『半袖』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
半袖
俺の幼なじみは、本当にひとから虐められやすい。
「――なんで――よ」
「……ごめ、んなさ、い……」
ほら、また。
「またお前らか。こいついじめて、そんなに楽しいのか?」
今にも、バケツの水をかけられかねない状況に、一声をかける。
「……!!」
そいつらは、一目散に逃げてった。
「お前も、あんなのもっと上手くあしらえるようになれって、いっつも言ってるだろうが」
「だって……」
「で? 今日はなにでだ?」
「……まだ、長袖なのか、って」
はあ?
「お前それ、ついにネタ切れなんじゃねえのか……」
そもそも、そんなの本人の勝手だろう。
ぶつぶつといなくなった相手に文句を言っていると。
「わたし、だって」
「あ?」
「わたしだって、そろそろ半袖でもいい頃だとは、思う。けど……」
「けど?」
まるで、勇気を振り絞るように、こいつは言った。
「わたし、腕太いから。無理なの」
「……はあ」
なんだ、そんな理由だったのか。
あきれ顔の俺に、こいつなりに食い下がる。
「本当に、ほんとに。真剣に悩んでるの……!」
うーん……。どう言えば良いやら。
……あ、そうだ。
「ちょい、腕出せよ」
「え、なに――」
言いながら、問答無用に腕を引っ張る。
「――ほら。俺より全然細いじゃねえか」
自分の腕と、こいつの腕を見比べる。
「白くて、普通の細い腕だ。そんなに気にすることねえよ」
「そ、れは! あなたと比べたら当たり前でしょ!」
お、調子出てきたな。
「まあ、長袖のままも、半袖にするも、お前の自由だろ」
「そ、そうでしょ」
「また、呼べ」
「……え」
ぽかんとした顔。面白い。
「幼なじみとして、いつでもまた、駆けつけてやるよ」
そう言って、笑ってやる。
「……え。え?」
普通喜ぶとこだと思うのに、なにが気にくわないのやら。眉間にシワをよせ、こいつなりに、なにやら考えているようだ。
「……やっぱり、お前は面白いよ」
「はあ!?」
意味がわからない、と。今度は俺が、文句を言われることになった。
まあ、いいや。泣かれるよりかはいい。意外と言ってくるのも、こいつらしいし。
まだ、蝉の鳴く頃ではないが、それでもかなり。天気が良い日の、ちょっとした出来事だった。
君の半袖を見ると、なぜか胸がこんなにもドキドキする
半袖
そろそろ冬物を着る時期なのだが、駅でよく見かける人は、半袖シャツにチノパンにリュックを前抱えて文庫本を読みながら電車を待っている。
鍛えていそう…あぁ、ムキムキじゃなくても代謝がいいから暑いのかな。
あれ、薄いダウン着ているぞ。
周りはモコモコなのに、あっ、ウルトラダウンか!
すぐ脱げるな。
ん?新半袖…違う人か 腹ポッコリだし、パツパツだよな。代謝機能かな?
半袖シャツの上にジャケット羽織って真似したら寒かった。代謝悪 脂肪は冷えるんだよな?
パツパツさんはどうして暑い?こっちもそこそこだが、何が違う?脂肪のつき方だろうか 血行か? いや、それなら条件は変わらんだろう。
そんな事ばかり考えていたら春が来て夏になり、半袖の季節となってしまった。パツパツだな。半袖シャツ。
今年こそは、半袖を着よう。
そう決意しても、なかなか着れない。
どうしてだろう。
どうして着れないのだろう。
私は今日もそれを、ベットの中で考えている。
【半袖】
半袖にはまだ早いかと
出し渋ってるうちに
世界から袖がどんどん消えて
わたしだけが
取り残されてしまった
『半袖』
今年こそは君の半袖姿を見たかった。
なんで一年中長袖だったんだろう?
悩みに気づいてあげられていれば、
君の半袖姿を見られたのかな?
