『半袖』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
半袖
まだ少し
肌寒いような
もうすぐ
やってくる
半袖の季節
暑い夏を
乗り切ろう
なな🐶
2024年5月28日1350
半袖
大人になってからは、半袖1枚で外出しなくなった。
室内に入ると肌寒いし、自分の肌に自信がないから、隠れていた方が気が楽。暑さへの対策より、自分の安心を求めがち。
特に、肘を隠したい。カサカサの私の肘。すぐに頬杖を付く癖を直したい。
もう暑いよね…
半袖で昼間過ごして丁度いいくらいだけど
夜は夜で寒くて厚着してしまう…
皆さん風邪をひかないように気をつけてくださいね
“半袖”
初夏から チラホラと半袖の人を見かける
「元気印」なイメージの “半袖”
四季を問わずに着る人も
その人は やっぱり「元気」なのかな?
とっても 寒がりで
ちょっと 日差しが苦手で
ちょいと 腕が太めな
私には…
あまり縁のない 服装 アイテム
“半袖”
調子に乗って半袖半ズボンにしたけどさ、まだ寒かった。
「半袖」
夏はみんな半袖を着てる。
私も去年までは普通に着てたのに、、
今年はもう着れない。
『半袖シャツ』
半袖のシャツ ギンガムチェックの半袖シャツ 泡立ったばかりのホイップがあなたを甘く染めてしまう
電気の悪魔が夏に備えて節電対策しているよ 夕暮れ時は距離を感じる タンスに閉まった長袖シャツ 距離を感じる
半袖のシャツの釦を二つ開け夏に繰り出す放課後の君
************
半袖
************
所感:
たまには短歌
彼は中2の夏に転校してきた。
伏せる瞼にどこか影のある真っ白な美少年で、女子も男子も彼にドキドキしていた。
半袖からのびる腕には、大きな傷跡があった。
赤黒いそれは生まれつきのようにも、何かひどい事故にあったかのようにもみえて、誰も彼のそれに触れることはなかったのだ。
隣の席だった私が、思わず聞いてしまうまでは。
「その傷、どうしたの?」
彼は、その綺麗な顔をこちらに向けることなく、淡々と話した。
「昔、猫を殺したんだ。」
窓にはりつく蝉が、私の耳を蝕むようにけたたましく鳴いていた。
「それからこの傷ができた。どんどん大きくなっている。もう隠すことも諦めた。」
彼はそれから、数ヵ月もたたないうちにまた転校してしまった。私はしばらく、半袖姿の彼が目に焼きついたままでいた。
今でも夏がくると、あの猫の目の形のような、おぞましい傷痕を思い出してしまう。
「『 あっつ!!! 』」
「まだ5月だよ…」
『長袖間違えたかな』
君と初めて出かけたあの日
太陽がジリジリと照りつける
「セミ鳴いてない?」
『絶対違う虫だよ。俺この鳴き声聞いたことないよ笑』
「え、じゃあ誰?」
『虫に対して誰って何 笑』
2人でたくさん笑いあった
君の笑った顔、好きだなぁ
何気ないことでドキドキしてるのは私だけなのかな
顔がすごく熱い
この熱さは、太陽のせい?君のせい?
#半袖
(半袖)
暑くないの?
台所から顔を覗かせ、持っていたおたまで私の着ている服を指す。フローリングの廊下に点々と落ちたスープを見て、思わず眉間にシワを寄せる。
——昨日よりは最高気温低いし。日焼けしたくないし。これでいいよ。
——ああ、そう。
大雑把で余計なことを気にしない母は、それ以上何も聞かず、コンロのそばに戻って行った。母のその性格はたまに私のストレスの原因だが、私の行動にそこまで干渉しない点については、正直助かっている。
朝のショートホームルームで、登校し、整列した生徒たちを、一番後ろの席から眺める。真っ白でサラサラとした布地から、少し日に焼けた肌があらわになっている。涼しげに雫を流した腕が、長い監禁から解き放たれたように、自由を満喫している。
半袖だ。
真夏の蒸し暑さを拭い去るように、生徒たちは白い歯をみせて、青空のように爽やかに笑う。
ねえ、長袖で暑くないの? もうみんな、半袖だよ。
と、トモダチ、は言う。
——うーん、まあ、暑いんだけど。このブラウス、思ったより薄いから。そんなに暑くはないよ。
——へえ、そっかあ。ねえ、明日は半袖着て来なよ。
——なんで。
——なんでって…だって、みんな半袖だし、集団のなかで一人だけって、おかしいじゃん?
