『初恋の日』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
女は何度でも初恋を出来ると聞いた。
いーや、男だって何度でも初恋はできる。
女は何度でも初恋を出来ると聞いた。
合点が行く。あの名前のない情感の数々を初恋と呼ぶのなら。
女は何度でも初恋が出来ると聞いた。
初めてだから「初恋」なのだろうと理屈を並べるのは野暮。
女は何度でも初恋が出来ると聞いた。
そんなご都合主義があってたまるか。
中学1年の時の卒業式
名前も忘れたけど、その時に卒業する先輩が、気になってた
思えばそれが初恋だと思う
その人は、なんだか見た目が私と似ていて、友達にからかわれていて、気になるようになってた
想いを伝える事も無く終わった
ねぇ、あれって恋だったのかな。人に恋愛感情を抱いたのは1回だけ。その1回は、歪んだ恋愛だった。あれが恋だとしたら、報われない恋だった。
元カレはね、家庭環境が良くなかったの。だから自分の感情が育たなくて、私は振り回されてばかりだった。だけどね、私も同じようにつらかったから。あいつは私のつらい気持ちを分かってくれたの。そんな人は初めてだったし、多分もう私の前には現れない。だから支えてもらった分、私も支えたかった。だからかな、あいつを好きになったのは。
最初に好きだって告白された時、私は友達でいたいって断ったよね。私は、それで終わりだったらなって思うよ。だって好きだって思うようになったらつらいじゃん。特に私たちは弱い者同士、共に崩れ落ちるって、今なら分かるのにな。好きになってしまったんだ。
好きってよりかは、不安や安心、その繰り返しに近かったかな。一緒にいると安心する。けどね、歩きながら手を繋いだり、バスの中でお互い寄り添ったり、そんなことをする度に怖くなったんだ。このままでいいのかって。あいつがいなくなってしまうのが怖くて、私の方からから逃げて出してしまいたかった。あいつは愛してくれていたのに、私はその気持ちを踏みにじった。
完全に私の弱さが原因だ。でも、弱い自分にあいつは支えきれなかった。支えないとって必死だった。
好きだったのにな。不安や安心、その繰り返しが怖くなって、逃げ出してしまった。
恋愛ってどんなものなのかな、私は人を愛することで満たされるのかな。1度歪んだ愛の形を知ると、満たされることはない。
その日1日ずっとドキドキして
ずっと気になって仕方ない
幼かった自分はそれがなんなのか
分からなかったけど…
今ならわかる
それが恋だったんだって…
テーマ:初恋の日
シャボンの玉が
ふわりと飛んだ
あの娘へ届けて
南の風に乗せて
虹の光を見せて
さくらんぼの色
赤く染まる頃に
はじけて消えた
小さな私の物語
『初恋の日』
【初恋の日】
「俺、春奈が男だったら良かったと思ったよ。そしたらお互いに、傷つくことなんてなかったのにな」
木陰に隠れていた私の耳に届いたのは、少し震えた、青木の寂しそうな声だった。
春奈は私の親友だ。
親友が青木に振られた。その事実を受け止めたとき、怒りとも、悲しみとも違う不思議な気持ちが渦巻いていた。
春奈が、そんな事、と言いかけて背を向けて走っていく。ああ、きっと泣いてるんだ。
私は春奈を追いかけるべきだ。親友だから。
そうわかっていたのに、私は動かなかった。
「追いかけねーの?」
木の横から、青木が顔を出した。不思議そうに私を見ながら。コイツ、いつから気づいていたのか。
「アンタが追いかけたら?」
押し付けるように私がいうと、青木が苦笑いした。
「今、彼女をふったとこなのに?」
「女より男のが好きだなんて、嘘じゃん。この嘘つき」
「それはお前のほうだろ。早く追いかけて抱きしめてやれよ」
……青木に言われて、グッと黙り込む。
そう、私も嘘つきだ。男より女が好き、と、まだ春奈に打ち明けていなかった。
春奈だから、打ち明けられなかった。
教えたら、私は彼女に親友以上の関係を求めたくなってしまうから。
でも。
「初恋に正直になろうとした春奈を、初恋を嘘で隠し通したい私が触れてしまったら、汚してしまう気がして嫌なの。触りたくないし、触れないのよ」
きっと私にしかわからない、変なプライドが邪魔してる。
今だってーーそう、今だって。彼女が振られて、こんなに安心してしまったのに。それくらい私は汚い人なのに。
「お前が春奈にふられてくれたら、俺の恋も前に進めるんだけどな」
「意味わかんない」
「だよな」
私たちの不器用な恋は、いつだって遠回りする。
こんなに辛いなら初恋なんて知らなきゃ良かったと、蹴り飛ばしたくなるくらい。
ぼさぼさのかみにメガネの女が教室に入って来て隅の席に座った。それを見た俺の周りにいた奴らはクスクスとメガネ女の話をし始めた。俺もそれに同調する言葉を並べてテキトーにヘラヘラ同意した。その時、俺の周りの奴らの中で一番中心的な男が、ニヤニヤと言った。
