『初恋の日』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
どうしようもなく大好きだった。今でも夢に見るぐらいに。
君と好きな作品が同じだ、なんて言って一緒に帰った日。
江ノ島を一緒の班で回った修学旅行の日。
最後に告白しようと書いたラブレターを渡せなかった日。
別に後から両片思いだったなんて知りたくなかった。
どれもこれも、甘くて苦い私にとっての初恋の思い出。
初恋に、貴方に、さよならを。
【初恋の日】
主人公が死んだ
突然の襲撃だったらしい、その場にはハンターは主人公しかいなくて、必死に市民を逃がして、それで…どうして逃げてくれなかったんだ、市民は既に避難していたんだろう、もう少しで、応援も到着したらしい、なのに、どうして…
今週は俺も早めに戻れるから、朝になってもずっと居るぞって、嘘つかないでね、って言ってたのに、嘘をついて、約束を破ったのは、お前の方じゃないか。
なぁ、主人公、今までのは謝るからさ、もっとちゃんと、約束も守る、だから、謝らせてくれよ、顔をちゃんと見て、仲直りのお手紙だって、書くからさぁ…
マヒル「お願いします!せめて、せめて最後に顔だけでも見させてくれ!!」
火葬場の職員「…申し訳ございません、修復など施したのですが、見せれる状態ではございません…」
マヒル「それでもいいんです、せめて最後に、人目だけでも、妹に、主人公に会わせてください、お願いします…」
火葬場の職員「……申し訳ございません」
マヒル「そんな…」
結局主人公には会えなかった、はは、最後にぐらい、ちゃんと顔を見て言いたかったな、愛してる、好きだって、言いたかった、生きてるうちに伝えてればよかったな、いつも態度で示してるって言ってたくせに、それだけは伝えれなかった。隠してたんだ、ごめんなぁ、臆病なにぃちゃんで
あれから1ヶ月が経った、未だに主人公の死を受け入れられない自分がいる、パイロットとは言え、危険な仕事だ、死んで言った同士も居た、悲しかったが、乗り越えて元気でやってきた。
マヒル「はは、俺はここまでへこたれる性格だったのか、主人公が見たら、こっそりジュースでも置いて、肩でも揉んでくれるのかなぁ…」
俺は銀と金の林檎の2つのネックレスを握りしめた、あの時くれたネックレス、おそろいだったの知ってたんだぞ、こっそり自分もつけてたんだな…
マヒル「っはぁ、はぁ、夢、?」
主人公「兄さーん?いつまで寝てるの?兄さんがこんな時間まで寝てるなんて、酷い顔、悪夢でも見たの?」
マヒル「主人公、?
生きてたんだな、あぁ、よかった、よかったぁ」
そのまま抱きしめようとした、触れようとした
マヒル「っは、?」
辺りを見渡した、最近まともに掃除も出来ず、散らかった部屋を見た
マヒル「はは、そっちが夢で、こっちが現実なのか…会いたい、主人公、こっちでも、化けてくれよ、夢の中だけじゃなくてさぁ、現実でも幻でもワンダラーでもいいから…」
それから毎日、あの夢を見る、主人公は飯を作ってくれて、笑顔で、笑ってて、でも、触れようとするとすぐに消える。
マヒル「どうして、くそ、どうしてっ、!なぁ主人公、もう、にぃちゃんに触られるのは嫌なのか…?」
マヒル「にぃちゃん、お前に触れたいよ…抱きしめさせてくれ、よく、美容院に行くたびに、触ってって言ってたじゃないか…」
今日もまた俺は、甘くて柔らかい、幸せな夢に縋るだろう
恋に落ちたのはほんの一瞬だった
その日から頭の中は彼女のことばかり
授業中も考えていた
君と目が合った瞬間
恋に落ちたんだ
今でも思い出す甘酸っぱい
初恋の日
あのとき遠かった君は
今は隣に居てくれる
大切な人
初恋の日
