『冬になったら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
朝の4時。いつもの小さなアラーム音で目が覚めた。隣の彼女を起こさないように朝の支度を静かに始める。簡単な朝食を済ませ、家を出るいつもの時間になった。なんとなく、目に入った冷蔵庫横にあるホワイトボード。100均で買ったそれに彼女はよく予定を書き込んでいる。僕も、夕飯が要らなかったりする時は書いておくように言われている。朝が早い僕と夜が遅い彼女の一種の連絡を取るツールになっていた。今日は珍しく字列が並んでるなと思った。良く見てみると、
去年の裏起毛パジャマ出す
箱でみかん買う
クリスマスツリーの飾りつけ
週末どっちか鍋パ
イルミネーションに連れてってもらう
もこもこの靴下を新調すること
今年こそコタツを買う!
温泉も行きたいなあ
可愛いヤツだな、と思った。彼女の冬にやりたいことリストが見れたところで、今度こそ僕は靴を履く。
「行ってきます」
まだ静まり返った寝室に向かって呟いた。一先ず、今日の帰りにもこもこの靴下を買って帰ろう。
冬が楽しみだな。
「冬って好き?」
「うーん」
考えるように一呼吸置いて、她は「嫌いだな」と答えた。
「ふうん。なんで?」
「なんでとは」
她はさらに首を捻る。
「強いていえば、寒いから、かな。ほら、わたしは冷え症が酷いでしょ。カイロの消費がとんでもないし、無くなったとき買いに行かなきゃいけないのも嫌だから。寒くてお布団から離れるのが憂鬱になりがちなのも理由の一つかな」
ま、鍋物とかおでんは美味しいけどね、と她は付け加える。微笑ましくてつい「そっかそっか」とうなずくと少しムッとした顔を見せた。
「そういうアンタはどうなのさ。アンタも毎年冷えに悩まされてるじゃない」
「ぼく? ぼくは割と好きだよ」
「なんで?」
声音にはからかいが混じっているが、表情は至極マジメだった。倣って、ぼくも至極マジメな顔で答える。
「冬になったらこうしてくっつけるから」
「……あっそ」
照れたように身体を預ける她を温めるように肩を抱くと、わたしも好きになれそう、と小さく聞こえた。
ぼくが好きなのは她といっしょに過ごす冬だけだなんて、とてもじゃないが今はまだ言えないなぁ。
▶冬になったら #40
冬になったら、
リンゴを煮つめて、パンにのせて、
はちみつをかけて、シナモンをふりかけて、
暖かい部屋で、温かいチャイティー飲みながら、
本を読んで過ごしたいの
『冬になったら』
お題:冬になったら
過ぎる街路樹を横目に、ちらつく木漏れ日にすら焼かれそうで、つんと鼻を刺す北風吸って、解けた靴紐も放ったらかして、歩いて歩いて彷徨って、どこへ行こうというものか。鬱陶しいまま息白き。
雪かきをしなきゃいけない地域に住んでるので、冬になる前から、今年は暖冬かそうでないかを気にしてる。
いざ冬になったら、なんて。
まだ考えたくもない。
冬になったら
冬になったら寒いだろうけど暖かい洋服を来て、ホッカイロ持参すれば出かけることは出来る。
冬らしい装いにして、好きな歌手のライブや好きなイベント、旅行なんて行きたいな。
冬ならではの催しもやってるから出かけて楽しみたいね。
終わり
「冬になったら」
窓を閉め切ってカーテンキッチリ閉めて
外の騒がしさをシャットダウン
炬燵に入ってテレビ観ながら鍋をつつき
酒を飲む なかなか楽しいよ、一人でも
また冬が来る。
寒いし雪で滑るし鍋は熱くて火傷するし餅で死にかけるしそこまで冬!!きて!!!って感じじゃない。
まぁ、来たらきたで楽しいけど……。
これから二季になるとか言われてるし春とか秋とかもっと楽しめたらいいんだけどなってのが本音。
今年だって秋なかったし。3日もあったかどうか。その割には銀杏があって臭いがする。
もう冬……なのか……?