「今からじゃんけんで負けたらあのメガネと一週間付き合うドッキリしようぜ」
俺はメガネ女を屋上に呼び出し、好きだったと言うこと(嘘)と付き合ってほしい旨をロマンのかけらもない言い方で伝えた。メガネ女の方は顔を赤らめ小さく一言「よろしくお願いします」そう言った。俺は後ろに隠れてニヤニヤしている奴らやメガネ女にばれないように空に向かって特大のしかめっ面をした。
それからメガネ女こと佐々木萌と登下校を一緒にするようになり色々な話をした。それによるとどうやら萌は毎晩遅くまで漫画を描いているらしい。朝の支度が遅れて困ると嘆く萌と萌の髪の毛を見ながらなるほどと俺は手をうった。その日、俺は萌の部屋に呼ばれた。俺はどうしても萌の漫画を見てみたかったが萌は結局、自身がないと見せてはくれなかった。その代わり一枚のイラストを萌は見せてくれた。そこには美味しそうなハイライトで表された鯉と宝石のように輝く水面が描かれていた。
「うますぎだろ」
俺の口からは感嘆の言葉が自然にこぼれていた。それを聞いた萌は小っ恥ずかしそうに下を向いていた。
次の日俺が萌の家まで登校の迎えに行くとそこには、すごくきれいな髪の毛のメガネっ娘がいた。それはもちろん萌えだった。どうしたのか聞くと、どうやら俺が髪の毛を気にしているようだったから美容院できれいにしてきたとのことだった。バレていたのかと俺はドキッとすると同時に
俺は萌を尊敬し、嫉妬した。
「萌はすごいよ」
「なんで?」
「萌は目標に向かって歩ける人間だから」
「?」
「俺は萌みたいに漫画を描くわけでも誰かのために努力しているわけでもない、自分がないんだ」
「ん~、光輝くんだってちゃんと目標に向かって歩いている人間だと思うよ。よっと。」
萌はいきなり俺に拳を向けじゃんけんを仕掛けてきた。俺は反射的に手を出した。俺の負けだった。
「光輝くんじゃんけんよわーい。」
ムスッとする俺を見ながら萌は続けて言った。
「今光輝くんは負けたけどそれも、それはじゃんけんに勝つっていう目標に向かって歩いた証でもあるよね。人間生きてれば必ずなにかに向かって歩いているものだと思うよ。だから大丈夫だよ。光輝くんきっと歩けてるよ。」
萌は背伸びしながら俺の頭をなでた。俺は萌に顔を見られないようにしながら小さく一言「ありがとう」と言った。
「ドッキリ大成功ー!」
構内に響き渡る声でニヤついた奴らが近づいてきた。俺は血の気が引いた。萌はよくわからない様子で少し怯えていた。ニヤついた奴らは俺と萌二人をちらちらと交互に見てから一言
「メガネさんごめんね~。こいつ仕掛け人なんだわ。」
萌から心配そうな視線を感じるが、俺は萌の顔を見ることが出来なかった。
「一週間恋人ドッキリでした」
構内の人間がちらちらとこちらを見てヒソヒソと何かを話している。萌の呼吸が粗くなって鼻をすする音が俺に聞こえた。周りの雰囲気は段々と異様になり、笑えない雰囲気を悟ったニヤついた奴らは焦り始めていた。
「おい光輝」
にやついた奴らは俺の名前を呼んだ。
泣きそうな萌の顔が見えた。
「この人は僕の彼女です。変な言いがかりはやめろ」
俺はそういった
初めてよりも最後が好きなの。
あたしがあなたの最初で最後よ。
今日を毎年祝いましょうね。
お題:初恋の日
主役じゃなかった私を
お姫さまにしてくれてありがとう。
ないなあ( ´∀`)ははは
違うわ~ってかあε=(ノ・∀・)ツ
お題は👉️初恋の人👈️
じゃあ~ってかあε=(ノ・∀・)ツ
遠過ぎる幼稚園児だった頃、
同じ園児を好きになったと記憶する。
母には「あなたは草刈正雄が好きだったのよ」と言われたこともある。
あの頃は、好きなのに喧嘩をするとか分からなかった。
好きな人がトイレに行くとか想像したくなかった。
食べる行為を見られるのさえ恥ずかしかった。
大きくなったら、お母さんと離れて暮らすのかなあと考えては寂しさで枕を濡らしていた。
豆電球がだんだん涙で滲んで来て
すごくすごく寂しくなった。
45年経った今は、全部ない。見事にない。
同じ私なのにまるで無い。
あぁそうか。
先を案じる時間って無駄なんだな。
心配は備えの材料にする為にあるもので、
そこで辛くなるものではない。
今一度それを知る。
ニュースやSNSに囚われるな。
意味がないから。
ちなみに。
自分が草刈正雄を好きだったことすら覚えていない。
時々TVに出ている彼を目にすると
母の言葉を思い出す。
なのに綺麗さっぱり覚えていない。
私の初恋は、どうやら浅いらしい。
独白 2024/5/8
無知こそが恐怖だ。
まずは無知を自覚すること。
次の一手を考えること。
過程と結果を見直すこと。
来る恐怖と戦うための備え。
なんだろう
胸が高鳴る
笑顔が止まらない
何もかも楽しい
何もかもうまくいく気がする
あなたが隣にいること以外
いつもと何も変わらないのに?
