『冬晴れ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
太陽がピカピカ輝いて、
降り積もった雪がキラキラ煌めいている。
久しぶりの晴れ。
私の心も青くスッキリと澄み渡っていた。
〜冬晴れ〜
どうか今 雨をぬぐって
冷たい雪で覆わないでください
どうか今 涙をぬぐって
ただ温かな愛で覆ってください
慰めと励ましと
奇跡と希望と
抱きしめる手と
寄り添う心と
晴れわたる空と
やわらかな日の光と
ただただ温かなすべてが
風より速く駆けて行って
厚い雲を裂いて届きますように
「冬晴れ」
雲なく広がる青空
気温は暖かく 吐く息も白くはならない
窓を開け 換気をし
心地よい空気に ほっとする
溜まった洗濯物を 外に干し
この日を 満喫する
お気に入りの小説を読みながら
日向ぼっこ
小説のタイトルは
『この良き日が続く日に…』
ワクワクしながら
私は読みすすめる
『――本日の太平洋側は冬晴れとなり、穏やかな暖かさで過ごしやすい一日となるでしょう。続いて、向こ』
「よっし! オッケー」
知りたかった情報は手に入った。
天気予報はまだ続いていたが、もう用はない。
素早くテレビの電源を落として、出勤前の準備に戻った。
今日は待ちに待った、推しのコンビニくじ販売初日。取扱い店舗の下調べはばっちりだ。
惜しむらくは、まだそこまで人気が高くないために、開催店舗が限られていること。
幸い勤め先の近くで扱ってくれるコンビニを見付けたが、休憩時間を使って行くにはやや遠い。
お昼を速攻で済ませて向かえばギリギリ往復できるが、この冬の寒さの中を移動することに、少し躊躇いがあった。
けれども、その心配も杞憂に終わったようだ。
どうやら天気の神様も、私のプチ遠征を応援しているらしい。
今聞いた天気予報と、アプリで得た一時間ごとの変動を見るに、この気温なら、寒がりの私でも耐えられる。
今日は絶好のくじ日和だ。
朝の支度も終わり、家の扉をがちゃりと閉める。
いつもは億劫な朝の時間も、心なしか足取りが軽い。
折角早起きしたのだ。道すがら、評判のパン屋へも寄って行こうか。
お昼ご飯に買うのは、勿論人気のカツサンド。
担げる験は担ぐのだ。
「目指せ、A賞ゲットだぜ!」
(2024.01.05 title:004 冬晴れ)
暖冬で冬晴れ
その調子で毎年お願いします
あ、でもお気に入りのアウターを買った年だけ
ちょっと寒めの冬にしてください
あと冬が暑いぶん夏を涼しくするってのはどうですか?
わりと名案だと思うんですけどいかがですか
冬晴れ
冬晴れも好きだが、
冬はどんよりの方が好きだったりする。
芯から冷える寒さが、
温かい飲み物や、
ブランケットに幸せを感じさせる。
この冬は、冬晴れの日が多いかな。
洗濯物が乾くのは大変助かるのだけどね。
paki
今年の冬の晴れた日は
少し暖かくてカイロがいらない
上着要らず冬晴れの昼
散歩に出かける。。。
冬晴れ
実感できない
勝手に来て勝手に消える
もう冬も勝手に消える
そして春が来る
#7 【 冬晴れ 】
付き合ってられないよ
貴方のその振る舞いに
誰も彼も虜になるんでしょ
けどもうなんだか興味ないの
貴方のこと知っちゃったから
案外こうなんだってさ
好奇心で動く貴方なら分かるよね?
あの時の新鮮さは
あの時の"知らない世界"感は
なるほどってなった今なら
わたしに合わないって分かる
人が好きなとこ
やることぶっ飛んでるとこ
けど1人で色々考えてるとこ
幸せになりたいなんて
願ったわたしは
やっぱ前より幸せだよ
貴方が褒めてくれた
わたしの絵を
わたしとわたしの好きな人で
これから共有していくの
じゃあさよなら
いつもの道 少しの間だけイヤホンを外して
何の変哲もない景色に集中する
喧騒などつゆ知らぬ青空の下
ひんやりとした風が髪を撫ぜる
目立ったものもない閑静な住宅街にて
何台か通り過ぎる車の音と
自分の足音だけが響く
少し肺が痛くなっても気にしない
冷たい空気を思いっきり吸って吐く
よし これで今日も頑張れる
また前を向き直して 進み始めた冬晴れの朝
空が青く澄んでいる。
刺すような冷たい空気が頬を撫でる。
吐き出した白い息が寒空へ上っていく。
気持ちの良い冬晴れ。
駅前で君を待つ。
少しして、改札から君が出てきた。
すぐさま私を見つけると、手を上げながらこちらに駆け寄ってくる。
「行こうか」
好きな場所へ、二人で。この空の下どこまでも。
『冬晴れ』
冬晴れ。窓の外見ながら、君に会いたいなって思ってる。窓開けて、新鮮な空気吸い込んで、君の好きな曲でも聴こうってヘッドホンを手に取った。
冬晴れ
透きとおる空
水色の空
ビルの合間の空
緑が残る公園の空
新しい世界に案内してくれそうで
吸い込まれそうで
太陽と一緒に
つかの間でもいい
見ていたい 冬晴れの空
冬晴れ、いい天気だ。
雲一つない青い空。
こんな空を見上げると祖母の葬儀を思い出す。
火葬場で親戚から離れて一人で空を見ていた。
あの日もこんな空だったな。
今年で十七回忌。
