『優しくしないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
優しくしないで
貴方の覇道を妨げる恥辱な分際が気を回されるたびこの目の前の人物は見えるたびに次元が違うのではないかと
黒く黒くなっている君を実は「あ」と認識できる瞬間もないくらい目にも見えない速さで消してしまうのではないかと
目が覚めると絶望している
眩し過ぎて見えていないのに君は一生気付かないでいてほしい
【279,お題:優しくしないで】
優しくしないで、余計惨めになるから
冷たくしないで、寂しさに埋もれてしまいそうになるから
じゃあどうすればいいんだよ、って...
それが分かったら苦労してないよ
分かったところで私はひねくれ者だから、きっと誰かに言うなんて出来ないわけで...
「...何もしなくていい...」
「ぁあ?なんだよもう、さっきから急に泣いたりキレたり...」
「でも、もうちょっと隣に居て...」
「...はいはいわぁったよ、全く世話が焼けるお姫様だな」
温かいのも冷たいのも苦手な私には
彼のぶっきらぼうな優しさがちょうどいいのかもしれない
“優しくしないで”
「優しくしないで」
“そんな”
そんな 贅沢な、言葉
私は知らない。
私は
“優しく”されたいよ…
毎日の散歩がルーティンだが、いつも同じ時間、同じルートを歩く人(や犬)は多いらしく、いつも大体同じ場所ですれ違う飼い主(女性)とワンコ(ポメラニアン)がいる。
人懐っこいワンコで、俺を見つけると短い脚を懸命に捌き、こちらに向かってくる。その姿がなんとも言えないくらい可愛いのだ。
飼い主の方もとても感じがよく、初めは一言二言だったが、今ではしばし会話をするようになった。
(その間のワンコは無防備にこちらに腹を向け、撫でられるがままだ)
そんな話をしたら、目の前の男が急に無口になった。
「なんや、お前も犬好きやろ?」
今度一緒に散歩行かん?…そう繋げようとしていた言葉を飲み込み問うと。
「あんま優しくしたらあかんよ。勘違いされたらどうするん」
「アホ。女性は既婚者や」
「ちゃうよ!そのポメに!」
こいつは一体何の心配をしてるのか、と思いつつ耐えきれなくなって笑ってしまった。
翌日、一緒に散歩に行き、すっかりポメに魅了されデレデレ顔で撫でる男を見て(そんなほにゃけた顔晒すなや)と思ってしまったのは内緒である。
【お題:優しくしないで】
優しくされたい
ほっとする ぽかぽかする
また 優しさを求める
そんなわがままを理解してくれる
見渡せばみんながみんな優しい
優しくしない、優しくない
そんな人は私の周りにはいない
友がいる
家族がいる
ぽかぽかする
優しくしないで
涙が溢れそうになるから
わかっているから
あなたが自分に向ける感情が
自分と同じではないのだと
同じ感情を返してくれないとわかっているから
お願い
勘違いしそうになる
あなたが優しく触れるたび、
愛おしむような眼差しを見るたびに、
気にかけて、一緒にいてくれる
その優しさが嬉しいのと同じくらいか
それ以上に自分の心を傷つけるのだと知っている?
わかっている
我儘なのだと
その優しさだけでも、
一緒にいられるだけでも、
いいのだと思えたら
こんなにも涙が溢れることはないのに。
わかるわ…思わせぶりな態度は嫌よね。
優しいって、時に凶器になるのよね。
私たち女性は元来、不安になりやすい生き物なんですって。
狩猟時代から人間の脳って変わっていないらしくて、女性は同じ女性たちと協力し合って生きていかなくてはいけなかったの。今でもそうよね?ただその考え方の代償として、恋愛でも男性の一挙一動を深読みしたりして不安になってしまうの。
でもね…女性の不安の90%は当たらない。これは本当よ?
