『刹那』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
刹那
6日目ー
同じ日がある、なんて思い違いのまま生きないで。
思い出を、大切にしないといけない。
ただ風に吹かれて歩いた坂道も、
中身がない会話だったとしても。
何気ないことと思っているからといって、
それが本当に何気ないことなのか、
私たちはまだ知れないでいる。
刹那
暖かい春のあの日、ポツポツと降り始めた葉桜の並木道を歩いてた。空は半分青空で、キラキラした陽射しを浴びながら、七色の雨に戸惑って。少しづつ強くなってゆく雨の中、雨宿り先を探し始めた時、ふっと耳元を風が通り抜ける。同時に、懐かしい声が聴こえた。振り返るその向こうは、緩いカーブになっていて、当に散った筈の桜が一輪咲き残っていた。その樹は確か…
テーマ 刹那
チャンスの神様は前髪しかない。
いつどこでどのようなタイミングでやってくるかもわからない。
…そんな漠然としたチャンスなんて…と思ってはいけない。
そう、チャンスは確かに不意にやってくる。
とは言え必ずやってくるのだ。
更に形は違えどそのチャンスは誰にでもやってくるのだ。
掴んだその刹那、自分の人生は大きく変わる。
すぐではないかもしれないが確実に自分にプラスになっていく。
勇気を出して、手を伸ばせ。
テーマ:刹那 #167
その刹那
君は君であることを忘れたんだ。
君が君として存在していたことを。
生きていることを。
呼吸の仕方も
なぜ、眼の前に広がる景色は見えているのかも。
頬を掠める風の感触も……。
刹那的とか刹那主義とか
ちっとも好きじゃない。
刹那を英語にするとmoment.
瞬間だ。
瞬間の方がずっといい。
五感を刺激する毎日は瞬間でできている。
そしてそれはずっと先まで続いている。
刹那に生きることを強いられている人が多くいることは知っている。
それでも瞬間を大切に積み重ねて欲しいと
わたしは勝手に思っている。
短い瞬間かもしれない、でもそれは大切な瞬間かもしれない。
刹那で片付けないで、
考えることを、やめないで。
俺は刹那主義者だ。誰が俺に言ったか忘れたが、その時その時楽しければ後はどうだっていい。そういうのを刹那主義者というらしい。
俺の生き方は褒められたもんじゃないんだろう。
金も人間関係も女も今の俺を彩る付属品だ。
その時その場で笑い合えればそれでいい。
人生なんて、そんなもんだ。
#刹那
宝くじが当たった。
フリーズ
·······後
頭の中を凄まじい勢いで多くのことが駆け巡った。
落ち着け。
もう一度見た···。
最後の数字、3と8を見間違えていたらしい。
笑いが出た。
【刹那】
思い浮かんだその刹那、言葉が霧散する。
こうして私は今日も何も書けずにおわる。
そんな事の繰り返しで、書きたいこともかけやしない。
人生も長いようで、過ぎてしまえば刹那的で…。
そんな短い時間をどう有意義に過ごせるのだろう。
そう思いながらも、
私は今日も無駄に時間を浪費するのだろう。
刹那
貴方と目が合った
逸らすまでの刻
見つめ合うことは許されない
元気がない時、好きな食べ物を食べたら元気が出た。
疲れていた時、好きな本を読んだらリラックスできた。
少し物寂しい気分の時、好きな人とメッセージをするだけで嬉しくなれた。
"好き"という感情は時にはエネルギーに時には癒しになる。
暗いことがあっても、すぐに明るくなる方法はある。
だから余り重く考えずに気楽に行こう。
刹那…意味: 極めて短い時間、瞬間。
#刹那
少しでいいから、
少しでいいから貴方に会いたい
#刹那
「「刹那」」
「時間ってさ、短いよね〜」
「そうかな?」
「まぁ、人それぞれだよ。」
「確かにだけど、」
「集中していると短く感じない?」
「それは、確かに」
「真面目にやるのは、いい事だね」
「でも、休むのも大切」
全てが大切
人間はいろんなものを複雑にしてしまう。
感情があるから。思考をするから。ひとりひとり違うから。
「生まれて、死ぬ。」
文字に表せば、こんなにシンプルなことなのに、
生きることは、なんでこんなにも、難しいんだろうね。
その間に何をしないといけない?
生きるために食べる。
生きるために働く。
生きるために生活する。
生きるために休む。
生きるために、しないといけないことが多すぎて
それは常識になって、それ以外は省かれて、指をさされる。
どうせ死ぬのに、なんで生きるの?
