『冬のはじまり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君の淹れる飲み物が温かいことに気がつけば、冬のはじまり
極上の味わいのあとに吐く息は白く
それがこの地の冬だよ、と、穏やかな笑顔で教えてくれる
僕だけのものにしたくなって
赤みのさしたその頬を、ゆっくりと両手で包んだ
(冬のはじまり)
11.冬のはじまり
僕は熱がでてしまった。高熱だった。視界がグラグラ揺れていて気持ちが悪い。学校なんかとても行けない。
親も仕事に行っているため部屋に1人。
何もできないからベットで寝ようと寝転がった。
しばらくするといつのまにか寝てしまった。
熱のせいか夢を見ていた。いつも見る夢だ。
小学生の頃の僕と同じくらいの女の子。
女の子は白いワンピースを着ていて、太陽の光で
とても眩しかった。
2人は手を繋いで走っている。周りにはお花がたくさん咲いている。その時間がとても楽しかった。
夢でも目が覚めないで欲しかった。女の子が振り向いて僕の方を見た。
「そろそろ目を覚まさなきゃだよ。」
そう言われて僕は「覚ましたくない!」
っと泣いて言っていた。
女の子は微笑みながら「また冬に会おうね!」
僕が返事をする前に目を覚ましてしまった。
体を起こすと目から水が溢れてきた。涙だった。
夢でも現実でも泣いているなんて情けないと思いながら笑っていた。
外は雪が降っていた。「もう冬か〜早いなぁ」
君と雪の中を楽しそうに走っているのを想像していた。「君に現実でも会いたいよ。」そう叶わない願いを口にしていた。
一際冷え込む
冬のはじまり
朝起きるのが
大変になった
冬のはじまり
書く習慣を久しぶりに開いた
何を書こうか全く思い浮かばない
今までは辛いこと
幸せと感じたこと
自分の今の思い
そんなことが毎日お題通りに思い浮かんで書いていた
忙しくて 毎日が楽しくなくて ただ生きるために動いているだけの毎日
誰のせいでもない
自分で切り開いていくしかないんだ
山あり谷ありの人生
辛いときも楽しいときも色々あったほうが生きてる感じがする
冬のはじまり
久しぶりに開いたこの書く習慣
今この瞬間から毎日にメリハリがある楽しい時間を過ごせるように大事に真剣に生きたい。
最近風も気温も冷たくて
冬のはじまりを感じた
私はふと登校中の高校生を見る
あんなにスカート短くて寒くないのかなとか
数年前まで私も高校生であり
スカート短くしていたのだが
改めて寒そうに思えてしまう。
今日はうちの子たちも彼も早く帰ってくる日
お家暖めておかないと
─────『冬のはじまり』
吐き出した息が白くなる。感覚が殆どなくなった指を画面の上で滑らせる。待ち合わせよりもずっと早い時間だけれども待たせるよりはずっと良いだろう。
この冬こそ、あの娘と…
「見られたって?」
その言葉に同僚は静かに頷いた。
「馬鹿だな、あれだけ気を付けるよう言われてるのに。おかげでこっちの部署は大慌てだ」
ばたばたと走り回る仲間達。
別部署の同僚の尻拭いをこちらの部署がする羽目になってしまい、本当は自分も急いで働かなくてはいけないが、落ち込んでいそうなこの同僚をほっとくことも出来ず、とりあえず話を聞きに来た。
「まぁでもわかる。ようやく自分の出番がやってきて、楽しくなって、ちょっと気が抜けちまったんだよな。今年はあっちの部署がやけに長い期間働いてたから」
その部署の方を向いてみれば、この尻拭いを手伝ったりしていた。ありがたいが、お前達の出番じゃないのに。
「そもそもあいつらが長く出張ったりしなければこんなことにはなってなかったかもしれないのに……」
思わずぶつぶつと不満が漏れる。
それに、同僚がふるふると首を横に振った。そんな心優しい同僚を困らせるのが許せなかった。
「いや、たしかにお前も不注意だったが、俺はそもそも納得いってない。本来この時期にはお前のところの仕事もちゃんと終わって、俺達の仕事が始まってたはずだ。あっちの部署のせいで、人間達も不満に感じていることだろう」
