
Aはずっと喋り続けて、Bは煩わしそうに時々相槌を打つ。私はそんな二人の話を聞いている。
何十人目かの夫を各々見送って、久々の再会だというのに、本当に何も変わらない。見た目も、話す内容も。少し前のいつかの再現。
最近ハマっているものだとか、昨日食べたものだとか、共通の知り合いの近況だとか、そういうの。
Aの「ねえねえ」「そういえばさあ」「最近私ねえ」が八割で、Bの「あんたいつもそう」「聞き飽きた」「馬鹿ねえ」が二割。
私は目を細めてその様を眺める。時々、砂利集め船がボーウと鳴く。
頃合いが来て、Aの「じゃあそろそろ」から始まり、Bの「また近い内に」で仕舞う。
お互い手を振りながら、Aは町に、Bは森に帰る。二人の背中が消えて、私だけの静かな夜だ。
向こう側はまだ昼間のように煌々と明るい。沢山の、本当に沢山の人がいると聞いたことがある。営みと、文化と、繁栄…それらは私には想像もつかない。
ずっと見ていても、分からないものもあるのだ。
なのに、ずっと会っていなくても、変わらないものもあるらしい。Aの呑気な笑顔と、Bの仏頂面を思い出し、フフと笑う。
夜空を仰ぐと、仄暗い黒。昔々は沢山の星が見えたという。
どんなだろう…思い巡らせながら、海に帰る。水面は色とりどりの光に揺れて、水は今日も、優しく冷たい。
(友達)
スマホの光に目を慣らす。意識が定まらず、彷徨うこともできず、ここに居るという確かな事実が落ち着かない。明日が来る理由がないから眠りにつけない。明日の朝ご飯と昼ご飯のことを考える。眠れるだろうか。
大声で笑い合った理由も思い出せないけれど
死ぬまで宝箱にしまっておくの
“友達”
私をいじめた奴らは友達だった
そして奴らは過去を忘れてまた友達ヅラをしている
覚えておけ
必ず私はお前に復讐する
お前と違って彼氏がいるという形で
お前が羨むような豪華なディナーで
お前には買えない高いバックで
お前には通えない有名大学で
お前に見えるようにハイライトを増やしていく
お前が羨むような
お前が引け目を感じるように充実した人生を
お前が、、、、
お前を意識した生活をしている時点で
私の負けだ
友達ヅラした怪獣に
私にした酷いことを忘れた怪獣に
今も囚われ続けるのは
私だけ
会えなくても、会っても
全然空気だいじょぶ
でも今度会うときはどうだろうね
会わなくなった子もいるし
ご新規さんも増えないから
終活してる気分
でも後悔はない
残るものだけ、大切にする
◇ともだち◇
私の不義理と至らなさで疎遠になってしまった君を見かけた。ゆっくりとした足取りで、子の手を引いて歩いている。あの足取りを選ぶような優しさを、慈しみを、私は持つことができるだろうか。