『友情』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
愛情は注ぎ、注がれるもの
友情は互いに育むもの
だが、すべてに条件がある
条件下でなければどんな情も生まれない
そんな重圧に我らは耐えている
『友情』
友情
友達…なんて呼べる人間なんて居るかな?気さくな話ができる友達が浮かばない…
友情が別の感情に変わるきっかけは、大抵ほんの些細なこと。
時にはきっかけにさえ気づけずに、変わってしまっていることさえある。
いつからだろう。
貴方のことをずっと目で追うようになったのは。
貴方の誕生日プレゼントを探すのにこんな真剣になったのは。
貴方の笑顔が他の人に向けられていると辛く感じるようになったのは。
「ずっと友達でいようね」
幼い日の約束。
そのときは永遠にこの関係が続くことを願っていたけれど、今はその約束を後悔している。
私は、友情のその先に進みたいと願ってしまった。
どうしたらいいんだろう。
この想いを告げてしまったら、貴方は私から遠ざかっていってしまうかもしれない。
だったら、このままずっと友達でいた方がいいんじゃないかとも思う。
でも、貴方が他の人に取られちゃうかもしれない。
「○○ちゃん、おはよう!」
屈託のない貴女の笑顔。眩しくもあり、とても遠いものにも感じた。
「男女の友情は成立すると思う?」
「いや、するでしょ」
HRが終わった放課後。日直の仕事を終えた私達は家に帰る為、支度を進める。教室は真っ赤な夕日に染まり、外からはカァカァとカラスの鳴き声が聞こえていた。
「というか、いきなり急だね」
どうしたの?私は聞き返す。当の質問をした彼は同じ日直だったにも関わらず、既に帰り支度を済ませていて、私を待っているのか机に座ってぶらぶらと足を揺らしていた。
「うーん。なんとなく?ほら、よく言うじゃん。男女の友情は成立しないって」
「確かに言うね。でも、成立するよ」
確信を持って言える。私のはっきりとした物言いに彼は少し驚いた表情を見せ、どうしてと聞き返した。
「だって、私達がそれを証明してる。」
そう、私達は同じ日直であると同時に小学生から10年の付き合いがある友人だ。勿論学校も一緒だし、遊ぶ時も一緒。笑う時も泣く時も一緒。でも決して恋人にはならない関係。
「私たちのことを友情と呼ばずになんて呼ぶのさ」
私の問いに彼は言葉の代わりにキスで返事をした。
「僕は友情で終わらせる気、無いんですけど?」
あれ?
友情か、、
ちょっと重く感じるのは僕だけ?
まあ、強い友情で結ばれてるとか、
そういうのは別にいいんだけど
んー、
友情とか、絆とか
そういう言葉を使わなくても
なんとなくずっと一緒にいる人はいるし、
なんとなく合わないなら離れていくだけ
昔からの友情があるから!
みたいな「言葉」で縛られるのは窮屈な気がする
まあ、そんな斜に構えたような見方をしてしまうのは、
僕自身がホンモノの友情を知らないだけかも知れないけどね
大切な人には思いやりをもって接する
それだけで僕は精一杯かな
『友情』
情ほどややこしいものはないよ。
愛情も友情も同情も、もうね、もういいんだよそういうのは。
情ほど儚いものはないよ。
不確かで不安定で不明瞭、不の三点セットだよ。
でもね、こんなひねくれて面倒なぼくの話を、いやいやながらも聞いてくれる君との友情には頭が上がらないよ。
…え?ぼくには君とぼくとの間に友情が見えてるよ。
君には見えないのかもしれないけれどね。
「なあ、友情ってなに?」
「は?」
急に哲学的な質問をしてくるのはもはや日常になっている。ただ、今日の問題は…
「んー…うーん?」
捻れば捻るほど分からない。
「俺がお前に対して感じる感情とでもいえばいいか?」
「…あ、うん…」
「なんだ?なんでそんな悲しそうな顔をするんだ?」
「俺は…友情を感じてないんだ…」
なんてこった。そんなこと言われたって。
「俺とは、友達じゃねえのか?」
「いや、俺は…」
その次の言葉はご想像におまかせする。
みんなは友情とはなんだと思う?
