『入道雲』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
作品No.90【2024/06/29 テーマ:入道雲】
大きくそびえるような
入道雲に心惹かれる
見下ろされているようで
少しこわいけれど
夏の雲だなと思う
入道雲を背景にこっちを見て笑うあなた
……結局は妄想にすぎない…けど
近い将来そういう日が来ると
大きな期待を膨らませている
#24「入道雲」
私は入道雲がとても好き。
ただ、理由を聞かれると「綺麗だなとwww」
そんなシンプルな言葉じゃだめかな?
それこそ「空の境界線がくっきりとしていて、あれだけの存在感と、あの大きさの立体感と、一番いいのは白と青のコントラストが本当に凄いと思う。それこそ、有名なジブリアニメに出てくる、ラピュタの雲みたいな…。
あんな雲がみられたら、本当に嬉しい。
それに入道雲って夏の雲だからね、特別だよね。
その時にしか見られない美しさって本当に。
蒸し暑い体育館から這い出るようにして外に出てみたが、期待するほどの風はなく、遠くの方でもうすぐすれば『入道雲』になりそうな雲を見つけた。
そろそろ長雨もどこかへ行ってしまうのだろう。
濡れたグラウンドの湿り気の匂いもきっとそのうち忘れてしまうように。
少しばかり過ぎていく日々に感傷的に浸っていても、ポケットで震える振動はいつだって現実へ戻していく。
表示された名前に僅かばかりの動揺と、小さく芽生えた心。
ひとつ、ふたつ。
深呼吸して、平常心。
遠くにいる恋人の声はそばにいないのに、近くで見ているような気にさせる。
過剰なくらいの気遣いと賛辞はひとを少しなら良薬、多ければ堕落させていく毒のよう。
そんな彼にも悩みはあるようで。
ぽつぽつと紡がれる言葉の端に、漠然とみえる、未来。
将来どうしようか、なんてまだ先のこと。
そうは思いつつも。
「まあ、まだはっきりとは決めてませんが、あなたならどっちも選ぶんでしょう?」
好きな道も人を導く道も。
そうやって僕もあなたの夢に自分の未来を重ねたのだから。
【入道雲】
真っ青な空
むくむくと勢いの良い曲線で描かれた入道雲
青と白のコントラストは美しいと思った
どことなく現実感がない気がして
いつも偽物なのではないかと暑さの中ぼんやりと思う
美しいと思うのは、気持ち次第なのだろう
今日は気持ちが沈んでない気がする
多少気だるいのは暑さのせいだろう
今日は薬を飲まずに寝てみよう
昔は雲に触れると思ってた。
ふわふわして柔らかいと思ってた。
特に入道雲を見た時は、「あれで寝たい…!」
なんて考えてた。
…でももう入道雲は嫌い。
あの子を連れてった入道雲はもう、大っ嫌い…!
お題「入道雲」
入道雲
真夏のエネルギーの象徴的な空模様
強烈な日射しに焼かれた海の大爆発
仕事なんてやってる場合じゃない!
さあみんな遊び行こうぜヤッホー!
《今日のタイトル》《入道雲》
入道雲はな雷様が来るんだよ。ほらあっちの天気をみてごらん。よくおばが畑仕事をしながら言ってた。
真っ黒な雲できれいな青い空が暗くくすんで見えた。
叔母は雷様が鳴る!!すぐさま椿の木の下に鎌を置き
絶対にらいさまがおさまるまで出すな!!!あとから聞いた話おばの友達が雷だー!!!!と言って鎌の
刃を上に出していたらしくモロに電気ショックをうけて死亡したらしい。それ以来私は光るものは隠して歩いている。入道雲が来ると聞く度に今日散歩行きたくなぃーーーやすみたいーー!とお母さんに言っている。けどお母さんはお前が行かないと犬どーすんだよ
と笑いながら怒る。だから仕方なく抱っこするか傘をさしてあるく。じゃないといつか…ね。
らいさまの光を身体にうけてしまうから。
でも入道雲って怖い。今も苦手だし
なんなら雷も花火も大嫌い
こんないいとしした女が何言ってんだ?って
思うかもだけどまじで嫌いなの。
雷も花火も大嫌い
だから人間終わってる、、、はぁあ、自分の地域に
本格的な雷雨とか来ませんように。。。
まじで泣いちゃうからね!?!?
