『初恋の日』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【初恋の日】
自分はずっと
誰のことも好きになるはずがないと思っていた
恋とか愛とか無縁のままに
歳を取って一生を終えると思っていた
あなたに出会って
私の人生は変わったの
自分が恋をできる人間だと知ったの
人を愛することを知って
人に愛されたいと思う感情を知った
そんな初恋の日
中1の春。
直接告白された。
デートには行かなくて学校の帰り道に近くの公園で話をしたり、一緒に寮まで帰ったりと学校内の恋愛だった。
高校2年で別れた
「初恋いつやった?どんな子だったか覚えてる?」
何かの話の流れでそんな話題になった。
「小学生の頃、同じクラスの女の子で、窓際でいつも静かに読書してる感じの子やったなぁ。時折本読みながらにこ、て笑顔になるんが可愛くて、ドキドキした覚えがある」
不思議と教室に入ってくる風の温度や香りまで思い出した気がする。
「へぇ〜甘酸っぱい思い出やね」
「お前は?人に答えさせるだけやなくて言えや」
「俺はなぁ。信じてくれへんかも知らんけど、お前と初めてバーで会うた時や」
「アホぬかせぇ。んなはずないやろ。あの頃お前付き合うてる相手いたやん」
「やから、あの時お前に会うた時、お前に一目惚れしてもうて、それでそれまでのは恋でも何でもなかったんやて気づいたんよ」
「ひっっどwwそんなこと言われても嬉しくありませぇん!」
軽く返しながら、じりじりと耳が熱くなってくるのを感じた。
なんやこれ、恥ずかし。本気にしてるわけやないのに、もしもそれが本当なら、なんて考えてしまいムズムズする。
「ほんとのことやから。これから信じてくれるまで色々話させてな」
あの日バーの扉を潜るようにしながら入ってきたこの男のことを、鮮明に思い出してしまった。
こちらを見て一瞬目を見開き、微笑んだ顔を。
それが俺に惚れた瞬間で?それが初恋やと?
「はっっっず」
照れる俺を見て、目の前の男はあの日みたいに笑った。
【お題:初恋の日】
初恋の日は覚えてない。
恋の衝撃で、何もできなかったから。
初恋の日より、あなたの誕生日を覚えたい。
初恋の日は私達の記念日なのかな。それとも私だけの記念日なのかな。
恋は後から気付くものだから、私の初めては全部覚えていたい。初恋の日を語れるように。
【初恋の日】2024/05/07
何も関係ないんですけど「うさぎドロップ」って映画がすごく良かったから見てほしいです。
初恋の日、ですか
甘やかに心に浮かぶ思い出があるといいんですけど
カサカサした現実にいて
遠ざかってしまった自分がちょっと寂しい
初恋の日のことを笑顔で語る可愛いおばあちゃんにいつかなりたいと思うけど
初恋の日
僕たちは海を越え
フィールドを走り回った
帰国の前夜 帰りたくなかった
いつまでも このままでと
あれから四半世紀
僕たちは何も変わらなかった
むしろ連帯は深まった
強く 優しくもなれた
あの夜からも
これからの朝も
……キャプテン
あんたが好きです
初めても恋も目視出来ぬあやふやなモノだ
そして、そんな事柄さえ定義したがるのは人だけだ
いつ始まったのかが、そんなに重要だろうか?
何もかもを関連付けたがるのは
知性の悪癖ではないと
君は断言できるだろうか?
疑問の方が勝ってしまい
お題には添えず終いだが…
今日の所は、お目溢しいただきたいね。
ー 初恋の日 ー
初恋の日。
それは高校1年生の初日、春風が吹き込む教室。
着慣れない制服に袖を通し、慣れない環境に不安を感じていた私。田舎の中学校から来た私には、知り合いは1人もいなかった。
そんな中、優しい笑顔で僕に話しかけてくれた君。
君の眩しい笑顔に目を奪われた私。一瞬時が止まり、頬が熱を帯びていくのを感じた。一目惚れってやつだ。
その瞬間のことは今も忘れられずにいる。
窓枠いっぱいに広がる空の青がとても美しく見えた。
そんな日だった。
ああ、なつかしい。
それは、しょうがく一年生のころのこと。
わたしのくらすに、しんにゅうせいがきたの。
その日、私は、初恋をしたの。ねえ、聞いてくれる?