『冬になったら』
冬になったら
服は重ね着したり、おしゃれができる。
暖かい食べ物がしみる
とか、いいことたくさんあるけど。
冬は耐えられない。
冬になったら寂寥の緑棘に身を投げてしまおう
下から吹き上げる鉄風に遺言を紛れさせ
空にもたれてやるんだ
『冬になったら』
突然の強い風に、思わず私はコートの前を寄せる。
「もう秋も終わりかな」つい、そんな言葉が冷たい風に乗って飛んで行く。
11月も後半だ。無理もない。
「今夜は鍋焼うどんかな」そんな独り言を言いながら、少し淋しくなる。
恋人、と呼べるのか今つきあっている
彼がこの冬にいよいよこの町からいなくなるのだ。
と言っても喧嘩別れではない。
彼のご両親が以前から、帰ってきて家業の店を継いでくれと言われていて、なんだかんだ言って逃げてきた彼も、父親が夏の終わりに一度体調を崩して二、三日入院し、それ以来、気弱になり帰ってほしいと弱々しい声で電話をしてきたというのだ。
これには、彼も無下に断れず、いずれは継ぐものとどこかで思っていたらしく、「仕事が片づく冬になったら帰るよ」と言わざるを得なかったらしい。
つまり、彼との今のおつきあいも冬になるとおしまいなのだ。
でも私は絶対に感情的になるまい、と固く心に誓っていた。最後まで明るく振る舞って『手放したくなかった女』
として彼の記憶に残りたいのだ。
今夜はうちに来ると言っていた。
私の作る鍋焼うどんは彼の大好物だ。
少しでも、一つでも、良い思い出として残りたい、と素直に思っている。
だって、彼の実家は代々続いた有名な菓子店で、長男である彼はいずれ家業を継ぐつもりだと言っていたのだから。
正直言うと、私はもう少し先の話だろうと呑気に構えていた。
しかし、父親が入院したと聞いた時、ああ、もうあと少しになったのだと覚悟をした。
「美味かったよ、ごちそうさま!」
いつものように彼は大好きな鍋焼うどんをとても美味しそうに食べ終わると、笑顔で言った。チクッと魚の小骨が刺さったように心に軽く痛みを覚えた。
「お粗末さまでした。それにしても、いつもながら美味しそうに食べるのね」と笑顔で言うと「君の料理はなんでも美味しいけれど、やっぱり鍋焼うどんは絶品だよ」とくつろいだ顔に笑みを浮かべて彼が言う。
(この笑顔もじきに見られなくなる)
そう思うとやっぱり切なくなった。
しかし私は笑顔のままおどけたように「そんな事言っても、もう何も出ないわよ」と肩をすくめた。
あははと彼は笑いながら「君のそういう所も大好きだよ」と言った。そしてそのまま優しく抱きしめてくる。
今、私の顔を見ないで。きっと泣きそうな顔だから。彼の肩に顔をもたれながらきつく唇を噛む。泣くまい、決して。笑顔を覚えておいてもらうんだ、そう心に言い聞かせ感情の波が去るのを待った。
もう大丈夫、笑顔を作り彼の顔を見つめるた。
私も12月に入り仕事が忙しくなり、なかなか今までの様に彼との時間が作れずにいた。
一秒でもそばにいたいのに、それが叶わない。彼も忙しいのか連絡が減った。
仕方がない、仕事の引き継ぎをして会社を辞めるのだから。私なんかよりずっと忙しいはずだ。
そんな金曜日の夜遅くに、久しぶりに彼から連絡が来た。「忙しい?」同時に聞いて思わず笑ってしまった。
「遅くて悪いけれどそっちに行ってもいいかな?」いいわよ、待ってるね、と答えたが心臓がバクバクしてきた。
週末だ。これで日曜日に行くのだろうか。
最後に週末を一緒に過ごそうと思ったのだろうか。
急いで鏡を見て口紅だけつけた。
泣くもんか、絶対に笑顔を覚えていてもらうんだ。心が落ち着いてきた。
ドアチャイムが鳴った。
「うー、寒い寒い!とうとう雪が降ってきたよ、少しだけどさ」と彼が言った。