初めて恋をしたのは小学生の時だった。
ただ同じクラスで、仲良くなった男の子。
一緒にいるだけで楽しかった。校庭で遊ぶのも一緒に帰るのも楽しかった。「またね」と互いの家へ続く分かれ道で別れるまで、私と彼は一緒だった。
中学校も一緒だった。小学生から少し成長し、恋愛や異性が気になる年頃に成長したクラスメイト達は、当然のように付き合ってると揶揄われたが、お互いに「こいつとはない!」と同じ答えをして、またそれを揶揄われるを繰り返した。
面倒になりながら繰り返し繰り返し否定し、同じように一緒に帰り、時々、コンビニに寄り道して小腹を満たして、中身が無い話をして、帰る。
それがずっと続くと思っていた。
「好きな子が出来たんだ」
そう、彼が言ったのは私が期間限定の棒アイスを味わっていた時だった。その言葉に、甘いアイスの味は私の口の中から消えた。
「……だれ?」
「同じクラスの佐藤さん」
「ああ」
誰より一緒にいて、誰より彼と付き合いがある私は、彼の異性の好みも知っていた。
彼が名前をあげた佐藤さんは、まさに彼の好みとぴったりだった。たまに、クラスメイトと一緒に話しているのを見たことがある。
「そっか。好きな人ができたか」
私はアイスを齧りながら、考える。
彼は私の言葉を待っているようだ。
「告白して、それからじゃない?好きなんでしょ?彼女にしたいんでしょ?ほら、がんばれ」
に、と笑う。彼は私がそう言うのを待っていたように、笑い返した。
「ありがとう。勇気出た」
「いつする?」
「近いうちに。覚悟はできた」
「それでこそ男だ!」
骨は拾ってやると、背中を叩きながら言うと、思ったより力がこもってしまったらしく、彼は飛び上がった。
「いてぇよ」
「すまん」
「反省してねえ」
「ごめん」
「ごめんで済むなら」
「がんばれ」
言葉を遮る。
私が言うのもなんだが、彼はいい男だ。顔もいい。性格も少し優しすぎるが、それがモテるらしい。欠点は少し運動が苦手なところだが、本人はきっとこれから頑張るだろう。
「がんばれよ」
「おう」
それから、本当に他愛の無い話を少しして、彼は見たいテレビがあるからと先に帰った。
自転車に乗って、彼の背中が遠ざかって行くのをコンビニの駐車場で見送る。
とっくに食べ終わったアイスの棒を齧りながら、一人、コンビニの駐車場で立ち尽くす。
「好きな人ができた、か」
呟くと、急に胸が苦しくなった。わけもなく何かが喉の奥から込み上げてきた。込み上げたものを、言葉にして吐き出す。そうしないと、胸が燃えてしまいそうだった。泣き出しそうで、叫びそうで、でも、出来なくて、口から出たのは、巨大な感情のほんのひとかけらだった。
「私の方が、好きだったんだけどな」
胸の中で、何かが崩れて、足元から消えていく。
あんなに燃えていた火が急に消えて、体が冷たくなった。そして、私は恋が終わったと分かった。
私の初恋の日は、あっけなく終わった。
そして、彼の初恋の日が始まるのだろう。
なぜ背中を押したかなど、簡単な話だ。
好きな人には、彼の好きな人と結ばれて幸せに、笑っていてほしいじゃないか。
隣に私はいなくても、笑っていてほしいほど、私は彼が好きだった。
「失恋おめでとう。私」
家に帰って、部屋で思いっきり泣こうと思った。
そしてやけ食いして、全てを忘れよう。関係がどうなるかなんて、明日考えよう。
そして私は財布の中身を確認し、全財産をスイーツに変えるためにコンビニの中にもう一度入った。
初恋の日
私は恋をしたことがありません。
理想はONE PIECEのサンジです。メガネもつけてたらさらにいいです。
理想が高すぎるのでしょうか
恋ってどんな感じですか、
初恋の日?みどりの日とか子供の日みたいな?