この気持ちを形容する言葉が見つからない
もしかしてこれが
人を好きになると言うこと?
自分の中に生まれた
新たな感情を知った
そんな
初恋の日
#初恋の日
【初恋の日】
もう覚えてない....だけど沢山一緒に遊んでいい所を沢山見つけて好きになれたから良かったかな....!w
初恋の日
「初恋の人が忘れられない?このお酒、カンパリオレンジって言うの。お酒の意味は初恋、ほろ苦さのあるカンパリと甘酸っぱいオレンジの味がまさに初恋の日を思わせるでしょ?これを呑んでその彼を思い出して思いっきり泣いて忘れな。そして新しい恋を見つけなよ。」
えっとね、
上手く言えないけど、
子供の時からすべてがモノクロにしか見えない自分には世間一般で言う甘酸っぱいアオハルのよな甘い記憶は持ち合わせてないけど、
でも確かに憧れの人はいた。
まるで太陽のような人、クラスの人気者だった人。今はどうしてるんだろな、出来るなら子どもの頃にもどりたい
その日1日ずっとドキドキして
ずっと気になってソワソワして過ごしてたなって思う
その人のことがずっと気になって…
でも声をかけることは出来なくて…
遠くからずっと見つめるだけ
見てるだけで満足だった…
見てるだけで嬉しかった…
それが恋だと今ではわかるけど…
当時は幼くて分からなかった自分…初々しいわねぇ
もう何年前のことでしょうか。わたくしは横須賀にあるカフェーコリウスでお給仕の仕事をしておりました。小さなお店ではございましたけれど、窓からは格好良く横須賀港が見えて海軍学校の生徒の方などもよくいらしておりました。
丁度今のような時分でございます。シトシトと長雨が続いて店も閑散としていましたので、もうお客も来ないだろうから今日は閉めようか、などと店長が言っていた時です。カランとベルが鳴って店に一人の青年が入ってまいりました。
ゴム引きコートからはポタポタと雫を落として髪もぺたんと潰れておりましたのに、すっと通った鼻梁と理知的な瞳がハッとするほど美しかったのを覚えております。青年は「ヤア開いてるかい?」とわたくしに訊ねてきました。ですが十五、六の娘だったわたくしはすっかり上がってしまって顔を真っ赤にしたまま一言も喋れなくなってしまったのです。そんなわたくしを責めもせず、青年は珈琲を一杯注文して窓辺の席でゆっくりゆっくり飲んでから、帰ってゆきました。
その日以来、青年は度々店にやって来ました。初めは熱い顔をお盆で隠すばかりだったわたくしも、次第に青年の気さくな態度に絆されて普通のようにお話しできるようになりました。それでも青年は気障なところがありましたから、わたくしはしょっちゅうドギマギさせられておりました。
ある日など、隠れた桜の名所を知っているから今度の春には見せて差し上げましょうと申し上げたら、君の案内なら桜もさぞ綺麗に見えるだろうねと歯の浮くようなことをさらりと言ってのけたのです。こういうとき、わたくしは決まってお返事に困ってあたふたとみっともない姿を晒しておりましたのに、青年はニコニコとそんなわたくしを眺めているのでした。
しかし桜が咲くよりも少し早く、その青年はぱたりと来なくなってしまいまいました。おそらく彼は海軍学校の生徒で、三月を境にご卒業だったのでしょう。そのすぐ後、わたくしの方でも実家に呼び戻されてしまったので横須賀からは離れてしまいました。
呆気ない少女時代のお話でございます。それでも、桜の季節になる度にこのことが思い出されるのです。
お題 「初恋の日」
あの頃は恋とか愛とか解らなかった。
ただ、「話してて楽しい」「もっと一緒にいたい」とは思っていた。
小学生の時に片思いしてた1つ歳上のあの人。
中学生の時のクラスメイトのアイツ。
どっちが初恋なんだろ…?
妙に緊張して意識しちゃってたアイツがそうなのかな?
おんなじジャンルの音楽が好きでクラスで孤立していた私にも普通に接してくれた。
何かと気にかけてくれて、タイミング合ったら途中まで一緒に帰ったりして。
学校は嫌いだったけど何気に青春してたんだなって今になれば思う。
アイツがいなかったら不登校になってたと思うくらいには憂鬱な学校生活だった。
もう会えないけれど、どこかで誰かと幸せな家庭を築いてそうな気がする。
多感な時期を一緒に過ごせて良かったし、いつも笑顔で気さくに話しかけてくれてありがとね。
告白こそしなかったけれど、「好き」だったよ。
初恋の日
音楽好きのキミと
音楽嫌いのわたし
知り合ったきっかけも音楽で
キミと一緒だと毎日楽しかった
キミとずっと一緒に居たかった
音楽嫌いなわたしは素直じゃなくて
最後まで好きだと言えずに終わった初恋だった