『勿忘草(わすれなぐさ)』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
勿忘草(わすれなぐさ)
思い出も、記憶も、あなたと出会った日も
''私''は全部覚えている。
お願いだから、私のことを忘れないで……。
勿忘草
あなたのような人とは、もう出会えないと思う。
大人になっても、私を忘れないでほしい。 私はもうあなた以外の異性は好きになれない。1番あなたが好きだから。
「勿忘草」
あなたと出会った記憶
私の中で一番綺麗で素敵な記憶
私たちが紡いでいった物語
私たちがつくっていったこの世界(ユートピア)
大切な記憶、だけれどあなたは忘れてしまうの
でもどうか忘れないでいて
私のことは覚えていて、忘れてしまわないように
小さな箱庭(小瓶)に入れて綺麗なままで残しておきましょう
勿忘草(わすれなぐさ)
花言葉を検索してみた。
『私を忘れないで』
らしい。
私は誰の記憶の中にいたくない。
早く私の存在なんて忘れてほしい。
勿忘草
勿忘草に囲まれながら、ぽつんといる私。今では何も思い出せない。
私は何者であったのか、今何をしているのか分からない。
空を見る。群青色で、とてもとても綺麗だった。
青。青。全てが青に囲まれていて。
あれ、この気持ちはなんだろう。なんで私、こんなに悲しいのだろう。止まらない。止められない。悲しい気持ちが溢れてくる。けれど何故悲しいのか、思い出せない。
なんで悲しいのだろう。なんで辛いのだろう。
私は、誰かに手を引かれた。
「勿忘草…そうですか。貴方はとても幸せだったのですね。」
私はどこに連れて行かれるのだろうか。
勿忘草。君は花言葉を知っていた?
突然、この世からいなくなってしまった君に、
ずっと伝えたかったのに。
自分の言葉では伝えることができなかった。
なかなか、勇気がでなくて、、、君の病室に飾っていたよ。
晴れのち勿忘草の予報通り、午後に勿忘草が降ってきた。平野部でもうっすらと積もるかもしれないとのこと。まれに「Forget-me-not」の文字が落ちてきて、それを見かけたら幸運のサインだって話もある。
とにかく今日は、誰もが誰かを忘れられない日。
勿忘草色の髪の彼女が僕の脳裏に焼き付いている。
産まれる前の記憶だ。
まるで忘れないでとでも言うように鮮やかに残る彼女は、結局大人になっても会えてやしない。
「一体誰なんだろう?」
会いたい、そう思いながらも僕は別の女性に恋をして、結婚をし、子供が出来た。
「ねぇ、お父さん。せっかく大学生になったから髪染めてみたの」
僕の部屋の扉を開けた音を聞いて振り返った瞬間、勿忘草色が広がった。
「……お前だったのか」
「忘れないでって言ったでしょ?」
鮮やかな勿忘草は、あの時よりずっと愛おしく忘れがたかった。
遠く離れて時も経つうちに
相手を思う時間が減り
忘れていくのは私の方なのに
忘れないでほしいと願う私は
わがままなのかもしれない
今夜またキミと温まる寝室で
今日の記憶を残して眠る
朝起きて気付けば夜の日々でさえ
今のキミとの記憶が愛し
お題:勿忘草
勿忘草(わすれなぐさ)
忘れないでとは言わないよ
人の記憶は儚いものだから
わがままなんて言わないよ
私は我慢強い女の子だから
遠い異国へ去るあなたは。
きっと私のことなど忘れてしまうでしょう。
港に立って見送った船は。
無慈悲にも小さくなっていく。
涙を流すのは癪なので。
私のことを忘れないでと。
すがって引き止めたかった想いごと。
波に揺れる水面へと、摘んだ勿忘草を投げ捨てた。
【勿忘草(わすれなぐさ)】
勿忘草
大好きな貴方へ
この間
おじいちゃん おばあちゃんになっても
ずっと一緒に 居ようねと話したね
2人で泥んこに なりながら
ガーデニングをしたね
花の種類を
なかなか 覚えれなかった貴方に
花言葉を伝えながら 説明したっけ
いつの間にか
私より花に 詳しくなってて
少し悔しかったな
気がつけば
いつも笑ってて
素敵な思い出ばかりだよ
だけど
私はもうすぐ 旅立ちます
天国に行く前に
言いたくて
言えなかった言葉があるんだ
勿忘草の種を
お庭一面に撒いていきます
どうか
私を忘れないで…
勿忘草
あなた好みの色に染まった
可憐な花を身にまとい
通り道で待ちふせては
春の訪れを告げる、勿忘草
私が手にした勿忘草。一体、誰に贈れと言うの?
