『刹那』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
恋に溺れてピンクに染まって彼女のことを考えてたあの時は刹那にすぎて
彼女はもう居ない
私をベットに連れ込んで 優しく暖かく包んでくれるの。
覚えてるよ。
全てが優しい
本当に刹那に過ぎてしまって
記憶なはずなのに作り話みたい。
君だけは取りこぼしたくなかったのに。
お題「刹那」
早朝、六時。
ジリリリと、けたたましい音を吐き出す目覚まし時計に、本日も叩き起こされた。
顎が外れそうなくらい大きなアクビをしつつ、全身を伸ばす。
ついでに煩い目覚まし時計を黙らすべく、ベシンと頭をひっぱたく。
サッと身軽に起きたいのだが、ひんやりスベスベの触感をもう少し堪能したい。
暫し、左右にゴロゴロ、ゴロゴロ。
サイコーだ、ともう一度伸びて目を閉じる。
よし、起きようかな。
パチと瞼を開けると、既に時計の針は真上を指しているのだった。
テーマ「刹那」
瞬きの刹那、枯れ葉がハラリと落ちた。
「この葉が散ったら、ってやつ、あるじゃん」
ベッドから外を見ている彼女が言った。
「病気、そんなに悪くないって自分で言ってたじゃない」
「違うよ、散る頃には退院できるんじゃないかなって言おうと思ったの!」
私は少し焦った心を落ち着かせるために深呼吸した。
「ねえねえ、体育祭どこが勝った?」
「A組」
「あー、我らがD組はダメだったかぁ」
「準優勝だよ」
私は指でVサインを作って彼女の顔の前に突き出した。
「え、頑張ったね!てかなんでそんなにテンション低いの?」
「あんたこそなんでそんなにテンション高いの?」
「君が来てくれたから嬉しくて」
彼女はそう言って、恥ずかしそうに唇を尖らせた。
「私も会えて嬉しいよ。早く元気になって一緒に学校行こうね」
人生の刹那、青春の一ページ。
別れ
あ〜もうサクラが散ってしまう
来年もまた見れるかな?なんて期待しない
病院の窓から外を眺めて思う
触れてみたい…
私の命はあと1週間
サクラが散ってしまうのが嫌だった
でもこの世にまた産まれたら元気に走って
いろんなものに触れよう…あと3日…
あっ…1週間ももたなかったのか…
最後に見た満開の桜はとても綺麗だった
私の命も儚く散った
私の名前はサクラ
『もう一度だけ…見たかった…桜の舞う季節を…』
お題《刹那》
想いは刹那の瞬間が、一番強く煌めく。
想いは遥か上を越えてゆく。
【刹那】
時間が進んでいく
一年、一ヶ月、1週間、一時間、一分、一秒…
この文章を書いている時間だって
『過去のもの』として扱われる
『思い出』として誰かに語ることができる
しかし、刹那というのは残酷で
刹那が流れる時
生命が誕生し
希望を持って進化し
疲れ果てて壊れて
立ち直り
を繰り返しては
儚く散っていく
『刹那』
それは、残酷な言の葉
刹那、そう心が折れる時は
いつだってなんの猶予もない。
壊れたあとは永遠で
意味のない時間が流れるだけ。
刹那に永遠は訪れる。
為す術も無く彷徨うだけ。
お題 刹那
きわめて短い時間。瞬間。
対義語 劫(こう) 、、、当たり前か。
刹那って言葉を最後に見聞きしたのは
たぶんジャンプ系のアニメを見たときだったと思う。
たぶん、HUNTER×HUNTER。笑
20歳から数年、セックスに狂っていた時期がある。
その頃に『君たちみたいな子は刹那的な関係しか築けない』と言われた事があった、確か。
今でいうパパ活の趣味バージョンと言えば分かりやすいだろうか?