俺は、
「身近に感じる安心の感情」だと思う。
言葉の引き出しが少ないもんで。表現が下手くそですまんな。
「友情」
私は友情なんて存在しないと思う。
私は昔、沢山の友情を育んだ仲のいい親友にいじめられたことがある。
それを期に自分は変わった。人を信じれなくなった。
仲良くしてくれる人も信じれなくなった。
でも、一人ぼっちはこわい私は友達が欲しかった。
ある日友達ができたその子の名前はHちゃん、とても優しくていい子だった。
でもどうしてもやっぱりこの子も信じれなかった。
信じれなくても、それでも、沢山遊んだ、思い出も沢山作った。
楽しかった。これが本当の友情だとおもった。
ある日、私をいじめてきた元親友が
「最近、Hと仲いいじゃん、本当に仲いいの?ビジネスじゃないの?」
と聞かれました。もう親友じゃないのに、でもその元親友は私に他の友達ができる事を嫌いました。
その事を知っている私は、怒らせないために自分の身を守るために嘘をつきました。
「ちがうよw仲いいわけ無いじゃん、ビジネスだよww」
と私の口から出てきました。
ビジネスとは学校でボッチにならないためだけに作る本当の友達ではないと言う意味を表します。
ああ、くそだな、私
醜いな心底おもいました。
そして同時に悲しかった。私が悲しいなんておかしな話だけれど、自分に絶望した。
自分が嫌いだ。
私は友情を育んだ親友に裏切られそして私はいつのまにか裏切る側になっていました。謝っても謝っても許してなんて貰えないでしょう。
私も自分自身を許せません。
私の中に友情なんてものはもう存在しません。
もう二度と私に友情なんてものが手に入ることはないでしょう。
こんな醜い私に。
友情というのは大事
私には中学からの友達が4人もいるが全員女子
最近は 予定が合わなくなって あまり遊ばなくなったけど
また機会があれば... 遊びに誘おうかなと思っている
#14
友情も愛なんだって
友との間に生まれる愛情
結局何もかも愛じゃんか
ふざけないでくれよ。
_ ₉₅
内容が少し(?)GL(女性同士の恋愛)風味です。
しかもお題を軽く(かなりかも)無視してる気がしまっする
『友情』
「あ、こらそっちじゃねえよ。こっち」
そう言うと彼女は、私の手をそっと掴み引き寄せた。
「あらやだ。イケメンなことするじゃーん」
そう言うと、迷子になられると困るからなあと返された。引き寄せる為に繋いだだけの手は、すぐに離されそうになる。
まだ、もう少しだけ繋いでいたくて、手に力を入れる。
「痛えんやけど」
「そうねえ。君はか弱いもんねえ」
「叩くぞごら」
これはきっと、彼女からしてみれば女友達から悪戯されてるな、程度のことだろう。
けれど私からするとね、これは友情だからと自分に言い聞かせて君に触れる、下心のある事だったりするの。君はきっと、いつまでも気付かないでね。
『片方』
私だけだったんだ。
凄く気の合う友人だと思ってたのは。
信じられない。信じたくない。
お題:《友情》
お前はお前の道を行けよ
俺は…俺の道を行く
お前はお前が生きる道を
俺は俺の信じた道を…
いつか何処で
また会えたらいいな…
お前の生き方に感謝して
俺は俺を生きるよ
BYE-✨
友情
友に限らず
情はある
情けは人の為ならず
友への情と他人への情
どちらも私の為にはならないかもね
ちゃんと情けを受け入れてる
それが誰の為でもなくても誰もが
情けを受けている
それが
その人の為になるのではなくて
その人が情けを
自分の為に出来てれば
それはその人の情だから
誰かによって手渡されていく
情だけに限らないと思う
ちゃんと受け入れていけるなら
あとは扱い方次第
情けとは人の為にあらず
社会の為にあるのかもしれないね
友情
友よ。私の、大切な親友よ。
君ならきっと辿り着くだろう。たとえ困難な道でも、道なき道でも、未踏の地でも。君は歩き続けるだろう。
わくわくと期待に胸を膨らませ、前だけを見つめ続ける瞳はきっと太陽よりも眩しく輝いているだろう。
友よ、私は君のことを誇りに思う。私では辿り着けなかったその場所に、立つのは君だ。
きっとそこから見る景色は想像を絶する。
たとえどれだけ美しくても、どれだけ壮大でも、どれだけ恐ろしくても。こんな想像なんか軽々と越えていくだろう。
きっと傷つくこともある。悲しくなるときもある。それでも、嬉しくなるときもあるだろう。
友よ、どうか歩き続けてくれ。
その道の先に、幸多からんことを。
先輩、私のあなたに対する気持ちは友情のようなものでしょうか。しかしそれなら平気で触れられるはずなのです。
♯これは恋でしょうか。
ずっと、友達だと思ってた。
これから先も。
「俺、お前の事が好きなんだ」
『……は?』
口から出たのは戸惑いと疑問。
これまで友達と思っていた人からの告白。
