『冬になったら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
[冬になったら]
雪だるまつくりたいね
ソリしてみたい
お山に登りたい
ねぇ、雪いつ降るの?
雪食べてみたい
まだまだやれてないことがいっぱい
「来年もまたここで会えますかっ?」
まさか引き止められるとは思ってなくて慌てて振り返る。
「来年の3月初めの日曜日にハンカチ返しに来ます!」
あげるつもりで渡したのになんて律儀なんだろう。そう思いながらひとつ頷いて今度こそ踵を返した。
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(人目がない所だと思ってたのに。泣いているところを見られた。)
<僕>が一方的に知っている雪のような人。そして鬼のように強い人。
驚きで止まるかもと思ってたけどまだ流れ続ける涙。
慌てて大丈夫ですと答えようとした<私>に無言でハンカチを差し出してくれた。受け取ったけれど真っ白な生地に美しい蝶の刺繍を汚すのが申し訳ない。すると、
「まだ使ってないから綺麗だよ?」
使わないから勘違いしたのだろうか。自分より大人の男性が首を傾げているのにとても可愛く見える。
「すみません。有難く使わせて貰います。」
わざわざ訂正する必要もないのでそう答えた。その後少し表情を緩めて貴方は優しく背を撫でてくれた。
(間近で見てもやっぱり不思議な人だ。<私>の本当のお父さんと同い年くらいなのに見えないな〜。)
そんなことを考えていると男性が呼ばれたらしく一言かけて離れていった。
<僕>が<私>なのは毎年この日だけだ。
偶然会うこともないだろう。ならば今すべきことは一つだけ…。
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仕事がひと段落したところで昼食を取っていなかった事を思い出す。
外は寒そうだが今から作るのでは遅くなる。
のっそりと立ち上がりコートとマフラーを着て外にでる。桜の木を横目に人影を探して見たが今日も誰もいない。
あの初めの約束からもう何年繰り返しただろう。冬になると待ち遠しさが増す気がする。
2階から外に出る。
朝は普段より1時間前に起きて雪かきをする。
歩道と車道には高い塔ができる。
ただただ白い世界。
息ができないほどの寒さ。
田舎の雰囲気、人、空気、習わし。
なにもかもが嫌で飛び出した18才。
大学1年、渋谷に新宿、池袋…
何処を歩いてもキラキラと輝いていて、
ときめき、
魔法にかかったようだった。
絶対に田舎には戻らない。
私の居場所は「東京」にしかない。
田舎を離れて、10年。
渋谷のキラキラはもうときめかなくなってしまった。
大きなデパートやお洒落なカフェ。
当たり前になりつつ世界。
流行の移り変わりも横目で流し、
簡単に日常でワクワクすることは殆ない。
冬の実家は一番嫌いだった。
ただでさえ何も無いのに
雪で街を覆って一面の白。
今となっては、雪で覆われた街を見に行きたいと思う。
田舎があるというのも悪くない。
見渡す限りの銀世界。
しーーんと静まり返った真冬の空。
何もせずに、ぼぉーっとできるのがよい。
何もなくていいじゃないか。
18の頃に見ていた、キラキラした世界に負けない
美しくさが目に前に広がっていた。
「冬になると」
5インチのケンタッキーのCMで100キロ先のこたつ恋しい
テーマ:冬になったら #367
「冬になったらこの戦争は終わるかな」
友達は身を縮めて言った。
防空壕の中、
沢山の人が身を寄せ合っている。
子供がなく声、
それに怒鳴る声、
その声に起こる声……。
外では爆発音とサイレン。
早く戦争が終わってほしい。
お父さんと兄さんに会いたい。
もちろん生きて。
冬になったら
お茶漬けをかっこんでいたらばあちゃんが言った。
「そういやあんたさ、あれどこやった?」
「ふぁれ?」
ちょっと熱かったのではふはふしながら答える。答えながらたくあんも食べる。うまい。ぽりぽりぽり。
「あれっていやあれよ。ほら何だっけねぇ」
全然要領を得ないばあちゃんの話を聞きながらアジフライにも手をつける。これもうまい。ばあちゃん天才。
「あんたが小学生だか中学生のときによく振り回してただろ?えーとなんだっけね」
「竹刀のこと?」
「それそれ。あんた最近全然振り回さないじゃないか」
「部活で剣道してたから練習してただけ。今はサッカー部なんだ」
「そうかい。似合ってたのにねぇ」
似合ってた?ばあちゃんいつのまにか見てたんだろ。
「もうやらないのかい?」
ばあちゃん、やけに食い下がる。オレの部活にそんなに興味があるとは知らなかったよ。
「やらないなあ。あんま向いてなかったからオレ」
そんなことないよ、似合ってたよ。ばあちゃんはそう言ってお茶を入れに台所へ向かう。
部屋に戻ってから、懐かしくなって竹刀を探したが見当たらない。部屋にあるはずなのになんでだ?