そんなんあるの知らなかった。
その日はお休みです!の国民の祝日じゃないだろうから
覚えることもないだろうけど。
ふ~ん、今時分は初夏っていうのか
まあそんな感じの眩しい季節かしらね。
初恋の日 とは 検索
ポチッとな
なになに、10月30日?秋じゃん!
え?なんで今このお題?
いやまあ、このアプリの個性だから今さらいいけど。
えー、島崎藤村がなんちゃらかんちゃら…
藤村藤村ゆかりの宿?はは、笑える間違い発見。
確かに字面は苗字っぽいけど、藤村さん。
藤村藤村て、ローソンローソン♪みたいだ。
いけね、脱線した。
えーと、初恋の日…
脱線もするわな、なんも思いつかん。
あー、きっと初恋まだなんだな、いい年して。
明日が初恋の日になるかもね、うん。
(初恋の日)
初恋の日
それは甘酸っぱくて、キラキラしているものだと思っていた。
でも、実際は少しだけほろ苦くて、あっさりとしていたもので……
初めての恋
初恋
それが終わってしまったら、私の初めてはこんなにもすんなり消えてしまうんだ
でも
生きていたら
どうしてかな
初恋を忘れるほどの恋をしてしまう
それは成長?
初恋が過去になったから?
ううん。あの痛みもほろ苦さも全部私の宝になって、血肉になったから
今恋をして、全力で目の前の人へと愛を囁けるのだ。
思えば本当に恋をした事があるのか?恋に恋していただけのような気がして…
そしたら初恋の日がいつだったのか、相手は誰だったのかかはっきり言えなくなった。
10月30日が『初恋の日』だと知っている人は多くないのではないだろうか。
なぜその日が初恋の日となったのかというと、島崎藤村が初恋の詩を発表した日だからだそうな。
10月30日なんて、世間的には精々ハロウィンの前日という認識くらいだ。初恋の日だなんて思わない。
じゃあ自分にとっての初恋の日とはいつだろうか?
考えてみても思い浮かばない。
初恋なんて、気付けば成っていたものだから。いつ蕾が出来て、いつの間に咲いたのかも、全然わからなかったよ。
ただ、君と離れる時に初めて気付いたんだ。
だから、あえて初恋の日を作るのであれば、あの日なのかもしれないな。
遠い昔の甘酸っぱい記憶だ。
『初恋の日』
「来週のこの曜日、空いてる? 付き合ってほしい所があるんだ」
律儀に玄関チャイムを鳴らしてやって来た隣人の彼が、珍しくそう言った。
どこに連れて行かれるのだろうと内心ドキドキしていた彼の幼馴染たる彼女は、しかし。
馴染みすぎる近所の駅へと伴われ、跨線橋に並んで立ち竦む図に、ハァと溜息をついた。
「えっと……、わざわざ連れて来るくらいだから、特別な電車が来るのだろうけれど。
何回も言っている通り、私は君と違って別に電車に興味ないのよ」
「知ってるよ、そんなこと」
彼は線路の先を見据えたまま答えた。
細い黒縁フレームのメガネが窓越しの陽光でキラリと光る。
キチッとアイロンのかかった白いシャツと濃紺のトラウザーズ。
見るからに理系という彼の風体は、校章が入った黒いランドセルを背負っていた頃から変わらず。
そして中味はそれ以上に——というより、より突き詰めた感がある。
『知っている』の肯定が、まるで通じていない、暖簾に腕押し、としか思えないのは長年の付き合いゆえだと彼女は天を仰いだ。
……でも。
彼のどこかずれた、一方的に近いような行動に付き合うのもこれが最後かもしれない、と考え。
彼女も彼と同じく、線路の果てへと目を向けた。
そうしていると。
『ほら来たよ、あれが……』
幼い頃の彼の声が、よみがえる。
カタカナと数字で何系と言われても、彼女にはさっぱり意味がわからなかったし、彼がキラキラ目を輝かせて語る違いの魅力はもっと理解できなかった。
あぁ懐かしいな、と思ううち、振動と独特の音が響いてきた。
「良かった、来た……!」
嬉しそうな彼の声は、記憶で再生されたものよりずっと低かったけれど、滲み出る感情は同じだった。
さて、何が来たのかと彼女も目を凝らす。
「あれって……!」
知らず、彼女は驚嘆の声をあげていた。
昔、一度だけ見た。
あまりに印象的で一目でわかる、真っ黄色な新幹線。
「イエロードクター!」
「ドクターイエロー」
即座に彼が訂正を発する。
やや白けたような声だったが、彼女は全く気にせず手を叩いてその場で跳ねた。
「えっ、すごいすごい!!
