『友情』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『友情』
学生の頃は、友情はすぐそばにあった。
だけど、社会に出ると。
「友情って何」
こうなる。
私だけかな…
会社の人と仲良くしていても、
そこに友情はあるかと聞かれたら
素直に「はい」と答えられない。
仕事する上で最低限のコミュニケーションは必要だから。
私情を挟まない。仲良くいなさい。空気を読んで。
これが普通。これが現状。
でも、学生の時もそうだったかもしれない。
好きでもない子と一緒にいたり。
なんでだろう。
時に「友情」が一番尊くて、残酷で、儚いのかもしれない。
友情
お友達のあの子は「手を繋ぐ」
私の手は熱くなり鼓動する。
お友達のあの子はは「抱擁」する
私は恐る恐る貴方の後ろに手を回す
自分の手がやっと届くと安心する。
お友達のあの子は「好きだよ」って言う
私は戸惑わせられ今までは「ありがと…」としか
言えなかった。
でも今では「私も好き…」って
言えるようになった。
きっとそれは「友達」として「普通」
そのぐらい理解できてる、勘違いはしない。
でもこの感情の「好き」は
理解出来ない。勘違いしてしまいそうだ。
『俺ら、友達だろ?。』そう、お前は笑顔で言う。
違う、違うんだ。辞めろ、辞めてくれ。
お前は死んだ、そうだろう。辞めてくれ。もう、追い討ちをかけないでくれ。
首に冷や汗が垂れる。怖い、怖いんだ。
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意識が覚めた。なんだ、夢じゃないか。
『ア!。やっと起きたか。お前、途中、何でか知らんが気絶したんだぞ?。』
お前は、憎たらしいが、本当に苦しくなるような、大好きな笑顔で言う。
『それより聞いてくれよ。あの人にさ、喋れたんだ。スゴくね?。』
お前は、そう言った。もう、こんな悪夢はごめんだ。
そう言いオレは、返答を返した。
『アア、そうだな。それは、大収穫だ!。』涙が少し、ほんの少し、溢れ落ちた。
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『友情と云う呪いにすがり付くも』
夏になると鳴きはじめる
ひぐらしが憎らしい。
友情なんてクソ喰らえだ。
「一生一緒にいような!」
なんて言ったときもあったが、
その時は本気だったのが
正気の沙汰じゃない。
約束したのにな。
お題 : 友情 #20
正直、解らなかった。
結ばれていると言えば、そうなんだろうけど。
どちらかと言えば、依存と言える状態で。
頼り頼られ、なんて、自分にはできなくて。
頼ってばっかりで、何にも返せていないのが現状で。
だから、解らなかった。
自分が、頼ってばかりだったから。
そしてそれはこれからもそうなんだろうなって、思ってる。
”友情”なんて綺麗な言葉で済まされないくらい、自分が抱く感情はいつだって最低最悪だって突きつけられるんだ。
友情
数少ない記憶を飾り付けて並べてやる。小鉢に挨拶の類。お世辞の類。お椀には打ち明けた過去。花瓶には丸みを帯びた背骨を挿してやる。メインディッシュはあの動揺した顔を。うろたえる視線を。眺めては楽しんでいる。
茜空を
烏が列をなしてお山へ帰る
一匹
探るように
恐る恐る
少し後ろを飛んでゆく
私は私だったものを思う
はたしてそれは
『ともだち』か
『哀れみ』か
『おとなの差し金』か
私だったものは
孤独よりも恐いものに気がついて
御蔭様
こうしてひとり
茜空にあくびをひとつ。
[友達と私だったもの]
友情と恋愛の違いってなんだろう。『仲良くしたい』とか『また会いたい』っていう気持ちは、友達にも好きな人にも感じるし。どこで見分けたらいいのかな。
ただの友達
気があって
楽しくて
でも時間が経てば
少しドキドキ
これが何なのか
分からなくて
少しずつ、少しずつ
カッコつけて
見え張って
強がって
知らないうちに大きくなった
これ以上、大きくならないで
望めば望むほど
自分の気持ちが逆行して
素直になれない
閉じ込めた思いは
濁った空のようで
自由が効かない