がたん!
庭から物音がする。ばあちゃん?暗いのに何してんだろ。
様子を見に行くとじいちゃんが竹刀を振っていた。
「何してんのじいちゃん」
じいちゃんはこちらを振り返るとにやっと笑い竹刀をオレにほり投げた。冬になったら。
「冬になったらよく竹刀を振ってたもんだよ」
後ろからばあちゃんの声がした。
「寒いときにこそ素振りだってね」
懐かしそうに目を細めて庭を眺める。あんたの素振り姿、じいちゃんによく似てたよ。
嬉しそうにスキップしながら去っていく足音が聞こえる。
冬になったらあらわれる竹刀の妖精。いや、じいちゃんだ。
#冬になったら
白い花が舞う
キミの髪を飾るように
手のひらで受け止めては
見つめる
同じカタチはひとつもない
冬の花
幸せのカタチもみんな違う
幸せ…と呼び方は同じでも…
キミと僕もそう
同じようで少しは違う
それでいい
それでも二人同じ未来を見に行きたい
白い花の舞う街で
また少しだけ距離を縮めて
歩く二人
幸せの温もりをそっと
感じながらまた
空に手を広げる
冬になったら╱11月18日 金曜日
冬は寒い。
だから、人とくっつきたくなる。
でも、誰でもいいって訳じゃないんだ。
私は、あなたとくっつきたい。
ぎゅーってしたい。
でも、付き合っていないからできない。
来年の冬は、受験で追い込まれてるだろう。
その次の冬、私たちは同じ高校に行けてるかな。
再来年の冬になったら
あなたとくっついてぎゅーってできますか。
ハグはストレスを30%軽減してくれるらしいよ。
ねぇ。試してみない?
冬って、なんか楽しいことある?
クリスマス?
お正月?
そういうのが楽しいのはリア充の人でしょ?
あ、リア充って、もう死語?
僕にはわからないけど
心も体も寒い冬は苦手
じゃあ、ほかの季節ならいいかって言ったら、そうでもないんだけど
寂しさで押しつぶされる帰り道
凍てつく心にちょっと助かる
“冬になったら”
冬になったら、まだ見たことのない綺麗な雪景色を探しに旅行でも行こうか。もし、その日が来たら、きみと一緒がいいな。
まっていよう。ずっとずっと
体を冷やさないように温かいココアをいれて
心を冷やさないように夏の思い出を語って
だんだん足先から指先から
つめたい雪が積もって触る度に刺す痛み
吹く風は肌を刺しながら、心まで凍らせる
それでも待とう
冬になるなら、必ず春が訪れるから
今はまだ冬
#冬になったら
「毎年さー、プレゼントに悩み出すと冬が来たなーと思うんだよね」
君が通販サイトをぽちぽちしながらふと呟く。
「なんでー?」
「ハロウィンだろ。おまえの誕生日だろ。クリスマスだろ。正月だろ」
「ハロウィンと正月かんけーなくない?」
「まぁ色々物入りなわけよ」
「そんなの俺だってそーだよ。クリスマスでしょ。君の誕生日でしょ……」
「冬の風物詩だねー」
「楽しいよね?」
「ああ。楽しい」
ふたりで見つめ合ってにっこり笑った。
楽しみがいっぱいの冬がはじまるね。
▼冬になったら
#冬になったら
まだ秋だけど、旦那が床暖房を解禁した。
幸せそうに猫が溶けている。
冬になったら、幸せそうな猫の隣で本でも読みたいな。
冬になったら
あの人を思い出す…
…なんてね!