どうして人間は生まれてくるの?
答えのない「なぜ?」をたくさん、たくさん抱えて
息をする。
考えて、考えて、考えても、分からなくて
分からない、その答えを探すために生きてるの?
不思議だよ。この世界のすべてが。
生きることは、大変なことだと、分かってるのに
わたしたち、生まれてくるんだね。
人と人が助け合って成り立つ社会?
その社会で揉まれて死んでいく人たち。
生まれて、死ぬ。
文字でなら簡単に表せるのに。
簡単にじゃないこの世界に、わたしたち今日も生きてる。
死ぬために、今日も息をするのね。
刹那
意味を知らなくて調べてみた
きわめて短い時間。瞬間。念。
時間って概念なんなんだろうね、
ふわっと風が吹く刹那
グッと魅力に引き込まれる刹那
誕生日を迎える刹那、、?それをお祝いしてもらって笑顔になる刹那とか、??
よく分からなくなってきたけど使い方合ってるのかな、違う気がする
なんか幸せの瞬間が思いついたけど、漢字は鋭いからもっと難しくて素敵な瞬間のことではないのかもしれない。
正しい使い方はなんだろうか、ググるしかない…。
階段から落ちそうになったその刹那、手すりに手を伸ばした。
たとえば、あなたが指をパチンと鳴らしたとしよう。私が指を弾いても皮膚の擦れ合う音しかしないが、あなたは小気味よく鳴らしてみせる。そのちょっとした動作の間に六十五の刹那が過ぎ去っていった。刹那とはそんなにも、呆れるほどに短い時間だ。
その短い時間の過ぎる間にも、人の心は移り変わっていくのだと古人は説く。諸行は無常。変わらない気持ちなどあり得ない。
故に私は言葉を綴る。この一刹那の感情が、それでも真実だったと証すために。刻一刻と変わりいく心が完全に違うものへとなってしまう前に。タブレットに触れた指先に、私の想いのすべてを乗せる。
テキストだけで構成されたファイルを、私は私に振り分けられた個人フォルダの一番奥深い階層に埋めるだろう。厳重に鍵をかけて。
古い地層に埋もれた骨が宝石質の鉱物に置き換わっていくように、私の言葉たちは人知れず結晶していく。私もあなたも過ぎいく時間の波に呑まれて消えてしまっても、言葉は残る。私は刹那を永遠にする。
心は変わっていく。多くの言葉を費やすことはできない。ならば私が第一に記すべき言葉はひとつしかない。
あなたを愛している。
心は変わっていくと、貴女は言いました。きっと、それは正しいのでしょうね。貴女は歴史とか哲学とか沢山の本を読んでいて、色々なことを知っているから。
貴女とそんな話をした後で、私は私の今の気持ちをノートに綴ることにしました。
ペン先をインクにつける間にも、インクが紙に染み込んでいく間にも、心が変わっていってしまうとしたら。紙にペンで文字を書いていくなんて、非効率的だと貴女なら言うでしょう。それに、紙が水に濡れたりしたら、あるいはインクの瓶を倒してしまったら、文字は二度と読めなくなります。長い時が経てばインクは薄れ、紙は脆くなる。何かの弾みに火に投げ込まれてしまうことだって、ないとは言えない。
でも、いいの。私が想いを綴るのは、長く残すためではないから。気持ちを言葉にして記すのは、証明するため。今の私より明日の私の方が、貴女をもっと大好きになってるってことを比較検討するためだもの。
永遠なんていらないでしょう?貴女も私も世界のどこにもいないのに、気持ちだけ残るなんて無意味だと思いませんか。
心は変わっていく。そうね、貴女は正しい。貴女に向かう私の気持ちは刻一刻と大きくなっていきます。際限なく膨らんでいって、いつかこの胸は破裂してしまうかもしれません。その時には世界も一緒に終わってしまえばいい。
そんな気持ちを貴女はきっと、刹那主義だと笑うのでしょうけど。
『刹那』4/28
「まばたき旅行?」
旅行のパンフレットを手に取り
疑問を口にする。
どうやら、まばたきすると、
見てる世界が変わるようになるらしい。
お試しも出来るらしく、
折角なので体験してみた。
「一体どんな感覚だろう」
夢を見ているような、
それともワープしているのだろうか?
目を閉じて、目の前の光景に息を飲む。
そこは、空の上だった。
巨大な化石のある場所だった。
太陽っぽいものが近くに見えたり、
乗り物に乗ったり、色々だった。
そして、体験してみて一つ。
一瞬じゃ物足りないので、旅行に行こう!
