早朝、六時。
ジリリリと、けたたましい音を吐き出す目覚まし時計に、本日も叩き起こされた。
顎が外れそうなくらい大きなアクビをしつつ、全身を伸ばす。
ついでに煩い目覚まし時計を黙らすべく、ベシンと頭をひっぱたく。
サッと身軽に起きたいのだが、ひんやりスベスベの触感をもう少し堪能したい。
暫し、左右にゴロゴロ、ゴロゴロ。
サイコーだ、ともう一度伸びて目を閉じる。
よし、起きようかな。
パチと瞼を開けると、既に時計の針は真上を指しているのだった。
テーマ「刹那」
4/28/2023, 4:21:39 PM