勿忘草
勿忘草に囲まれながら、ぽつんといる私。今では何も思い出せない。
私は何者であったのか、今何をしているのか分からない。
空を見る。群青色で、とてもとても綺麗だった。
青。青。全てが青に囲まれていて。
あれ、この気持ちはなんだろう。なんで私、こんなに悲しいのだろう。止まらない。止められない。悲しい気持ちが溢れてくる。けれど何故悲しいのか、思い出せない。
なんで悲しいのだろう。なんで辛いのだろう。
私は、誰かに手を引かれた。
「勿忘草…そうですか。貴方はとても幸せだったのですね。」
私はどこに連れて行かれるのだろうか。
2/2/2023, 12:54:34 PM