『冬になったら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「冬になったら」
今年の冬は、楽しみがいくつかある。もちろんモチベのために。
わたしの楽しみ
公開される映画を見に行くこと
テレビで放送される映画を見ること
大好きな店で買った、クリスマスケーキを食べること
冬は寒くて嫌いだけど、行事で考えると一年の中で1番ギュッと色んなことが詰め込まれている季節。クリスマスも年越しも。もちろん、上に書いたことも含めて。
他の季節にも、もっと行事ごと増やしたい…
冬になったら雪が降る。
今年はどのくらい積もるだろう?
この高い高い塔の上まで積もってくれればなぁと窓の外を眺めつつ温かい紅茶を飲む。
そうだ、冬の間の分の食糧と暖炉の薪とあたたかい服を用意しないと行けないんだったわ。
髪の毛をフックにかけてスルスルと地に降りる。
薪は塔の中の貯蔵スペースにコツコツと貯めていたからそこまで急いで用意する必要は無さそうだ。
あたたかい服を塔の外付け小屋から出して上の部屋まで持ち上げる。
食糧は、ネットスーパーで頼んじゃおう。ついでに新しい布団も頼んじゃおう。
部屋に戻って、少しぬるくなった紅茶を温め直しにコンロに火を入れる。
開けっ放しの窓から吹き込んだ風に吊り下げたフライパンがカラコロと音を鳴らし、部屋の気温が下がった気がした。
(冬になったら)
塔の上のラプンツェルのオマージュ、ちょっとだけ近代化したもよう
「はなればなれ」
何もかもが離れて腫れて離れてくっついて
またはなればなれに
「冬になったら」
キムチ鍋にきゅっとぬる燗かぁ?
19日辺りに気温が急降下するみたいだし
今年初の熱燗といきたい所スよ
ふゆになったら
「寒い」
「大丈夫ですか?かき氷飲みます?」
「腹壊して寝込め」
「うーん美味しいですのに…」
11月の半ば、学校帰りのコンビニでフリーズドリンクをごくごく飲める女子って何者だよ。陰陽師だよ。聞いてねぇよ。多分関係ねぇし。
「スカート寒くねぇの…?」
「強い靴下ですので」
「俺も同じの買おっかな…」
「色もたくさんありますわよ!貴方の好きなピンクもありますわ」
「タイツ初心者にはちょっと厳しいぜその色は」
「好きな色は気分が上がりますのよ」
「闘牛の牛かアンタは」
「喧嘩ならば言い値で買いますわ」
「だって流石にピンクはねぇよ」
「流行りの色にもよりますけど!探せばありますわよ…!」
「トイレどうすんだよピンクの江○爆誕だろ!!」
「採用!!」
「俺もちょっと想像して面白いなと思ったけどダメだろ!!」
採用!じゃねぇんだよ。
「にしても厚着はするべきですわ」
「俺風邪引いたことねぇし大丈夫だろ…ッくしゅん」
「引き始めでは?」
「今のはしゃっくりだ」
「風邪では?」
「しゃっくりだ」
「そこまでして意地を張らずとも…」
「今から厚着したら冬が乗り越えられねぇ!」
「風邪引く前に着込みなさいな」
「風邪引いたことねぇもん」
「石蕗が言ってました、お馬鹿様は風邪引いてることに気がつかないって」
「うるせ——-!わかってんよ引き始めです!」
「つまり尾上君は馬鹿じゃない?」
「そうだよIQ 8億あるぞ俺」
「発言が既にIQ5とかですわよそれ」
「んなことねぇよ……ッビャクしょい、」
「わっしょいの進化系みたいなくしゃみでましたわね」
「これはしゃっくりだ」
「そんな馬鹿な…」
「……俺は絶対、12月になるまでヒー○テックもタイツもカイロもレッグウォーマーも、しないからな————っ!」
「なぜ……」
「負けた気がする」
「やっぱりお馬鹿様なのでは」
「うるせぇ俺はIQ8億じゃい…」
「はいはい、とりあえず今日は薬飲んでねますわよ」
お嬢のタイツはそこまで地厚いタイプではなくオシャレ用の奴です
尾上くんは季節の変わり目に毎回体調を崩すタイプ
筋肉がないので芯まで冷える
お嬢は風邪知らず はちみつ生姜湯が好き
冬になったら部屋が広くなる。といっても別に引越しをしたり断捨離をしたりする訳では無い。ならなぜ広くなるのか。それは衣替えが完了するからだ。最近は暑い日と寒い日がバラバラにやってきている。ある日は上は半袖で出かけても全く問題ない程の気温の高さを記録し、ある日は出かける時には長袖長ズボンにさらにもう1枚羽織ることができるものが欲しくなる。夜も綿毛布1枚でちょうど良く寝ることができる日もあれば毛布にくるまっていなければ寒くて寝れない日もある。
