『優しくしないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あなたへの気持ちを一生懸命に抑えてきたのに
どうしてそれを簡単に崩してしまうの?
勘違いなんかしたくないのに
優しくしないで。
いっぱい叱って。
「すごいね」、「上手だね」なんて言われても、
ただの耳障りだ。
だったらまだ「独創的だね」、「下手くそ」なんて言われた方がマシだ。
甘やかしすぎても、その人のためにならないから。
〜優しくしないで〜
気持ちがないのに
優しくしないで。
期待しちゃうでしょ?
明日が
楽しみになっちゃうでしょ?
僕は咎人
どうか手をさしのべないでほしい
その優しい指先に掌をかさね
罪で汚れたこの身は
さらなる悲劇を生むのだ
違う…違うちがう、チガウ!!!
僕は罪なんて犯していない
言われたから、人に優しくしないと
教えられたから、優しさは巡ってくると
………あぁ、そうか。
これが僕の優しさ(つみ)
笑おう。
強いて作った三日月はなぜか
雨とともに流れて溶ける
#優しくしないで
どうして助けるんだよ
俺にそんなことしても得しないのに
どうして信じるんだよ
俺が嘘ついてたらどうするんだ
どうして許すんだよ
俺のせいでこうなったのに
どうして悲しむんだよ
俺なんかいない方がいいのに
……
どうしてあいつの心配をしてるんだよ
だから嫌なんだ
別れるのがつらくなるから
~優しくしないで~
目の前が真っ暗になった
精神的な比喩ではなく、
ただ単に視野が
しかし次の一言で、
それは2通りの意味になってしまった
「優しくしないでくれない?
これ以上私を傷つけないで」
背中に回された手が、
私の浮き出た肩甲骨をさすり、
後頭部の刈り上げを撫でる
顔をあげようとしたが、
思いのほか強い手の圧に
未だ私の視界は黒一色を示す
「もう誰も好きになりたくないの、わかるでしょう」
恋焦がれた声が震えている
優しさという毛布であなたを包むつもりだったのに、
いつから私は武器を手にしていたのだろうと
暗闇の中で呆然とした
そして私は
その言葉で全てを失った
唯一の長所も、手持ちも、
描いていた幸福な未来も
首筋に温かな湿りを感じ、
暗闇は一層深さを増す
このまま
この人の熱を感じたまま
暗闇の中に溶けて消えたいと
心の底から願った
優しくしないでなんて
思った事ないわ。
みんなずいぶん謙虚なのね。
私は
優しさをもらえるなら
いくらでも優しくしてほしい。
上限なしでいつでもウェルカム。
私に厳しい人は私だけで充分。
優しくしないで。
優しくされたら、勘違いする
優しくされたら、期待する
優しくされたら、裏切れない
優しくされたら、嫌いになれない
優しくされたら、好きになる
優しくされたら、生きたくなる
だから、優しくしないで。
君は本当に残酷だね
君は事も無げに全てを赦してしまう
その度に僕は僕自身の心の狭さに辟易してしまう
君が輝けば輝くほど
僕は影から抜け出せなくなる
後ろめたい気持ちのことなんて
君は知らないんだろう
知らない君は
今日もまた僕に笑いかける
『優しくしないで』より
「よし、春野菜の天ぷらもつけてやろう」
「ヤダ〜、優しくしないで〜😘」
お題 優しくしないで
そんなこといっぱいあるなぁ。
愛されたい、あいされたいと飢えてるくせに
気付いてないだけで
いつでも思われてばっかりなんだよ、結局。
後で思い出して、なんであんな事言っちゃったんだろうなぁとか。
どんな気持ちになったんだろうと考えて、自分が嫌になる。
言葉は付け足すことは出来るけど、無かったことには出来ないし。
ひとや天気や連休に関連するありとあらゆる色々な刺激に疲れきってしまって、
ひとりになりたくて、夕飯の準備もする気になれない。
そういう日の為だけに今だに内緒で常備しているアンバーの香りのお香に火をつける。
ああ懐かしくて愛おしい。心が満ちみちてゆく。
一気に過去に引き戻される。
アンバーのなかに混じるすこしの汗の匂い、いっそ溺れ死にたいくらい好きだった。
あーあ。お互いに随分歳を重ねてしまった。
少しづつ時間を積み重ねながら、確実に、長い時間をかけて、
髪型も、色も、服装も、言葉遣いも、考え方も、身に纏う香りまで変わってしまった。恐らくもう、、。
自律神経とホルモンバランスが乱れに乱れております。
みなさまもご自愛ください。
大丈夫?