来週、故人を偲ぶ会にお呼ばれしている。
晴れるといいな。
(冬晴れ)
冬の冷たい空が好き。何も見えない快晴。
とても遠く、手を広げて待ってくれている。
なんだかあたたかい。
今日は風もなく比較的過ごしやすい。気温もわりと高めなのだろう。道の反対側の塀の上で猫が日向ぼっこしている。穏やかな日だなあ。こんな日は、何故か無性に洗濯をしたくなる。洋服からタオルから寝具から、乾きにくいものを避けつつ目に入るものを洗濯機に放り込んでお気に入りの柔軟剤を入れた。洗濯が終わるまで数十分、さて何をしようか。とりあえず、お湯を沸かしてハーブティーでも淹れよう。昨日の残りのラスクを摘みながら読書といこうか。すごく贅沢な時間の使い方だ。陽の光を窓から浴びていると自然とまどろんでくる。
ああ。
こんな穏やかな状態のまま君に会いにゆけたらいいのに。雲の少ない澄んだ空が今、君の居る場所。いい天気だね、冬なのを忘れるくらい暖かくて心地が良いよ。
去年までは2人だったのに、今年の冬は1人だった。寂しいのはずっと変わらないよ、そりゃそうさ。君のいない世界なんて滅んでしまえ、って、ついこないだまで考えてたくらいだから。
こうして1人になって、君の有り難さを激しく痛感して、僕の無力さを嘆いて、怒りは自分だけでなく第三者に向けられて、目に映るもの全てを憎んで呪って、そりゃあもう僕は荒れに荒れたんだ。そんな、負の感情を盛大に出しきって暴れまくってそれでも残ったものは何も無かったよ。しいて言うなら、失った人は戻らないんだっていう事実だけか。
色々あって、僕は1人でもこうして生きてるけど。もう、怒るの疲れちゃったからやめてみた。そしたら不思議と身体は軽くなった。今日みたいに空の青さに気付けるほどに回復した。もちろん全快にはなってないけど、最近はようやく身の回りにも目を向けられるようになってきたよ。だいぶ苦労したけどね。きっとここまでの経緯を君もこの空の上から見ていてくれたんだろうか。僕らしくなかっただろう?ダサくて醜くてどうしようもない奴だっただろう?きっと心配しただろう。君は優しい人だから。ごめんね、もう大丈夫。いや、大丈夫ではないけれど、少なくともあの最悪な時からは抜けられた。
だから君もこれからは穏やかにそっちで過ごしてほしい。いずれ僕も会いにゆくから。その時は笑顔で出迎え頼むよ。
願わくば、また君と再会する日はこんな冬晴れの日がいいな。
こんな寒いのに天気が味方になった!
今日は大会だった、結果はイマイチだけど
とても暖かかった!!
唇が乾燥してわれちゃった〜水飴売ってるかしら
水飴がない〜蜂蜜持ってたかな〜
ない〜
椿油持ってくればよかった
にぎやかな彼女にはひび割れた唇が似合わないと思った
買ってやろう
高い高いし
余計なお世話だったかははは
師範の唇も割れてます
ははは
お題「冬晴れ」
今日は曇天
母を連れてバーゲン目当てで街に出る
そうでもしないと歩かなくなった母
歩く姿も、歩く速度も随分と変わった
母は何も買わなかったが、私に靴を買ってくれた
憧れていたワラビー
早速、週明けから履こう
母は喜んでいる私を見て満足しているだろう
また次も一緒にブラブラ出来ることを楽しみにして欲しい
1月にしては珍しく暖かいと感じられる今日、日差しに誘われるようにサンダルをつっかけてベランダへと出る。
時折吹く風に冬特有の冷たさは含まれるものの、降り注ぐ日の温かさのお陰で寒さを感じることは無かった。
築数十年になるボロアパートの手すりは雨風に晒されてペンキだけがあちこちで薄く捲れ上がってボロボロになっている。だが前の住人もその前の住人もこうして眼前の景色を眺めていたのだろう。一部分だけ薄皮のようなペンキが剥がれ落ちていて、そこへ体重をかけて凭れかかると鉄のつるりとした感触とひやりとした温度がスウェット越しに伝わってきた。
「そこでなにやってるの」
どれだけそうしていたのか、不意に下からかけられた声に視線を落とすと今日は会う予定のなかった想い人がそこにいた。
「急にくるとか珍しいじゃん」
はっきりと問いかけの返事をしない自分の声に喜色が混じっているのがよくわかる。そんな俺の声色に、想い人は少しバツが悪そうな、少し不貞腐れたような顔をする。
「天気良くて散歩出たらたまたま着いただけ」
「ふーん、たまたま…ねぇ」
揶揄したつもりでは無いがそう取られたのか、さっきよりもその表情と「悪い?」の声がより一層不機嫌さを増す。
……まぁ、それも本当に怒っているわけじゃなくて照れ隠しなのは知っているんだけど。
たまたまにしては手土産に近所の和菓子屋の袋を手にしているし、なにより付き合いの長さでなんとなく、微妙な表情の違いとか素直に会いに来たとなかなか言えないその性格をわかっている。
「寄ってくだろ?なんか入れてやるから上がってこいよ」
小さく聞こえる「ん、」の返事を聞くと部屋へ入り、キッチンでやかんに火をかけたところで、軋んだ戸の音と遠慮がちなお邪魔しますの声と共に響く。
今日の冬晴れのような穏やかな時間の始まりを期待して、寒さに顔をほんのりと赤く染めた人を迎え入れた。