これを見せてくれるつもりだったの!?」
確か予想だけで時刻表はなかったよね、よくわかったね! と彼女は絶賛する。
彼は彼女の喜びように半ば引きつつも。
予想的中できて良かった、と彼は頷いた。
「これだけは、喜んでくれていたから——見せたかったんだ」
君が、旅立つ前に。
添えられた言葉に、思わず彼女は涙ぐむ。
「……ありがとう……」
見れば、幸せになれると言われる新幹線。
初めて見た時は本当に偶然、長期休暇を利用した隣家同士のキャンプの帰り道だったか。
『スゲェ!! あれを見れるなんて——僕達みんな、幸せになれるぞ!!』
小難しい説明ばかりの少年だった彼が、珍しく単純明快に叫び。
思わず少女の彼女も手を叩いて喜んだ。
「どうか、幸せに」
差し出された手を、彼女は目端の涙を拭って握り返した。
「……うん」
あの、日。
心底嬉しそうに黄色い新幹線を見つめていた少年の彼が、物凄く輝いて見えた。
『幸せになれる』と言った彼の隣に、いつまでもいたいと——そんな風に、思った。
淡い想いに、心の中でリボンをかけて。
彼女は黄色い新幹線が通過したあとの、線路の先に。
自らが乗り込む形のない列車を垣間見たのだった。
初恋の日
あれは恋だったのかな?
今でも確信がなかなか持てないけど
もうすぐ一年が経つ
去年の夏
何月だったかなー?
覚えてないけど〜、夏だった
受験生の君によく言われた
ジルが連れてきてくれた時間が好きって
大切な思い出だって
まさにそんな人
その人が連れてきてくれた時間が好きだった
すごくすごく楽しくてね
毎日頑張る原動力になってた
今日のテーマ 初恋の日
これを見たときに真っ先に
この曲の歌詞を思い出したの
New Jeans 'Ditto'
훌쩍 커버렸어 一気に育ってしまった
함께한 기억처럼 一緒に過ごした記憶のように
널 보는 내 마음은 あなたを見る私の心は
어느새 여름 지나 가을 いつの間にか夏を通り過ぎ秋
夏を通り過ぎ秋
そして冬に終わった
一気に育ってしまった分
一気に枯れてしまった
2024年
一月 正月に届いた本
この本を読んでから、
前は面白いなって思えたその人の言動が
ちょっとだけ無理になっていった
あ、
その人が悪いわけではないよ?
実際以前は楽しめてたわけだし、
毎日頑張る原動力になってたし!
ただ私の考え、受け取り方が変わってしまった
気持ちがどんどん冷めていく感覚を覚えてる
だから本当に好きだったのかわからない
もしかしたら恋だって勘違いしてただけなのかもって
でも終わりがあったって確信できてるってことは
始まりがあったってことだよね
詩彩音
初恋の日。
初恋に気づいた時は
自分が本当にそれが恋なのか
分からなかった
友人のせいで書いた手紙。
結局渡さなかったけれど…
私の中でずっと……
澱のように濁った恋ではないなにかが
残っている
小学生の頃とか?