雪が降ってきたよ……雪が……とうとう冬だ。私は自分が意外と落ち着いてる事に安心した。
「いつで会社を辞めるの?」
あえて避けてきた事をやっと聞けた。
「来週いっぱいだよ、引き継ぎがなかなか時間がかかってね」ハーブティーを入れて置いた私にそう言いながら、余程寒かったのか、すぐにカップを取り、フーフーと冷ましながらこくんと飲む。そしてついでのように
「君は?」と言うので「何が?」と言うと
「仕事を辞めるのがさ」と言いながらハーブティーを自分で二杯目を注いで飲みながらなんでもないように言う。
私は、なんのことだか全然わからずにポカンとして「なんで私が仕事辞めると思ったの?」と言うと、今度は彼がポカンとして
「え?だから俺が家業を継ぐじゃない?」と言うので、ますます混乱して「ちょっと待って、なんであなたが家業を継ぐと私も仕事を辞めるの?」と言うと彼は「だから結婚して一緒に行くじゃない?」と言うので、もう何がなんだかわからず「何言ってるの?!あなたが家業を継ぐのに結婚相手と行くって事?なんでそれで私が仕事を辞めるのよ!!」
そう言うと、彼はボーッと途方に暮れた子供のような顔をしていたと思うと、次の瞬間「ああーっ!!」と言ってテーブルに顔を伏せ頭をかきむしり「馬鹿だ!馬鹿だ!」と言い出したので、私は、忙しさのあまり彼の神経が病んでしまったのかと本気で心配していた。
すると次の瞬間、素早く顔を上げ私に言ったのだ。「もしかして」「俺、プロポーズしてなかったっけ?」「……何も、聞いてないけど……」すると彼は慌てたように「ごめん、ごめんね、俺、うちで何度も何度も練習してたから、てっきり言ったと思ってたんだよ」
すると私は、可笑しさがこみ上げてきて、こらえきれず大笑いをしてしまった。
泣くまい、と思ってはいたけれど、まさかこんな大笑いをするなんて。
あんまり笑ってお腹が痛くなって、でも一息ついてから彼に「私、何も聞いてないの、ちゃんと言ってくれる?」と今までで最高の笑顔で言った。
時雨とクリスマスまでに見留だけで会える宝石を買ったよ。
「冬、そうだよ、冬の筈なんだよな……」
すげぇ。東京の天気予報、来週木曜最高20℃だってよ。某所在住物書きはスマホ画面の、予報とカレンダーとを見ながら、ため息を吐いた。
「冬が来る」ってなんだっけ。秋っていつのハナシだったっけ。
例年の気温は?去年今頃何着て何食ってた?
「冬、ふゆ……?」
大丈夫。ちゃんと一部地域で雪降ってるし、予報によりゃ北海道は来週末最低気温マイナスだし。
冬だよ。今は、多分、冬だよ。物書きは己に何度も、何度も言い聞かせた。
「冬になったら、鍋焼きうどんにちょいと七味振って、熱燗に軟骨の唐揚げとか、良いなぁ……」
――――――
最近最近の都内某所、某ホテル内のレストラン。
部署こそ違えど昔そこの従業員であった藤森と、その親友の宇曽野が、ビュッフェスタイルのモーニングを、宿泊客に混じり堪能している。
例年通りならばそろそろ晩秋、あるいは初冬の気温分布である筈の東京は、本日最高16℃予想。
週間予報によれば、来週の水曜から金曜にかけて、20℃近辺が続くようである。
「故郷にUターンの件だが、結局白紙になった」
わずかに塩胡椒と、それから山椒の効いた目玉焼きを、ぷつり箸で割り切る藤森が、ぽつり呟いた。
「知ってる」
片っ端から肉を野菜を片付けている宇曽野。名目上のベジファーストで食すのは、ブランド豚を使った冷しゃぶサラダだ。
藤森の発言に対して、驚いた様子は無い。
「お前の後輩から聞いた。あいつ、俺が頼んでもいないのに、全部ペラペラ話したぞ。『先輩の厄介事がやっと解決した』と。『東京から出ていく必要が無くなった』と」