別に、一人だけが嫌とか、みんなと一緒がいい、とは思わない。やんわり断ってから、次の授業の準備を始めた。廊下でヒソヒソと話をしているトモダチ、が、 協調性ない〜 と笑っていたのは、聞いていないふりをした。
午後の初めは、体育の授業だった。太陽が高く昇り、熱い光が降り注ぐ。野外授業だったこともあり、熱中症対策として、半袖・短パン推奨で授業を行うことになった。
——おい、そこの女子、長袖脱げ。
私は脱ぎたくはなかったので、はい、と返事をしつつ、そのまま過ごした。
放課後、先ほどの体育の先生に呼び出された。教師が言ったことは無視せず、守れ。だそうだ。
——少し、寒かったんです。次回も着ていてもいいですか。
——ハア、さっきも言っただろう。教師が言ったことは、絶対だ。どうせ、日焼けしたくないーとか、そういう理由だろう。寒かっただなんて、具合でも悪くない限り、ありえない。嘘をついたな。…お前の評価、少し下げておくから。お前の行動一つ一つが、俺からの評価につながってること、覚えておけよ。
空には少し雲がかかり、家に帰る頃には、夕焼けが汚い色に染まっていた。こびりつくような湿気が鬱陶しい。シャワーでも浴びてしまおう。そう思い、台所の奥にある風呂場へ向かう。床に残っていたスープの油が足の裏について、気持ち悪かった。
浴室にある、大きな鏡の前に立つ。
これを見れば、あいつらは私をほんの少しでもわかってくれるだろうか。
気持ち悪がらずに、怖がらずに、そのままで、私を受け入れてくれるだろうか。
半袖で誰かの前に立つ自分を想像して、口角が、歪んで上がる。そんなことできてたら、今、こんな気持ちになっていないのに。
ボロボロになった腕は、今日も無意識に、小さな銀色に伸びる。涙の代わりに流したものは、胴を伝い、足を伝い、排水口のヘドロに溶けた。
彼はお気に入りの半袖シャツを着なくなった。
服が破れるのを恐れて、大事な時に着ると決めたから。
久しぶりに着たのは友達と遊ぶときだった。
子供の頃の彼は全ての半袖の服がお気に入りだった。
そんな彼は、夏休みのほぼ全てを半袖で友達と過ごした。
毎日が大事な日だったから。
【半袖】
暑くなってきたし、そろそろ衣替えの時期かな。
でも、長袖から半袖に変わるのって少し勇気がいる。
制服が半袖になると、
キラキラの夏が来たって感じがする。
スポドリ片手に海ヘ山へ飛び出そう。
(インドア派も水分補給は忘れずに)
半袖/2023.05.28
もう半袖は着れない。
No.51『長袖』
散文/掌編小説
彼女はいつも長袖のシャツを着ている。もしかして虐待されていたり、タトゥーでもあるのかなと思ったら、単に寒がりなだけだった。
お題:半袖
思い出すのは夏の前日
半袖になれない腕を抱えたあの日々
君が淡々と巻いてくれる包帯が眩しかった
痛いのは此処なんだからね、と
人差し指で向かい側の
みぞおちをトントン叩いてさ
触れたいのに触れられるのは
僕の脆く赤いとこばっかりだった
手当ての意味を知った僕が
それからずっと先の、いま
それらを懐かしく
眩いばかりのひかりみたいに、胸に抱える
制服が夏服に切り替わって、斜め向かいの席に座る彼女の腕にほくろが三つ、並んでいるのに気がついた。それが初恋。
オリオン座の三ツ星みたいに、そりゃあきれいに並んでいたよね。星座詳しいのかって?全然。オリオン座と北斗七星しか分かんない。
いや、何もなかったよ。だって、何て声かければいいのよ。あなたの腕のほくろが好きですって、変態か。……変態だな。
あとまあ、正直苦手なタイプだった。あまり誰かと喋ってるの見たことなくて、いっつも何か分厚い本読んでる感じの。それでもさあ、恋する乙女としては何と言うかこの、少しでも相手のこと知りたかったりして、彼女が図書室で借りて読んでた本を自分でも借りてみたりしてさ。あ?ストーカー言うな。
そしたらこれがまた、クッソ難解で。あの頃に比べりゃ本も少しは読むようになったけど、多分今読んでも難しくて分かんないと思う。内容はさっぱりでもタイトルめちゃめちゃインパクトあったからそれだけ覚えてるんだけど。『夜のみだらな鳥』っての。
本当に好きだったのかって言われてもさあ。恋ってそんなもんじゃない?理不尽で不公平で暴力的なの。人柄どころか顔でさえないのよ。オリオン座みたいなほくろがたまたま目についたとか、そんなふざけた理由で。それでも恋してた。
あー、なぁに語っちゃてるかねえ。まあ要するにあれよ、半袖は罪って話。それだけ。
半袖
みずいろの
ワンピースを着て
リボンのかわいい
麦わら帽子で
たいやきたべて
幸せそうに
ほっとしている君
39半袖
誰かの半袖を見て嬉しくなるのも、ちょっと後ろめたくなるのも、きっとそれが恋だからだ。
そんなことを考えながら、駅から妻が出てくるのを待っていた。結婚30年になるが、軽やかな薄手のカットソーに衣替えした姿を見ると、今でもなんとなく心が踊る。今日は久しぶりに、外で待ち合わせて珈琲でも飲みに行く予定だった。梅雨入り直前の重たげな空を見上げる。傘を忘れてしまったので、帰りは年甲斐もなく相合傘になるかもしれない。