『別れ際に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
どんな話をしてたっけ
どんな顔をしてたっけ
割れたアスファルト
君の影の動き
それだけを覚えている
遠ざかる音が
耳に飛び込んできたのに
振り返れば
まだ
そこにいる気がしてる
別れ際に
久しぶりに再会した、
懐かしい、幼馴染。
子供の頃から、君の事を、
憎からず思ってたけど、
ずっと言えないまま、
それぞれ、大人になって、
それぞれ、故郷を離れた。
何年も経って再会した君は、
すっかり大人になってた。
泣き虫で、怖がりで。
直ぐに俺の背中に隠れてた君は、
何時の間にか、優しくも、
しっかり者になってた。
俺は君の事を、
忘れられずに居たけれど、
気になってたのは、
俺だけだったみたい。
暫く会わない間に、
君には、恋人が出来てた。
君との別れ際。
思わず『またね』と言いそうになって、
慌てて、言葉を飲み込む。
君と俺。
これから二度と交わらない道を、
歩いて行くんだから。
別れ際に贈る言葉は、
『さよなら、元気でね』。
…君の幸せを、
遠くから、祈るよ。
頭と尾を喰われた蜻蛉が
アスファルトを這い廻る
蒼褪めた天を金紗で覆い
時を告げる女怪の歌声が
山へと黒い影を呼び戻す
道に明かき灯は点れども
此れよりは帷の向こう側
君ももう帰れよと告げる
声に振り返ることなかれ
53 別れ際に
今日も楽しかったね
あの店面白かった
次の週末はどこにいく?
何?
え?
別れ際にそれは
反則だよ…
別れ際にモールス信号
・-・・ -・-・ ・-・・ -・・-
口で言えないから
メールに書いた
ありがとう、
愛してる
ありがとう、
愛してる
ありがとう、
愛してる
こんなにも、
こんなにも、
愛してる
───── 送信を押せず、
Deleteキーで
メールとこの想いを一気に消した
去年の春の、別れ際のこと
【別れ際に】
拝啓
別れ際に、今生の別れかもしれない卒業式の今日に、どうしても君に伝えたいことがあるのです。君を僕との縛りから解き放つために…
はあ、体が重い。制服を上から無理矢理着たせいか暑い。呼吸が……荒い。
廊下を走って君を探す。
教室……いない。
体育館………いない。
部室……………いない。
校門前の集団……いない。
一体どこにいるって言うんだ。
あ。あそこかも。あそこなのかも知れない。
君も僕と同じことを考えているならあそこにきっといるはず。屋上のさらにその上。この学校で一番太陽に近いあの場所に。
はぁはぁ……
疲れた…
呼吸が乱れてちゃダサいよね。
………
よし!行こう!!
やあ、久しぶり。なんだかんだ受験があったし会うのは本当に何ヶ月ぶりかだね。今日は伝えたいことがあって来たんだ。もう人生で会うことがないかも知れない君に。少しの間だったかも知れないけどお互いがお互いを愛し合っていた関係だった君に。これからそれぞれの道へ進んでいく僕たちの関係に今日で終止符を打とう。
ん…
なに?よりを戻そう??
……ごめん。それはできない。
俺には他に好きな人が出来たんだ。
君より頭が良くて、運動もできて、とてもかわいい子なんだ。
だから悪いけど……
うん…じゃあ、またね。
これで良いよね……
半年後、僕は病室で君に気づかれることなく息を引き取った。
別れ際に
あのときのことを忘れたことは人生で一度もない
私の愚かな過ちを
別れ際に
苦手で普段はしないぎこちない笑顔の君
君はなんで今頃になってそんな顔をするんだ
私は一生かけてもこの穴を埋められないだろう
しかし、もう別れる前には戻れないのだ
別れ際
私は「ありがとう。」と言う。
久しぶりに会った友達と別れる時も
グループワークが終わる時も
授業が終わって隣の席に座ってくれた子にも
先生に何かを尋ねて答えてくれた時、
友達が私の助けになってくれた時は何度も。
「ありがとう。」と言われる事って大人になるにつれて減った。
心のこもった「ありがとう。」って言われる日はいつ来るかな。
振り返り、手を振った
君が背負う夕日
溶鉱炉に真っ逆さまに落ちていくようで
思わず呼び止める
足を止めた
その瞳に映る
夜を背負う僕は
君にどう映るだろうか
『別れ際に』
「別れの際に」
ある時、ふと思う事がある。
人は、別れの際に何を思うのだろうか?
