『半袖』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
もうだいぶ暑い季節になってきた。
それでもまだ私は長袖を着ている。
もう半袖になっても良いのだが、私の肌はどうにも太陽の日差しが苦手らしい。
だからこんな暑い季節になっても私は長袖しか着られないのだ。
仕方ない、こればかりは。
だが私が唯一気軽に半袖になれる時間がある。
それは夜だ。
夜に太陽の日差しは無い。
ただ、綺麗な月がぼんやりとした光を発しているだけなのだ。
暑い日差しはなく、生ぬるい空気に包まれ、ただ月の光が地を照らしている。
半袖になって歩く夜道は肌に触れる空気が昼とは違い優しいのだ。
夜こそ半袖でいるのが心地よいものだ。
突拍子も無いのが君の性格だった。
クーラーはまだ早いから窓を開けて暑さを凌ぐ午後、突然玄関の鍵が開いた。鍵を共有している人物は一人しか居ない。
「夏が来たぞ!」
半袖短パン、それと浮き輪。5月はまだ夏じゃないけど。てか何才だよ。苦い顔で表現したはずだったのに、都合の悪いことは無視される。昔からだからもう慣れた。
「海行こう!海!」
夕陽の沈むのが良く見える時間になって、二人で砂浜に座り込んだ。一時間はここに居ただろうか。
「今日半袖でも暑いね!お前長袖じゃん!暑くないの!?俺はタオルがびしょびしょ!あぁこれ海に落としたからか!」
君がはしゃいでたの見てただけだから逆に寒いくらいだけど。てか今一人でボケて一人で拾った?
誰もいない海辺に君の声がやけに響く。ただでさえうるさいのにエコーが掛かって騒音を際立たせている。君は気にすることも無くひとりでに話し続けていた。のに、ふと、言葉が途切れて、不安になって君を見上げた。君は予想外にも優しい目でこちらを見ていた。頬が赤いのは夕陽か、それとも。
「ねぇ、俺の事さ。…好き?」
突拍子も無いのが君の性格だった。
お返事は砂浜に書く。
『すき』
「本気?!嘘じゃないよな!!ねぇ俺まじ大事にするから!!付き合って欲しい!!」
嘘じゃないよ。好きでも無い奴の水遊び一時間も見れないだろ。さっきの恥じらいどこいったんだよ。
君は律儀にお返事を待つ。珍しいくらい黙り込んでいて、砂浜を見ておけばいいのに視線がずっとこちらを向けられていて、それがずっともどかしい。
『よろしく』
君の手が好き。声が出せないから公園で一人弁当を食べていた自分に、手を差し伸べてくれた時から。思い返せば、君はあの時から突拍子も無かったな。公園で弁当食べてる人に向かって「ババ抜きしようよ!二人で!」って言ったの忘れたとは言わせないからな。ていうかあの時真冬だったのに半袖じゃ無かったか?変わんないよな、君。
「俺は絶対一人にしないから!!」
何度も聞いたセリフ。
変わらない君の言葉だから信じられる。
#半袖
いつだって満たせない何かを満たそうとして。
結局は、中途半端なままで終わって。
比べられたくなくて、勝手に比べて落ち込んで。
否定した先に、あるものなんてタカが知れていて。
そんな思いを抱えたまま、また今年も”半袖”に腕を通す。
いつになったら、前を向けるんだろう。
半袖
冬はいつも黒いパーカー
気温が上がり始めた初夏
白いブカブカのTシャツ姿はとても新鮮で
まるで初めて二人で会ったかのように緊張した
細身の体から伸びる腕はやはり細かった
猿腕なんですよ
ほら、肘と肘がくっついちゃうんです
腕をくっつけて、ほらね?と笑う君
ほんとだね、と笑うと満足そうに少し照れくさそうに視線を外す
少し後ろを歩きながら横目で半袖の君を眺める
もういつものすました顔に戻ってる
惜しい
さっきの表情良かったのにな
眼福、ごちそうさまでした
心の中で手を合わせる
半袖
もう直ぐ6月ですね。6月の梅雨に入る前の短い期間が、小さなこの戸建てでは過ごしやすく、身体的にも楽な季節です。
そろそろ半袖を用意しなくては。
わたしのお気に入りの半袖は、襟付きのタイプのシャツ。ボタンダウンで無くても良いの。
真夏は暑くて困りますが、襟付きのシャツが好きなんです。
もう断捨離してるはずなのに、最近また鮮やかなチェック柄の襟付きシャツ、購入しました。綺麗な色で、好きな形の服を着れば沈んだ気分もすこしは上がります。
過ごしやすいこの家で、お気に入りのシャツを着て過ごす。
自分で自分の気持ちを上げないとね!