常夏の国に住んでみたいな
僕の国にもずっと半袖派の人がいるけど
そういう人にちょっと憧れてる
夏が嫌いだと言うから、その理由を訊いてみた。
まず一つ目。シンプルに暑いから。判る判る。三〇後半の数字も、アスファルトを歪める陽炎も、ほんとうにげんなりする。
二つ目に、汗が気持ち悪い。流れていくのも、服が張りつくの、ベトベトするのも、すべてが気持ち悪い。
三つ目が、バカがいつも以上にバカになるから。なんだそれ。どうやら、バカが公園に集まって酒盛りしたり花火したりで、毎年毎年夜中までバカ騒ぎしているらしい。家が公園に近いってのも考えものだ。
それから、と言いかけて、止めた。視線は顔の少し下辺りにいた気がする。
とにかく嫌いなものは嫌いと、この話は終わりだと口を閉じてしまった。
後に残ったのは、夏の始まりを告げる鳥の声と、開け放った窓から吹き込む風。
風に吹かれ、前髪がさらりと揺れた。
ぼんやりと、はぐらかした四つ目は想像がつく。きっと、たぶん、同じ理由だと、なんとなく感じている。
衣替えで短くなった袖の、そこから顔を出すしかなくなった二の腕に、そこはかとない恥ずかしさを覚え、目を逸らすしかないのはこちらも同じだから。
半袖
いつの間にか着られるようになった
でも朝晩は少し肌寒いかな
あの蒸し蒸しして 雫が垂れてくる季節まで
カウントダウン 3 2 1 Let's Go!!
太陽と仲良くなって、こんがり焼いてもらお(๑・̑◡・̑๑)
半袖(同棲時代②)
「只今より衣替え及び断捨離を敢行する」
………。何の宣言だ、何の。
突っ込もうかと思ったが、せっかくのやる気に水を差すのは勿体ない。
相手の服が収納部屋の約8割を占めている現状を鑑みて、俺は大人しくその発言に頷いた。
「おう。ようやく重い腰を上げる気になったか。いいんじゃない、家も整うし綺麗になるし」
「夏服への衣替えだからすぐに終わると思う。断捨離も頑張ってみようと思って」
いつになく稀に見ぬ意気込み。これは期待できそうだ。
「すぐに終わるから、待ってて」
余裕の後ろ姿で去って行く彼女に何の疑念も持たなかったが、
―――この時俺は失念していた。
彼女が途轍もなく迷いがちで二の足を踏む傾向にあるということを。
どのくらいの時間が過ぎたのか。
………部屋に入ったまま戻って来ない。
それとももう終わったのか?
「ねえーーーーーーー!!」
ばん、とドアが開かれたのはその刹那。
―――彼女が叫んだ背後に垣間見えたその光景は、察するに充分な展開が広がっていた。
「無理、終わらない」
「………どうしてそうなった?」
足の踏み場もない。
夏服という夏服が辺りに散乱している。
「だって、ここに引っ越してきた時の思い出の服しかないんだもの!」
覚えてる? この半袖のワンピースとか、
淡い水色のスカートとか、
シースルーの上着とか。
「………」
正直に言おう。どれも全く覚えていない。
―――けれどひとつひとつ懐かしそうに説明する彼女に、俺は溜息をつきつつ笑った。
「………じゃあ、とりあえず仕舞っていくか?」
「うん」
結局俺も手伝いながらほとんどは処分できず、衣替えだけなんとか遂行する。
『半袖のワンピース』
あれは確か初デート………だったような?
―――もし後で話題に上り、詰められたら厄介だ。
当時の記憶をあれこれと引っ張り出す。
しかしいくら思い出そうとしても朧気な彼女の格好に鬱々と頭を悩ませ、彼はその日の終日神経を擦り減らす羽目に陥った。
END.
半分じゃないのに 半袖
七分じゃないのに 七分袖
・・・・・・長袖 長袖
#5
大多数は半袖を着るのは暑くなったからと答えるだろうが私の場合半袖を着るのは家の中だからと答える。
私は半袖があまり好きでは無い、人前で肌を見せたくないからだ。
半袖を着るのは決まって家の中、誰もいないし自分をさらけ出せる場所だからね。
汗っかきだからそこが懸念点かな、肌を何も気にせず出せるようになりたいよ。
半袖=夏のドレスコード(自分の家のみ)
これが私にとっての半袖の認識
夏でも長袖だねって云われる。
しょうがないよ。皮膚が弱いから。
それに半袖焼けが好きじゃない。
理由は一つじゃない。
そういえば、和服に半袖ってない。
浴衣だったり絽とか紗とかはあるけれど。
斬新な着方はずいぶんと増えたのに、
そういう加工はされてないなぁと思う。
家事をする時は重宝する。
太陽が当たるところでは遠慮したい。
一長一短というのが私にとっての半袖。
その半袖の季節は私の大好きな夏だ。
人々の腕が出だす今、
弾ける世の中を想像してワクワクする。
もうあの頃のような青春なんて無い。
そう分かっていても
とっても楽しみで待ち遠しい。
想像するだけで楽しいんだ。
今年は
素敵な半袖を一枚を買ってみよう。
犯人は、誰なんだ?