つぶやいたその気持ちは
空気と混ざって
遠い遠い貴方に届くかな
友情。
小説を書くことをわたしは享楽としている。尊敬の念を持つ先生に褒められたのは、わたしの観察眼。学校では、友達同士で和気藹々と話している同級生。喧嘩をした後だと思われる独特の空気が流れている友達、だった者共。男子生徒同士の無邪気な馴れ合い。どこか微笑ましいと羨ましがられ、その発言に赤面するカップル。先日、初体験を済ませたと自慢する子供。学校で学べることといえば、様々な人間がいるということだけであった。もっとも、そのままの成績だと、義務教育を終わらせられない。そう教師から忠告を受けられた人間がわたしだが。
前置きはさておき、ひょんなことからこんな奴にも仲良くしてくれる者が出てきた。本当にひょんなことなので、正直友が出来たことや、通り越して、生きていることに実感が湧かないが……名は二戸虹絵。何故か分からないが、非常に好かれている。最初は同級生とは思えないほどに頭が鈍いお子さんだと思っていたが、ただただ真っ直ぐにわたしのことを好いていると確信したときはある賞を受賞したときの心躍りに近いものだった。
「慧奈!なに考えてるの?」
「あ、いえ。次の小説のことについて考えていただけですよ」
「へ〜!わたし小説よめないけど、できるといいね!」
「はい」
あとやたらと距離が近い。世の中にそういう人間がいることはなんとなくと知っていたが、ここまで身近にいるとは……世間は狭いな。
「できたらさ!わたしに一番に見せて!慧奈はわたしの特別だもん!」
「あ……はい分かりました。一番最初に見せますね」
特別。胸が躍る言葉……!悪くないものだ。
「慧奈はわたしの特別なともだちだもん!大切なたからもの!」
『友情』2023.07.24
頼りにしてる。なんて言われて、喜ばないやつがいるだろうか。否、いない。俺はなまら嬉しい。
彼は大学時代からの付き合いで、同じ演劇部に所属していた。そして、今は同じ事務所で同じ演劇ユニットを組んでいる。
ここまでくると腐れ縁である。
昔の彼は有り体にいえば、暴君でガキ大将だった。よくメンバー間で衝突していた。
ある時、うちの最年少と意見が真っ向からぶつかり、大喧嘩になったことがある。胸ぐらを掴みあって、乱闘でもしそうな雰囲気だった。俺や他のメンバーもそれを見て、今までたまりにたまった憤懣をぶつけ、みんなでやいのやいの言い合ったのだ。
結果的に、スタッフに止められるカタチで喧嘩はおさまりはしたものの、その日は稽古どころではなくなった。
いい歳をした大人が、情けないものである。
しかし、そのすぐあと彼から飲みの誘いが来た。しかも、二人きりで。虫のいい話だとは思ったが、こういう時の彼はなにか真面目な話をしたい時だと察した。だから、受けた。
二人で飲みながら、様々な話をした。先のことはお互いに謝らなかった。
激情に任せることなく、まるで世間話をするかのように、つとめてフランクに。
そして、閉店まで語り合って、彼が奢ってくれることになったから、素直に甘えた。
店を出て、駅で分かれる直前、彼は
「頼りにしてる」
と、ポツリと言った。
だから、俺も
「頼りにしてる」
と、答えた。
それ以上言うのは、野暮というものである。
友情
友情ですか‥その素晴らしさは、今のわたしには書けませんね。
体験していないからではなく、その素晴らしさに浸っているからです。友情によって、頑張れた事、救われた事、希望を持てた事、これまでたーくさん有りますからね。
彼女とは10代からの付き合い。どちらが先に逝くかわからないけど、最期に友達でよかったと思いながら逝くと思います、お互いに。
その日までお互い頑張ろうね!
友情
放課後の公園で、毎日時間を忘れて遊んだ
あの頃の僕たちは
この日常が永遠に続くと信じて疑わなかった
知らなかったから
世の中は変わっていくもので
僕たちの日常も変わっていくものだと
いつの間にか
僕たちは公園に足を運ばなくなったし
連絡先も、わからなくなっていた
忙しかったから
他の付き合いも大事だったから
そんな言い訳をし続けているうちに
声をかけにくくなっていったんだ
こんな僕でも、友だちと思ってくれるかい?