最初は我のつよい子で苦手だった
口げんかしてた気がする
それがいつからか仲良くする事ができた
本音を言い合える仲になったからなのかな
急な転校でお別れになってしまった
最初に知った時は頭が真っ白になって
信じられなかった
元気にしてるかな
お母さんになってたりして
こちらはまずまず元気でやってるよ
生活のために働いてたりね
いつの間にか大人になったんだな
手を握ると嬉しそうに笑う。キスをすると毎回顔が赤くなる。どう考えても自分より恋愛経験があるだろうに、この人は些細なことでいちいち純な反応を見せる。誰かと付き合ったら毎回そんな感じなのか。あるときふと尋ねてみた。他意のない単なる疑問だった。これが何かしら逆鱗に触れたらしく、引っ捕まえられた挙句どれほど愛しているかを滔々と説かれる羽目になった。要約すると、真剣だから何でも嬉しいし、他と較べるような言い方も嫌だったということらしい。慣れや惰性で恋愛をするのはもうやめた方がいい、と深く心に刻んだ。これ以上その愛を教え込まれたら、さすがにどうにかなってしまうので。
(題:初恋の日)
初恋の日
これが初恋なのか、はっきりとは覚えていないけれど、初めて、"一目惚れ"をしたのが小学校4年生のとき。
この頃から私の、イケメン好きは始まっていた。
ほとんど話したこともないけれど、見た目だけで好きになり、小学校残りの3年間、ずっと追いかけ続けてた。今で言う、"推し"だなこれは。
振り返ってみると、そのあとの学生生活でも"一目惚れ
"が多く、私が内面を見て、内面が素晴らしいと思って恋をしたのは、今の旦那だけかもしれない。
だから、もしかしたら旦那が、初恋の人?
昔好きだった人たちの記憶。
小さなお花が咲いた野原がめちゃくちゃに踏み荒らされて無くなってしまった記憶。
恋なんてしない。好きな人なんていらない。
これは私が私になる前の記憶。
あなたに出会って私は私になれた。
私が私になれて初めて好きになった人。
それがあなた。
変なことを言っているかもしれない。
でも私の初恋はあなた。
忘れ去られた野原にぽつりと咲いた小さなお花。
ずっとずっとこの時を待っていたんだ。
これはたったひとつの大切な私の
初恋の日
初恋の日 ストーリーと全然関係無いです!!
創作じゃ無いよ) ちょっと私の初恋を思い出して見ます!!
私の初恋の日は保育園、ある男の子Hくんが好きだった。
彼はバレンタインかホワイトデーの時どっちか忘れたけどマカロンを沢山くれた事が2回以上あった。それに対して私はどうしてたかは分からないけど、美味しく食べてた。
保育園のアルバムを見ていると、ある写真を発見。私とHくんが両頬に両手の人差し指を当てて、唇を突き出し、顔を近づけている。最近見て「え!!」と驚いてしまったが、どちらも嫌がってないのは両思いだから…?と思った。
小学校は別れてしまい、中学校も多分違う。久しぶりに逢いたいと思って居るが逢えない可能性も全然ある訳だし心配。まだ二人共中学生だし、未来あるし、逢えると信じたい!!
おにごっこしててさぁ、
追いかけられるのが嬉しくて。
おままごとしててさぁ、
パパ役やってほしくて。
ちょっと口調が強くなったりもしたなぁ。
探検ごっこしててさぁ、
お姫さま役の私を遊具から助け出してくれたとき、
落ちちゃったんだよねぇ、恋。
────初恋の日
雫の続き
初恋の日
あの日感じてしまった胸の高鳴りを
鬱陶しく厄介で、手放せば楽なのに.....