若さ故の渇きや、余りあるエネルギーに上限はなく
世界はだいたい自分が望んだ通りに回っていた頃だった。
弁解の余地はない。どう隠そうとしても取り繕えないほど
セックスが趣味だった、としか言いようがない。
当たり前に恋はするけど、
残念ながら『浮気はしたらいけない』とか
『セックスは好きな人としかしたくない』とか、そういう類の概念や観念を持っていなかった。
バレたときに、相手が傷付いたり怒ったりするという想像が出来なかった。
生まれた時から持ち合わせていなかったのか、
17の時に処女を捨ててから段々と失っていってしまったのか、
とにかく“恋人と愛を深める為の行為“には全く興味がなかった。はっきり言えば、全然興奮しなかった。
肌が合う趣味の相手とのそれは、すればするほど良くて、この世の快楽を全て享受した様な気分になった。
相手が男だろうが女だろうが、気持ちよさだけに身を任せ、ひたすら貪り、私はわたしの意志で自分の身体を消費し続けた。
地元へ帰ることになり、それを機にそういう関係も全て切って実家へと戻った。
ちゃんとした大人になりたかった。たぶん、ちゃんと誰かを愛したかったし、愛されたかった。
その後、
『君たちは刹那的な関係しか築けない』という言葉は、時々ふっと頭に現れて、呪いのように私を戒めることになる。
「刹那」
「好きです!」
あぁ、まただ。また、この目だ。この目にはもう飽きた。
“俺”ではない何かを見ている目。
その目は確かにキラキラはしているが、俺には澱んで見える。
きっと上手くはいかないだろうと分かっていても、
「いいよ」
上辺だけの笑顔を貼り付け返事をする。
「ほ、本当!?嬉しい!」
満面の笑みを浮かべたこいつはすぐさま携帯に何かを打ち始めた。
概ね、友達にでも報告しているのだろう。
今まで告白してきたどの女も、こいつと同じ行動を取っている。
こいつらにとって俺は自慢するための道具なのだ。
どうせ直ぐ別れる。そう分かっていてもどこか期待してしまう自分に心底呆れる。
「ねえねえ、聞いてる?」
さっき告白してきたこいつの名前は何ていうのだろうか。
名前も、学年も分からないこいつは友達に報告し終えたのか気味の悪い笑顔と甲高い声で俺に話しかけていた。
「あー、ごめん。聞いてなかった」
もー!と言いながらも楽しそうにしているのを見て、やっぱり気持ち悪いなと思う。
あぁ、今回もダメそうだ。
「刹那的な恋」
そっと目を閉じた刹那。
ふと、脳裏に過ぎるのは、あなたの素敵な笑顔。
たくさんの喜怒哀楽の思い出。
ふんわりと香る、甘い香水の匂いが好きだった。
大きな手で、私と手を繋いでくれた時も、
広い背中におぶってもらった時も、
全部全部が大好き。
この最期まで、一緒にいられて良かった。
ぎゅっと手を握りしめてくれて嬉しい。
他の人に目移りしないでね?
私だってしないんだから。絶対。
いっぱいの愛情を全身に、今私は新たな世界へ旅立つ。
〜刹那〜
刹那 Un momento
俺の抱えてる問題
その瞬間は
とても大変な事に感じるが
広大な宇宙から見れば
どうでも良い小さなことで
一瞬の刹那でしか無い
どんな大変な思いをしても
実は大したことない
おかしなことは全て笑い飛ばして
ふざけた現代アートみたいに
深い意味など何もない
俺の人生も宇宙的時間と空間から見れば
ただの刹那
この刹那をいかに楽しむか
いかにみんなを楽しませるか
自分はそれに終始執着していきたい
どうやったらみんなを楽しませるかな?
がんばろ
今この一瞬の積み重ねで人生が決まるなら、やりたいことのために『今』全力を出せばいい。
自分を応援してくれる人の言葉を聞きながら、前向きに生きる。
人の足を引っ張る人は自分の足も引っ張っているから、そんな人の言葉は聞かない。
人間関係の見直し大チャンスってやつ?
これを読んでいる、今この一瞬でどれだけ心に変化が生まれたのかな?