明日は久しぶりに君に会えるから、うれしくて、ついはしゃいで猫をからかったら、腕をジャリッと派手にやられちゃってさ
ちょっと半袖はムリだな
買ったばかりのブルーのシャツ、着て行きたかったんだけどな
でも、傷が治った頃にもう一度会えたら、そのときは絶対に着て行くんだ
そうなるといいな…
半袖の季節がやってくる。
のに、、最近はやけに気温差が激しいったら。
から今日はミスった。
こんな急に寒くなるなんて聞いてない!
おしゃれしてきたのに!
せっかくの、デート、おしゃれしてきたのに寒すぎる。
ふわっ
「え、、?」
肩に上着が、、
『今日の服かわいい。いつもかわいいんだけどオシャレしてきてくれたんでしょ?この前買ったって言ってた。』
『でも風邪ひかれちゃ困るからこれ羽織って』
「あ、、ありがとぅ、、」
胸の奥がキューっとなる。
君のにおいだ、、包まれてるみたい。
「へへっ、、半袖も悪くないっ」
『ん?おー?なんだそれは笑違くないかー?笑ははっ』
かわいいなぁと頭撫でてくれたから
OKとする笑
半袖の服にはあまり良い思い出がない。
真新しく、きれいなセーラーの夏用制服を着たあの娘も、
清楚で素敵なTシャツを着たあの娘も…
私の目の前で大きなトラックに轢かれて亡くなった。
それ以来、私は友達をつくらない。
私は、私を死神だと思うようになったから。
#半袖 2023/05/28
昨日から半袖に変えたきみ 制汗剤カバンに入れてきたきみ もう夏じゃんね 海行こうね
【半袖】
「うぅ、寒い。」
それはある真夏日のことであった。
外にいれば熱中症になることは明白。
そうなれば室内にいるしかない。
そう思って室内にいくと涼しかった。
身体中の熱を冷やしていく空間は気持ちが良かった。
しかし、しばらくしてその気持ちは終わりを迎えた。
あれだけ気持ちの良かった空間が、突如として私に敵意を向け始めたのだ。
体温は徐々に下がり始め、身体は震えだした。
「寒い。」
猛暑の日である。上着などは着ておらず、着ているのは半袖であった。
寒さが身体を支配した頃、私はもう一度外に出ることにした。
「暑い。」
先程まで冷えていた身体が再び熱を持ち始める。
額には汗が滲んできた。
「もうダメだ。」
暑さを全身で感じながら、逃げるように室内へと入っていった。
そしてまた、身体を冷やすのだった。
次の日、私は風邪をひいた。
半袖だけでは私は夏を乗り切れなかったようだ。
その日、私はカバンの中に上着を入れてからベッドで眠るのだった。
そろそろ夏に近い
衣替えの季節だ
っていうか半袖カスタムしたい
ジャージも半袖買いたいしな
「あぢー、なんで長袖なんだよ」
「半袖ないから」
「脱げば?」
「それもそうだな」
ぬぎぬぎして
「…ちょわ、わ////」
「スポブラ少し小さかったかな…(ボソッ)」
「はみ出てるって…!///」
「わりぃ、」
「えー、//(ジト目)」
「暑いな」
「…うー、うん//」
「あ、?」
「…?」
「すっ、すぐる、見て!」
「わぁお、すごく…おおk//」
「お、先輩らよっす!」
ちょっと気まずかったからちょうどいい
「ってか、なんで脱いでんだよ」
「…?暑いからですかね、?」
体育座りして
「寄せるな寄せるな!」
「何をですか」
「ごめん、千兎聖、俺急用!」
「あ、うん、気をつけね」
「おう!」
「先輩たち座ったらどうです?」
「…そうだね、悟座ろ」
「…はいはい」
「最近はあっついですね」
「そうだねぇ、日焼けしちゃう」
「ふふっ//逆に五条先輩日焼けして黒くなってたら面白くないですか?」
「たしかにー」
「あ?日焼けしねぇよ、無下限してるから」
「…ん」
「そろそろ寮に戻りますね」
「オッケー」
「じゃあねろんかちゃん」
