『何気ないふり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
休職(テーマ 何気ないふり)
悪いけど、これをお願い。
これも。
これも。
あれこれあって悪いけど。
あなたは職位も高いし、求められている責任も大きいから。
家に帰ると、家事と育児を手伝わないことを妻になじられる。
やれ、近所の○○さんの旦那さんは料理してくれる。
プレゼントをくれた。
子どもは授業参観に来ることを期待しているが、その日は仕事が入っている。
どうしたらよいのか。
きつく言われても、泣かれても、顔色一つ変えない、作り笑顔だけはうまくなる。
はあ。はあ。そうですか。
分かりました。
家庭と仕事の板挟みになって数年。
上司に相談しても、上司も同じようなものだ。
妻の悲鳴と怒声を、子どもの泣き声をワタシが聞き流すように。
ワタシの悲鳴も上司に聞き流される。
そうして、大量の仕事を、家庭と健康をを犠牲にして回していく。
そこには何もない。
私の心はない。
ただ、顧客には笑顔を見せているだけだ。
そして、ある朝、体が動かなくなる。
声が出なくなる。
文字が読めなくなる。
胃が痛くてたまらなくなる。
何もないフリ、優秀なフリ、仕事ができるフリ。
嘘で塗り込められたワタシは、ついに機能しなくなった。
いっそ、心がなくて、本当に『何でもない』ならよかったのかもしれない。
精神科でもらった薬で、心を矯正する。
字が読めるようになる。
胃が痛くなくなる。
体が動くようになる。
これで、何気ないフリをして、仕事に戻れる。
だが、結局、授業参観には行けないのだ。
ああ、息子の悲しい心が分かるから、自分も同じ思いを子どもの頃にしたから、だから余計に、○○が痛いのだ。
薬で胃は痛くなくなるが、○○が痛むのは止まらない。
やがて薬の量は増える。
何気ないフリはもう限界だ。
ワタシという機械は、この環境ではもう満足に動かないのだ。
何気ないふりをして、生きる日々。
いつか、自分の意思を包み隠さず言えるようか日が来るのだろうか。
私は毎日、嘘をついて、自分が生きやすいように、なにかひどい事を言われても平気なふりをして、何気ないふりをして、これまで心を守ってきた。
大変そうだな、辛そうだなって思った?
ありがとう。
でも、私はそんなに弱い人間じゃないの。例えるなら、ダ イヤモンドメンタルって言うやつなのかもしれない。
なぜそんなメンタルを手に入れられたのかって...?
ここまで読んでくれたあなたになら教えても良いのかもしれない…
私が重く考えすぎているだけかもしれないけど、理由は、3つあるの。1つ目は、小学校一年生の時だった。幼稚園から一気に成長した気分だったか ら、ドキドキワクワクでいっぱいだった。小学校で友達が初めて一人でき て、嬉しくて、浮かれていたのかもしれない。三学期の始め、私の鉛筆の芯が全部折れていて、地味に嫌な嫌がらせだと思った。初めてできた友達のKちゃんに相談したら、心配してくれた。でも、まだ分からないから様子を見ようと言われた。私は納得した。それから、一週間後からが大変だった。 亡きおばあちゃんから入学祝いに貰った消しゴムが無くなって、次の日には、テープが無くなっていた。それか らも、色々と続いた。相談したら、私と同様にKちゃんも先生に言った方が良いと言ってくれたので、先生に言いに行った。先生とKちゃんは懸命に探してくれた。でも、無くなった物も犯 人も見つからなかった。犯人も落ち着いたのか、物が消えることも無くなっていった。一年生の修了式の日、Kちゃんといつも通り遊んでいると、Kちゃんに教室の端に行こうと言われて行くと、Kちゃんの手の中に無くなったはずの消しゴムが粉々になっていてテープは壊れていて、他の物もボロボロになっていた。そして、「ごめん。いつも幸せそうに笑ってるのが憎ったらしくて、やっちゃったの。先生に言ったらどうなると思う?言うなよ?」と言って去っていった。私は、呆然として立ち尽くした。Kちゃんがやったという事が信じられなかった。幼い私は、先生に言う勇気も無くて、言わなかった。2年生になった。Kちゃんとは離れて安心した。幼稚園で仲の良かった友達と同じクラスだったから、嬉しかった。そのWちゃんと遊ぶようになってすごく楽しかったし、友達の輪が広がった。毎日がキラキラして見えた。
ある日の放課後先生の手伝いで居残りしていたところ、Wちゃんたちが空き教室にいることに気づいた。手伝いも一段落したので、私も話に入れてもらおうと思って行ってみると話が盛り上がっていて、聞こえてしまった。「Yちゃんって自称天然だし、ぶりっ子だよねーww」 「それ、分かる!自分のこと可愛いと思ってそうw」Yちゃんとは、私のことだ。この出来事が私の事をそんなふうに思っていたんだと気付かされたときだった。裏切られたようなそんな気持ちだった。私はこれ以上聞きたくなくて、その場を去った。それからは、色んな人と距離をおいて接するようになった。これが、2つ目の理由。3つ目は、失敗して笑わられ、嫌がらせをされたから。
それからは、私は自分を守るために、自分の心に硬い鎧をつけて守るようになった。
悪口は言われすぎて、悲しいことに私には効かなくなった。
でも、あの出来事は、今でも、昨日の出来事のように思い出せてしまう。やっぱり、友達だと思っていた、信頼していた人に裏切られると、胸が痛くて、苦しくて、闇のどん底に落ちたような感覚になるんだなって思った。
そして、今日も私は
何気ないふりをして生きている。
Vol.3 何気ないふり 完
『先日、投稿が途中になっていたので、再投稿させていただきました。途中だったのにも関わらず、沢山の方にもっと読みたいと言っていただいて嬉しかったです!昨日、投稿できなかった分、長く書かせてもらいました。ここまで読んでくれてありがとうございます!