空気を飲み込んだまま
瞳が乾いてもなお
あなたを見つめる刹那の恋
飛び込み台に上がる。
足の位置を確認する。
軽く膝を曲げ、ためを作る。
目を閉じる。
あらゆる雑念が消えていく。
緊張。期待。不安。
超えたい記録。
ぶっ倒れるほどの練習。
全国に行けよと言ったあいつのこと。
観客席から見ているあの子のこと。
その何もかもが消え去って、
俺は透明になる。
take your mark.
後に残るのは、
一本の水路と、この身体だけだ。
刹那の静寂。
合図とともに、全身が悦びを叫んだ。
基本的に
刹那的思考ではあります。
困ったことなどは
一応悩みに悩むけれども
最終的には
ま、なんとかなるでしょ
となります。
となるまでが修羅場です。
一回死にそうにまでなって
ムクリと起き上がるんです。
そう、死ぬ気でやれば
何でも出来ますよ。
いっぱい泣いたらあとは
上を向いて歩こう
――刹那――
刹那
時は死んだ
刹那
君は瓦解を起こした
刹那
夏のパッションが冷厳を支配した
刹那
君は赤い薔薇のように
トラックに轢かれ
散っていった
美しさを増し、輝き続ける君が
愛しくてたまらなかった
一心に生きようとする君を初めて見たから
背中合わせ
冷たい地球と小さな僕
流れる光を共に待つ夜
(『刹那』の瞬間に願いを託して)
刹那
その瞬間に
準備されてる思考
その判断
予め用意されてる
気がつけばそこにある答え
たまに垣間見る
何故そんなことを知ってるのかって
たまに聞かれるけど
良くわからんのよ
ただそこに辿り着けただけです
なんとなくだけど明確に
道のりは把握してない
気がついたら形になってて
それに気がつくんだけど
ほっとくと形は胡散してしまったり
違う形でまた現れたり
必要にならなければ何も解らないまま
正確には
そこに触れないだけなんだろうけど
知ってはいても形にはならないもの
あえて形にする必要のないその何か
※三次元(くじらのひとの黒迷さん)注意
※BLではありません
※結成前のお二人
刹那の速さで心を穿った。
普段他者のネタになど興味のない吉田だが、舞台袖での待機中には前出番の者のネタを見る事はある。
今日は同期の小杉が組んでいるコンビが自分たちより一つ前の出番だった。
そこで見た、聞いた、あまりに器用で技術点も芸術点も高いツッコミ。
穿かれた穴には魅力が詰め込まれる。一秒先では既に、芸人らしからぬ真面目な顔をして彼のフレーズへ聞き耳を立てる自分が居た。
(おわり)
「刹那」
おまえといると、あっという間に老けそうだ。
いつもの調子で揶揄われても、今日は言い返してやる気にならない。私はこんなに離れ難いのに、まだ一緒にいたいのに、先輩は余裕な笑みを浮かべて楽しそうだから。
帰り道に伸びる影を、恨めしく見つめている私に気づかないはずもないのに。
言い返さない私に突っかかるわけでもなく、むしろ甘い瞳で見つめてくる彼に、なんだか居心地が悪くなって、可愛くない言葉で言い返した。
先輩にはいつも気苦労かけてますもんね。
まぁ、それもあるな。
彼はやっぱり、まだ嬉しそうに笑ってる。
なんで。もう少しで私の家に着いてしまうのに。着いてしまえばまた会いたくて焦がれる日々が始まるのに。
そう思っても、彼の瞳に邪気はない。繋がれた指先から、こっちまで気持ちが伝染して、絆されて、棘が抜けていく。寂しさが少し和らぐ。
私はやっぱりこの人に弱い。
離れる前は、少しでも可愛くいたいから。可愛くない私を上書きするように、彼の指をぎゅっと握って、じゃあどう言う意味ですか?とその真意を尋ねた。
……おまえと同じってこと。
私が老けてるってことですか?
焦って思わず食い気味で答えれば、今度は声を出して笑われた。