『力を込めて』をテーマに書かれた作文集
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#短歌 #書く習慣 20231007「力をこめて」
彼には急にいなくなってしまった大事な人がいた。
なんでいなくなってしまったのか、
突然過ぎて分からなかった。
いなくなるなんて考えた事なかったから。
いなくなって初めて彼は気づいたのだ。
とても自分にとって、大事な存在だった事に。
いるのが当たり前だと思っていた彼は、
そんな事に気づかなかったのである。
噂の老人は、彼にこのままではいなくなる事を
伝えたかったのだろう。
しかし彼はそれに聞く耳を持たなかった。
昨日みたペルセウス座。
そしたペルセウス座の意味。
彼はすべてを理解した。
すべては自分のせいだったのだ。
彼は思わず、力を込めて部屋の壁を叩いたが、
その音だけが虚しく部屋中に響き渡る
何もなかった彼の感情には、
後悔、悲しみ、絶望だけが残った。
力を込めて
力を込めて、ぐっと耐える。
誰かに何か言われても、無視をされても
手に力を込めて、ぎゅっと握って、ずっと耐える。
#16 力を込めて
精一杯込めて叫ぶ
貴方に生きて欲しいと
2023/10/8
『力を込めて』
もう 二度と
同じ過ちは犯さない
一人も 残さない
必ず 助ける
動け…動け…動け 心臓!
まだ 終わらすな!諦めるな!
頼む… 戻って来い!
戻って来い!戻って来い!戻って来い!
力を込めて 祈りを込めて
無意識に叫んでいた
微かな反応
瞼がゆっくり動く
息をふきかえした
小さな命
ホッと胸を撫で下ろす
「まだ 終わってないぞ~」
遠くで先輩の声が聞こえる
担架で運ばれて行く
小さな命を横目で見送りながら
助けを求める人のもとに向かう
なんでこんなことしなくちゃならない
運動嫌いな私は重たい足を必死で上げる
体育祭、やる気なんてひとつも無かった
5、10、15、声を合わせて跳んでいく
最高記録は27回
どんどん記録に近づいていく
あと少し、もうちょっとだ
いつの間にかやる気になっていた
きっと私だけじゃなかった
クラス全員やる気で満ち溢れていた
「28!」
周りがざわつき出す
29、30、31、どんどん回数が増えていく
まだだ、まだ跳べる、
最後の力を振り絞る
結果39回、準優勝
優勝は果たせなかったが
私たちのクラスは
きっと学年1の盛り上がりを見せただろう
【力を込めて】
██に手をかけて……
グッと力を込めて……
自分の脈と、相手の脈の速度がすれ違って……
僕は興奮して、
相手はの顔はぐちゃぐちゃに乱れて、
その一部始終を見ていた第三者は、
ニッコリ笑いながら涙を流していた。
そんな過去の話を思い出した、今日この頃。
〜過ぎた日を思う〜
〜力を込めて〜
#力を込めて
堪えて
粘って
諦めなかった
なんてことは1度もない。
歩けなくていい。
立てなくていい。
動けなくていいから
力を込めて-
歌い続ける
最低で、最愛の貴方へ。
力を込めて、愛のプレゼントを。
————部屋には、乾いた音だけが鳴り響いた。
#力を込めて
平民出身であるから、理不尽な要求にもたびたび頷かなければいけない。メルルには後ろ楯がないのだ。
高官や来賓を招いての占術が毎日行われるのだが…メルルはちょっと疲れていた。
城の中庭のベンチにヒムと2人で座っていた。ここなら余計な人も来ないし、誰にも言えない様なことも言える。
「ちょっと…裏の探り合いのようで疲れる時もありますね…」
「おう」
「子供が幸せな結婚式するにはどちらの貴族に付いたらいいかとか、どの子に家督を譲ればいいかとか。遺産を残すにはどの事業を拡張すればいいかとか…」
そんなのばかりだ。
どのような答えが喜ばれるかは分かるが…ごまかしの効かない仕事だ。へそを曲げられたことも一度や二度ではない。何より立場があるからこそ厄介だ。
「ほぉ…」
聞いているヒムは怪訝な顔で相づちを打つ。
メルルがぐったりと日なたのベンチに座っていたので心配になったのだ。
「何より箔がつくからと、パフォーマンスで依頼が来ることもあります」
「はく?」
「箔…ですね」
要するに神秘の占い師が認めたという事実が欲しいのだ。
「お叱りを受けたこともあります」
そんなはずはないと、どうしても未来を認めたがらない年寄りは多い。
「んだそれ」
ヒムが肩をいからせて感情を露にする。
「そいつ殴ってやろうか」
「えっ…」
「ふんじまってよ、海に投げ返してやろーぜ」
「海に…」
そんなの、ダメですよ…という前に。
メルルは笑いだしてしまった。
「やだ、ヒムさん……ふふ。おかしい、殴って…殴っちゃうんですか?死んでしまいます」
困ったメルルを救おうと、とんでもないことを言い出した彼氏がかわいくて。人間同士の複雑な社会を知らない発言は、メルルを何度も占い師の戒めから解き放ってくれる。
「海に……考えたこともありませんでした…ふふふ。面白い」
メルルはまだ笑っている。年寄り達がどぼんどぼんと海に落ちていくのを想像してしまった。
「メルル…さん??もしもし?」
ヒムは、そんなに変なことを言っただろうかと、笑い転げる彼女を頭を掻きながら見ていた。
【力を込めて】
もう書く力も湧かんが私の人生をここに残そう
何度も悪事を働いた私は生涯孤独で当然だ
だが、懺悔の為に私の罪を認める必要があるのだ
今から私の罪を端的に言っていこう
1.私という極悪な思考の人間が生まれたこと
2.心優しき友を辱め、自殺に追い込んだこと
3.社会を呪い、革命家になったつもりでいたこと
4.人の思想を自分の考えた思想のように振舞ったこと
5.ある女が私を好きになるよう誘惑し、洗脳したこと
6.その女に身体的、精神的暴力を振るい続けたこと
7.娘を見えない牢獄に意図的に閉じ込め続けたこと
8.懐かしき友人への復讐を見事にやり遂げだこと
9.殺人を犯し、孤独の道を選んだこと
10.それらの一切の罪が誰からも裁かれていないこと
10つも書いたら腕がもう疲れてきた
しかし、私はこれだけは書かねばならない
最後の腕の力を込めようではないか
私は報復から、罰から逃れ続けてきた
何故急に懺悔など書き出したかというと、地獄が怖い
それだけの理由で逃れてきた罪を吐いてしまうのだ
諸君らは笑うかい?蔑むかい?