あなたの心の傷が少しでも癒えますように。』
何気ないふり
「お兄ちゃんが好き。」
そういうとお兄ちゃんは何気ないふりをしてにっこりと微笑み返した。
私はそんなお兄ちゃんを見て絶望を感じた。
私はお兄ちゃんが好きだ。血が繋がってるけど、だけどそれがなんだ。と自分に言い聞かせてきた。
今日やっと勇気を振り絞って告白したのに彼は断った。
笑顔で誤魔化してるつもりだろうけど、私わかるよ。はっきりとお兄ちゃんは私と兄弟でいたいと思ってること。
(思ってること丸わかりだよ。だってお兄ちゃんの妹だもん。)
今日も、昨日と同じような一日を送る。
昨日も、一昨日と同じような一日を送った。
でも、その日常がいちばんの宝物。
仲間と切磋琢磨し、ときには喧嘩し、音楽をやめようと思うときもあった。
でも、この仲間と奏でるのは、今年で最後だと思うと、不思議な気持ちになる。
ホールに響いた音は、いつかは終わってしまうけど、
私の音楽は、まだまだ続く。
何気ないふり
みんなそれぞれ何気ないふりをしながら生きている
私も彼のことが好きなのに、いつも何気ないふりをして過ごしてしまう
でも、今はまだこのままでいいや
だって、彼のことを想うことが今の幸せなのだから
2024 3/31(日)
何気なく去ってゆく一日も
もう二度と戻って来ない
そんな、24時間というかけがえのない贈り物を
私達はどれだけ愛せるだろう
#3 何気ないふり
『何気ないふり』
相手の大切なものを壊してしまった。
何気ないふりで生活していこう。
何気ないふり。なにもないよという装い。
"ふり"ということは、心の中に何かある。
言葉に伝えたいものがある。
行動に察してほしいものがある。
人に知られたくないから"ふり"。
恥ずかしいから"ふり"。
恐いから"ふり"。
強くみせたいから"ふり"。
考えて"ふり"などせず、自然体でいたい。
#1『何気ないふり』
満員電車の中で本を読む。猫が探偵をする本。ドアが開いて、人が去り、人が再充填され、また電車はゆく。ゆりかごよりもぎこちなく、前後に左右に揺れて、時折文字を追う目が行から飛び出して交通事故を起こす。不意に外れたその視線の先には同じ本を読む学生がいた。座っていて、頭がおっこちそうなほど見入ってる。ページの端をチラリと見れば、私と同じところ。向こうが集中力を切らしたせいか、ふっと顔を上げたので私は何気ないふりをしてまた本に目を戻した。満員電車。私たち二人だけの同盟。
いつもの生活といつもの職場の風景。
皆、黙々淡々と時間をこなしている。
(あの人とあの人が良い感じ)
(上司に恋心を抱いている)
(あのグループとあのグループは仲が悪い)
等など。
結構皆、内に持っているものがあるものだ。
まぁ、職場の流れ優先ですからね。
(稀に、空気読めない奇想天外な人種もいるが)
一緒に仕事をすることになった同僚や先輩、たまに良い感じで会話が進んだり褒められたりすると、
(あっ、この人もしかして)
と、大いなる勘違いをしてしまう時がある。
(何も変なこと考えていませんよ)
と自分に言い聴かせ、俺はその場をやり過ごすのでした。
-何気ないふり-
地元で職場の人に会っても何気ないふりをしてやり過ごす
『なにげないふり』
どうして俯いているの?