こんな事を言うのは失礼だけれど…男性の言葉には女性が発する言葉より"言葉の裏の意味"がない事がほとんどらしいし、連絡がこない…って不安になる事もあるけれど、男性は女性と会っていなかったり接していない自由な時間に、貴女への気持ちを育ててくれるんですって!だから、待ち時間=私への愛を育てている素敵な時間…なんて思えたら素敵じゃないかしら?
いろいろ言ってしまったけれど、今、彼とお付き合いできているのは貴女よ?彼からの愛ある行動や優しさを受け取れるのは貴女だけなの。貴女は愛されてる、私が保証するわ。
…なんて事があったの、恋する乙女の悩みは尽きないのよね。
え?優しくしすぎるのはいけないのかって?そうね…貴方の優しさには本当に救われているし、安心を届けてくれて感謝しているわ。
ただ…他の人にはあまり優しくしないで、なんて言ったら…貴方を困らせてしまうかしら?
GWバンザイ!(ほぼBL話。)
最近部活の自主練をするようになってから、寝ても寝ても疲れが取れなくなりました。
だからGWはグダグダ過ごすぞー!と思っていたのですが、うちのサタン(母親)に「自主練やれよ?」
とね言われてしまいました🥺
そういえば、俺には女子の友達が居るんですけど、女子は大体腐女子しかいないと言われました。
これは嘘か本当なのか…………???
俺は腐男子脱北したので、もうほぼ興味はあまりないのですが。(本当本当本当本当本当本当本当。)
クラスの男子でカップリングを作ったりもしてるとか言われました。
俺「えじゃあ俺もされてんの?(まぁ別にされてないっでしょ。)」
女友達「されてるよ。(ほぼ即答)」
俺「え????」
女友達「え?????」
となっていました。
本当に誰とされてるのかだけが気になってる。
幼なじみのあの子、いつからか疎遠になってしまった。久々に会ったけど気まずくて、私からは声をかけられなかった。
「随分印象が変わったよね」
私は高校になってから、眼鏡もコンタクトに変え、髪の毛は下ろして、わざわざ校則のない高校を選んで髪も染めた。そうしないと、私だけいつも浮いていたから。
「あまり無理しないでね」
君には分かってたんだね。でも、そんな風に優しくしないで。
私はずっと君に甘えてしまう。
「優しくしないで」
新卒で入った会社に厳しい先輩がいた
私が入った部署は男性社員が多く、若い女性社員との接し方が分からないのでとりあえず優しく教えようといった上司や先輩が多かった。私も高圧的に接されたり舐められるよりはいいと、それを良しとして友好的に接していた。正直私も会社の上司や先輩との接し方が分からなかったので、お互い模索してそこに落ち着いた感じだった
その先輩は自分にも他人にも厳しい人だった。仕事も真面目で、後輩には気配りでき、仕事も分かりやすく教えてくれる。そして何より性別が理由で態度が変わらなかった
お陰で厳しい助言も多々頂いた。それは私の仕事への向き合い方を考える大切な出会いになった
優しくしないでくれて、ありがとうございました
優しくしないで
あなたが私にくれた
その一言に
張りつめた心が溶かされてゆく
いつでも強い自分でいなくちゃ。
いつも正しくあるべきだ。
いつからだろう
強がって本音を隠すようになったのは
ありのまでいることが怖くなったのは
本当の自分がわからなくなったのは
弱さを見せてはいけないと思ってた
負けてはいけないと思ってた
優しくしないで
閉じ込めていた
弱い私が溢れ出してしまうの
優しくしないで
本当はその温もりが欲しかったんだって
気づいてもっと欲しくなってしまうから
あなたの温もりに、心が解けてゆく
今そんなことを言われたら泣いてしまう。
心の換気扇がまだ回ってないんだ。まだ、煙が残ってるんだ。
今そんなこと言われたら、君に不甲斐ない顔を見せてしまう。明るい自分の時に会って欲しかった。こんな姿見せたくないんだ。だから、今は優しくしないで。
中学生から高校生になる頃、バイト先の年上のお姉さんを好きになった。よく同じシフトになったし、他のバイト連中も交えて色んな場所へ遊びに行ったりもした。
そんな彼女と、時々二人だけで会って遊びに行くようになり、かなり距離は縮まったと感じていた。
ある日、彼女に自分の気持ちを伝えた。今のこの時間が長く続きますように、そんな思いだった。