大雑把な時系列で書いてみた
2024/06/29㈯日記
入道雲
君とみる入道雲は夏すぎてなんだか目を逸らしたくなった。だって、こんなの忘れられない夏になるから。今日の思い出を抱えたら、多分ずっと君を忘れられない気がするから。
入道雲って積乱雲の俗称でね。
そう語る姿を見ながら、私はうんうんと首を縦にふった。
その反応に気を良くした彼女はニコニコと解説を続ける。
別にその話に興味があるわけじゃないんだけどな。ってちょっとだけ申し訳ない気持ちになって。
でも話は続けてほしくて。
だって、好きなことを語る彼女の顔は何時も以上に可愛いんだ。
彼女いわく入道雲が出たあとは激しい雨や雷が落ちるらしい。
興味ない話にあるふりをしてるってバレたら、私にも雷が落ちてしまうだろうか。
なんてふと考えてみる。
それとも、彼女の瞳から雨がこぼれたり、とか。
ぶるり。
ちょっとだけ背中が冷たくなった。
一旦考えるのはよそう。
そう、思っていたのに……。
陽気に語る彼女が急に話を止めてどうしたのって視線を向けてきた。
ほんと、こういうときだけ勘がいいの、勘弁してよ。
何でもないよ。って言いたかったけど、このまま隠し続けてバレてしまうことがちょっとだけ怖かったから。
「ほら、空模様怪しくなってきたから!雨大丈夫かなって思って。そろそろ帰らない?」って窓の外を指しお茶を濁してみる。
彼女の顔を曇らせたくなくて。いつも太陽のように輝いてる顔でいてほしくて。そんな彼女が大好きで。大好きだって言いたくて。でも言えなくて。
心にモヤモヤと雲がかかる。
私は実らない気持ちを抱えて今日も彼女の隣にいるのだった。
ビルの間に、狭苦しそうに入道雲が肩をすくめている。
ただ汗が、淡々と私の首筋を流れていく。
ヒートアイランド現象か、この街は年々暑くなるような気がする。
蝉の声より、人の話し声の方がよく聞こえる。
こんな場所では、夏の熱帯気圧を積み重ねた、堂々たる夏の風物詩の入道雲も、肩身が狭いのだろう。
今日も退屈な一日だった。
眠い目を擦る。
昨夜も、世間一般から見れば、刺激的で破滅的なことをしたはずなのに。
いざ罪を犯そうと入った時に、ただ部屋が異常に蒸し暑かったことしか感じなかった。
室外機の熱風が鬱陶しい。
罪悪感を感じない自分の心と、纏わりつくしつこい湿った空気に、若干の苛立ちが募る。
捕まるかもしれないのよ。
私は、冷え切った自分の心と脳に語りかける。
捕まったら、今まで築いてきた地位も努力も、それこそ雲のように、霧散してあっという間に消えてしまうのよ。
しかし、私の脳は相変わらず、ドライアイスが当てられているかのように冷めきって、心は雪の中の氷像のように、1ミリも動かなかった。
私は罪悪感を感じたい。
自分が他の人とは違うと気づいたのは、小学校に入ってからのことだった。
カワイソウ
ゴメンナサイ
ヒドイ
モウシワケナイ
アワレミ
ゼンアク
コウカイ
カナシイ
喧嘩や揉め事があるたび、道徳の授業があるたび、先生がホームルームでお説教をするたび、飛び交うその言葉は、実感も意味も理解できず、ただの記号にしか聞こえなかった。
どうやら、それらを理解できないことは、異常なことらしい。
ぽかんとした私を先生も親も叱った。
相談したこともあった。
友達、カウンセラー、親戚…。
でもどんな人も、困ったように眉根を寄せて、「もっと人の立場に立ってみると良い」とか、「道徳を頑張ろう」とか、「けしからん!」とか、「いずれ分かるようになるよ、周りの人を大切に、愛を持ちなさい」とか、訳の分からないことを言った。
そして、それが分からないということは、どうやら人としておかしいらしい。
自分の知らぬ間に、この問題は急速に肥大化していった。いつの間にか現れて、下からむくむくと肥大化する入道雲のように。
これが理由で友達が減り、これが理由で同級生やその保護者らから嫌がらせを受け、これが理由で先生には目をつけられた。
いつしか、私は罪悪感を感じない自分の心を隠すようになった。
人というのは、他の人の思考を覗けない。
馬鹿正直に自分の感じていることを言わなければ、態度でどうとでも嘘がつける。
他の人が神妙な顔をしている時は、合わせて神妙な顔をしていれば、浮かずに済む。
道徳の教科書を予め読んでおき、この場合に先生ウケをする回答パターンを予測しておけば、成績は問題ない。
そうやって嘘をつき始めた私を見て、周りの人たちは安心したように、満足そうに頷いた。
「ほら、分かったろう?」
「こういうのは自然に分かるようになるものなんだ。」
私の心の中はなんにも変わっていないのに、現金な人たちだ。
そういうわけで、今でも私は罪悪感を掴めずにいる。
あの時、私は密かに自分に誓った。
大人になったら、いろんなことを試して、人なら誰でも持つというあの噂の、憐憫と罪悪感という感情を探すんだ。
そして、それを見つけて、立派な大人になってみんなの仲間入りをするんだ!と。
それを見つけるためならなんだってするんだ!と。
しかし、まだ分かりそうにない。
私の罪悪感は、まるで雲のように実態なく、私の手の中をすり抜けて行く。
ある人の大切な人を傷つけ、最悪の裏切り行為をしてみても。
仲が良かった友人を、ボロ切れのように扱ってみても。
何も知らない無垢な子どもを躓かせてみても。
誰かに憎まれてみても。
ハンドバックに、べったりと血の付いた手袋を押し込んで昼の街を歩いてみても。
入道雲のように、只々、分からないというモヤモヤが、蓄積していくだけ。
もし、似たような人間のいる世界_いや、いっそ獣として生まれたら、私もこんな風に自分の感情を肩をすくめて隠しながら、生きていかなくても良かったのだろうか。
私は目の前の入道雲に心底、同情する。
私たち、もう少し違うところに、違う形で生まれれば良かったのにね。
入道雲が肩をすくめている。
人工物の中で、狭苦しそうに。
入道雲
って夏の風物詩
激しい雨を降らせたり雷を起こしたりするんだって
感情爆発五秒前って感じね
I hate clouds. I don't like it because it's similar to a foreign object stuck to my chest. I don't like it.