全然、違うわ~ってかあε=(ノ・∀・)ツ
お題は👉️半袖👈️
じゃあ~ってかあε=(ノ・∀・)ツ
半袖
夏は苦手です。
太陽の光は、容赦なく照り付け、
そのギラギラとした眩しさに、
私の暗い心は、ますます闇を濃くして。
照り付ける夏の太陽の下で、
陽気に燥ぐ、幸せな人々の声は、
容赦なく、私を追い詰め、
思わず、この世から、
逃げ出したくなってしまうから。
そして夏は、
私に半袖の服を着ることを、
強要してくるのです。
長袖の下に隠れている私の手首。
そこには無数の傷跡があります。
何年たっても消えない、
私の苦悩の跡。
夏は。半袖の服は。
私の過去の痛みの跡を、
死にきれなかった意気地の無さの証を、
白日の元へと晒すのです。
だから。
夏は…苦手です。
私の周りは「夏より冬の方が良い」という人が大半。
けれど私は夏が好きだ。半袖の腕に太陽の熱を感じるたびに、過去の思い出が蘇るからだ。小川のせせらぎ、蝉の声、暑い暑いと嘆きながら友人と通った通学路。私の思い出にはいつも夏がある。
今年はどんな夏になるだろうか
見知らぬ語り部の独り言
半袖を見かけるようになると
今年も夏がやって来ると実感する
部活やイベントが多い季節
誰かの青春を応援しに来たのかしら
あの夏、草いきれ、チャリ漕いで、
町のはずれの駄菓子屋まで。
兄貴に奢ってもらったアイスを食べながら、
「今日はどうする?」って空を見上げる。
田んぼのあぜ道をあてもなくうろついて、
ポンプ小屋の陰で一休み。
駄菓子屋で買った魚肉ソーセージ目当てに、
いつもの野良犬がやって来る。
「あの坂の上の家にさ、東京から引っ越してきたんだって」
その家族には、ひ弱そうな姉妹がいた。
天気のイイ日に傘をさして歩く。
「お前のクラスに来るかもしれないぞ」
鼻をこすりながら、気のない返事をする。
兄貴の勘は当たった。
妹の方が俺のクラスに、そして姉の方は兄貴のクラスに。
ガラス細工のような女の子だった。
空気感の違う彼女は俺達に馴染めずに、
夏の終わりの教室で浮いていた。
半袖シャツの俺達に紛れて、
まったく肌を見せないような長袖ブラウスと手袋。
ひぐらしの鳴く頃に、
ポンプ小屋の陰で話す、姉妹の姉の方と兄貴を何度か見た。
俺は仕方なく、ちょっと離れたところで野良犬と戯れた。
兄貴を取られるような気がして、ムカついて、
妹に意地悪をしたこともあった。
小さい声で「ごめんね」と言われて、自己嫌悪に陥る。
「俺がさ、家を出るって言ったら、どうする?」
兄貴が久し振りにアイスを奢ってくれた。
「なんでだよ」
兄貴がチャリの後ろにあの娘を乗せて、
学校から帰る姿も何度か見た。
「なんでだよ」
兄貴は何も答えなかった。
それから数ヶ月後、あの家族が引っ越していった。
妹の方の持病が悪化して、
東京のデッカイ病院に入院することになったらしい。
療養のためにこの町に来たはずなのに、
自然の力では彼女を治せなかったってことか。
俺の自己嫌悪は消えないまま、
「ごめんね」は宙ぶらりんになる。
冬の寒さを感じ始める頃、
兄貴と駄菓子屋の前で空を見上げてた。
「今日はどうする?」
兄貴は上の空で、ずっと遠くを見つめたまま。
「最近、あのワン公の姿が見えなくてさ」
高校を出たら、東京へ行くと言い出した兄貴の、
オンボロのチャリを蹴飛ばした。
兄貴は肩を落として、「ごめんな」と呟いた。
俺にじゃなくて、あの娘に伝えて欲しい。
「ごめんね」と。
短い夏の終わりの季節に、
この町を好きになってもらうことも出来なくて。
本当は、好きになって欲しかった。
この町のことも、兄貴のことも、俺のことも。