だが、諸君らも罪から逃げていないと言えるのかい?
本当にかい?
諸君らとまだまだ語りたいが、もう腕の力が限界だ
好きな人に接する時も
嫌いな人を避ける時も
無意識だけど
力がこもる
精一杯な時も
力がこもる
そう思うと
赤ちゃんは
いつでも全力
最期は脱力
普段はほどほど
何だか面白いね
(2023.10.07/力を込めて)
#力を込めて
夢に向かって力を込めてください。絶対に夢が、叶います。もし、私のことが嘘だったら、信じないでください。
試験や、受験、の時、絶対に夢が叶うって心に刻んでください。力を込めて絶対に受かりすように。
思い出の味と言われて思い出すのが兄貴の作ったおにぎりだ。
小2の時、腹が減って泣きじゃくる私を泣きやますために作ってくれた。味は市販のふりかけだけど味がついてるとことついてないとこで分かれてた。
形も小さい手でぎゅうぎゅう力を込めるから凸凹したおにぎり。
それでも当時の私を泣き止ますには十分だった。
たまに作ってくれるおにぎりはすっかり綺麗な三角でついでに海苔なんかも巻いてくれる。
そうだね。愛情は変わらず込められてるね。でもあの歪なおにぎりが恋しくなる。
そんな兄貴も本日結婚式を迎えます。
おめでとう、兄貴。
力を込めて
力を込めて、目の前にいる化け物を殴りつける。
終わりなんて存在しないような数に、圧倒されながらも、諦めずに殴り続ける。
傍から見たらどっちが化け物か分からないだろう。
私自身も、化け物なのだから。
体が漆黒に染まり、手はもはや、手の形では無くなっている。
背中には、赤黒く大きな羽が生えており、体は2Mを優に超えていた。
これの何処が人間なんだろうか
いっそ死んでしまいたい
そう思う
だけど、私は守りたい。
大切な親友を、雪を、この手で守る。
私を造ったあの人を、憎む。
だけど、守れる力をくれたのも、あの人だ。
後ろで雪が叫んでいる
きっと、もうやめてとか、そんな感じだろう。
ごめんね、それには応えられない。
なんとしてでも、守りたいんだ。
仲良くしてくれて、私を否定しなかった雪を。
人間としての意識が無くなりそうになる
でも、私は止まらない。
力を込めて、殴り続けた。
お題『力を込めて』
力を込めて
大事な試験、任されたプロジェクト、人生の節目と呼ばれる出来事はいくつか訪れる。
迎える前から準備ができる事もあれば、思わず訪れることもある。
腹を括って、迎えよ。
その先にあるのは成功か失敗か、もしかしたら挫折かも知れない。
ただそれもさらに先に進めば、成功に転じる時もある。成功と信じていたものは本当に成功か?
ただ私に出来るのは腹を括って迎えるのみ
力を込めて迎えるのみ
私は中学校から美術部いた。今高校一年生
部活にはいる紙を配られた。だから美術部の入ろうと思う。
でも私は絵を書くことが好きだけど他の人に見られることが苦手だった。
だからどうしよう。でも私は他の人に見られて
も平気だ
千冬
力を込めて声の限り
「アンタなんか大っ嫌い!!」と言った
その本心は、嘘だ…
負けず嫌いの彼が
「へぇーへぇー!じゃあ俺はお前のこと大っ好き!!」
真似しながら言ったものだけど
その本心は、難しくてわからないよ…
#力を込めて
消えない光
ときどき、いや、最近は、よくこう思う。
『僕はどこへと進んでいるんだろう』と。
死に向かって歩いているのだとしたら、それだけが生きる理由なら、人生は恐ろしく退屈極まりない暇潰しだ。そんなもののために、僕は生きているのだとしたら、今すぐにでも死んでしまうだろう。そして、神を呪ってやる。
20世紀にこんな歌が世界で流行っていたそうだ。
『ここにはいつまでも消えない光がある』
光。
それは、輝いてはいるけど。
うすぼんやりと。
それは、希望の光じゃない。
少なくとも、この歌は希望を歌っていない。絶望の中にだって光はあるのだから。
僕の中にも、消えない光がある。
静かに暗闇の中で揺れる、絶望と希望の狭間を行き来するような、不安定な光が。
ある夜のこと
夜空に流れ星が見えた。
とても綺麗だった。
どうしても叶えたい願いがあり
力を込めて祈った。
翌日、願いが叶った。
流れ星ってすごいな
そう思った。
そんな短いお話。
「力を込めて」