そんなことから現在タンスの中には冬服がその多くのスペースを埋めながら、その外に夏服がいくつか置かれている状態が続いている。早く需要が無くなれば圧縮袋に入れるなり衣装ケースに入れるなりして押し入れの中にしまってしまえるのだが。
とはいえもう11月も半ば、そろそろ本格的に冬になってくれることだろう。そう信じて今日も少しだけ普段より狭くなった部屋で暮らしている。
〜冬になったら〜
何をしよう
雪が降らないことを祈りつつ
天気は比較的安定してる
やはりハイキングとかがいいなー
そんなことを思いつつ
夏にできなかったたことやっていきたいね
冬になったらきっと私は消えてしまう。だからその時まで頑張って粘ってきたけど、もう限界なのかもしれない。
冬が来るのが怖くて怖くて仕方ない。けれどこれは私に与えられた宿命なのだ。私は
この宿命に立ち向かわなければならない。私は奥歯をぎゅっと噛み締めた。もう覚悟は出来ている。きっと大丈夫だ。春が来ればまた私の時期がやってくるのだ。そう思うといくらか心が軽くなった。
私が満開の時は人々はたくさん見にきてくれた。しかし、冬になると人々は目もくれない。私はそれが怖かった。そう、私は人々に忘れられてしまうのが何よりも嫌だった。
あんなに満開だった花びらも今ではすっかり朽ち果ててしまっている。
空では綺麗な花びらの代わりに雪がしとしとと静かに降っている。
zene
今週からグッと冷え込むらしい。ようやく冬が見えてきた。私が1番好きな季節は冬。単純に暑さより寒さが好きなのと、イベントにワクワクするから。とうに成人は超えたが、雪が降ると嬉しくなるし、クリスマスやお正月も1週間前から楽しみにしている。つまりは精神的に子供というわけなのだが。
冬になれば一面銀世界が待っている。ストーブにあたり、温かいココアを飲む至福のひととき。多分、誰よりも冬が楽しみだ。
10/5「星座」と少し繋がっています。
──あたたかいから側に居て。
「あー、ねっむ……おぉ?」
目覚めると、何やら隣に体温がある。髪をかきあげながら見れば同居人が丸まっていて、そんでもって小刻みに震えていた。違うベッドで寝ていたはずだと目を擦ってもまだ居る。よし、夢じゃないな。
とりあえず、ベッドの隅で纏まってしまっていた毛布を引っ張って掛けてやる。
「どうしたー?」
「……さむい」
「そりゃそんなうっすいパジャマ着てたらなあ」
濃紺の綿のパジャマは白い肌によく似合うけど、今日みたいな朝には辛いだろう。少し乱れた灰色の頭を撫でてやれば、もぞりと毛布が動いて顔が出てきた。
「なんでおまえはへいきなんだ」
「こないだ衣替えしたろ、そんときに変えた。お前は?」
「これがふゆようだが」
「マジで?」
ぽやぽやした声で、「まじだ」と使い慣れていないだろう言葉を返して来る。瞼が落ちそうだ。さては寝ぼけてんな。
「なら今度新しいパジャマ買いに行こうぜ。もっこもこのやつ」
「もこもこ」
「毛布みたいにふわふわしてんの」
「ふわふわ」
手元の毛布を握って首を傾げている。見たことないのか、ふわふわしたパジャマ。俺は小さい頃よく着てたんだけどなあ。
「寒いんだろ?」
「もうふをきるのは、あつくないか」
「俺持ってる」
「そうか」
そもそも毛布そのものを着るわけじゃないし。早くあったかいのを着させないと体調を崩しそうだ。
「いっそ今日買いに行くか? 休みだろ」
うとうとと船を漕ぎ始めた頭をわしゃわしゃとかき混ぜる。むずがるように首が振られて、灰色が毛布に逃げ込んでしまった。
「いい……おまえがいるから、さむくない」
寝ぼけながらとんでもないこと言いやがる。
「いっ……いわけないだろ、風邪引くぞ」
「ひかない……」
「あーほら寝るんなら大人しく寝ろ、俺は腹減ったら起きる」
「いやだ」
「ぐえ」
ベットから降りようとすると腹に手が回って潰れた声が出た。どこにそんな力あんだよ、眠りかけてるのに。体勢がきつくて毛布の中に逆戻りだ。
「こら離せ、苦しい」
「む……」
「おーい」
軽く腕を叩けば、少し締め付けが緩んで息がしやすくなる。うん、でも離れてねえな?
「はーなーせ」
「いやだ……さむい……」
「毛布あんだろ」
「おまえがいい」
「は?」
「あたたかい……」
そんなこと言われたら動けないだろうが!