そんなことを考えていたら一言文句を言わないと済まなくなってしまい、立ち上がる。
「やっぱり一言言ってやる」
そう言うと、同僚は俺を必死に止めようとした。
まぁそうだよな、おまえは優しいから止めるよな。
不意に、同僚が笑う。
何がおかいしのかと尋ねると「君は熱い人だね」と嬉しそうに微笑んだ。
「まるで夏みたい」
それ、あっちの部署じゃん。最悪の褒め言葉だな。
――はぁ、そろそろ俺も働くか。
「あとは俺達に任せとけ。秋はもう今年は終わり。ゆっくり休んでろ」
そう言い残し、仕事に戻る。ここからは俺達の出番。
さぁ、冬を始めよう。
『冬のはじまり』
我が家の暖房器具はガスファンヒーターである
あ〜そろそろやなぁ〜。。。と準備して
スイッチをポチッと押してしまった瞬間から
”冬のはじまり”を感じ
ガス代の心配をすることになる。。。
【冬のはじまり】
冷たい木枯らしが村を吹き抜け、ひとひらの雪が舞い落ちる。障子戸の向こうにそれを見てとって、僕は庭へと飛び出した。
灰色の雲の薄く広がる空。息を深くまで吸い込めば、肺を満たす凍てつく冷気が全身を内側から切り裂いていく。ああ、冬だ。冬がやってきた。
「待ってたよ!」
両手を広げ天を仰ぐ。そうすると僕の目の前に、風に紛れて人影が舞い降りた。雪よりも白い白銀の髪に、見るもの全てを魅了する冷ややかな蒼玉の双眸。僕の誰よりも愛する、冬を呼ぶモノ。
無機質な美貌で僕を見据える君の手を取り、冬のはじまりを告げる女王の氷よりも冷たい指先に、再会を祝福するキスを落とした。
─冬のはじまり─
「うわっ…寒っ!」
外に出ると、吐いた息が白くなる程寒かった。
手袋とか持ってくるべきだったなぁ…。
『あっ!やっと来た!』
『お前遅いよ、こっちはめっちゃ寒いのにさ!』
「いや~ごめんよ?朝布団から出られなくて…」
『確かに分かるけど…!』
そんなくだらない会話だけでも、心がほっとする。
嗚呼、また1日がはじまるんだな、って。
『…おーい。聞いてる?』
「…え?何が?」
『だーかーら!一緒に返ろうぜって話!』
「あぁ、それね」
『それねじゃねぇよ、お前聞いてなかっただろ!』
そんな会話も今年で終わり。
こいつと過ごす、最後の冬。
でもまだ冬は、はじまったばかり。
冬のはじまり
外が暗くなるのが早く、手がかじかむ。
鍋が食べなくなったら、冬のはじまり。
イルミネーション
年賀状用ポスト口
ダウンジャケットとブーツ
手袋とマフラー
街を歩くと
置いていかれてることを
思い知らされる
『冬のはじまり』2023/11/309
冬のはじまり
何十年振りだろう?彼の夢を見たのは
設定は現在
覚えているのは、
映画の主人公のように3ピースのスーツを着崩した彼と話しながら歩いてる場面だ
彼は背も高くスタイルも良いから、
あぁやっぱり格好良いなぁ…
当時も今も服のセンスは抜群に良いなぁ…
やっぱり好きだなぁと見惚れながら話してる私
あぁ、この目だ
いつもこの目で私を見つめてた
懐かしい
私以外を見る時とは、全く違う目
愛おしいそうに幸せそうに照れくさそうに、いつも微笑んでくれてた
彼は私を好きなんだなと実感するこの目
それなのにどうして愛が足りないと私は言い続けてしまったんだろう…
そう思った瞬間、夢なのに
夢だと分かっているのに
胸が締め付けられて、無理矢理飛び起きた
夢の中と現実の自分が入り混じって、
たくさんの愛情をくれたのに信じ切れなかった自分に嫌気がさして
顔を合わせる資格もない
微笑まれる資格もないと、夢でも自分が許せなくなり現実に戻った
本当は永遠に目覚めなくてもいいから、彼を感じていたかった
あんなに誰かを愛する事は二度とない
木の葉が散り
風が冷たくなった。
粉のように振るなにか
雪だ。
冬の始まりだ。
外が寒くなってきました。ゆきはまだ降ってないけど寒さがやべーです。インフルエンザもつれーです。みんなはかからないように手洗いうがい欠かすなよ。インフルエンザ辛い!