ある人は、仕方なく、別れを告げることや、
ある人は、周りに反対され、別れを告げるのだろう。
色々あるだろうね。これと言って別れを告げるのは、
誰でもない、その人が、きめたものだ。
あとに残るのは、思い出と悲しみだけ。傷つくのが、嫌と
思うのだね。そんなことより、沢山、恋して傷といい
それを乗り越えて大人になるんだよね。
誰かが言っていたなぁ。なんてね。
別れ際にキス
ありきたりでお茶目な報復
今日、楽しかったね。
「まだ理想を追ってるのか」
「理想を追っちゃ悪いのか?」
「悪いことはない。理想に近づける」
「じゃあ別にいいじゃないか。俺の勝手さ♪」
「まあ、そうだな。じゃ、また今度な」
「ああ。今度の土産は俺への気持ちもっと込めてな!へへっ!」
「いってろ。今日のが最初で最後だ!」
「ははっ!なあ!」
「なんだ?」
「俺の理想はゴールじゃない。」
「?。そうなのか」
「ああ、俺の理想は例えるなら方位だ。地球上に必ずしも決まった到達点があるとは限らない。俺も知ってる。でも方位だからどんな場所でも同じ方角を向ける。ゴールとは全く違う。」
「それで?何がいいたいんだ?」
「それだけだ。着いた到達点が重要なんだ。」
「わかった。聞いてやったぞ。ところでそのご高説、合ってると思ってるのか?」
「仮説だから合ってなくていい。違うなと感じれば変えていくさ。人生かけて人生観築き上げるのも俺の理想なんだ。」
捨てゼリフだけは吐かぬよう…
一生消えぬ心の傷を残すから…
もう二度と会えないかも知れないと…
必ず笑顔で「またね!」
「もう帰んの?」と、思わず口から出た本音…
とっさに出る言葉を、コントロールするのは無理なのかな…
握手を求めた自分がウケる…
えぇ、?あの人との馴れ初め?
そんな大層なものでもないわよ。
そもそも、私たちお見合いで結婚したんだし。
あ、でも多分最初に好きになったのはあの人だったと思うわ。
なんでって、明らかにあの人会う度、私に恋してるーって態度だったのよ。
よくそんな気恥ずかしいこと言えるねって、聞いてきたのあなたでしょう。聞いてきたんだったら茶化さないでちょうだい。全く。嫌になるわ。
わたし?私もそりゃ、それなりにお父さんのこと好きだったわよ。顔もそれなりだったし。いくらあの時代だったって言っても好きじゃない人と籍入れて結婚するほど恋心捨ててたわけじゃないのよ。
どこが具体的に好きだったって聞かれたらちょっと困るけど。
まぁ、確かに見るからに堅物でね。冗談のひとつも吐けないんじゃないかしらって風貌ではあったけど。
それにねぇ、口下手だし。
今どきだったら、ツンデレっていうの?
愛情表現も満足にできないしねぇ。
家事も下手くそでぶきっちょで仕事ぐらいしかいいとこ見せられない人ではあるけども。
えぇ?今のところ悪口しか言ってない?そんなことないわよ。顔がそれなりに良かったって褒めてるじゃない。
顔以外に好きなとこ?
そうね。そう聞かれると困るとこがあるかもね。
ふふ、冗談よ冗談。
ひとつだけ取っておきのところがあったわ。
デートの時、別れ際に今度いつ会えますかって毎回聞くところが好きだったわ。
お見合いって言っても、結婚して気が合わなかったらーって流れだったら嫌じゃない。だから、何回か会ってから成立って形にしようってなって3回ぐらいかしら、あの人とはデートしたのよ。
だいたいこう言うやり取りって仲人さんを介してやることが多かったんですけどね。あの人、律儀なもんで仲人通したら断りにくいことがあるかもしれないからなんて言って3回のデートで3回とも別れ際に「今度いつ会えますか?」って聞いてきたのよ。
そんなの告白にも近いじゃない。
真面目なのか抜けてるのかわからないわよね。
ふふ、なんだか恥ずかしくなってきたわ。こんなオババに何を言わせてるのかしら。
そういう事ねって、何を納得したの?