冬よりも断然夏の方が好き。
趣も何もないような頭が痛くなるほどの灼熱の暑さも、しんどいほどの紫外線も、いらいらするほどの湿気も、嫌いだけどそれでもひっくるめて夏の方が好き。
夏はなんか、幾つになっても何者かになれるように錯覚してしまう。
特別な夏休みもないし、成し遂げたいこともないのに、ただ漠然と、何者かになれるようなそんな気がする。
今年も何者かになるのかな。成し遂げるのは、私ではないけれど。
・2『入道雲』
とんと見なくなった入道雲は何処へいったか?
今は私の住処です。
あの人が好きな夏が
もう訪れないよう
遠くに遠くに
あの人の目の届かないところにあります。
閃光あり、雷鳴なし!
私は天気の神様なので
好きにできます。
うらやましいでしょう?
【続く】
「数日ぶりの空」
分厚い遮光カーテンの向こうが眩しいのはわかっていたのに、なぜ外を見ようと思ってしまったのだろう。
澄んだ青い空。
もこもこと盛り上がっている、雲。
外を見るなんて、何日ぶりだろう。
カーテンを握りしめたまま、動けない。
雲が形を変えていく。
暑くなりすぎて悲鳴を上げた大地が、空に白い雲を伸ばしているのだ。雨を降らせてくれよ、と。
降ってしまえ。降ってしまえ。
開放感と暑さに浮かれた子供たちの甲高い声。
降ってしまえ。降ってしまえ。
どんな時にも、誰の頭の上にも、太陽は昇る。
それならば、どんな時でも、誰の身にも、雨は降る。
降ってしまえ。降ってしまえ。
捻くれた考えでしか、自分の機嫌を取れなくなってしまった私の頭の上にも、太陽は昇り、雨を降らせる。
降ってしまえ。降ってしまえ。
数日ぶりに、昼間に出かける準備を始める。
雨に濡れるのは好きではないが、傘で顔を隠せるのは悪くない。
────入道雲
【入道雲】
大きなお坊さん
さしずめ弁慶のような
きっと名前からして
仏の道に入った人なんだろう
しかし
この言葉
会社の後輩達に
伝わるのか?
「入道雲」って言葉
ぎりぎり聞いた事あるって所なのでは?
なんて思ってしまう
お年頃
あぁ
老いたぜ
あんなに大好きだった
夏が
暑さがツラいゼ
『入道雲』
夏になると入道雲を見ることが増える
ひまわり畑をいつも駆け回っている子供達が森に虫取りに来るらしい
カブトムシは森の奥に沢山いるよ!
クワガタは森の手前に沢山いるよ!
そんな情報を僕はミーンミーンと大声で話す
子供達に聞こえてると良いな
雨だ雨だ、雨が来る
僕は雨が大好きだ
雷も大好き
帰り道、大雨が降っていた
僕はあえて、傘ってのをささずに雨を楽しんだ
雨に打たれ、遠くでは雷の声が聞こえる
美しい声
びしょ濡れになりながら、耳を澄まして、その声を聴く
激しい雨、ほんと最高
人間たちは濡れたくないのか、傘をさしてるけど、それ意味あるの?どうせ濡れるなら、雨を楽しまない?
まあ、人間のことなんざどうでもいい
僕は僕の世界で楽しむんだ
水たまりにダイブして、水しぶきをあげる
もちろん人間がいない所でね
帰ったら、それはもうぐっしょりと濡れていて
温かいふかふかのタオルに顔を埋めて
安心の笑みを浮かべるんだ
(題からはずれてしまった。つまり、入道雲は好きだよ、ということ。)