もうすぐ
わたしは冬を迎える
まだ、もうしばらくは
大丈夫
でも、冬支度は
ボケる前に
やっておかなきゃ…
身体が思うように動かなくなると
聞くから…
でも、
きっとわたしは
なかなかしない
それでいい
冬になったら
冬眠でもしちゃおっかな!
まー
#冬になったら
太陽はいつまで経っても隠れたまま
冬の空から落ちる飾りは可哀想な程に脆くて
周りを見れば深緑と紅色を中心に数回点滅するロープ
【 24日の不幸 】の名前の意味をまだ知らない頃
君の暖かいその手を離さないように握って
不幸の無い笑顔でツリーの下を歩いてた
今も好き
なんて言ったら怒るかな
【 24日の不幸 】を味わった僕達は
もう二度と結ばれる事なんて無いけど
もう二度と君の手を握ることは出来ないけど
君との生活をリセットする方法がわからないけど
名前の意味だけは解ったよ
冬になったら思い出す
会えないかな なんて想いながら
あの場所へ
【 ✘ sn. 】
「うぅ〜...寒いねぇ」
「そうだね、海喑そんな薄着で寒くないの?」
北風が吹く寒い日のこと、貴方と一緒に買い物をしていた日の事。
「だってぇ、まだ11月じゃん!こんな寒くなるなんて分かんなかったしぃ...」
今日は寒いなんて全く思わなかったから、厚着なんてしてこなかった。
でも、外に出たらすっごい寒くて。着替えようかと思ったけど待たせるのはいやだからこのまま来た。
そしたら貴方にすぐこれを言われた。
なんでそんなにすぐ分かるんだろ。
「へぇ、じゃあどっかでマフラーでも買う?」
「そーしよ!一緒に買おうよ!」
「うん、そうする」
「えへへぇ、早く行こ!」
2人で手を繋いでマフラーを買いに行った。
11月、まだ秋だと思ったけど気がついたらもう冬が近い。
冬になったらとっても寒くなる。
だけど、貴方といる時の温もりはずっとこのままであってほしいな。
この心の奥から温まっていく温もりが私、大好きだから。
私はこの温もりを絶やさない為にずっと一緒にいるよ。
冬になっても、いつまでも。
とんがりぼうしに
ミトンのてぶくろ
ちいさなこどもは
だいすきなママと
ふゆみちのさんぽ
ソリにのるこども
ひっぱるのはママ
あおいそらのいろ
すきとおるくうき
あたたかいけしき
はながツンとする
みみはあかくなる
ここはゆきのくに
うつくしいところ
『冬になったら』
次、冬になったら、また会おう
君は笑顔でそう言った
僕は涙で見送った
君のいない春、夏、秋を越えるのは、とても大変だったんだ
はやく、はやくと、冷たい空気が恋しくて
冷え切った空気が肺に満ちる、ある日の朝
君は笑顔で帰ってきた
僕は涙で出迎えた
(冬になったら)
冬になったら
なかなか一緒に寝てくれない猫が
冬になったら
とたんにベッドに飛びのってきて
私の腕を下に敷いて寝るのです
だから
冬が好きでした
今年の冬にあの子はいない
猫一匹分の重さが
とてもとても恋しい