「それにしても、悟、ナニそれ」
「お前もな」
初夏
雪が降っている
ずっと
しんしんと降り積もって
溶ける様子はない
名も知らぬ君
朝にほんの一瞬すれ違う君
こんにちは すら話しかけられない
ただ
すれ違った後に
ほんの少し
君の後ろ姿を見つめる
軽いのに ふわふわと
僕を魅了する
明日も
僕は君とすれ違って
幸せを積もらせる
5
半袖を着た君
しっかりとした腕で
引っ張ってくれる
厚くて力強い
そんな君と並んで
いつまでも、歩いて行きたい
これからも、ずっと・・
北向きの部屋はまだ冷たい空気だけど、外は夏の気配がしていたから、あなたにも半袖着せてあげる。Tシャツの似合わない子だから、ワンピース繕いました。夜がもっと耐えられないくらい暑くなったとき、二人で川沿いを散歩しましょう。微笑みを崩さないあなたが唇を揺らしたみたいに見えた。
あなたが好む季節に、あなたが好むその半袖。
その服から伸びる少し逞しい腕が好きだった。
その腕で抱き締めてくれるその時間が好きだった。
あの日少し恥じらいながらはにかんで囁いた愛はもう私のものでは無いのね。
いつまでたっても辞められなかったその煙草。貴方からするニコチンの香りがいつしか愛おしくなってた。
1日かけて馴染んでいく貴方の香水が貴方の匂いになっていくのが好きだった。
こんなに好きにさせたくせに、遊びだったなんて馬鹿みたい。
あの子にはもっと甘い愛を囁いていたの?
こんなになっても好きだなんて、つくづくやになっちゃうや。
あなたが入り浸っていたあのワンルームマンションは今頃誰かのもの。
私がのめり込んでいた貴方も今頃誰かのもの。
#半袖
〔お題:半袖〕
【タイトル:夏の恋人】
眩しい青空。じりじりと皮膚を焼く日差し。
蝉の鳴き声に包まれて、何回めかのデートの帰り道を、言いたいことも言い出せず、僕はただ歩いていた。
僕の前を歩くのは、僕の恋人。
サラサラの髪をなびかせて、静かに歩いている。
もうすぐ恋人の家につく。
今日別れたらしばらく会えないんだ、いわないと。
そう思っても、気持ちばかりが先走って、言葉が出てこない。
あと、十何メートル。
恋人が振り返る。
「…じゃあ、ここで。デート、楽しかったよ」
「う、ん」
言葉がつっかかる。言いたいのに、言わなきゃいけないのに。
「またね、バイバイ」
恋人が顔を背けて歩きだす。
今しかない。
「っ待って」
恋人の短い袖から出る、うっすらと汗のにじむ白い腕をつかんだ。彼が振り返る。
僕の全身からも、緊張と暑さで汗が吹き出てきた。
「あの…別れ際にこんなこと言うのあれだけど、えっと…い、いつからでもいいんだけど…
…いつか僕と、一緒に暮らしませんか…?」
僕たちの間に風が吹き抜ける。
「…ふふっ、……はい」
あのときの彼の美しい笑顔を、僕は忘れない。
範囲は広いが
袖というだけで
着類の可能性が高い
そこに半分の半
確定だ
実際には半分ではない
短袖とは言わない
でも短パンはある
丁寧に七分などもある
結局袖が短いこと
袖がないのも駄目で
たぶん半分も長いかも
それよりちょっと短い
そのあたりが
半袖。
「ほら、青信号だぞ!行くぞ!」
後方から走って来た男子に手首を掴まれ、一緒に走る。
今日から半袖の夏制服。
あれ?
こいつ、こんなに逞しい腕してたっけ!?
全力疾走で鼓動が速い。
ドキドキが、止まらないよ。
暑くても
腕にシミができるのを恐れて
長袖を着る。
どうしても半袖の時は
日焼け止めを持参!!
こまめに塗る!
やんちゃな年下幼馴染
私とは真反対の明るい君は夏の間は半袖で
楽しそうに水飛沫
眺める私を見つけては太陽を背負って手を伸ばす
遊ぼう!
小麦にやけた腕に引かれて
君の背中はまだ小さい
#半袖