走った痛みに思わず声を上げたら、心配そうな声がかかる。
大丈夫、消毒液が少し染みただけ。
そう答えると、あなたは優しく笑った。
もう少しだけ我慢してね、すぐ手当を終えるから。
そう言いながら、あなたは私の腕に出来た裂傷を消毒して、絆創膏を貼る。
ごめんね。これで大丈夫かな。
不安そうに私の顔を覗き込むあなたに、私の心は歪んだ音を上げる。
お願い、優しくしないで。
優しくされたら私の心は簡単に揺らいでしまう。
もう決めたことなのに。
机や椅子がひっくり返され、雑誌や小物、割れた食器までが散乱した部屋の中、私は彼を訴えるため、スマホを手に取った。
「ゆらぐ」/優しくしないで
優しくしないで
その目も鼻も口も
私だけのものじゃない癖に
"私だけのもの"みたいに振る舞わないで。
私をこの世界から救ってくれる訳じゃないのに
あなたはそう、私を見つけて花みたいに笑う。
私を探して駆け足になる癖に。
あなたは温かな家庭を持っているじゃない。
大事なものを愛でるような声で
私じゃないあなたの愛する人の話をしないでよ。
私を見つけないで、私に気付かないで
私の心の傷に触れないで
知らないフリをしてよ。
ねぇ、先生…
もう
私に優しくしないで
私以外に友達いっぱいいるでしょう?
こっちに来ないで。
私を選ばないで。
『優しくしないで』
(男性同士の恋愛の匂わせがあります。苦手な方は逃げてくださいませ)
ムカつく。
なんて思ったらアカンと思うけど、やっぱりムカつく。
いやいや、仕事してんのに。
なに、イラッとしてんねん、俺。
今の状態は、絶対に俺が悪いって俺自身が一番わかってるし。
それでも眉間にシワが寄るのが止められへん。
さっきまでは、メッチャ機嫌が良かったのに、ホンマ嘘のように黒いオーラが禍々しく出てるのが自分でもわかる。
そう、さっきまでは。
LINEに届いたお前からの短い文。
『たまには一緒に飯くうて帰ろうや』
それだけで、単純な俺はずっとニマニマとだらしない表情になってたんや。
紆余曲折、色々あったけど、やっとお互いの気持ちを素直に伝えられて、晴れて絶賛同棲中の俺とあいつ。
同じ部の外商やけど、課は違う。
それでも顔を上げれば、何人かのデスク越しに目が合ったりして。
ソッコーLINEの返事もしたけど、しっかりアイコンタクトもしたりして。
先月、余裕の120%乗せで予算もクリアしたし、GWなんてお客様も旅行に行かれたり反対にご家族が帰ってこられたりで、外商が訪問出来る状況や無いから、開店休業。
コレはもう、さっさと経費の計算でもして帰ろう、帰ろう。
なんてウキウキしてたら、なんやアレ。
贔屓目やなく、俺の彼氏、御岳蓮は顔が良い。
身長もあるし、人当たりも『人たらし』と言われるぐらいに良い。
というか、これはうちの部員全員に言えることで、西は明石市、東はギリギリ大阪手前までのエリアを持つ外商部にあって、他のデパートは勿論同じデパートの大阪店までバッティングする俺達の部はエース部と言われている。
その中でもアイツの課は、日本全国にその名が轟き渡る選ばれた市、A市を担当。
俺の課もその隣の、これまた関西有数の上流層市、N市やったりするので、戦略として渋系、体育会系、ワンコ系、インテリ眼鏡系等々、外商先の奥様方に、その見目で頭脳で知識で喜んでいただけるメンズが集められている訳で。
この部に選ばれたら、会社公認のイケメンということらしい。
知らんけど。
その中で、アイツは元バスケ部の爽やかスポーツマン系。
今、映画でやってる『スラムダンク』の流川がずっと機嫌良く笑顔でいる感じ?
なんでメッチャ人気がある。
今も部も違う後輩のヤツに頼られたのか、後ろからPC.画面覗き込んで、2人で何か話ししてる。
顔、近すぎちゃうんか。
てか、なんでアイツを呼ぶねん。
同じ部のヤツに聞いたらええやんか。
ちょ、なんかようわからへんけど、その動き、マウス持つ手に手が重なってへんか?
なんでそんなに優しくすんねん!
思わず立ち上がった俺に気付いて、二人が顔を上げる。
バッチリ目が合ったら、アイツが邪気の無い顔で微笑んだ。
何か余裕のある表情でムカつく~!