次の夏、草いきれ、チャリ漕いで、
町のはずれの駄菓子屋まで。
去年は兄貴が奢ってくれたアイスを自分で買って、
「今日はどうする?」って自問自答する。
半袖から伸びた腕は真っ黒に焼けて、
これじゃあの娘と釣り合わないな、なんてバカなこと考えて。
大学の夏休みに、もうすぐ帰省する兄貴を心待ちにしている。
季節が変わり気温も徐々に上昇。
汗が滴り長袖なんかとてもじゃないけど着られない。
長袖だと見えなかった逞しい腕。
鍛えられた腕に私は見惚れた
衣替えの時期が来た。今まで来ていた黒い長袖のセーラー服はクローゼットへと仕舞われ、代わりにクリーニングのビニールがかかったままの夏服を取り出す。白いセーラー服。襟は黒で白の2本線。スカーフは冬が白で夏は黒に変わる。モノクロのセーラー服。
スカートは夏も冬も変わらず同じ。熱いったらありゃしない。黒は日差しを吸収するから余計だ。
モノクロのセーラー服が私はあまり好きじゃなかった。
衣替え。学校へ行くと皆白い制服に身を包んでいた。男子はブレザーを脱ぎ、女子は夏物セーラー服に。移行期間だからまだ冬服でも良いのだが、最近暑かったせいか誰も冬服は着ていない。みんな長袖セーラー服。まだ半袖を着ているのはほんの数人だ。暑いからと半袖を着てきたのだが、若干目立って恥ずかしい。
私は一番後ろの角の席。教室全体が見渡せる席。ここからみんなの後ろ姿を見ると圧巻だ。
白いセーラー服に黒い襟。髪も黒くてモノクロ。スカートも黒くて間に挟まれた白が良く映える。靴下は黒。上履きは白。まるでオセロみたいだなと、1人で笑ってしまった。
黒いセーラー服は好きじゃ無い。暑くて、地味で、つまらないから。せめてスカーフが赤とか緑だったらどんなに良かったか。この色が役にたつのなんて、葬式の時位だろう。そんな風に思っていた。
けれど、黒と白だから。たったの2色しか無いからこそ生まれる発見があるのだと、ふと思ってしまった。
冬服はほとんど黒でスカーフが白。まるでツキノワグマ……いや、カラスかな。夏服はオセロの様で、白の割合が多いからパンダかもしれない。
そんな風に考えたら、このモノクロなセーラー服も悪く無いかもしれない。
半袖から覗く肌の色。テニス部の子は既によく焼けて黒くなっている。これから夏に向けてどんどん黒くなっていくんだろう。去年は日焼け具合を同じ部活の子と比べていた。日差しチャートなんて呼ばれていたな。制服が白いから余計にわかりやすい。
そう考えたらやはりモノクロなセーラー服も悪く無いかもしれない。
窓から風が入ってくる。半袖は流石にまだ早かったようだ。ニットベストをバッグから取り出し被り、スカーフをベストの胸元から出す。
学校で指定のカラーは無い。スカーフが黒いから、ベストやカーディガンの色を選ばないのも利点かもしれない。
そうだ。案外モノクロのセーラー服も悪く無い。悪く無いな。
学校が終わり帰路へと着く。今日は駅に用事があるので家とは反対方向へと向かっていた。駅方面へ進むと他校の生徒が増えてくる。何処も今日から衣替えだったのだろう。夏服の生徒で溢れている。
ふと目に留まった青いセーラー服。あそこの学校の夏服は冬服と色が変わって可愛い。
あっちのセーラー服の学校は冬服と夏服で色が変わらないが、元々のセーラー服の色が紺色だ。スカーフも赤色で可愛い。
隣の芝生は青いというが、他所の学校のセーラー服を見てしまうと自分の学校のセーラー服はどうも地味に見えてしまう。
モノクロのセーラー服。響きは良いが見た目はダサい。やっぱり私はこのセーラー服が好きにはなれなさそうだ。
#半袖