良かったな。お前の8年越しのトラブルが解消されて、東京での仕事を辞める理由も無くなって。
付け足す宇曽野は、豚肉で巻いた野菜を、ぺろり口に放り込む。
途端、味変で少し付けたワサビが悪いところに当たったのだろう、額にシワ寄せてベジスープを飲んだ。
「ところでお前、田舎に帰るのが白紙になったとして、今年の年末は、どうするつもりだ。せっかくコロナも5類になっただろう。実家に、顔くらい?」
「何故それを聞く」
「嫁と娘が行きたがってる」
「は?」
「3〜4年前、お前の帰省についてっただろう。大量の雪にダイブして本物の吹雪を見てきたと言ったら、目をキラッキラに輝かせてな。『冬になったら連れてって』と」
「………」
さてどうしよう。藤森は目玉焼きを箸でつまんだまま、視線を遠くに寄せて思考した。
藤森は、雪降る田舎からの上京者であった。
故郷は道端に山野草が、田んぼに絶滅危惧種が咲き、地平線に巨大な風車が乱立する、
いわば、過去の自然と現在の利権がいびつに絡み合った、発電町である。
再生可能エネルギー産業と自然が共存し得るかどうかはこの際議論しない。
「暖冬の予想」である。気象庁は今年の冬を、「例年より気温が高い可能性がある」としていた。
冬になったら寒く、雪が積もる。それは藤森の故郷では当然の現象であった。
その冬の中、下手に暖かくなると、日中の暖気で雪が溶けて夜の「極寒」で凍結して、
藤森の田舎名物、自動車ホイホイ、一般道路に入場料無料のスケートリンクが完成するのだ。
毎年何百台の車が滑走して、回って、道路脇の田んぼに突っ込みアチャーされることか。
その中を帰省するのか?
私単独ならいざ知らず、親友をレンタカーに乗せて?
なんなら親友の嫁と一人娘の命も預かって?
下手をすれば彼が「今年の冬藤森の実家に行くんだぜ」と後輩に喋った結果として、自分抜いて計4人?
藤森は口をパックリ開いた。
ちょっと怖くなかろうか。
「……冬になってから決める」
切り割った黄身がトロリ移動する目玉焼きを、いそいそ舌に乗せながら言う藤森の、
何を根拠に、何を警戒して、何を恐れているかも分からぬ宇曽野は、ニヤリいたずらに笑った。
「もう冬だろう?カレンダーの上では」
冬になったら…
⛄️がちらついて来たら
どことなく寂しくなるのは…
なんでかな?
不思議な感じだね?
寂しいときに
tsutsuに後ろからギュッと
されたら嬉しいなぁ。
夏は冬に憧れて🎵
冬は夏に帰りたい🎵
小田和正さんの歌じゃないけど
そんな感じの歌あるね。
なにげに好きな歌…
冬になったら…
コタツに入って寝たいなぁ🐤
#冬になったら
『冬になったら』
子どもの頃は冬になったら雪が降って雪遊びが出来るから冬が好きだった。
でも大人になった今は、雪が積もると雪掻きしなきゃ…と思うから余り冬が好きじゃない。
太平洋側か日本海側かと言われると若干日本海側寄りの私の住む町は、山間部な事もあって多い時では1メートル以上の雪が積もる。
だからこの町の子ども達は当たり前の様にスキーウェアを持っていて、雪が積もるとどんなに寒かろうがウェアを着て外へくり出す。
私も子どもの頃は、姉や隣の兄弟と一緒によく雪遊びをした。
「和弥!庭から出ちゃ駄目だよ!」
「うん!」
興奮気味に返事をして、私の横を甥の和弥が雪玉を転がしながら通り過ぎていく。
年末年始、結婚して県外に住む姉が帰省していて、私は今、甥の雪遊びを見守りながら雪掻きをしている。
雪が滅多に降らない土地に住む甥っ子は雪が相当嬉しいらしく、雪だるまを作るんだ!とウェアに身を包み、走り回る。
無邪気だなぁ…子どもは。