しばらく経ったある日、彼女が別れ際に一通の手紙をくれた。『恥ずかしいから家に着いてから読んで』と言われたので、帰宅してから封を切った。
書いてあったのは、『好きと言ってくれて嬉しかった。でも、私は君のことを彼氏とは思えない。弟みたいな存在なの。だから、これからもその関係を崩したくない。わがままかも知れないけれど、これ以上私に、優しくしないで。ありがとう。』
何とも言えない気分だった。
今までと同じように彼女、いや、お姉さんに接する事はもう、無理だった。少しずつ、何かが変わり、壊れていった。
やがて彼女はバイトを辞め、別の就職先へ。
結局、一度開いてしまった距離は、二度と元には戻らなかった。
あの時、あんな事を言わなければよかったのだろうか。
『優しくしないで』なんて言われたのは、後にも先にもあの時だけだ。
なんて残酷な言葉なんだろう
あの日、あの頃の僕には、重すぎた一言だった。
どうしてそんなに優しいの?
そんな風にされたら…
決心がにぶるじゃん。
ずるいよ…
頭、ぽんぽんは…。
梅茶々
優しくしないで
優しくしないで
一人でも頑張れる
優しくしないで
だって甘える
優しくしないで
だってあなたも大変でしょ?
優しくしないで
でも、あなたを頼りたい
優しくしないで
やっぱり優しくして
優しくしてよ
ありがとう
題 優しくしないで
「だからほっといてよ!」
私は眼の前で途方に暮れたように手を差し伸べるウミにそういいはなった。
「どうして?だって危ないよ、歩道側においでよ、僕が車道側に寄るから。荷物も重いでしょ?持つよ」
・・・このたらしめ。
キッとウミの顔を睨むはずが、可愛らしい笑顔に、その勢いは急速に緩む。
「ね?ほら、ちょうだい」
そう言うと、ウミは私の手にしてる手提げバックを持って行く。
今は買い物の帰り道。近所に住んでいる幼馴染のウミに出会ったところだ。
正直、私はウミが苦手。
だって優しい。優しすぎる。
私だけなら・・・いいのにさ。
「あっ、ウミく〜ん!」
そこへカズハがやってきた。
「カズハちゃんだ!」
ウミは私に向けた笑顔と同じ笑顔をカズハに向けた。
「あ、カナエもいるんだ、どうしたの?ウミくん、何してたの?」
カズハは、作り声で可愛くウミに話しかける。
私には・・・出来ないな。
「カナエちゃんが買い物帰りだったからこれから一緒に帰るんだ。カズハちゃんは、これから習い事だっけ?今日はピアノだよね、頑張ってね。また上達したら聞かせてよ」
「ウミくんって、本当に細かいことまで覚えていてくれるよね♪そういうところ大好きっ!頑張ってくるね〜!」
カズハに笑顔で手を振り続けるウミを冷たい目で見る私。
「何?」
私の視線に気づいたウミが尋ねる。
「ううん、知らないまま罪って大きくなっていくんだなって思ってるだけ」
「え?」
当惑したようなウミの表情に意地悪な気持ちになってしまう。
「カズハ、ウミのこと好きなんじゃないかな?ウミ、あんなにカズハに優しいんだし、付き合ってあげれば?ウミもまんざらじゃないんでしょ?」
「えっ、いきなり何言い出すの?!」
ウミは、びっくりしたように大声を上げる。
「・・・ていうかさ、カナエちゃんは嫌じゃない?僕が誰かと付き合ったら」
その次にそう聞かれて、私が今度は当惑する。
「何でそこで私が出てくるの?」
「だってさ・・・」
ウミは一歩私に近づいてくる。
そして私の手を取ると、ウミの顔の前まで持ち上げた。
「僕が他の人のものになっちゃうんだよ?」
ウミの顔が間近にあって、当惑とドキドキが大きくなっていく。
「僕は・・・嫌かな。カナエちゃんが他の人のものになるのは」
私の手を握りながら伏し目がちに言うウミの言葉に心臓が爆発しそうだ。
「だっだって、ウミ、みんなに優しいじゃない!なのに何で私にそんな事言うの?」
私がわめき声に近い言葉を放つと、落ち着いた表情でウミは微笑む。
「・・・気づかなかった?僕はカナエちゃんにいつでも一番優しいよ。もし彼女になってくれたらもっともっと優しくするよ、約束する」
私の心臓が破裂しなかったのは奇跡かもしれない。
何も言えないでいる私をクスッと笑って見ると、ウミは手を離してくれた。
「考えておいてね?カナエちゃん」
そう言って歩き出したウミの後ろ姿を、私は溢れ出す様々な気持ちを怒涛のように感じながらただ呆然と見ていた。
一番優しくされてたの?