俺は仕事の話しをしてるんやと思って必死で我慢してるのに。
「メッチャ、顔怖いで」
しばらくして終わったのか、アイツが笑いながら隣に座ってきた。
うるさいわ、誰のせいやと思ってんねん。
無視する俺に、更に近付いて俺のPC.を覗いてるふり。
俺の左隣に座って、右手は俺の椅子の肘掛けに、わざわざ左手を伸ばして俺の右側に置いてあるマウスを触る。
いや、近い近い。
そのまま、画面に視線をやったまま、ささやく声。
「なあ、顔上げずに聞けや。
さっき4部の佐々木に書類のフォロー頼まれててんけど、お前、俺らのほう立ち上がって見たやろ。
佐々木のヤツ、自分と目があったって言いよるねん。
アホぬかせ、言うねん。
お前は俺見とったいうねん」
はあ、なに言うとんねん、コイツ?
「竹中さん、メッチャ綺麗ですよね。クールビューティで、目が合っただけでドキドキしますって。
そやから、見んなって」
思わず顔を上げそうになった俺を制する声。
コイツは俺が嫉妬してるのわかってて、ちょっとからかうつもりであの後輩の側にいたらしいけど、反対にソイツが俺のこと言うてムカついたって。
何か意味わからん。
「そやから、アイツが何か言うても絶対に優しくすんなよ。
お前、自分が思てる以上にファン多いねんから」
はあ、その言葉、そのまま返すし。
(お前は俺だけ見といたらええねん)
なんて、お互い口にはよう出せへんことに気付いてへん俺達やった。
「優しくしないで」と言われたけれど、優しくした記憶がない。
とりあえず「ごめんね」と謝ったら、
「だから、優しくしないでよ」と念を押された。
だから、優しくしてないんだけど。と言うのはやめておいて、泣き止むのを待つことにした。
「優しくしないでって言ってるでしょ……」
優しくしないのは、難しい。
(してないけど)。
#0003
#優しくしないで
言葉のナイフ。
人は生きていく中でとても鋭利でとても柔らかなナイフで切り刻まれる。
小学生のとき死神の鎌にも見えたあの言葉は今となっては引っ込むナイフにも思える。
仕事と人間関係が上手くいかずストレスを溜める日々。
言葉を掛けるあなたたちはきっと自分の言葉は優しく包み込むようだと思っているのでしょう。
分かっている。分かってはいる。ただ‥
ただ、どうしようもなくうずくまってしっている、そんな私に今は、
優しくしないで‥
優しくしないで。
私に
興味がないなら
優しくしないで。
私は私だから
優しくしないで。
思い返せばろくでもない人生だった。
シングルマザーの母親はいわゆる毒親で、夜出かけて行ってはそれきり、いつ帰ってくる分からなかった。
帰って来たかと思えばだいたい酔っ払っていて、私に家事を任せるという旨の言葉を残し、自分はそそくさと寝に行ってしまった。
公立の小・中学校ではそんな遊び歩いている母の噂をクラスの誰もが知っていて、ことあるごとに陰で笑われた。
友達もいなかった。生まれが田舎ということもあり、子ども達の関係も閉鎖的で、「そういう子」との付き合いがあるなんて恥だとでも親から言われているのか、誰も近寄ってはこなかった。
高校は意地で勉強して、県外の進学校に入学した。しかし結局、母親のお金の使い込みによって中途退学になり、私は地元に帰った。
一番最悪だったのはここからだ。地元の工場で働き出した私に近寄ってきたのは、東京から来たという男だった。
ここから抜け出したいという強い思いと、男の都会的な雰囲気に騙され、私は恋に落ちた。
そして、落ちた結果がこれだ。
私は酷い、それは酷い裏切られ方をした。薄暗い廃ビルで落ち合ったあの日…。
あの光景を、あの恨みを、私はこれからも一生忘れることはないだろう。
そんな裏切られ方をしたのに、私はまだその廃ビルで一人佇んでいた。
もういい加減、違うところに行かなければいけない気がするのに、心がそれを拒否したままだ。
そんな中。貴方は現れた。
私の大好きな百合の花束を持って、貴方は私のもとへ訪れた。
信じられなかった。その人は…中学の頃の同級生だった。
中学の時、男子たちにからかわれていた私を、唯一かばってくれたことのある人だった。
立ち止まったままの貴方を、私が信じられない思いで見つめていると、花束を持ったまま、貴方は悲しげに微笑んだ。
その顔はまるで今までの私の苦しみの全てを理解してくれているかのようだった。
こんなに慈愛に溢れた表情を向けられたのは初めてで、なんだか体と頭に渦が巻いているような感覚を覚えた。
ああ、嬉しい。嬉しい。貴方はきっと私に温かい感情を向けてくれている。
ああ、でも、あんまり優しくしないで欲しい。
あんまり優しくされたら私…
貴方に憑いて行きたくなっちゃうよ。
あなたはあの子に優しくする
どうしたの?大丈夫?って。
私の方が100倍、あなたの事が好きなのに
あの子より100倍、あなたを大切にできるのに
私以外の子にあんなに優しくしないでよ。
あの子を、私より大切にしないで。
〜優しくしないで〜