刹那
刹那・F・セイエイですね。
私は00の中だとティエリアが好き。
や、
みんな好きなんだけど、
神谷さん推しだからしょうがないよね。
でもね、
あえて言わせてもらおうグラハムも好きだと!
いつから始まったのか、わからなくなってしまったくらい長く長い、重苦しい旅の途中で、疲れ果て立ち止まった旅人は、ふと、つぶやいた。
「これは私だけの時間を歩く道。」
すると、丸っぽくて、全てが視界に入り切らないくらい大きな何かがやってきて、旅人に、ニヤリ顔でこう言った。
「お疲れ様でした」
すると、今まで見えていた細い砂利道が、すうっと消えた。
「私の道はもうここまでということか」
旅人は少し残念そうな、安心したような、何とも居心地が悪い気持ちになった。
しかし、後悔はなかった。
後悔が浮かばないことに驚いた。
「あなたの歩いた長さはこれくらいです。どうお感じになるかはわかりませんが、ほら、ごらんなさい。私の掌にスッポリ入ってしまうでしょう?」
大きな丸いだろうものは、ペラペラとした掌の上にのせた道を見せた。
「私には、あなたの掌が大きいのか、小さいのかが、わからない。どうしてだろう? だから、歩いた道の大きさも、長さも、わからない。わからない以外、何も感じない」
しかし、だんだんと旅人は、何だか惜しい気持ちになってきた。
「今までそれなりに歩いてきたのに、わからないとしか感じないなんて。これでいいのだろうか。何だかもったいない」
丸いのはニヤリと微笑んだ。
「おや、あなたはそうお感じになるのですね。では、続きを歩きますか?」
「まだ途中だったのか」
「あなたが、そうお考えになるのならそうでしょう」
旅人は考えた。
またあの道を歩くなんて、いや、どんな道だっただろうか?
旅人は驚いた。
どんな道だったのか、まるで覚えていないのだ。
刹那、丸いのは消えた。
「残念です、私をお忘れになるなんて。
私はあなた、あなたは私。私は私、あなたはあなた」
しん、と急に周りが白く静かになった。
そこには何もなかった。
ただ、摘まれて少ししんなりとした小さなタンポポだけが、そうっと落ちていた。
─今年も彼らの季節がやってきました。Ebroの石橋には、カゲロウの大群が群がり、まるでこの灼熱の地に季節外れの冬がやってきたようです。しかしこのカゲロウは……
型の古いテレビから、TVEのニュース番組が流れている。ただ客観的事実を伝えるだけであるのに少し情緒混じりの言葉作りは、なんとも感情豊かなこの国らしい。
「大変やなあ、お前んとこのあれ」
家主に委ねられるべきチャンネル決定権を握り締めたまま、ポルトガルはソファに組んだ足でリズムを取った。
「毎年のことや、もう慣れてもうたわ」
キッチンのダイニングテーブルで何やら本を読んでいたスペインは、ニュースもポルトガルの言葉もしっかり耳にはしていたらしい。本から目を離すことはなく答えた。
「あれ、駆除せえへんの?」
「んー、別に害虫やあらへんしなあ……それに知っとるか、アイツらむっちゃ寿命短いねんで」
スペインはやはり本から目を離さない。
「どれぐらい」
「1日も持たへん」
スペインの出してきた回答に、ポルトガルは目を大きく開いた。
「うわ、そら短いなあ」
自分が生まれて1日目は、果たして何をしていたのだろう。きっと生まれたばかりで、この世の全てに狼狽し泣き喚いていたのではなかろうか。生まれてから4桁の年月を生きてきた身では、もう全く覚えていない。カゲロウの刹那が、ポルトガルの胸にどしりと寄りかかった。
「せやろ?やからそのたった1日羽ばたかせてやれんっちゅーのは、寛容なスペインの名が廃るやん」
「……そうか?」
敬虔で保守的なスペインはいつのことやら、今のスペインは確かに種々の面で寛容な、ともすれば挑戦的とも言える決断を下すことが多々あるというのは、この縁だ、よく知っている。それにしてもその寛容は虫にも適用されるのだろうかと、ポルトガルは僅かに眉を顰めた。
「そうや。やからアレはな、うん、見守るしかないねん」
「見守る」
ポルトガルがスペインの言葉を反芻する。
「そう、見守るんや、見守る。俺らにはそれしかできへんもの」
そうやそうや、そうするしかないんや。スペインは自身の言葉を確かめるように繰り返すと、ゆっくりと本のページを捲った。