ソの新入生は、頭がよく、しかも、走るのもはやかったの。
ある日、あるひとに、わたしのえんぴつけずりをうばわれたの。
それを、そのひとが、とりかえしてきてくれたの。
いい人でしょう?
これで話を終わるわ。
それではおやすみなさい。
君と出会ったあの日
ベタだけど君のことが好きになった
君の性格が
君の仕草が
君の言葉遣いが
一挙一動が美しく感じた
ありがとう
あの日に僕の前に現れてくれて
おかげさまで毎日が楽しいよ
お題『初恋の日』
『初恋の日』💚
トキメキやドキドキ。
いつ体験して、
いつ失ったかもわからない。
でも、
あなたにであった日。
あなたと話した日。
あなたと笑った日。
その日だけは
特別なんだ。
『初恋の日』
クラス全員分の歯ブラシを保健室の殺菌庫に運ぶ
銀のお盆を持って
渡り廊下を歩いていたら
向こうから歩いて来た
目が合う
瞬間
周りの全ての景色が消えた
6年生の二学期だった
病み明けのリレーの日。
咳が止まらなくて、苦しくて誰も気づいてくれなかった。でも、貴方だけが気づいて。
私の手に渡されたバトンを変わりに繋いでくれた。
ごぼう抜きだったね笑
走り終わったあとに、言ったあなたの言葉は
「俺がいるだろ」
題 初恋の日
昔大好きだった人がいた。
小学校の頃大好きだった。
優しくて、かっこよくて、私に親切で。
だから私も彼が大好きだった。
低学年のときはいつも遊んでたけど、彼は途中で引っ越してしまっていた。
そんな彼が今眼の前にいる。
私が通う塾に入塾してきたんだ。
凄く偶然で、最初私は驚いて何も言えなかった。
だって・・・
だって・・・。
「男の子・・・じゃなかったの?」
彼が着ていたのはセーラー服。
紛れもないスカート。
てことは性別は女の子だよね・・・?
「あ〜久美ちゃん!久しぶり、ボク、女の子だよ、ごめん、誤解してたかな?」
一人称は、昔と一緒でボクだ・・・。
「ボク、男の子と遊ぶの好きでさ、言葉遣いも男みたいなんだけど、本当は女なんだよね。制服もほんとはズボンがいいんだけどね」
そう言って苦笑いする彼女を、私は目を丸くして見つめていた。
複雑な気持ち。
あんなに好きな人だった、初恋だったけど・・・。
男の子だったか・・・。
少し残念。
でもまた優しい彼・・・じゃない彼女と再会できて嬉しい。
本当に優しかったから。
それは性別を超えて、人間的に仲良くしたいと思わせるものだった。
「ううん、会えて嬉しいよ」
私は首を振って彼女に笑いかけた。
「これからよろしくね!また仲良くしてほしいな」
私の言葉に、彼女はニコッと笑った。
その笑顔に昔の面影を認める。
初恋のころ好きだった笑顔・・・。
「もちろん!」
私はチクッと痛む胸のかすかな痛みを感じながら彼女に笑顔で笑いかけた。
初恋の日
それは年中の時だった
何となく好きになってた
あの時の「恋」とは何だったんだろう
「好きな子誰?」と友達に聞かれて、成る程普通は好きな子がいるものなんだなと初めて知った。結局、私は皆と話すために当時別に好きでもなんでもなかった子を好きだという設定にした。あの頃は好きでもなんでもなかったのに恋ばなになる度に持ち出して…失礼極まりなかったなと今更ながらにそう思う。
「だから、あの頃はごめんね?」
「それ結婚記念日に言う?」
"初恋の日"
初恋の日
私は、恋など知りません。ただ一つ分かるのは人を醜くはたまた美しくしてしまうことくらいです。
【初恋の日】
ぽつん。最初はそんな感覚だった。
