『優しくしないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【優しくしないで】
ふと、そんなことを思う時があった。
自分の問題で勝手に家に閉じ籠ったはずなのに、両親はずっと態度を変えることなく接してくれた。自分勝手なその行動に、嫌な顔一つせずに。
何かを食べるには買うか作るかしか基本的には選択肢はない。ただ、外に出たくないし、料理は得意ではないし…で母をいつも頼っていた。
家にずっと籠るということはお金を稼ぐことなんてほぼできない。それでも父は働き続け、私の分の生活費も払ってくれていた。
そして頼ることしかできずに籠る私は、より一層焦りを駆り立てられることになる。外は怖い、けど、これ以上迷惑なんてかけたくない。……いっそのこと…いや、それも怖い。何もできていない私が、ここに居る意味は果たしてあるのだろうか?
まだ、冷たく突き放された方が幸せだった、かもしれない。……もう、お願いだから、これ以上優しくしないで。
枕に顔を埋めてジタバタしたくなるような黒歴史がある。
それは中学時代、帰宅後の秘密の日課である。
その①、家に誰もいないことを確認。
その②、戸締まり確認。
その③、アクションスタート。
私「ゴホン。……待って!誤解なの、私本当にあなたのことが……」
私「信じられるかよ!お前も俺を利用してたんだろ!」
時は大厨二病時代、私の趣味はお気に入りの少女漫画を家で音読することだった。
お分かりいただいているとは思うが、劇団ひとりである。
妄想の世界でイケメン達が私を取り合っている。
私「あなたが好きです!付き合ってください!(渾身の叫び)」
完全に自分の世界に酔いしれていた。
しかし、ふと気づく。
いつもより声がよく通るような?
このあたりで、体に満ち溢れていた謎の万能感とエネルギーが消えた。
なんとなく直感で分かる。これ、私の声の調子がいいとかそういうのじゃなくて、環境の問題だ。
背筋が冷たい。私はベッドの上で寝転がっているのに、ミシ、と床がきしむ音がする。
いや、そんなはずない、だってこの家には私以外誰もいなかった。
しかし確実に背後から冷気を感じていて、腹をくくった。
いやだなー、怖いなー、と思いつつ、いちにのさん、で振り返る。
自室のドアが、開いていた。
「……ただいま。」
「あ」
「……」
「……」
「その、ごめんね、ノック忘れてた……」
「……うん」
お前いつもしてねーだろ、というツッコミはぐっと飲み込んだ。普段のその辺のデリカシーの無さを改めてもらう絶好の機会だ。
というか、この突発イベントがせめてそれくらいの良い変化をもたらしてくれないと、割に合わない。手放したくても手放せない理性が頭の片隅でそう囁いていた。
「……今日、お母さん仕事半休。」
「うん」
「……スーパー行ってて、今帰ってきて、靴あるの気づいてさ」
「うん」
「…………アイス、買ってきたんだけど。食べる?」
「うん」
遠くからそっとクーリッシュが差し出される。私は動物園の猛獣か?
小声かつ高速でお礼を言って受け取るも、目を合わせられず、ひたすらにパッケージのロゴを見つめていた。意外とシンプルだった。
沈黙があまりにも重く、地獄のような時間だった。
「……えっと、今度からはそっとしておくから」
「もうやめてください」
こうして私の厨二病は痛みとともに終わった。
#優しくしないで
いたたまれないので
優しくしないで、と思ったことは生きていてこのかた一度もない。そんなおセンチな心境になれるような性格はしていない。優しさ、好意は有り難く受け取る、よく言えば素直で悪く言えばゲンキンな性格をしている。
優しくされたくない人ってどんな人かなと考えてみる。
これ以上優しくされたら好きになっちゃう♡みたいな禁断の恋まで5秒前の女、自分なんか優しくされる価値なんてないから…の自己肯定感低め系、自己満足の偽善的な優しさに辟易とする人?
最後の人が言うのは多分、優しくしないで、なんて生ぬるい言葉ではなくもっと尖った言葉だと思う。
結局のところ、優しくしないでという言葉選びをする人は優しくされたい人な気がする。
『 優しくしないで』
好きでもないのに優しくしないで…思わせぶりな態度取らないで…これ以上貴方のこと好きになったらダメな気がするから…
私は人に恵まれてる
私の周りには優しい人達ばかり
暗い顔をしていると心配してくれる。
何か間違えたことをしても
大丈夫だよって許してくれる
そんな優しい人達がいるのに
なのに、私は死を望んでしまう
そんな自分が大っ嫌いだ。
いくらでもきみからはわたしがほしい言葉があふれてきて、それが見事なくらいにたのしくって、それをすぐそばで共有できるひとでありたかった、さくらをみつけてあっ春だっ、て認識するみたいにわたしの中でやわらかくありふれたものであってほしかった
好きじゃないなら、
私に優しくしないでよ。
冷たくしてほしいわけじゃない。
でも、優しくしてほしい訳でもないの。
我儘かもしれない、けどあなたに優しくされるたび心の何処かから崩れて、あるはずも無い希望を抱いてしまうから。
諦めたいけど、諦めれない。
こんな恋辞めてしまいたい。
きっと貴方が私を拒否すれば諦められる、だから、好きと伝えることにする事にするよ.
「好きです。ずっと前から好きです。」
涙をこらえて言う私。同性なのに、、何でそんなに笑顔なの?
「よろしくお願いします」
えっ?何で?叶わないはずだったのに叶っちゃた、、えっ??