[冬の始まり]#8
「12月の下旬らへんってさ、空いてる日ある?」
クラスメイトと談笑しながら階段を降りてくる彼女を下駄箱前で待ち伏せして捕まえる。
「えっ?」
靴を取り出す手がピタッと止まり、疑わしそうに眉を顰めたが、スカートを握り込んで俯く私を見て事を察したのだろう、その顔はすぐに綻んだ。
「何よ遠回しに。素直にクリスマス会いたいです、って言いなさいよ。」
「……クリスマス会いたいです。」
「よくできました。もう空けてあるから。」
「えっ……いいの?さっき誘われてなかった……?」
「全部断ってる。大切な日は、大切な人と居たいでしょ?」
「泣いちゃう……。」
「好きなだけ泣きなさい。聖夜を祝うような柄じゃないけど、あやかれるものはあやかっておいた方がいいのよ。」
「肝に銘じます……。」
気づけばこちらの言葉を待たず先を行く彼女を、靴の踵を踏み潰しながら急いで追う。
「……まだ何か言いたそうね。遠慮せず言いなさいな。」
靴を履き直したところで、改めて彼女に向き直る。が、彼女の真っ直ぐな視線に耐えかねて、少し目を逸らす。
「あ、あの……、お泊まり……とかって、できたりしますかね……。」
「お泊まり?」
「ごっ、ごめん急に!調子乗った!今のは忘れて」
「しましょう。」
「えっ」
「しましょう、お泊まり会。」
「えっ……いいの……!?」
「その代わり、忘れられない夜にしてね。」
「……頑張ります……!」
冬が、はじまる。
冬の始まり。
それは何だか寂しい日。
嫌なことも忘れたくなる日。
でも、絶対に忘れちゃいけない日。
たとえ、うまく伝えられなくても。
冬の始まり
夏が終わると私は少し寂しさを感じるのです
季節が過ぎればそれと同時に何かを失うのです
当たり前のやうで人は失った事を気づきあしない。
子供の頃とは違う真っ暗闇に
真っ暗の夜に降る雪はまるで粉のようで
あられのようで
矢張り寂しさが目に染みるのです。
春には春の
夏には夏の
秋には秋の
そして
冬には冬の想い出を
沢山
遺してくれた君
君との想い出を辿りながら
哀しさや淋しさに
涙を零す回数は
確かに減ってきたけれど
君を想う心には
何の変わりもなく
季節だけが
移ろってゆき
君がいない冬が
また
始まる
# 冬のはじまり (335)
澄んだ空気
遅い朝焼け
白い息
頬を刺激する凍る風
口から出る温かい吐息で
自分の手を 温め
両手を擦る
見上げた空には
微かに見える
星星の輝き
月の煌めき
また今年もこの季節がやってきたと
ヒートテックを身に纏い
寒くないように 次々と
服を着ていく
マフラーを巻いて
さぁ 今日も完璧
行ってきます
いつもより30分早く家を出る
そんな日がやってきた