声の主から返事はない。
わかってはいる。私が今やってることなど、萎れた花に水をあげるのと同じことだから。
「食べる?」
野良犬は俯いたまま、こちらを見ている。数分後、食べ物を口でひったくって逃げていった。
「はあ……。可愛げがないなぁ。」
野良犬に可愛げなど求めても仕方はない。
気分転換の散歩なのに、どこまでも続く青い空すら今は少し眩しくて煩わしくさえ感じてしまう。
ここは、田舎といっても、店がないほどのド田舎ではなく、何駅か歩けば、食料品を徒歩で買いに行ける商店街が存在する。ショッピングモールも車で行けるし、本屋だって自転車で買いに行ける距離にあるのだ。
そんなこと言ったって、このもやもやは消えないだろう。だって、この不安は言葉に表せないからだ。
なんとなくわかってはいる。将来の不安なのだろう。
齢24にしてまだ家に帰省している私は大学を中退して、現在は母親とバイトをしながらせっせと暮らしているからだ。
きっと、こんな不安を感じている人などたくさんいるのだろう。
学生なら勉強に対しての不安、社会人なら、人生設計をうまくたてれるかの不安、家族を持ったら、家族との接し方の不安……。
悩みなど誰にだってある。だから、悩みだしたらきりがない。
「ただいま」
「おかえり」
それでも、時間は進むのだから、人は今日も前に向かおうと思って生きるしかないのだろう。
小さな幸せを見つけるため生きようかなぁなんて軽い考えながら、私は今日も、掃除のために窓のカーテンを開けた。
何気ない振りして季節が通り行く 老婆二人の会話すり抜け
題目「何気ないふり」
何気ないふり
何気ないふりをする。
意識してないようでいて、その実すごく意識する。自分を良く見せたくて、あるいは悪い所を見せたくなくて。
人はきっとお互いに、何気ないふりをして「どうか気付きませんように」と、祈りながら怯えながら言葉を交わす。
お互い同じと気付いたら、何気ないふり止めるだろうか。
『いい匂い』
あなたに会う日だけ
いつも少しだけ付けていた香水
「いつもいい匂いする」言われて
「そんなことないよ」と照れ笑い
#何気ないふり
憧れの人と話せた時、何気ないふりをしていたけど
心のなかでは鼓動が速く、耳の中でずっと轟いていた。
どんどん顔が熱くなっていくのがわかる。
顔、赤くなってないかな?
表情に出てないよね?大丈夫だよね?
こんな心配したって、相手に伝わってないから大丈夫に決まってる。でも、どれだけ表面上で何気ないふりしても自分自身に何気ないふりなんてできないんだよな、、。
「淹れすぎたから。」
両手に持った珈琲の一つを君の手元に置いた。
「ありがとう。」
君はそれをほんの一口飲むと、いまだに埋まらない白紙との睨めっこを再開した。
ポーン。
時計の針が一周する合図。君の耳には届いているのだろうか。
ギィ、ギィ。
いつまでも腰掛けられている椅子の背もたれが、悩ましげに揺れる。
僕はここ数日、この音ばかり聞いている。
君の凝り固まった背中と、皺の寄せられた眉間ばかり見ている。
「一仕事終えたから休憩するけど、君も一緒にどう?」
うん。とも、ううん。ともつかない曖昧な唸り声が返ってきた。
君はまだ振り返らない。
はあ、全く。
僕も背を向けて、ドアノブに手をかける。
扉を開けると、ふわりと甘い香りが部屋に舞い込んだ。
「えっ!?」
驚く声と共に、勢いよく椅子から立ち上がる君。
「そろそろ焼けるみたい。レモンケーキ。」
隈の広がった目が、途端に子供のように輝き始めた。
僕は君の肩の力を抜く方法を知らないけど、
君が飛び跳ねるほど喜ぶ方法は知っている。
なに、僕も久しぶりに食べたいと思っていただけだ。
何気ないふり
昨日の大喧嘩も
一昨日の大笑いも
全部すぐに忘れてしまう君だけど
そんな君に救われながら
そんな君に傷つきながら
何気ないふりで今日も笑ってあげるから
こんな私を受け止めてね
こんな私を一生愛してね
何気ないふりをしてるけどきっとあの子は
苦しんでる。生きるのに疲れてしまってる
苦しむ人が多い気がする
この世界は、残酷な世界なのかな?
わからないな
近所でフリーマーケットを開催していた。気晴らしに向かってみると、手作りのマスコットを売っている女性がいた。目を細め見てみると随分作りが丁寧じゃないか、なのに売れてない…自分は何気ないふりをして
「一つください」
と言い、硬貨を数枚渡した。
「ありがとうございます!」
彼女の嬉しさが伝わってくる、弾けるような声を聞いて満足しながら帰った。
家に帰って眼鏡をかけてよく見たらなんというか…その…ブッサイクな人形だ。
「こりゃ売れねぇわ…」
なんとなく神棚に飾った。今じゃ埃を被っている