『別れ際に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「別れ際に」
別れ際に
言っておかなくちゃと思うことは
別れ際には 思い出せなくて
たいていは
別れたあとに思い当たる。
では今度こそ
次に逢ったときに
と思うけれど
それもまた 思い出せなくて
私の目の前のあなただけで
こころが いっぱいになってしまう。
あぁ このことを
あなたに伝えたら
どんな顔をみせるだろう
別れ際に
「別れ際に」
別れ際に
そっちから振った癖に
そっちから離れていく癖に
もう諦めようって忘れようって
覚悟決めて「分かった」って言ったのに
最後の最後に
「誰よりも愛してた」なんて言わないでよ
『別れ際に』
そろそろ訪れる朝に引き継ぐため、
夜は、帰る準備をする。
うすらうすらと足音も立てず、
己の明るさで「もうすぐつくよ」を合図する朝。
夜は季節の移ろいの中で、
来る時間が早まったり、
帰る時間が早まったりするのを楽しみつつ、
拡げていた闇を懐にしまう。
振り返り、優しい光の月に微笑み、
夜は帰る。
また、明日。
上司にあたる人が、病院で使う車やヘリ全部の修理を俺の恋人が務めている会社に依頼した。
上司は上司同士と言うか、彼女の会社の社長と仲が良く、腕も買っているため割とよく頼む。
今回は台数も多いので、人数を連れて出張で修理に来てくれた。その中には俺の恋人もいる。
「よっしゃ、みんな直すでぇ!!!」
「「「おー!!!」」」
社長さんの掛け声で、修理が開始された。
――
もうすぐで全部の修理が終わる。
彼女の担当している車も修理が終わり、他の社員自分の担当していた修理が終わると、自然と集まって談笑していた。
最後の修理が終わって、上司が支払いをして帰る準備をしている時、彼女が俺の元に来てくれた。
何かを言うわけではなく、ただ隣に立って寄り添ってくれる。
どちらからともなく、身体で手を隠しながらお互いの指が絡み合う。大好きな彼女の仕草に心が暖かくなりながら、身体も少し軽くなった気がした。
どこかくすぐったい気持ちのまま、彼女に視線を送る。すると当たり前のように彼女と目が合うものだから二人して笑ってしまった。
「私も充電」
そう微笑むと、指が離れて彼女は会社の人たちの元へ戻っていった。
そして楽しそうに社長さんの車に乗り込んで帰っていく。
柔らかく温かい感触が抜けていくのはほんの少しだけ寂しさを覚えた。
けれど、そう。
別れ際に指が絡み合った瞬間、確かに俺の心も充電された。
おわり
一三五、別れ際に
別れ際に明るい気持ちでまたねと言える
そんな相手が最後にいたのはいつだったんだろう
社会人になり地元を離れ、一人暮らしの部屋の中
スマホ片手に物思いに耽る
職場との往復 他人と深く関わらず 淡々と繰り返す毎日
今も毎日会う人はいる
だが、またね!と相手に笑顔で言い合い別れ、
明日を楽しみに生きていたあの頃の
軽やかで晴れ晴れとした気持ちはもう何年も経験していない
旧友と会っても次会えるかはわからない
ライフステージを理由にどんどん疎遠になっていく
新しい人と出会っても、また会いましょう!となることはあまりない
あの頃の感覚や感情を懐かしみ
あれは眩しい青春だったのだと今になって思う
別れ際に
特になし
常にいつ終わりになるのか
私にはわからない
特別にすることもないし
特別な相手もいないから
尚更、いつも通り
特別にしても
その効果があったのか
私には常に不明
後悔がないようにって意味なら
後悔しても終わっただけ
境界線はなく
ただ拡がっていて
同じ様にあり
同じ様にない