あぁ、そういえばそうね、この話は今も現在進行形だったわ。
ほんと、アホよねぇあの人。全部忘れちゃっても、私にはもう一度恋してくれてるんだから。ほんと真面目だわ。
―――惚気話をたっぷりと聞かされてしまった。まぁ、聞いたのは私なんだけど。
なんだか恋に廃れた心には、今の話は染みてしまって羨ましくなってしまう。
おじいちゃんは、一年前から認知症になってしまって、今はもう家族のことを一人も覚えていない。それでも、おばあちゃんが老人ホームに顔を出す時、覚えていないはずなのにおじいちゃんは別れ際に必ず今度いつ会えるか尋ねていた。前回のことすら覚えていないというのに。
不思議に思って何か聞いて見ればわかるかとおばあちゃんに聞いてみたら上手く点と点が繋がってしまった。なんだか微笑ましいが小っ恥ずかしい。
でも、たっぷりと惚気話を聞かせてくれた、そんなおばあちゃんの笑顔はなんだか、どの恋する乙女にも勝てそうなほどの眩しさだと思った。
そんな事を思うほどにこの出来事は、現在進行形の、紛れもない二人の二度目の同じ恋の話なのだ。
そう、思った。
―――恋二乗
お題【別れ際】
別れ際に
僕が親しい人ほどあっさり手を振ってしまうのは、約束しなくてもまた会えると盲目的に信じているからで、言葉を重ねるとかえって相手を信頼していない気がするのだ。いざ何かがあった時には後悔するかもしれないが、そのリスクを秤にかけても僕は信頼を取る。冷めた人間だという自覚はある。幸い、数年来の付き合いの彼女も同じタイプで、最初こそカップルらしくしていたが、今ではひらりと手を振る程度だった。
そろそろ帰るか、と僕が言って、彼女とレストランを出た。今日は気に入った秋服が買えてよかった、と満足そうに彼女は言い、その様子に僕も満足する。地下鉄に降りて、改札前で別れる。またね、うんまた、と軽く手を振る。僕は踵を返して、別の路線に乗り込んだ。
スマホを開くと、ラインの通知が来ていた。
『背中になんかついてたよ』
『まじか』
最寄駅で確認すると、小さな枯葉が張り付いていた。
僕は首を傾げた。彼女はいつ気付いたのだろう。
それから思い当たった。彼女が枯葉に気づいたのなら、その場で取ってくれるはずだ。そうしなかったのは、僕と離れていて取れなかったからだ。
次は、振り返ってあげよう。
小さな枯葉がとても大事なものに思えて、僕は嬉しくなった。
一期一会 1.朝に弱い
僕は昔は朝に強く、余裕で4時に起きていたこともあったが、最近は深夜帯まで起きて、朝は遅く起きる方になった、体に悪いし、やめた方がいいのはわかってるのだが、夜ふかしはやめられない…、夜は何故かやりたいことが多いような気がする、「小説書きたいな〜」や「絵を描きたいな〜」っていろんなことをやりたくなってしまうことが多い、しかも夜のほうが頭が働く気がするのだ、やっぱり年を取ったとしても、夜更かしはやめられないですな…
最近友人と遊ぶと、
別れ際に交わすことが恒例となっている会話がある。
「死ぬなよ」「お前もな」「生きろ」
「ガチでヤバければ逃げろ」
「ちゃんとご飯食えよ」「ちゃんと寝ろよ」
「本当にヤバければLINEしろ」
…人間社会に、仕事に疲れ果てた
哀れな大人の会話である。
本当ならば、明るく楽しく未来ある会話で締めたい。
だが、皆で集まって遊ぶ日は大概なところ、
週5の激務をくぐり抜け、体力を回復させる間もなく
迎えた週末である。
集合した朝からHPもMPもレッドゲージなのだ。
でも、それでもこの人達と遊びたい。
そうお互いに思っているところに存在するのは、
「友情」に他ならない。
大人になるほど希少で得難い大切な宝物である。
別れ際に、おめでとうと言ってきたあの子。
私より身長がちっちゃかったあの子
おててもちっちゃくて
なくなってしまいそうで
でも
真っ暗で心細かった毎日を
大きくてらしてくれた
微かに見える光を掴もうとする私に
そっと手をあて
「会えるのは、しばらく先か、またね、」
そして、
「おめでとう」
と、私より何倍も小さい体で言ってきたあの子
狭い狭い穴を抜け、見えた世界は眩しくて
いつも、声がしていた女の人が泣いていて
産まれてきてくれてありがとうって
その後出てきたあの子は動かなくて
大きな声で泣いたんだ
「行ってらっしゃい、またね」
って
「 別れ際に 」
別れ際に、ふと悲しそうな笑みを浮かべるのは私の見間違いだろうか。