先輩の卒業が刻一刻と迫っている。私は受験も終わっていない先輩には今は何も出来ない。私の勝手な片想いで先輩の受験を邪魔したくないから。
無口なくせに友達とは楽しそうに話して…先輩達と話して私が笑うとまたツッコミを入れたり…私には幸せすぎる時間だった。でも
「お疲れ様です」
「お疲れ様です」
と小さく返す先輩後輩のやり取りが私は1番好きだった。いつも追いかけてばかりなのに、同じ場所で私にだけ返してくれる言葉だから。些細な事でも…一緒に居られることが私の1番の幸せだった。誰に何を言われようが気にしなかった。先輩がいたから記録が伸びた。…あぁ、そうだ。私が最後に先輩に贈るのは勿忘草なのかもしれない。
ーDo not forget meー
「へぇ、そうだったの。大変だね」
私が笑いながら一緒に帰っているのは隣のクラスの男子である。仮にT君とでもしておこう。うるさいけど、結構良い奴で私は話してて楽しかった。これで今日も平和に終わるだろう…そこにニョキっと現れたのは幼馴染くんだった。
「うわぁ!?」
なんでこんな時まで一緒になるの!?少し後ろにいて同じペースで歩いていたはずなのに。幼馴染くんは私とT君の間に入った。そして、私の居場所を奪うかのようにT君と話し始めたのだ。…いじわる。T君と別れると幼馴染くんは急に無口になった。私が何を言っても反応無し。
「君のこと好きな女子、教えてあげようか?」
気づいた時にはそう口走っていた。でももう手遅れ。彼の目は期待に満ちている。
「誰にも言わないでよ!?君は裏切らないよね?」
「それはどうかなー?気分次第」
ニヤニヤする彼にムカつきながらも言ってしまったものは仕方がないと思い、
「1組の…k…k…クソッ!言えない」
ここで言って裏切ったら私にはもう命がない。
「無理して言わなくてもいいよ」
「じゃあさ、代わりに1つお話してあげる。ある女の子がいました。その子には好きな人と幼馴染がいました。平和だったのに…幼馴染に何かが傾くんだよね」
幼馴染くんの優しさで自然と言葉が紡がれた。幼馴染くんは鈍いから気づかない。それなのに、幼馴染くんは気づいたような素振りを見せていた。漫画の話だけどね。でも、きっと彼は気づいてしまった。私の複雑な心境は誰にも覗けないのに…
私が幼馴染くんに勿忘草を渡すならきっと意味は…
[青空三高・武道場に続く廊下]
柔道部に所属する井河マスミは部員たちと走り込みをしていた。
その先。突き当たりの引戸が開いて、両手に書類の山を抱えた3人の女子が入って来る…
「わっ!」
マスミは急ブレーキを掛けるように、踵を立てたが、女子の先頭を歩いていた横沢タマキはびっくりして書類をぶちまけて、尻餅をつく。
「大丈夫ですか!」
マスミはタマキの右手を取って起こす。
「すみません。この時間、ここの廊下は貸し切りだったの知りませんでしたf(^_^;」
後ろの女子二人が
「ここを通る方が生徒会室に近いから、つい利用するのよね。ごめんなさい」
3人は生徒会の役員だった。柔道部員たちは落とした書類を拾い上げる。
タマキがマスミにたずねる。
「井河君。目開いてる?寝不足なの?」
「よく聞かれるんだけどさ。集中すると無意識に目つぶってる。でもその方が安定するんだわ」
他の先輩部員が証言する。
「お前、つぶってる時の方が強いぞ。マジで信じられん((゚□゚;))」
ドン引きする場面だが、タマキは一瞬、微笑んだ。
[放課後。とある古本屋]
立ち読みするタマキ。そのすぐ横でスーツの米国人、ジャックも立ち読みする。
「分かりやすいね。収穫あったって顔だよ(-.-)y-~」
「分かります?ジャックさんの予想通り、彼が顕著に伸びてます(^^ゞ」
「心眼が無意識にねぇ。私よりタマキ君の方がワクワクしてるよ」
「今まで退屈でしたから。やっとライバルに巡り会えた気がします(^_^)」
[別の帰り道]
ユウキ「このクラスで只ならないものを感じるのは……横沢タマキね。天然な雰囲気なんだけど、得体が知れないわ(-_-)」
ユウキの勘はよく当たる。後に彼女の経歴に驚かされることになる。13歳で海外の大学を卒業していた。先に"能力"に開眼していて、クラスの覚醒者を見極める役回りをしている。
タマキ「それより"勿忘草"なんて、柄にもなく悲哀モノ読むんですね?」
ジャック「もう、読み始めからネタバレやめてよ~(´・ω・`; 」
私にはおばあちゃんがいます。
おばあちゃんは認知症が酷くて、最近では見舞いに行くたびに、「あなた誰?」と聞かれます。
大好きなおばあちゃんにそんなふうに言われるのは凄く
悲しいことだけど、生きてくれているだけで嬉しいです。
だから今日も私は、『勿忘草』を持っておばあちゃんに会いに行きます。
花にも花言葉にも詳しくはないけれど、
この花の花言葉は知っている。
単に、どちらにも「忘れ」という単語が
入っているから覚えやすかっただけだ。
「私を忘れないで」…か。
その人の意識の中に、自分が存在している
という事は、単純に嬉しい。
いるだろうか、私の事を覚えてくれている人
また、私に「自分の事を覚えていてほしい」
と思っている人。
できれば、「忘れないで。」と言わない、
そういう縁を繋ぎたいものだ。
「勿忘草」
勿忘草
「私を忘れないで」
亡くなった人の形をずっと抱えて生きて
いくということは、それだけその人に対して
感情があるということだと思う。
それか、その人の死と自分が密接に関わって
しまった場合もあるのだろう。
形見というのは、
遺された人から旅立った人へ、
旅立った人から遺された人への愛情という
単純なものでいい。
どちらかが苦しむようなものでなくて、
救いになるようなものであってほしい。
「勿忘草」
失うことは淋しいことじゃない
何のために?意味など最初からない
あなたがいてわたしがいる
失うものは何ひとつない
愛を求めて歩いている
いつか終わりが等しくくる
それまで共に歩いてる
渇ききったら潤い求めて
探してる愛の名残りを
失うことは淋しいことじゃない
あなたがいてわたしがいる
テディベア