有無も境界線だから
同じ世界ならそこにはない
違う世界だからあるんだろうね
その違いでさえ
その外から見たら違いはない
あえて分けない限り
別れてなくても離れてるものだよ
大学の時の親友二人と会うと言って外出した夫。
片方は出版社で疲弊するおっさん。
もう片方は、アメリカ人と結婚した元女子アナ。そいでたぶん、元カノなんだろう。
今更どうこうはないにしても、こいつの名を聞かされるたびにモヤる。その権利を、オレは持っている。
まあ、いつか言ってやるけど。
【別れ際に】
別れ際、泣きじゃくる君に
一生分のハグをして
キスもして
君に引くほど「愛してる」って言って
最期に「ありがとう」って笑顔で君の元から去るんだ
別れ際に
どうしてありがとうって、
言えなかったんだろう
感謝はしてた。なのにこの一言が言えなかった
このことがずっと心に引っかかってて、
ふと思い出すたびに涙が滲む。
もうあの時には戻れないのに…
「ありがとう、また縁があったらどこかで…」
別れ際にそう言われた。
縁なんて二度とないに決まってる。
ブロックされてなく連絡も来ないLINEの会話履歴を眺めるだけで1日が過ぎる、そんな毎日をずっと繰り返している。
新しい恋に向けて立ち直れ?巫山戯んな。
付き合って3年目のクリスマスに振られる、漫画みてぇな展開…こんな展開誰が望んだんだよ。
クリスマスも正月初詣も後にあるイベント全部…1人。高校最後のイベントぐらい楽しませてくれよ…来年高3になる俺はここ2ヶ月、心の底から笑えていない。
死んだ方がまし…なんてよく考える。
彼女1人で自殺…ダッサ…立ち直れない、こんな自分が大嫌いだ。
クラスの周りはみんなカレカノばっか。
腹立つし視界にいれたくないし、俺も前までこう思われていたと思うと泣けてくる。
放課後俺は毎回屋上に行く。
死のうと思ったり叫んでみたり寝てみたり。
たまに誰かいるけど…俺を見たらすぐ帰る失礼なやつだった…そして今日もいる…あ、帰った。
…そんな事はどうでもいい。
もう死ぬからな、遺書を書いてみた。
内容は伏せるが俺は虐められていた。
典型的な虐め、掃除当番任せや物隠し。
辛い。
んじゃ、そこのお前。
話聞いてくれてありがとう。
縁があったらまたどこかで。
ははっ、縁なんてないか…じゃ。
───っ!おいっ!起きろ、馬鹿野郎!心配したんだぞ阿呆!何で飛び降りたんだよ!
は?誰こいつ?マジ知らんやつに助けられた。
相手は俺ん事知ってんだな…いやマジ誰だよ。そこのお前、まだ居るか?良かったな縁あるぞ、ってここ外なのかよ…当たり前か…
「ところでお前誰だよ…?」
【え、知らない…?】
「知らん、俺のクラスじゃなくないか?」
【俺、お前が来た時に帰ってた悠太。】
「あー、あれお前なんだ。クソが」
【え、酷い!落ちてきたから死ぬ気で助けたのに!】
「あー、助けくれたんだそれは感謝。」
【なんか軽くない!?】
「俺に命かける程の価値はねぇよ、俺本気で死にたかったし、それだけだ。」
【そんな事、ないと思うよ?俺が友達になってやんよ!】
「そりゃどーも、お前何組?」
【あ、俺?3年B組、織田悠太!彼女無し!】
「俺は3年A組の坂口翔太、元カノは居た。」
【へ、お前彼女居たことあんのか…もしやそれで?】
「うん、ウケるな。」
【いやウケねぇよ?】
おい、そこのお前、ありがとう。
お前も今日から俺の友達だ、またな。
なー、お前誰に話しかけてんのー?
何でもねぇーよ、ほら行くぞ。
この後家に置いてきた遺書読んだ母さんに殺されかけたのはまた別の話な。
︎︎⟡ 読破特典 ⟡
1 翔太の遺書が読める
2 後日談が見れる
遺書を読みますか?