「おーい」
「んう……」
だめだこりゃ、完璧に寝たな。
あーあ、仕方ねえ、二度寝するか。
でも、起きたら絶対にもこもこのパジャマ買って着せてやるから覚悟しとけよ。
(冬になったら)
夜なのに朝の話ですみません……。
冬になったら
冬は寒くなる。
その時はコタツを出したり、みかんを出したり冬支度をしよう。
あぁ、冬にはクリスマスや正月と言ったイベントもある。
クリスマスはケーキやチキンを食べて、正月はお節を食べたいなと考えていた。
冬になったら
クリスマスになったら、彼氏がいるはず☆
イルミネーションデートしてるはず☆
だってJKだもん!!
『冬になったら』
冬になったら、二人でマシュマロホットココアを飲む。
寒くなったら、二人で身を寄せて、こたつで暖をとる。
雪が降ったら、二人で雪合戦をする。
クリスマスの日は、二人でケーキを食べる。
大晦日には、二人で年越しそばを食べる。
お正月は、二人で手を繋いで初詣に行こう。
二人で、美味しいものをたくさん食べて太ろう。
俺らには、明るい未来が広がっている、はずだった。
お互いに、自分の未来を想像した時、二人一緒が
当たり前で、それ以外の未来なんて頭には無かった。
これからも、二人一緒に生きていこうって決めたのに。
もし、誰かに引き離されても、絶対に迎えに行くって
言った。
でも、天と地じゃ、追いつこうにも追いつけねぇよ。
「冬になったら、どんな楽しい思い出をつくろうか」
冬が近づいてから、ずっとその話しかしなかったのに。
冬になって最初にできた思い出が、お前の葬式になった 俺の気持ちを考えてくれ。
毎年、冬が来るたびに、そんなことをずっと考える。
待ちに待った、冬が来たあの日。
お前は、辺りが真っ暗になっても帰ってこなかった。
冬が来たから、公園ではしゃぎまわっているのだろう、
とも考えたけど、あまりにも帰ってこなくて、悪い予感が
した。
しばらくして、1本の電話がかかってきた。
相手は、ずっと待ってたお前だろうと思い、
すぐに電話に出る。
でも、電話は見知らぬ警察からで、用件を聞いたとき、
最悪な現実から目を逸らしたくなった。
凍結した路面でスリップした車に巻き込まれて、
帰宅途中のお前は死んだ。腕に大きな花束と、結婚指輪を
抱えて――。
その花束の、血の飛んだメッセージカードには、
「僕と結婚してください」という、俺宛ての
プロポーズの言葉が記されていた。
俺が先に言おうと思ってた言葉。
そんな言葉は要らないから、生きて帰ってきて欲しかっ
た。
冬になって、最初の出来事がお前の死――。
未だに、現実を受け止めきれていないけれど、
俺は今年も、お前のいない、一人の冬を迎える――。
明日、雪が降るらしい。もう夏の余韻を残した秋風は冷気を纏った木枯らしへと変わってしまった。吐いた息が白くなるほど冬はもうすぐそこまで来ている。
冬になったらこの恋を終わらせようと決めている。あなたとの出会いはもう随分前のことでお互いの趣味がきっかけだった。季節が春から夏へ移り変わるように仲が深まるのもそう長くはかからなかった。あまりくさい台詞はいう柄じゃないが向日葵のように明るく太陽のように温かいあなたのすべてに知らぬ間に惹かれていたのだと思う。蕾が花を咲かせるようにあなたへ抱いた友情が好意へ変わるのも一瞬の出来事だった。仲が深まるほど抱くものが重くなってゆく。しかし、仲が深まるほどあなたは枯れゆく花のように切なく雪のように冷たい人へと変わってしまった。それでも想いは募り続ける、底知れぬように。ふとあなたを温めたいと願ってしまった。ただそれだけの事だった。その願いがあなたとの関係を曖昧に濁らせた。手を伸ばせば届くはずなのに遠い距離がもどかしい。触れているのに増してゆく冷たさが心痛い。魅力的なあなたには茨が付き纏う。傷つけられても守りたいと思ってしまうのはあなたに恋をしていたから。確かにあなたに「恋」していたから。曖昧な関係が冷めるのは友情が好意へ変わるのと同じで一瞬の出来事だった。あなたがこれ以上傷つけたくないと言い放った。涙さえも雪解けのように美しい。移ろいのあるあなたを手放したくはない。それでも離れるしかなかった。最初から想いは募るどころか解け流れ消えてしまう無意味な感情だったのだから。
この冬、あなたへの「愛」を残したままこの恋に終止符を打つことだろう。想いが芽吹く、春が来ることを願って。
題材「冬になったら」