これほどまでに返事が困る事が世の中にあるんだと実感した。
彼を恋人として見ることが出来ない。
でもここで断ったら、もう二度と友達に戻らないんじゃないかと思う。
僕の友情は、彼にとっての恋情だったらしい。
『……僕達、友達じゃ駄目かな』
「……これから先も…か?」
ー友情ー
友情
私はこのまま続くんだ。
って思ってた。
でも友情は壊れた。
なぜなんだと私は泣いた。
でも友情は修復できなくなっていた。
そこから私は引きこもった。
友情
飛び込み台からプールへとダイブする幼馴染。パシャっと水飛沫が上がり、水中を静かに進んで行った。
相変わらず、綺麗な飛び込みはいつも惚れ惚れする。12.5m付近で、顔をひょっこり出したところで、声をかけた。
「もういいんじゃねーの、かえろーぜ」
俺の声は聞こえてなかった。そのまま、残りの距離を泳いでクイックターンして戻って来る。
綺麗なクロールのフォーム。まるで、水の上を滑るように泳いでいた。
俺のところまで帰ってくると、顔を上げ、ゴーグルを額までぐいっと上げる。
「さっきなんか言った?」
「言った、ちゃんと言ったからな」
「なんて言ったの?」
キョトンとした顔で首を傾げる幼馴染。
夢中になるとすぐ周りが見えなくなる。良く言えば、集中力が高い。
俺は幼馴染のそう言うところ、嫌いじゃない。でも、少し気付いて欲しい。
「もう帰ろうぜって言った、先輩たち帰ったし」
「んー……もう少しだけ泳ぎたい」
「だーめー、帰る。ほら、早く上がってこい」
飛び込み台の上に乗り、幼馴染に手を差し伸べた。
すると、幼馴染はニヤリと笑って、俺の手を取るとプールへ引き摺り込む。
目の前が水の世界に変わった。してやられた、幼馴染のすることはわかっていたのに。
ぷはっと水から出て、空気を吸っているとゲラゲラ笑う幼馴染がいた。
「やりやがったな、このやろう……」
「油断する方が悪――」
俺は幼馴染が喋る前に手で水鉄砲を撃つ。丁度、顔に命中した。
「げほっ、顔面なしだろー」
「俺をプールに引きずりこんだから、おあいこだろ」
文句をぶーぶー言っているが聞こえないフリ。幼馴染の腕を掴んで、階段まで引っ張る。
そして、俺らはプールからプールサイドへ上がり、ベンチの上に置いていたタオルを手に取って、体を拭いた。
「ケチっ」
「ケチで結構」
体を拭き終えてそのまま、更衣室へ向かおうとすると、背後からタオルで叩かれる。
「ってぇーな、なんだよ」
「おーよーぎーたーいっ」
「まだ言っていたのかよ、しつこいっ‼︎」
タオルで叩き返そうとすると、ひらりと避けられてしまった。
俺にあっかんべーをして、煽る幼馴染。ムカつく。
「……もうアイス買ってやらねぇー」
「あ、なんか急に着替えたくなってきた」
バタバタと小走りに更衣室へ入って行った幼馴染。
俺は深いため息を吐いた後、笑いが込み上がってきた。
相変わらずだと。扱いが単純すぎる。そこが、また良い。
「なぁー、何1人でニヤニヤしているんだよ、気持ち悪いなぁー」
「気持ち悪くない、さっさと着替えるぞ。んで、コンビニでアイス買うぞ」
「へーい、りょーかいっ」
幼馴染は敬礼をして、すぐに着替え始めた。俺も同じく着替える、
幼い時からそうだ、ずっと一緒。何をするのも一緒。
真面目に水泳の研究して話し合い、たまにバカなことして、笑い合う。帰り道、コンビニに寄って、アイスを買って食べながら帰る。
この先もそうだったら良い。いつまでも、いつまでも。
「今日はアイスと唐揚げ棒とプリンとシュークリームとフライドポテト」
「いや、待て待て、どんだけ食うんだよ」
顔を見合わせて、笑い合った。夕暮れにこだまする笑い声。
「友情」
武者小路実篤の『友情』を思い出した。大学に入学した頃で、この本を選んだのは、新しい友人ができたからかも知れない。題名は『友情』だけど、この本は実は恋愛小説で、幸い、その友人と私は、同じ男性を好きになる事もなかったから『友情』のような、結末もやってこなかった。
夫と結婚して武者小路実篤記念館を一緒に訪ねた。夫は実篤の本を読んでいなかったけれど、私が興味を持っている場所へ、自分自身の興味とは関係なく、どこへでもつれていってくれる。そういう意味では、夫は親友でもある。いつしか共通の趣味、美術鑑賞やコンサートなども楽しんできている。強制した訳ではない。自然にお互いの興味のあるものを理解しようとする。それはやはり友情に違いない。
記念館には実篤の絵も飾ってあって、ある絵の中に
「君は君、我は我也、されど仲よき」という言葉があった。どれだけ仲が良くても、あなたはあなた、わたしはわたし、この心はとても大切である。友情には、あなたはあなたのままで良いという、自分とは別の人間という確たる思いが必要だ。それを忘れた友情は本物ではない。それは、人と人との関係において、最も大切なものだと感じている。