一度 火が付いてしまった気持ちを
鎮めるのは、酷く困難で
相手を遠ざければ、遠ざける程
高鳴る鼓動は、胸を打つ
だから、なるべく関わらない様に
引き寄せない様に気持ちを誤魔化して
騙し 騙しやって来たのに....
ハイネは、自宅のソファーに寝転がり
さっきから何度目かの煩悶にぶち当たり
ソファーの間を寝転がり体を右に左に
行ったり来たりしていた。
気を抜くと また顔に熱が上がり
あの時の光景が浮かんで来てしまって
しょうが無くなる。
あの時 弱味なんかみせなければ
頭に手を置かれた時に強く拒絶して
立ち去らせていれば あの温もりを
知らずにすんだのに....
そう 数日前に体調を崩し
泣きそうになった自分を優しく抱きしめて
くれたシズクの温もりが消えない
ちょっとした事で思い出すと蘇って来て
何と言うかこう....またあの温もりを
感じたいと思ってしまう....
そんな考えが過る事 数度
ハイネは、そう感じるたびに頭を振り
あの光景を頭から追い出す。
そうハイネは、あの日とは別の意味で
体調が悪かった。
それを証明する様に ハイネはこの所
バインダー局に顔を出していなかった。
魂狩りの仕事もミーナやナイト達に任せ
シズクと顔を合わせない様にしていた。
顔を合わせたら最後 何かの箍(たが)が
外れそうでもの凄く怖い
前は、シズクの髪の毛を強く引っ張ったり
頬を思いっきりつねったりそのたびに
泣かれて嫌われてでもそれが愉快で
腹の底から笑えて可笑しくて
それで良かったはずなのに....
あの日の優しい温もりを知ってしまってから.... シズクのあの柔らかそうな
フワフワした長い髪に優しく触れたい
小柄な身体を自分の腕の中に抱きしめたい
そんな事が頭の中を駆け巡って仕方無い
そんな気持ちが押さえられない
こんなの自分じゃ無い こんな自分気持ち悪い なのに....シズクの顔が頭の中に
チラ付いて離れない。
苛めた時に泣かせた顔 怪我を隠した
時に見せた怒った顔
映画を一緒に見に行った時に見たきらきらな笑顔 どれも彼もが頭の中に過って
離れない。
そんな何気ないシズクの表情が頭の中で
過るたび胸の鼓動が煩い。
そのたびに腹立だしいのに....
(クソッ クソ収まれよ....っ)
手放したいのに 手放したく無い
相反する二つの心がせめぎ合う
あの日一人で魂狩りの仕事を続けて居れば
チームなんか組まなければあいつと
出逢う事も無くて そうしたらこんな
苦しい思いも知らずに済んだのに....
でも知ってしまった今となっては....
そんなのは、嫌だった。
シズクと出逢わない人生なんか死んでも
ごめんだった。
ハイネは、今まで躊躇して、認めたく無かった気持ちを 言葉にして呟く。
「っ....シズク....っ....好きだ....」
小さな声でそう呟くハイネ
そのたった一言が本人を目の前にすると
言えなくて....
目を瞑って早鐘を打つ鼓動に必死に
耐えるハイネ
耐えても溢れる気持ちは、もう決して
止まっては、くれなくて.....
もう誤魔化しが利かなくなって居る事を
ハイネは、自覚する。
次シズクに会った時どんな顔をすれば
良いか分からない
下手に告白なんかして本格的にシズクに
嫌われてしまったら 振られてしまったら
今の自分は、立ち直る事が出来るだろうか
もう自覚してしまった手前 前みたいに
簡単には、触れ無い
シズクを前みたいに苛めて気持ちを誤魔化す事も出来無い
初恋を持て余し 拗らせたハイネ少年は
世界で一番大切にしたい女の子への気持ちを もう上手く隠す事が出来無くなって居た。そうしてハイネ少年は、自分の気持ちが初恋だと本格的に認めるのだった。....