ぽつん。ぽつん。ぱたっ、ぱたぱた。
そうして落ちてくる雫が水面に波紋を広げるように心に染み込んでくる。
時間を重ねると、いつの間にか落ちてくる雫が勢いを増し、ざあざあと雨が降るように水面に叩きつけられて水波を立てた。
凪いでいた心は落ちてくる感情に波風を立てられて激しく音を立てて揺れ動く。
それに合わせてどくん、どくんと心臓が鳴った気がした。血の巡りが速くなって、体がぽかぽかして暑いくらいだ。特に顔が。
頬も思わず緩んでしまいそうになって口を引き結ぶ。だらしのない顔になるのが嫌で必死に顔に力を入れれば顰め面になっていたようで顔面が痛い。
「どうしたの?」
必死に渋面になるのも、にやけ顔になるのも回避しようとしていたら、この心の元凶である女は不思議そうに尋ねてきた。
何も知らない何気ないひと言に、心の中はまた揺れ動く。
あああ、もう勘弁してくれ。そう思っても不思議そうに顔を覗き込んでくると、ぴとりと女の指が眉間を押した。
「すごい顰め面。すごく悩んでることでもあるの?私で良かったら聞こうか。聞くだけしかできないけどね」
触れた指を頭を振って払う。
前髪を少しだけかき集めて眉間を隠した。
「なんもねーよ」
ぽつりぽつりと積み重なってきた感情。
どうして今、突然に自覚してしまったんだろうか。
「強いて言うならお前のそういうところ」
女は何が?とでも言いたげに首を傾げる。
簡単に触れてくるところ。触れられたところが熱くなって、雫になるとぽつりと心にまた落ちていく。
何とか落ち着かせたいと思っているのに、凪ぐ事の無い心の揺れ。
恋って、好きって、こんなにも落ち着きのないものなのだろうか。
まるで心の中が沢山の感情で嵐のような状態。
そう。まるで今日のような土砂降りの雨の日みたい。
「傘使っていいよって言ってたろ」
「持ち主がびしょ濡れになって帰るのは良くないよね。それに方向一緒だし」
「だから、そういうところ」
「ん?さっきからなに。もしかして私が待ってたから怒ってるの?」
「ちげーし怒ってねェし。勘違いすんなよ」
「そう。なら良かった。じゃあ相合傘して帰りましょうねー!」
女に預けていた傘は少しばかり大きくて、2人で入ってもそう濡れる大きさではない。
「俺が持つよ」
開こうとしていたところに声をかければ、ぱっと傘を開いて渡してくれる。
「よろしくお願いします」
「お前の身長に合わせるとあれだから、俺の腰が曲がる」
建物の玄関口を出て歩き始めると濡れないようにと、すり寄ってくる女の頭が肩の下に見えた。
積もりに積もった初めの恋の感情に気がついた日がこんなに酷い雨の日で、それも相合傘をした日なんて。
きれいな髪だと思った。
触ってみたいと思った。
もっと話してみたいと思った。
名前も知らない、ただ一目見ただけの他人にそんなふうに思ったのは初めてだった。
きれいな髪が揺れて、氷の様な冷たい瞳が僕を捉えた。
そして形の良い薄い唇が開くその一瞬を僕は何年経っても鮮明に憶えている。
次の瞬間、その鈴を転がす様な声を出しそうな唇から溢れ出た罵詈雑言に、僕の初な恋心は跡形もなく散るはずだったというのに。
彼女が形の良い眉をひそめるのも、冷たい瞳を怒らせるのも、薄い唇が罵るのも、全て僕だけになのだと気づいてしまったとたんに僕の恋心は手軽に息を吹き返してしまったのだった。
初恋の日
心は準備出来ているのに
顔も体も髪もセンスも性格さえもまだ未熟
頑張って頑張って頑張って
やっと貴方との恋を始められると思った時には
もう貴方はあの子の虜だった