ポケットに君の右手を招くにはまだ早いよなぁ季節も距離も
題-冬になったら
冬になったら、コタツをだして、あれこれと冬支度。みんなでコタツを囲んで、ミカンを食べてたわいもない話をしたりして時間が過ぎる。冬には冬の味わいがそこにもある。温かなひと時。
冬になって
雪が降ったら
まだ誰も足跡の付けていない
雪のカーペットに
二人で足跡残そうよ。
耐え難いほどのつまらなさで
夏の死に損ないが生きている
句読点さえ必要ないほど近距離で
美しい言葉を聞かせて
地獄のような声で囀って
あなたがくれる全ては私の蜘蛛の糸だから
欠陥を愛していたい
完璧が機能するとは限らない
単調さに死ぬ前に殺してほしい
彼女は私に囁いた
こんな夜更けに私たち二人の他に誰がいるというのか
彼女はそれでも耳元で言う
「お前がぜんぶ不幸にした」
もはや彼女がそう言っているのか
幻聴が脳を巡っているのか分からない
まるで質の悪い蓄音機みたいだ
夏だった
蒸し暑い夏の夜だった
扇風機は首を回して否定し続ける
虫は断末魔を響かせながら窓越しに責め立てている
私はしきりに瞬きを繰り返して
彼女は地面を見つめている
何もかもを肯定出来たらよかったのに
夏の熱気に殺された
抜け殻だけが生きていた
夏の死に損ないが生きていた
冬になったら生まれ落ち 春になれば朽ち果てる
自分が死んでいるんじゃないかと思うようなつまらなさに息が詰まって、うまく吐き出せない。周りの価値観なんかを貼り付けて本物の私は体の内から腐って無くなったのではないかと個人や才能や思想なんかを失った感覚に囚われている。常識のプロパガンダに潰されそう。冬になったら生まれるのは1年かけて潰された自分の抜け殻になった死体だけだ。
冬になったら
冬って子供の時から嫌いだった。寒いから。
父がよくスキーに連れて行ってくれて、それだけが冬の楽しみだった。スキーがなかったら冬って何を楽しめばいいんだろうって思ってた。
大人になっても相変わらず冬は嫌い。
なんでこんなに寒いのか。
でも、今年の冬はなんだかいい予感がしている。
冬になったら
冬になったら、散歩が少し楽しくなるのです。
皆寒いからと外に出たがらないけど。
冬は星が綺麗に見える。
空気が澄んでるんだなぁと
上を向いてぼんやり歩いていると
冷たい風もなんだか心地よくなってくる。
冬ってなんだか寂しいけど……
悴む手を突っ込んだポケットの体温とか、
白い息が空気に溶けていく様子とか、
そういうものが「生きてる」って実感させてくれる。
あぁ、生きてる!
「いいか?冬になったら、なんて思わない事だ。冬になったらもう、何もかも手遅れなんだからな」
いつになく真面目な顔をして目の前の男はそう言い放った。
普段はのらりくらりと風の向くままに生きているような男である。
一体どういう風の吹き回しだろうか。
「…それはどういう」
「みなまで言うな」
男は俺の言葉を手で制した。
「よく聞け。冬本番になればどこの店に行っても、コタツはかなりの高値で売買される事になる。コタツだけじゃねえ、ストーブも湯たんぽも、ホッカイロですら消費者の足元を見て相当な値段を釣り上げてくるはずだ。
つまり、かなりの額の損失が見込まれる事になるーーーそうなればもう、俺達の壮大なる計画は終わりだ」
「壮大なるーーー計画…?」
「そうだ」
男は頷く。
「俺達の崇高かつ至高の計画ーーーそれは即ち!!某夢の国二泊三日の旅行(ヴァカンス)に行くことである!!!!!」
ーーー何…だと。
男の発言に、思わず俺は瞬いだ。
「…いや、そんな事今初めて聞いたが」
「良いんだ、分かってる」
男はそう言いながら俺の肩にポンと手を置く。
一体何をどう分かっているというのか。
「これから頑張って節約すりゃいい。今からコツコツ節約すりゃ、あと数ヶ月後にはそれなりの額が貯まっている筈だ」
計画的に生きてこうぜ、と最も計画性からかけ離れた男が言った。
「夢の国資金は二人で約50万。これからどんどん貯めて行こうぜーーーお前の貯金を!!!」
…ん?
俺の…貯金…?
ーーーという事はつまり。
(こいつ……自分の金は1円も出さないつもりだ…!!!)
頑張ろうなーーーそう言って男は太陽のような笑顔で俺の肩に腕を回す。
ーーーそういえば、俺はこいつの事が大嫌いだったーーー
殺意を覚える程の眩しい笑顔を凝視しながら、俺は改めてそう思った。
★夢の国二泊三日戦線、開幕ーーーーー!!!?
(続くかもしれません)