それから6年経った今、私の隣で指輪を大事そうに握って寝てるのは、私に、恋を教えてくれた人です。
「同性愛」「両想い」
「恋している人頑張れ!!!」
自己肯定感が 低いの ワタシ。
卑屈なのよ。
偉そうに言うことじゃないけど。
だからさ そんな風にしないでくれる?
あなたを疑うことしかできなくなる。
#優しくしないで
『優しくしないで』
これ以上優しくしないで
いつもみたいに、殴って、蹴って、突き飛ばしてよ
貴方から逃げたいのに
優しくされるから
逃げられないの
「優しくしないで」
優しくしないで……。
お願いだから、優しくしないで。
苦しくて苦しくて、もうどうしようもなかった時、あなたの優しさに救われた。
だけど、今はその優しさが私を苦しめるの。
あなたの優しさに触れるたびに痛くて痛くて、苦しくて辛くてどうしようもなくなる。
「君なら大丈夫だよ。きっとできる」
そうかな。私にできるかな?
「これまでだってそうだったじゃないか。僕は君のことを見ていたよ」
そうだね、見てくれていたね。ありがとう。
「すごい!この前より上達してる!」
してないよ。あなたの言うとおりに治しただけだよ。
「泣かないで。君は笑顔が似合うよ」
そんなこと、あなたしか言ってくれないよ。
「どうしたの?辛いの?こっちおいで」
辛い。あなたの優しさが、辛い。
あぁ、あなたのことが好きだ。
あなたの優しさが、あなたの声が、あなたの匂いが、あなたの温もりが、あなたという存在が、好きだ。
“好き”って、“恋”って楽しいものだと思ってた。
でも実際はただただ辛いだけ。
あぁ、こんな感情知らなければよかった。
あなたが私に優しくするたびに、私の心は熱く燃え上がる。
燃え上がれば燃え上がるほど痛くて、苦しい。
だって、だって……。
私は、
人間じゃないから。
「もうやめてくれ。もうこれ以上、俺を惨めな気持ちにさせないでくれ」
三上は嗚咽で胸の奥がぐっと痛くなるのを堪えながら言葉を絞り出した。
目の前には、三上が昔ひどく傷つけた相手の慈愛に満ちた表情がある。佳澄はその表情のまま、何も言わない。
こいつの「普通」を奪ったのは俺なのに――
それなのに。佳澄はまるで壊れ物を扱うかのように優しく丁寧に三上に触れるのだ。
三上の犯した罪を、その大きな手でまるごと包み込むかのように。
ひどく乱暴にしてくれれば、こんな苦しい思いもしなくて済むのに……。
佳澄は、三上の左頬を流れる涙を親指でゆっくりと拭った。
「やさしく…しないでくれっ、お願いだから……」
また裏切るんだから
もう優しいフリしなくていいよ。
生まれ変わったら違う時代で
こいつらと二度と消滅するまで
ちっさいの関わりもなく出会いもしませんように。
泳がして恨まないだけ「幸」と思え。
平和ボケの
人を蹴落とすためにだけ命かける
悪魔に身売りして子供まで巻き込む
もはや慣れない妖怪。
可哀想に勘違いして悲しい人よ。
1度高野山に登れ。
清めて人生振り返ってください。
今までそんなに
優しくされたことないよ
慣れてないから戸惑うよ
お姫様扱いなんて
ないない
モテない女の代表だよ
あなただけだよ
わたしを特別扱いするのは
そんなに優しくしないで
わたしにそんな価値ないよ
応え方が分からないよ
わたしの方が大好きなんだよ
なんだこの幸せは
「優しくしないで」
こう言われたら、優しいと思われていると、思ってもいいのでしょうか。
それとも、優しくないと、思われてもいるのでしょうか。
どちらにせよ、こんなふうに言うあなたを、柔らかく包んでさしあげたい。
やって来たばかりの春風のように。
これ以上気持ちが大きくならないように、
他の子と同じように軽く冷たくあしらってほしいのに
自惚れなんかじゃなく私だけにはこれ以上ないくらいに優しいから
これ以上本気で好きになる前に、どうか
(優しくしないで)
優しくしないで、、他人に優しくされると
なぜか自分が情けなくて惨めに感じちゃうから。
でも、自分は他人に優しくしたいと思う。
…なんでだろうね
優しくしないで
ちょっとぶっきらぼうに笑って話すのは馴染んでる証拠。
だからそんなに優しいばかりだと距離を感じてしまうよ。
その価値がないと言われても、
値札をつけるのはあなたではなく私なのだが、
あなたはひどく不服そうな顔で、
あるいはひどく傷ついたような顔でいる。
#優しくしないで
優しくされても嬉しくない。
優しくされなくても心は変わらず
君は、あれから新しい別れを恐れている。
僕は、君の心の扉を抱えている
優しさのあまりにその先が怖くなり
気づけば優しさがなくなり
いつしか誰もが口にしてまう。
優しくしないでと…
優しくしないで
優しくはない
ただ上手く扱いたいだけだよ
あなたの為にはならない
でも私の為にはなる
あなたの為にだけなら
私は何もしない
私とあなたの為になら
優しくしないでもない
適度な距離
ある程度の妥協
それがあなたの為になったとしても
それはそれで
私には私の都合ってものがある
私の為に
あなたに優しくするわけで
あなたの為に
私が優しくするわけじゃない
勘違いしないでもらいたいものだね