色んな気持ちが混在する中で、その言葉が何よりも嬉しかった。
あなたのせいだ。
あなたが私に優しくしたから、私はあなたのためのちょうどいい道具にしかならなかった。
かなしかった。
人間こんなものなんだ、って思いました。
あなたのせいですよ。
あなたが私に愛を教えた。今まで独りだったのに、独りで生きていくのが怖くなりました。
不安だった。
どうすればよかったか、知らなかったから。
優しくしないで。
お願いですから。
#2024.5.2.「優しくしないで」
pkmn翡翠。
「どうすればいいか分からない」、というのは幼児によくありがちですが、商人は「どうすればいいか知らない」んだと思ったんです。
今まで、独りで生きていた(と思う)のでね。
追記5.4. 彼は独りだと信じて疑わない。
思いついた。↓
別に優しくしたつもりはありませんよ。
ただ向こうが勝手にジブンのことを優しいと勘違いしていた、それだけです。
裏切ったんですよジブン。なのに「優しい」とか…よくわかりません。ジブンはただ、あの方を利用しようとしていただけだったので。
好いてもなかったですけど、というかあの余所者の強さは嫌いでした。
強いくせに独りになったら弱い。
…こういう時あの人は「独りじゃない、自分と六匹だ」と言い張りそうですけどね、彼等はただの道具なのに。
ところで、
優しくしない方法ってご存知あります?
優しくしないで
これ以上あなたといたら、私はダメになる。
あなたは優しいし、気さくだし、話もうまい。
そんな人を好きにならないはずがないでしょ?
私は解っている。あなたには、好きな人がいる。
ね?そうでしょ?
好きな人のことなんて、すぐにわかる。いや、分かりやすすぎる。
だってあなたは私と話しているときに、あの子を目で追いかけてるでしょ?
そう。私がどれだけ想っても、貴方にとって私はただの友達。
でもね、私はこの心に嘘はつきたくなくて…
貴方があの子を目で追いかけているときに、私はあなたの邪魔をしてしまう。
だけどあなたは私の方に向き直り眉毛を少しだけ上げて"ん?"とキョトン顔をしながら私の話を聞こうとしてくれる。促してくれる。
ただの友達なのに…と越えられない壁にまた気づき私は下唇を上の歯でキュッと噛む。
…"ねぇ?優しくしないで?"と口から溢れそうだったこの言葉をまたグッと呑み込む。
優しさが痛い
優しくしないで
優しさが傷にしみる
優しくしないで
あんなにも求めていたはずの
優しさなのに
現実となればつらいのはどうして
その優しさで
私をひきとめないで
優しくしないで…
優しくされたら泣いてしまうよ。
それでも、あなたは撫でる手をとめてはくれない。
けど、暖かい。
ほら、雫が落ちた。
だから、優しくしないでって言ったのに…。そんなあなたが、本当は、「大好き」なんだ。