はい ⬅
いいえ
母さんへ
今までありがとう。
馬鹿で阿呆な息子でごめん、大好きだよ。
翔太
︎︎⟡ 後日談 ︎︎⟡
虐めは無くなり(悠太がセコム化したため)翔太と悠太は仲良くやっている。
ちなみに翔太は悠太より頭がバカいい。
妖〇ウォッチ4やス〇ラ3、バスターズで遊んでるらしい。毎日ゲームコインの為に走ってる。
巫山戯る:ふざける
ひゃー!ひっさびさに書いたのだよ!!
疲れたよ〜待望だったよね!待望だったよね?
私は振られたら相手の飲み物振り返すのだよ。
恋はずっと片思い、だったかな。
みんなの恋もこの思い出の漫画様が応援しているのだよ〜!んじゃねぇ〜!
#別れ際に
ある日の幼馴染の竜也と一緒の帰り道。
その日は学校帰りにドーナツ屋に行った。
SNSで話題になっていて同じく学校帰りの学生が多く列を作っていて、文句を言う竜也の腕を引いて列に入った。
一人で三つもたいらげていてあんなに嫌がっていたのにと軽く引いた。
気に入ったみたいで奢ってくれたからまぁ、連れてきてよかった。
店を出る頃にはもう夕日が眩しくて、小さいときの思い出話をしながら帰路についた。
「そういえば竜也幼稚園のときにさ、大きくなったら私と結婚するだーって色んな人に言ってまわってたよね。」
ふと蘇った幼い日の記憶に思わず笑ってしまう。
だって、いつも男友達と遊んでばかりで恋愛なんて一ミリもしてなさそうだから。
「……なぁ、遥香。」
「何? ……何その顔。」
「俺のことどう思ってる?」
「え、どうも何も幼馴染の男だけど。」
「……ふぅん。」
妙にこわばった顔で、何か言いたげに口を開いては閉じ開いては閉じを繰り返していた。
言いたいことがあるなら言えばいいのに。
「……俺は、お前のこと好きだけど。」
少し震えた声で発せられた言葉にはどんな意味が込められているのか。
私はまだ、そのたった二文字への返事をできていない。
別れ際に
「これでボクたちは恋人でも友達でもない、赤の他人だ。」
夕焼け空も暗くなり始めた空のように
君の顔に影ができ始める。
俺たちは別れを切り出すことになった。
高校の頃から付き合い始めたが、大学生になり
お互い大人になるにつれて価値観や考え方がズレてきた。
俺たちが未熟だったのもあるが、大人に近づくたび
お互いの距離が離れるなんて思わなかった。
すぐに諦めた訳じゃない。
あーだこーだと試行錯誤した結果今に至る。
色々と頑張ったのに大切な人を幸せにできなかった。
それがお互いにとても悔しかった。
ふたりが別れを選択した時なんて目が腫れるほど泣いた。
もう完全に夜が来る。
ここに来るのも今日で最後だ。
最後のサヨナラを伝えるために帰る前に振り返る。
笑顔の君の腫れた目と流れる涙は逢魔が時の世界じゃ
隠しきれていなかった。
「じゃあね。今までありがとう!」
それでもいつもの口調の君を見て伝えるはずのサヨナラは
震え声になってしまった。
最後の最後の別れ際に、俺は呪いを受けることになった。
これから...一生忘れることのない呪いだ。
語り部シルヴァ
別れ際に
「帰りたくない」
デートの帰り道、家の前で急に立ち止まって彼女が言った。横を見ると、彼女は困ったような顔をして微妙にはにかんでいた。
彼女がこんなこと言うなんて珍しい。少しの困惑と嬉しさが胸に渦巻き、応えるのに少し間が空いた。
「どうしたの?」
彼女は空中に目線を彷徨わせて、迷うような顔をした。
「帰りたくないの」
こんな返答も珍しい。彼女はいつも理路整然としていて、僕の疑問にいつも答えてくれる。