僕は今でも、たまに思い出すんだ
ここで待っていたら、会えないだろうか
空白の時間なんてなかったかのように
他愛のない話ができるだろうか
友情は永遠だって、信じていいのだろうか
7/24 お題「友情」
シャッシャッ、シャッ…。
静けさの中、軽やかなペンの音がする。彼女は真剣にクロッキー帳に向き合い、時折目を上げて私を見ては、また手元に視線を戻す。
部屋を訪ねれば彼女はいつも、私の大好きな香りのお茶で迎えてくれる。私は彼女のひいきのお店のお菓子を片手に上がり込む。
20年前から変わらない。変わったのは、貧乏だった学生時代は精々麦茶とビスケットだったこと。
お茶を楽しんだ後、彼女の「修行」が始まる。モデルになった私は、昔から控えめで伏し目がちだった彼女の真摯な眼差しを一身に浴びる。
私を練習台にしたクロッキーは何千枚になっただろう。変わらない、積み重ねた、時の証。
今も私たち二人、共にいる事を最高に楽しんでる。
(所要時間:11分)
友情
なぁ、俺達って友達だよな?
は?どうした?急に
いやさ、お前とよく遊ぶだろ?ゲームとか旅行とかしてさ。
うん、友達じゃん。友達っていうかよき親友だと思ってるけど?なんで?
そうか…、なぁ、俺達の友情は切っても切れないと思うか?
なんだよ。切れないと思ってるよ。
どうした?マジに頭でも打った?
うんや、なんつうか…、お前と一緒にこうやってバカな話してたらさ、考えちまったんだ。
なんだよ、俺は、お前のこと嫌いじゃないぜ。むしろ…友達以上に好きだ…。
え?友情じゃなくね?
え?おかしい…かな?友達以上って変?
うーん、いいんじゃね?べつに…。
じゃあ、好きだ笑笑
終わり
♯友情
私は画家だ。
昔ながらの知己はホテルの創業者をしている。
私は彼のホテルの創業祝いに絵を四つ宛てることにした。
彼亡き今、私の絵を呪いだというデマが流れている。
私はその四つの絵を破壊しなければならない。
彼の想いを守るためにも。
人生で初めて出来た友達
本当のところははっきりと覚えていないけれど
私の記憶上、初めて出来た友達とは今でも仲良くしてもらっていると思う
"友情"
本物の友情なんてものはきっとそんなに簡単に手に入るものではないけれど
本当の友達だと自分が思える関係なら
本物の友情になるのかもしれない
自分ひとりでは気付かない
互いの中の
良きものを見い出し
それを尊重し
育むことができる
世界がどんなに醜く
道がどんなに険しくても
分かり合える友が1人いれば
笑って歩いていける
「友情」
#175
友情
簡単に壊れるもの
あの時、こう言ってれば壊れなかったかもしれない友情
あの時、止めていれば、なくならなかったかもしれない友情
あの時、好きって言わなければ、…ずーっと続いてたかもしれない友情
こんなにも簡単に崩れるもの。
本当に友情と言うのだろうか
利害関係で構成された、それだけの関係。
物を貰って、物を渡して、
愉悦を感じて、嫌悪を感じて、
それが友情。フレンドな関係。
けどビジネスライクとは何が違う。
物だけの関係じゃないと、割り切っても、
心の中では同義だと思う。
結局はプラスか、マイナスか。
決して利益の無い献身などでは無い。
奴らは愉悦と言う感情を、
私との関係性で感じ取っているのだ。
そう考えたら「要らないな」って思えた。
どうやら私が求めてるのは、友情では無いらしい。
劣等感を感じている、謙虚な弱者。
軽度の施しに巨万の富でも得たかのように喜び、
私にだけは常に笑みを浮かべている弱者。
私は弱者に物を与え、
弱者は私に愉悦を与える。
私はこれも同じと思うが、
皆はそうと言わないのだろう。
【お題:友情】
┌────┐
| 一言 |
└────┘
皆にとっての友情は、私にとっての友情だけど、
私にとっての友情は、皆にとっての友情じゃない。