そんな事を思いながら雪掻きを進めていると、
「手伝おうか?」
と声を掛けられた。
「うわっ!ビックリした。高志か…。」
隣の家の高志がスノーダンプを持ってウチの庭に入ってきた。
「いいの?助かる。」
「おう。」
隣の家の高志は子どもの頃雪遊びも一緒にしていた幼なじみであり、同級生でもある。
大人になった今でも会えば話すし、見つければ声をかける、そんな仲だ。
「そーいえば、秋に植付した白菜どうなった?」
「おう、あれなかなかよく育ったぞ。雪の下になる前に収穫して保存した。」
お互い雪掻きをしながら、秋に高志が畑作業をしていた時の事を話題に出す。
まだ若いけれど畑作業が好きらしい高志は弱ってきた高志の祖父に代わり、昨年から敷地内の畑で野菜を育てている。
秋に畑にいる高志の姿を見つけて、絡みに行った時に白菜の植付けをしていたのだ。
あの時、私は長年付き合った彼氏と別れたばかりだった。
クリスマスも初詣も、冬の予定がなくなったと自虐的に高志に話したのだ。
『冬になったら、この白菜で一緒に鍋でもするか。』
高志にとってはなんでもない一言だったのかもしれない。
ただ私はこの冬を白菜と鍋を楽しみに迎える事が出来た。
たったそれだけだったけれど救われたのだ。
「あ、そうだ。萌、今日の雪掻きの祝いに今夜一緒に俺の白菜で鍋するか!」
スノーダンプを片手に、私の方を向いて満面の笑みの高志。
祝いって!誘い方下手くそか!
と心の中で突っ込んで、「いいよ!」と私も満面の笑みで返事をする。
私が少しドキドキしている事は秘密にしておう。
「冬になったら」
冬になったら
空気はりんとするけれど
私はぎゅっと縮こまる
長靴に踏まれ
雪もぎゅっと音を鳴らす
寒いな寒いな
白い息がふわりふわり
見上げた空に消えていく
「律樹、もう帰るの?」
彼氏がそそくさと帰ろうとしたから、引き止める。クリスマスにすぐ帰宅だなんて、夢がないにもほどがあるよ。
「え、どっか行きたい? なら行くけど」
わたしの彼氏は、Top of the 受け身。わたしも別に肉食ではないけれど、律樹が受け身すぎて、誘いまくる他ない。
「どっか行きたいというか……まあ、駅前のイルミネーションでも見に行こ。折角のクリスマスだし」
そう言ってわたしは彼の手を引いた。手を繋ぐのは相変わらず恥ずかしい。でもわたしから繋ぎにいかないと繋いでくれないから。そう暗示をかけて手を掴む。
「クリスマスだからって……咲優が言うならたまにはいいか」
律樹はそう言って微笑んだ。んもう、恥ずかしいのか好きじゃないのか何も知らないのか。そっちからも誘ってくれてくれていいのになあ。
それが去年のクリスマスの出来事。今年はどうだろうか。わたしの必死の教えのお陰で、たまに向こうから誘ってくれるようになった。けれど、それはわたしが「行きたいな」という雰囲気を10回以上醸し出してのこと。クリスマス、一応予定は空けているけれど、誘いが来なければ独りだな。
と、1件のLINEが来た。
「クリスマス空いてる? もしそうなら行きたいとこがある」
心臓が吹っ飛びそうだ。
#冬になったら
薄手長袖 半袖Tシャツ 夏と違った 着こなしで
"冬になったら"
松村北斗の冬の着こなし流石に好き。今年から真似している
冬になったら
貴方への思い、、、
雪が積もるように
もっと切なくなるのかな?
雪が溶ける頃
辛い思い溶かすように
君に会いに行くよ❤️
寒空の下で、木々の間を駆け巡りながら息を弾ませる。
白い息が空気中で舞い心を温かく包む先には、温かいココアの香りと共に冬の喜びが詰まっていた。
心地良い疲れを感じながら帰路へと向かう僕は、また一つ冬の思い出を刻んだのだ。