彼女はとても頭がいい。学校のテストも何回も1位を取っているくらいだ。僕は成績が良くないが彼女が教えてくれると、少し点数が上がったりした。
「でも」
僕も困った顔をした。
「もう夜遅いし、お母さんたちも心配するでしょ。」
彼女は黙って、少し俯いた。
「ちゃんと帰さないと、どんな男だって思われちゃう」
少しおちゃらけて雰囲気を明るくしようとしたが、彼女の表情は晴れなかった。
どうしたんだろう。こんなことは初めてで、どうしたらいいかわからなかった。なんせ、人と付き合ったのは彼女が初めてだ。
僕も少し迷って、彼女の頭に手を置いた。今日のために可愛く巻いて来てくれたらしい髪を崩さないように優しく撫でた。
彼女は下を向いたままだったが、口元から少し笑顔が覗く。
慣れないことをした恥ずかしさから顔が熱くなる。
「うん、帰るよ。」
彼女は顔を上げてそう言うと、周りをキョロキョロ見渡してから、素早く僕に顔を寄せた。
「ばいばい」
それだけ言うと彼女は小走りで家へ入って行った。
僕はしばらく動けなかった。別れ際に、とても甘い香りがした事しか思い出せなかった。
別れ際に、大きく手を振った。
遠く離れてゆくあなたに、いつまでも見えるように。
バスの後部座席で振り返るあなたの淋しそうな顔。
きっとまた会えるから、涙は見せないで。
きっとまた会えるから、サヨナラは言わないで。
今頃どうしているかな。
向こうで、友達は出来たかな。
美味しいご飯を食べてるかな。
また今度あなたに会う時は、きっと少し大人になっているはず。
それでも、私の知っているあなたでいて欲しい。
「ただいま!」
あなたの元気な声。
幼稚園バスを降りて、私のもとへ走ってくる。
今日一日、楽しかったみたいだ。
明日の別れ際には、淋しい顔は見せないで行けるかな。
いつも隣にいる友達
メンバーが、変わっても変わらずに
みんなを励まし元気つけてくれてありがとう😌
いつもの帰り道、変わらない風景と当たり前になってきたこの会話。まだ帰りたくなくて、曲がり角で話してたあの頃が懐かしくて、
当たり前の明日に「またね。」なんて、ね
別れ際には
必ずまた会う約束をする
いつ会えるかは分からないが
もう会えないかもしれないが
また会いたいという気持ちを
別れ際に添えたいから
北ウィングの
手荷物検査場
ベビーカーを挟んで
ご夫婦が別れを
惜しんでいた
多分、単身赴任か
出張なのだろう
『別れ際に』
父親が赤ちゃんの頭を撫でた
赤ちゃんはベビーカーの上で
脚だけバタつかせた
まるで脚でバイバイしてる
ようだった
少し別れが可哀想で
少しアッタカイ感じがした
まー
別れ際にそっと
耳たぶに唇を近づけた
触れるか 触れないか
熱が伝わるくらい 近づいた
だけど伝わったのはあなたからの熱で
私は別れ際からずっと
あの人が 唇に
まとわりついて離れてくれない
初めて中学校に足を踏み入れた日。
初めて会う友達に勇気をだして話しかけてみた日。
他愛もない話をしながら家に帰った日。
行事をクラス全員で全力でやり抜いた日。
野活で一生懸命カッターを漕いだ日。
クラス替えでみんな寂しがっていた日。
修学旅行の夜みんなで恋バナしたり枕投げした日。
進路希望の高校を聞きあった日。
だけどそれもあと少しで全部終わってしまう。
残りあと6ヶ月もないくらい。
別れ際、きっと私は泣いてしまうけど、
それでも最後は笑顔で終われるように残りあと少しの中学生活
悔いの残らないように、最後の半年間をすごしていく。
「別れ際」