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思い出すのは夏の前日
半袖になれない腕を抱えたあの日々

君が淡々と巻いてくれる包帯が眩しかった

痛いのは此処なんだからね、と
人差し指で向かい側の
みぞおちをトントン叩いてさ

触れたいのに触れられるのは
僕の脆く赤いとこばっかりだった

手当ての意味を知った僕が
それからずっと先の、いま

それらを懐かしく
眩いばかりのひかりみたいに、胸に抱える

5/29/2023, 9:38:49 AM