冬のはじまり
何十年振りだろう?彼の夢を見たのは
設定は現在
覚えているのは、
映画の主人公のように3ピースのスーツを着崩した彼と話しながら歩いてる場面だ
彼は背も高くスタイルも良いから、
あぁやっぱり格好良いなぁ…
当時も今も服のセンスは抜群に良いなぁ…
やっぱり好きだなぁと見惚れながら話してる私
あぁ、この目だ
いつもこの目で私を見つめてた
懐かしい
私以外を見る時とは、全く違う目
愛おしいそうに幸せそうに照れくさそうに、いつも微笑んでくれてた
彼は私を好きなんだなと実感するこの目
それなのにどうして愛が足りないと私は言い続けてしまったんだろう…
そう思った瞬間、夢なのに
夢だと分かっているのに
胸が締め付けられて、無理矢理飛び起きた
夢の中と現実の自分が入り混じって、
たくさんの愛情をくれたのに信じ切れなかった自分に嫌気がさして
顔を合わせる資格もない
微笑まれる資格もないと、夢でも自分が許せなくなり現実に戻った
本当は永遠に目覚めなくてもいいから、彼を感じていたかった
あんなに誰かを愛する事は二度とない
11/29/2023, 9:46:55 PM